電気グルーヴ - TROPICAL LOVE 

Artist: 電気グルーヴ
Title: TROPICAL LOVE
Label: Ki/oon Music
Catalog#: KSCL-2874~2875
Format: CD+DVD
Released: 2017/03/01
電気グルーヴ4年振りのニューアルバム『TROPICAL LOVE』。
発売前から媒体では "最高傑作" の評価や自賛が踊っていたので、期待半分、不安半分で聴きました。
だいたいメンバー自らわざわざ "最高傑作" なんて言葉を持ち出してくること自体、眉唾にならざるをえないし、好意的に解釈しても、バンドの調子が良くってキマってる(客観的な判断ができない)状態なんだろうなとしか思えないし。

で、アルバムの全体的な印象は『VOXXX』か『J-POP』(過去記事)みたいだなぁ、というとこ。
いわゆる "電気グルーヴ的" な精神性がつらぬかれていて、しかし残念ながら大半の曲が僕の心にひびかなかったのは、おそらく単に今の気分じゃなかったからなのでしょう。
本作で製作の96パーセントを占めたというGarage Bandの独特の音質にもどうもヘンなクセを感じてしまって、素直に作品世界に没入できなかったりして。
ただし、
(以下、私びびんばの全曲レビュー(未公開)より引用)

#06「Fallin’ Down」
シングルとは別ミックス。浮遊感のあったオリジナルとは違って低音が効いたファンキーな音像に。
#07「ユーフォリック」
このアルバム唯一のインスト曲。卓球先生の作る、泣きのメロディのトランシーなダンストラックに、またひとつ名曲増えた。
#08「トロピカル・ラヴ」
アルバムのリード曲であるにふさわしい、ビーチ感のあるバレアリックなチルアウト・ハウス。あれ、これってトロピカルハウスじゃ・・・。

(以上、引用終わり)
という感じで、6曲め以降のセンチメンタリズム全開のエピックな流れは本当にすばらしいし、この3曲のためだけに本アルバムを聴き続ける価値は充分にあります。

あと、僕が買ったのは何種類か出た初回限定仕様のうちDVDが付いたもので、2016年3月9日にZepp Tokyoで行われた "お母さん、僕たち映画になったよ。" がほぼフル尺で収められている。この公演はZepp Nambaでも行われたけど僕は行ってなくて、これを観ると、あいかわらず今の電気のライブは最高だなおい、という気持ちになります。
『TROPICAL LOVE』、アルバムももちろんだけど、このDVDは必携だと思いますよマジで。



Tracklist
Disc1 (CD) TROPICAL LOVE
01. 人間大統領 / Ningen President
02. 東京チンギスハーン / Tokyo Genghis Khan
03. 顔変わっちゃってる。 / Kao Kawacchatteru.
04. プエルトリコのひとりっ子 / Puerto Rico no HITorIKKO
05. 柿の木坂 / Kakinokizaka
06. Fallin’ Down(Album mix)
07. ユーフォリック / UFOholic
08. トロピカル・ラヴ / TROPICAL LOVE
09. ヴィーナスの丘 / Venus Hill
10. いつもそばにいるよ / Stand by You
Disc2 (DVD) お母さん、僕たち映画になったよ。 @ Zepp Tokyo 2016/03/09
01. Hello! Mr.Monkey Magic Orchestra
02. Fallin’ Down
03. Missing Beatz
04. Shameful
05. 新幹線
06. Eine Kleine Melodie
07. Baby’s on Fire
08. スコーピオン2001
09. Barong Dance
10. あすなろサンシャイン
11. カメライフ
12. TKO Tekno Queen
13. Fake it!
14. Love Domination
15. FLASHBACK DISCO
16. ジャンボタニシ
17. N.O.
18. かっこいいジャンパー



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Diplo & Autoerotique - Waist Time 

Artist: Diplo & Autoerotique
Title: Waist Time
Label: Mad Decent
Catalog#: MAD304
Format: File
Released: 2017/01/13
Diploの新曲は、カナダのベースハウス・プロデューサーAutoerotiqueとの、カタチは違えど何度目かのコラボ。
最近のDiplo仕事はトワークっぽいのが結構お気に入りだったのですが、ここではむしろAutoerotique色が全面に出たストレートなベースハウスに仕上がっている。ブイブイと、あるいはフォンフォンと鳴るベースラインが現行ベースハウスの定番ではあるもののどちゃくそかっこいいし、一方のボイスサンプルの選び方なんかはいかにもDiploっぽかったりするな、と。

AutoerotiqueはSteve AokiのDim Makからリリースしており、昨年の『Kids Don't Care EP』がヒットして話題になりましたが、このEPのタイトル、もしかしてMachines Don't Careをもじってたりするんでしょうかね。だとしたら面白いなぁなどと思っておるのですが。



Tracklist
01. Waist Time

Darren Emerson - Daschine 

Artist: Darren Emerson
Title: Daschine
Label: Detone
Catalog#: DET042
Format: File
Released: 2016/04/11
元Underworldの、といつまでも呼ぶのはDarrenにもUnderworldにもかわいそうな気がするし少し気が引けたりもするのだが、やはり僕にとって(僕達の世代にとって?)Darren Emerson在籍時のUnderworldは特別なバンドなので、どうか大目に見てほしい。
そんな元UnderworldことDarren Emersonは15年超にわたって、テクノ・シーンのど真ん中からは絶妙に距離を取る動きを見せながら、テックハウスやプログレッシヴハウスといった、いかにもUKのDJっぽいキャリアを着実に積み上げてきた。
しかし、2012年に立ち上げた自身のレーベルDetoneにおいては、むしろかつて自身が立っていたテクノのフィールドに再び積極的にアプローチを続けているように見える。
今回のニューシングルでは、B面扱いではあるけれどアシッドハウスをやっていて、バシッとキレのいいビート、不穏な感情を煽る浮遊感のある上モノ、そして地を這う重心の低いアシッドなシーケンスが、三位一体のハマるグルーヴを生み出している。
今年聴いたアシッドの中ではなかなかの佳作。何より、Darrenがこんなトラックを出してきたってことが感慨深いと思いませんかフフッフー。

Tracklist
01. Daschine
02. Daschine (Acid Tool)

デデマウスと水曜日のカンパネラ - 妖怪地獄音頭 

Artist: デデマウスと水曜日のカンパネラ
Title: 妖怪地獄音頭
Label:
Catalog#:
Format: File
Released: 2015
De De Mouseとコムアイ(ex. 水曜日のカンパネラ)による「妖怪地獄音頭」は、2015年10月3日に青山・国際連合大学前広場にて行われるBDM 2015 青山収穫祭というイべントのために作られたコラボ楽曲だ。
ちなみにBDMとは "ボン・ダンス・ミュージック" の略で、つまりはBDMとは現代型盆踊りのことにほかならない。

今回、BDM 2015の開催にあたり、クラウドファンディングサイトMakuakeにて出資を募っており(現在は終了)、その特典として送付されたのが本楽曲なのである。
De De Mouseの奏でる童謡のようにカラフルなトラックに、コムアイのやわらかくつかみどころのないヴォーカルが不思議とマッチした、牧歌的なエレクトロポップ音頭に仕上がっている。

東京でのイベントなので僕は遊びに行けないのが残念ではあるが、当日この曲がどのように演奏されるのか、楽しみでならない。



Tracklist
01. デデマウスと水曜日のカンパネラ - 妖怪地獄音頭

電気グルーヴ - Fallin' Down 

Artist: 電気グルーヴ
Title: Fallin' Down
Label: Ki/oon Music
Catalog#: KSCL-2554~5
Format: CD+DVD
Released: 2015/02/25
昨年11月の25週年記念盤『25』(過去記事)からわずか4ヶ月のブランクで届けられた電気グルーヴのニューシングル(を、買って2ヶ月経ったタイミングで紹介します)。
「Fallin' Down」は、卓球お得意の叙情的な泣きメロのエレクトロ・ディスコ。
「Baby's on Fire」のHoshina Anniversaryリミックスは、ラフなグルーヴのミニマル・(ニュー)エレクトロ。
「Baby's on Fire」の(((さらうんど)))リミックスは、快楽指数の高いエレクトロニックな音色を駆使したソリッドな(オールドスクール・)エレクトロ。
おまけDVDは、昨年の塗糞祭から3曲。そのうちフルでソフト化するんでしょ?
大根仁監督による『Denki Groove The Movie』のトレーラーは気になるところではあるが…。
このリリースには、タイアップのタイミングに合わせた、という以上の意味や価値はないよなぁ。来年あたりにまたアルバムが出るんなら、「Fallin' Down」がアルバムの中で違った聴こえ方をするんだろうなぁ、という期待と楽しみは残りますけどね。

Fallin' Down(初回生産限定盤)(DVD付) (デジタルミュージックキャンペーン対象商品: 200円クーポン)Fallin' Down(初回生産限定盤)(DVD付) (デジタルミュージックキャンペーン対象商品: 200円クーポン)
(2015/02/25)
電気グルーヴ

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Fallin' Down(初回生産限定盤)(DVD付)Fallin' Down(初回生産限定盤)(DVD付)
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Fallin' DownFallin' Down
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Tracklist
CD
01. Fallin' Down
02. Fallin' Down (Instrumental)
03. Fallin' Down (TV Size)
04. Baby's on Fire Hoshina Anniversary Remix
05. Baby's on Fire (((さらうんど))) Remix
DVD: 25周年記念ツアー "塗糞祭" 2014.11.08
01. 完璧に無くして
02. Baby's on Fire
03. スマイルレス スマイル
04. COMING 2015 SUMMER TRAILER