BABYMETAL - Metal Resistance

Title: Metal Resistance (JP Edition) (初回生産限定盤)
Label: BMD Fox Records
Catalog#: TFCC-86545
Format: CD+DVD
Released: 2016/04/01

Title: Metal Resistance (Out Of Japan Edition)
Label: earMUSIC
Catalog#: 0210923EMU
Format: CD
Released: 2016/04/01
BABYMETALにハマってしまいました。
僕がわざわざ説明するまでもなく、BABYMETALはアイドルとメタルの融合がコンセプトの女性3人組ダンス・ユニット、ということなのですが(ところでヘヴィメタルのこと昔はメタルなんて略し方あまりしなかった気がするのですが。書き文字の場合はHMって略すことがほとんどでしたよね?)、僕はつい最近までBABYMETALの音楽を聴いたことも観たこともありませんでした。名前だけは聞いたことがあったけど、それでもKIDS(子どもがやってるKISSのトリビュート・バンド)みたいなもんだろうと勝手に思い込んでおり。
今月1日に世界同時発売した2ndアルバム『Metal Resistance』が各国のチャートに入ったことは、一般のニュースにも取り上げられましたよね。あるいは4月2日にイギリスのウェンブリー・アリーナで日本人初のワンマン・ライヴを行い12000人を集めたことも。
僕はそういったニュースでBABYMETALのことを認識したのです。日本のアイドルが世界に認められて人気があるだなんで(おそらくきゃりーぱみゅぱみゅみたいに面白がられてるだけなんだろうけど)痛快なことだなぁと思いながら、2014年の1stアルバム『BABYMETAL』と出たばかりの2ndアルバム『Metal Resistance』の2枚を聴いてみたのでした。
そしたら全然インスタントな作り方をしていないどころか、ことメタルの部分に関しては本気で作ってることが、25年くらいHMから離れていた僕でも容易に見て取れました。そうなるとアイドル部分とのギャップもまた面白く感じるようになり、アイドル・ポップとして良く出来たメロディが気に入ったりもして。まぁところどころでアニソンっぽいなぁとも思ったし、歌詞に関してはまだまだ詰め切れていない部分も多いなぁとも感じましたが。
決定打となったのは、4月22日に放送された『ミュージックステーション』。
動いてるBABYMETALをちゃんと観たのはこれが初めてでした。
『Metal Resistance』収録の先行シングル「KARATE」を披露したのですが、この日共演していたきゃりーぱみゅぱみゅや欅坂46が明らかなリップシンクだったのに対して、BABYMETALの3人は激しいダンスをしながらガチでブレない歌声を聴かせており、凛としたSU-METALと、その両サイドで可憐に踊るYUIMETALとMOAMETALという絶妙なバランスのビジュアルも、もちろん演奏を務める神バンドの超絶技巧も、すべてがカッコよかった。本当にこのときの僕は笑うしかできなかった。
それ以降はMVやライヴ動画を貪るように観まくって。
気づけば自分の中にBABYMETALが確固たる位置を占めるようになっていた。この間、ほんの1週間ほど。この状況には今でも我ながら驚いています。
『Metal Resistance』は、前述のとおり、BABYMETALの2枚目となるアルバム。
荘厳なメロディック・スピードメタルである「Road of Resistance」からプログレッシヴ・メタルの「THE ONE」まで12曲、メタルの数多のサブジャンルを縦断する音作りとポップでキャッチーなメロディーはありえないレヴェルで融合を果たしており、とてつもない中毒性をはらんでいる。
1st収録曲「ギミチョコ!!」のアンサーソングとも言える「あわだまフィーバー」では、アーメンブレイクやアシッドシンセを取り入れてよりハードコアに、よりレイヴィーに近づいているし(かつてのAtari Teenage Riotなんかのデジタル・ハードコアは、一般的にはハードコア・テクノとハードコア・パンクの結晶だと捉えられていたと思うのですが、一部のメタル界隈ではスラッシュコア(クロスオーバー・スラッシュ)の亜流として捉えられていたらしいです。その逸話を知ったとき、僕はメタルという音楽ジャンルの持つ懐の深さに心を打たれました)、問題作「META! メタ太郎」はヴァイキングメタル歌謡だし、国内盤のみ収録の「シンコペーション」はLuna Seaあたりのジャパメタ(V-Rock)を彷彿させるし。
1stとの比較で言えば、BABYMETALはアイドルにもメタルにも寄り過ぎないよう常にバランスを計っている、といったプロデューサーKOBAMETALの言葉があったが、それでもワールドワイドなメタルシーンへ受け入れられた現状を鑑みてか、アイドル・ポップよりもメタル寄りに軸足を移動しているように感じる。それは、海外盤(7曲目が「シンコペーション」から「From Dusk Till Dawn」に差し替えられているのと、ラスト曲「THE ONE」が英詞に変わっている)を聴くと明白だ。
今後のBABYMETALについて。個人的には、YUIMETALとMOAMETALのふたりには、ぜひSU-METALの両サイドでフライングVをかき鳴らしてほしい。そうなることによってBABYMETALは次の段階に進めると思うし、だいいちヴィジュアル的にも最高じゃない?
BABYMETAL - Metal Resistance (JP Edition) (初回生産限定盤)
Tracklist
CD - Metal Resistance
01. Road of Resistance
02. KARATE
03. あわだまフィーバー
04. ヤバッ!
05. Amore -蒼星-
06. META! メタ太郎
07. シンコペーション
08. GJ!
09. Sis. Anger
10. NO RAIN, NO RAINBOW
11. Tales of The Destinies
12. THE ONE
DVD - Live in Tokyo Metropolitan Rock Festival 2015 (2015.5.24)
01. メギツネ
02. いいね!
03. Catch me if you can
04. ヘドバンギャー!!
05. Road of Resistance
06. ギミチョコ!!
07. イジメ、ダメ、ゼッタイ
BABYMETAL - Metal Resistance (Out Of Japan Edition)
Tracklist
01. Road of Resistance
02. KARATE
03. Awadama Fever
04. YAVA!
05. Amore
06. Meta Taro
07. From Dusk Till Dawn
08. GJ!
09. Sis. Anger
10. No Rain, No Rainbow
11. Tales of The Destinies
12. THE ONE (English ver.)
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- [2016/05/02 00:32]
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Boys Noize - Go Hard

Title: Go Hard
Label: Boysnoize Records
Catalog#: BNR110
Format: MP3
Released: 2013
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
1ヶ月以上かかったiTunesの整理が終わったので、軽めのディスクレビューでもひとつ。
ドイツのエレクトロ/テクノ・アーティストBoys Noizeのニューシングルは、自身のBoysnoize Recordsから。
#01の派手派手アシッドなオールドスクール・レイヴにもたまげたけど、タイトル曲の#04が! これガバですわ。ガバって言うか、かつての90年代のシカゴのUCの後継のようなハードハウス(プラス、ダブステップ)。最近ちょくちょく思うんですけど、いわゆるガバキックの復活の波がゆるゆると来てません?
相変わらずBoys Noizeは面白いね。新しいとこ切り開いて行ってる。その先が道になるかどうかは別として、ね。
![]() | Go Hard Ep [12 inch Analog] (2013/07/02) Boys Noize 商品詳細を見る |
Tracklisting:
01. Excuse Me
02. Inhale/Exhale
03. Starwin
04. Go Hard
05. Push Em Up
- [2013/06/29 19:59]
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Ben Sims - Disco Trix Vol. 2

Title: Disco Trix Vol. 2
Label: Hardgroove
Catalog#: Hardgroove 009
Format: MP3
Released: 2009
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
しばらくblogをサボっていたところ、これはレビューしておきたいな、と思ったシングルをリストアップしたら30枚を超えてしまったので、どれだけ消化出来るかはわからないけど書いていきます。というわけなので、文章量が少なめになるかもしれないことをあらかじめご了承下さい。
先ずは、Ben Simsが2012年にリリースしたシングル。…と思ったら、Discogs見るとアナログは2009年に出ているようだ。デジタル配信が始まったのが2012年ということか。
Ben Simsはこのシリーズではディスコ・リコンストラクト、それもハウスではなくハードミニマルっぽいアップリフティングなテクノを展開していて、今作もディスコ・サンプルと声ネタがからむファンキー・チューン。エレピのサンプルが繰り返される#2「In The Middle」が特に気持ち良くってオススメ。
Tracklist:
01. Dollar Bill Y' All (Vocal Mix)
02. In The Middle
03. Dollar Bill Y' All (Version)
04. Reject 2
- [2013/03/15 23:00]
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Bas Mooy - Mosaic Of Sleepless Nights

Title: Mosaic Of Sleepless Nights
Label: Audio Assault
Catalog#: AAR036
Format: MP3
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
Hard Minimal is back!! Hard Minimal is back!!(大事なことなので2回言いました。)
2002年に設立したオウン・レーベルAudio Assaultを中心に活動するロッテルダムのテクノ・プロデューサーBas Mooyによる、BPM130前後の新型ハードミニマル。今までもAdam Beyerなどを中心にハードミニマルっぽい雰囲気を持ったミニマルは存在しましたが、今作はまったくミニマルではない、まさしくハードミニマル。具体的には、8分とか16分のハイハットがそうなんだけど、インダストリアルな中にもコズミックな雰囲気を持った、懐かしいのか新しいのかよくわかんない1枚です。Go Hiyamaのリミックスもキレてるけど、ここはやはりオリジナルの重厚感をオシ。
- [2011/06/07 20:57]
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BCR Boys - NYC Diesel Pt.1 (Synewave/2010)

Label: Synewave Records (SW90D)
Format: MP3
Released: 2010
試聴 >>
グラスゴーの新興硬派ミニマルテクノ・レーベルBackwater Community Recordings (BCR) クルー (Colin Bain & Joseph McGeechan) が、ニューヨークのミニマリストDamon Wildによる老舗ミニマルテクノ・レーベルSynewaveからEPをドロップ。
キレのあるストイックなミニマル・トラックスなんだけど、辛気臭いディープ・ミニマルとは一線を画す切迫感は、むしろ昔のハードミニマルなんかのテイストに近い(まぁあんなにハードな音じゃないけど)。なかなかに悪~い音を出しています。いかにもDamon Wildが好きそうな男のテクノ、もしくはハードボイルド・ミニマル(あ、これは言い過ぎか)。Synewaveは相変わらず渋いですな。
- [2010/03/06 20:46]
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