Ben Klock - One (Ostgut Tonträger/2009) 

Ben Klock - One
Label: Ostgut Tonträger (ostgut CD07)
Format: CD/MP3
Released: 2009
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えーと、今日はやっぱりWBCのこととか書いた方がblogのアクセス伸びるんでしょうか(笑) スイマセン、野球ほとんど興味ないんです。

先週末レーベルメイトのShedとともに来日していたBen Klock(東京のパーティーにはポリ公が来てストップしたそうですが、大阪はどうだったんだろ)。彼がベルリンのクラブPanorama Barを母体とするOstgut Tonträgerからリリースした1stアルバムは、良質のシリアスなテクノ音楽。ちょっと真面目すぎるきらいもありますが(そもそもOstgut Tonträgerの作品は皆シリアスではあるのだけれど)、ざらついた音の粒子や鋭角的な金属音、そして硬いスクエアなビートに若干のアトモスフェリックなデトロイト臭は、これぞベルリン・テクノの流行最新型。ビートレスの曲やブレイクビーツっぽい曲も、単にアルバムの中の添え物ではなくて個性をきちんと発揮している。このアルバムは点数高いと思います。僕もなかなか好きです。
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Boys Noize - I Love Techno 2008 (Music Man/2008) 

Boys Noize - I Love Techno 2008
Label: Music Man Records (MMCD034)
Format: CD/MP3
Released: 2008
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今日、ボウリングでフォースを取りました。たぶん人生初。嬉しかったのでここに記録。

ベルギーのビッグ・イヴェント "I Love Techno" 公式ミックスCD。昨年のDave Clarke過去レビュー >>)に続き、今年は何とジャーマン・エレクトロの若武者Boys Noizeが担当。
ニューエレクトロとテクノを巧みにミックスして、ニューエレクトロ・ファンだけでなく、ハードミニマル・ファンにもアピール出来るゴリゴリ仕様。この辺りの音は現場では、ミニマル全盛でテクノシーンに行き場のなくなったハードミニマル・ファンの受け皿のひとつとして機能しているのかも知れません。こうして公式コンピ担当DJに起用されたことが証拠でしょう。
聴きドコロは全体的にブリープ系のアシッドなシンセがビキビキに多用されているところなんですが、ピークはやはり終盤のJoey Beltram「Game Form」からBoys Noize「My Head (Para One Remix)」にかけての硬くて跳ねたグルーヴの新旧二大トラックの共演。ここでもニューエレクトロとハードミニマルの親和性の高さが証明されている。
こんな感じでジャンルの垣根がどんどんと無意味化していくと面白いのだけれどねぇ。
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Basic Channel - BCD-2 (Basic Channel/2008) 

Basic Channel - BCD-2
Label: Basic Channel (BCD-2)
Format: CD
Released: 2008
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***夏休み痛飲グ日記 8/16(sat)***
・Quinta da Aveleda 2007 Vinho Verde
・Monsaraz Alentejo 2006 Vinho Tinto
友人のウドン王子宅におよばれ。

CDで聴くBasic Channelガイド 第12/12回

今年2008年、永年守らなくても良い沈黙を守り続けて来たBasic Channelレーベルが、唐突に再始動! と言っても、本作はBC-01 (1993)、02 (1993)、05 (1994)、07 (1994)、09 (1994) の5枚の12"から計6曲選ばれた過去作品のコンピレーションであり、新作ではありません。
それにしても#01「Enforcement」や#02「Phylyps Trak」あたりの、ズッシリと重たく、かつ性急なビートを聴いてしまうと、在りし日の、いちばんカッコ良かった(とあえて言ってしまおう!)Basic Channelの存在に改めて気付かされてしまった。そう、結局これなんスわ。僕にとってBasic Channelは、Jeff Millsと並ぶハードミニマルの元祖(Jeffは本家って感じですかね)。当時、Jeff Millsが "Waveform Transmission" シリーズのVol.4にBasic Channelの起用を考えていると雑誌のインタビューで語っていたけど(確か『Loud』だったか)、いやぁソレ実現してほしかったなぁ。
Basic Channel=アブストラクトなダブ・テクノという認識しかないひとは、とにかくこのCDを聴いてぶっ飛んで欲しい。
しかしこの時期にBasic Channelの中でもハードな作品をコンパイルしたのには、どういった意味合いがあるのかな。ハードミニマルの夜明けは案外近いと言うことなのか知ら。
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Basic Channel - BCD (Basic Channel/1995) 

Basic Channel - BCD
Label: Basic Channel (BCD)
Format: CD
Released: 1995
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CDで聴くBasic Channelガイド 第1/12回

唐突に始めてしまったBasic Channel特集。それにしても2008年のテクノシーン最大のニュースは、以前書いたようにX-102の復活と、そしてこのBasic Channelの復活(プラス、MauritzMoritz von Oswald Trioの来日!)であることに間違いはないでしょう。
Basic Channelは、元Palais SchaumburgのMauritzMoritz von Oswaldと、ベルリンのレコ屋兼レーベルHard WaxのオーナーMark Ernestusによる、ユニット兼レーベル兼マスタリングスタジオの名前であり、もともとジャマイカで生まれたダブを基調とした作品を、ヴァイナル・ベースでリリースしています。
そこで今回の特集タイトル【CDで聴くBasic Channelガイド】ですが、ヴァイナル・ベースの作品をあえてCDで聴くとは、ハイ、つまりBasic Channel初級編ですね。僕自身Basic Channelの作品をヴァイナルで集めているわけではないのであまりコアな内容は書けませんが、これまでBasic Channelに触れることのなかったひとに新たな門を開くことが出来れば "してやったり" です。

ところで本体のBasic Channelレーベルは1993年から1994年のたった2年間に9枚の12"をリリースしたのがその活動のほとんど全てなのですが、それらの作品に加え、未発表曲をまとめたのがこの『BCD』。ヴァイナルから録られた曲も含めて、リスニング向けにエディットされている(ような気がします)。そしてヴァイナルライクなプチプチとノイズ混じりのざらついた音響の4つ打ちのダブは、それまでのテクノやハウスにはなかった深淵な世界を生み出している。Jamaica meets Berlin!
テクノの歴史上最も重要な発明はアシッドハウスとBasic Channelの2つだと答えたのは石野卓球ですが、彼らのこの "発明" は、後のテクノシーンに多大過ぎる影響を遺してしまった。現在も直接的なフォロワーが後を絶たず、ミニマルダブと呼ばれるジャンルが派生していることは勿論のこと、Basic ChannelがなければWolfgang VoigtのStudio 1シリーズ(過去レビュー >>)は生まれ得なかっただろうし、Studio 1がなければRichie HawtinがConcept 1シリーズを始めることも、作風を大きくミニマル化することもなく、引いてはここ数年のテクノシーンがミニマルの潮流に飲み込まれることもなかったであろうことは疑うベくもありません。

ちなみに巷ですっかり定着した "ベーチャン" という呼称、実は僕はあまり好きではないので、このblogでは長いけどBasic Channelと呼ぶことにします。Basic Channelのことを "ベーチャン" と呼び始めたのはおそらくライターの三田格氏だと思いますが、僕は三田氏は音楽を漁るうえでのガイド役として全幅の信頼を置いてはいるものの、この略称はユーモアとは言えどうなのかなと。三田氏はドラムンベースのことも "ドンベー" なんて呼んでいたけど、こっちの方は定着しませんでしたね(笑)
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Bruno Pronsato - Why Can't We Be Like Us (Hello? Repeat/2008) 

Bruno Pronsato - Why Can't We Be Like Us
Label: Hello? Repeat (Hello010 CD)
Format: CD/MP3
Released: 2008
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田中フミヤの招聘でCHaOSに3度ほど来日している、シアトル出身ベルリン在住のBruno PronsatoことSteven Fordの2ndアルバム。
音を聴く限り、Ricardo Villalobos直系の有機的なディープミニマル。なんだけど、元スピードメタルのドラマーという謎な経歴(これはshooterさん情報)が関係しているのかどうかはわからないが、モノトーンな質感の中にも、多彩なリズムパターンが秀でている。
かつてハードテクノ界にCari Lekebuschという複雑怪奇なリズムのプログラミング・スキルを持ったプロデューサーがおりましたが、このBruno Pronsatoはそのミニマル版とでも言えば良いのか、あくまでDJユースな4/4のビートの中に、もんのすごい繊細かつダイナミックなうねりを生み出している。
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