YeYe - ate a lemon 

Artist: YeYe
Title: ate a lemon
Label: Rallye Label
Catalog#: RYES003
Format: 7"+CD
Released: 2016/04/23
ケンモチさんがYeYeの「パレード」をリミックスする。
その話を聞いたときは、きっと、ひさしぶりにガットギターを使った、いわゆるケンモチ節のブレイクビーツ・トラックに仕上がるだろう。そう思った。

「パレード」は、YeYeの2013年のアルバム『Hue Circle』の1曲目を飾った、ざっくりとした音色の、マーチにも似たドラムが印象的な、引き込まれるようなメロディーを持つキュートなポップスで、それをケンモチさんは、原曲の良さを活かしたまま、グリッチノイズを用いたミドルテンポの4つ打ちエレクトロニカとでも言うべきトラックに作り変えている。
明らかに『ジパング』以降を思わせるベースの太さも含め、とてもいい仕事してますわ(えらそう)。

さいきん、こういった、7インチシングルに同内容のCDを付属するというフォーマットで作品を発表するアーティストが増えているけど、買いたい欲を刺激されるし、とても良いと思うです。



Tracklist
A. ate a lemon
B. パレード (ケンモチヒデフミ remix)

YS - Perfumed Garden 

Artist: YS
Title: Perfumed Garden
Label: Sublime Records
Catalog#: SBLCD5000
Format: CD
Released: 1994
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サワサキヨシヒロが『Traveller's Light』(過去記事)と同じ年に出した3rdアルバム。確かSublimeとしては、ケンイシイ、ススムヨコタに続く3作めのアーティスト・アルバムだったと思う。
余談だけどこのアルバム、いつものようにblog書こうと思ってジャケットを画像検索したけど、使えるサイズの画像がネット上に見つからないのよ。仕方なく手持ちのCDをスキャンしたけど、90年代前半のテクノが、ネットの広大な海に必ずしもアーカイブ化されていないということに今さらながら気づかされましたわ(だから僕はblogを続けてるんだけど)。
本作は、僕の想像だけど、おそらく『Traveller's Light』よりも少し後に作られている。というのは、『Traveller's Light』と比べて、自身のプログレ趣味からもう少しテクノ/アンビエントに寄り添った作風だからだ。やわらかく微細な音像、美しく叙情的なメロディー、全体をまとう楽天的なサイケデリア、そしてほぼ全編に渡って鳴らされているTB-303。ビートには性急さはないが確実に4つ打ってるし、何よりベースラインのぶっとさに着目したい。当時海外メディアに "ファンキー・チルアウト" と絶賛されたのもうなずける。
この後、サワサキヨシヒロはドラムンベースに傾倒することになるのだが、個人的には、もう少しこの芸風で作品を作り続けて欲しかったという想いが未だに強い。

Perfumed GardenPerfumed Garden
(1994/11/25)
YOSHIHIRO SAWASAKI

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Tracklist:
01. Neocrystal -On The Beach Mix-
02. Ice Loop
03. Peach Time
04. Magic Dome
05. Secret Isle

Yado Atiz - Mile EP 

Artist: Yado Atiz
Title: Mile EP
Label: Playmobil Series
Catalog#: PLAYMOBIL 026
Format: MP3
Released: 2013
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昨年友達に教えてもらってから注目しているオランダのレーベルPlaymobilの最新作。Yado Atizというひとはイタリアのプロデューサーのようだけど、過去作品のデータとかがいっさい引っかかって来ないので、多分これがデビュー作なんだろう。
グイグイと迫ってくるキックと地を這うベースラインがたまらなく腰にクるテックハウス。Luca M以降を感じさせるスネア使いが軽快で、ほぼテクノ=テックハウスと化している僕の好みのどストライクと言ったところ。
ところで、こんな軽やかな曲調で、こんなかわいらしいアートワークのレーベルからデビューしたYado Atizさんだけど、自身のSoundCloudやFacebookのプロフィールページを見るとちょっとびっくりしちゃいます。

Tracklisting:
01. Mile
02. Lost In The Sun

ヤン富田 - A.S.L. Space Agency 

110402.jpgArtist: ヤン富田
Title: A.S.L. Space Agency
Label: A.S.L. Research Service / Beams
Catalog#:
Format: Book + CD×2
Released: 2011
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2009年1月11日に大阪のClub Noonで行われたヤンさんのコンサートの完全記録集。僕もこのコンサートには行きましたが(過去記事)、膨大な写真とテキストと資料、そして2枚のCDに渡る記録のおかげで僕の当時の記憶も鮮明によみがえってくる。
先ずおどろいたのは手書きのシリアルナンバーとヤンさんのサイン(僕のは223/300番でした)。そしてTuttleさんのテキストが沁みる。CDにはグダグダなMCやら何やらも含めて、コンサートの模様がほぼすべて収録されているのがまた凄い。終演前に会場を出てしまったため聴けなかったアンコールもこうして聴くことが出来て、感無量。それに「音楽の哲学とカラード・トーンを付与したバイオフィードバック解析」とか「X軸・Y軸・Z軸に於ける空間と音の考察」なんて、音楽の曲名とは思えないくらいかっこいい。
Marginal Recordsの店舗で、予約開始の前日に値段も確認せずに予約してしまったおかげで、先月も、そして今月も手元不如意なわけですが、多分値段を知っていても買っていたと思う。こいつは家宝にします。
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Yo*C - Launch Party! Double Dutch House (Cutting Edge/2000) 

Yo*C - Launch Party! Double Dutch House
Label: Cutting Edge (CTCR-11062)
Format: CD×2
Released: 2000
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最近故あって90年代のオランダ産ハウス(いわゆるアムスもの等)をいくつか聴き返していたところ、そういやこんなのもあったなと思い出してひっぱり出して来たオランダ産ハウスのミックスCD。
ま、ここには跳ねたグルーヴが特徴的ないわゆるダッチハウスだけでなく、リリース当時はまだまだ隆盛を誇っていたダッチトランスや、さらにはハードトランスに分類されそうなトラックも使われているので、ダッチハウスのガイドもしくはサンプルとしてはFresh FruitやWorkといったレーベルのコンピを探して聴いてもらった方が良いのですが、それでもダッチハウス特有のアッパーかつファンキーな楽しい雰囲気は健在で、しかもミックスしているのが "スピード狂" のYo*CなのでBPMも早め。僕は今回、ちょうど神戸方面に向かうクルマで聴いていたのですが、高速道路を走るにはジャストフィットの1枚でした。個人的に思い入れの強い曲もたくさん入っているのですが、その話はまぁいいや。
何で今回わざわざこのCDを紹介したかと言うと、こういうパーティーミュージックも経由しながらの紆余曲折があって今のテクノがあるんですよと、相変わらずミニマルとプログレ一辺倒の現在のテクノに改めて問いかけたかった、というのは完全な後付けの理由でしかなく、単にたまには古いCDを取り上げてもいいじゃんかよーという私の個人的な我儘である。以上。
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