能町みね子 - 『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して能サポ

『能サポ』は、2010年から2013年にかけての連載コラムをまとめた単行本。
サッカーにまったく興味のない著者(能町さん)にサッカーの取材をさせたらどんな記事ができるだろう、というかなり乱暴な企画からスタートした連載だったが、香川県に拠点を置くカマタマーレ讃岐という当時JFLのチームとの出会いからカマタマーレの試合を追っかけるようになり、ついでに香川県内のうどん屋を食べてまわるという、連載当初の趣旨とはぜんぜん違う展開を見せる1冊。
能町さん本人も書いているとおり、サッカー観戦記とうどん名店レポートを同時にこなす "奇書" である。
で、僕は(僕も?)サッカー(特に国内リーグ)にはほぼほぼ興味がなく、当然のようにうどん目当てに読みました。
そこで、当blogを見ているうどんファンの皆さんのために、本書に登場する香川県のうどん屋を抜粋してまとめてみたい。なお、店名および地名は本書の表記に準じました。
山下うどん(善通寺)
須崎(高瀬)
一福(端岡)
さか枝(高松市)
たも屋(高松市)
うどんバカ一代(高松市)
生島競技場の出店(高松市)
SHIRAKAWA(三豊市)
上戸うどん(観音寺市)
某居酒屋(高松市)
ホテルの朝食ビュッフェ(高松市)
宮武うどん(高松市)
おか泉(宇多津町)
鶴丸(高松市)
よしや(丸亀市)
橋本製麺所(高松市)
名前のふせられた居酒屋や、スタジアムやホテルのうどんも含まれてはいるが、計16軒はうどん本としてもなかなかのものである。店のチョイスもツボをおさえてる(えらそう)。
ちなみに、この中で僕が訪れたことのあるのは6軒のみ。また、未訪の店の中にはすでに閉店してしまったお店も。
で、今後ですが、能町さんと担当編集スルギくんさんのタッグで、今度は讃岐うどん巡りに特化した企画でもう1冊読んでみたいと思うのです。どうかよろしくご検討のほどお願いします。
![]() 『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ [ 能町みね子 ] |
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- [2016/05/27 20:25]
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あまちゃん メモリアルブック

ピンナップや写真集に各種資料のみならず、担当演出家による全話解説、宮藤官九郎、大友良英、そして『あさイチ』の有働アナのインタビューからまめぶのレシピまで、読むと多幸感につつまれながらこれまでの半年の想い出に浸れること間違いなし。『あまちゃん』ファンは必携の書だと思いますよマジで。
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- [2013/10/05 13:43]
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電気グルーヴ×アイデア: 電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。

最新アルバム『人間と動物』から順に時代をさかのぼる形で、アルバム・ジャケットやアー写からツアーグッズに至るまで、タイトルの通り電気グルーヴ、石野卓球とその周辺のヴィジュアル・デザインが網羅されている。装丁もめちゃくちゃ凝っているし、さらにメンバーや周辺人脈による解説やインタビューの文量も膨大で、きちんと読み込むにはかなりの時間も労力も必要とする。しかしそれがまったく苦にならないし、飽きない。むしろ読んでいてじわじわとくるこの多幸感たるや!
電気ファンは本当に必携の書だと思いますよマジで。
![]() | 電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。: アイデア特別編集 (2013/03/12) 久米 泰弘、アイデア編集部 他 商品詳細を見る |
- [2013/04/22 23:00]
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ele-king vol.1 (メディア総合研究所/2011)

2010年1月に、まだ放送開始前だったDommuneのサイト内にウェブ版ele-kingが復活し、そして今回の紙媒体での復刊、である。ウェブ版の内容がかなり充実していたので、ことさらフィジカルリリースが必要だとは個人的には思えなかったが、まぁいろいろ理由もあるのだろう(というよりも、ウェブ版自体が紙媒体での出版のための助走だったのかも)。こうして10年振りに、紙の雑誌の『ele-king』がさらに判型が小さくなって手元に届いたことは、ともかく喜ばしいことである(ただし復刊というからにはvol.1ではなくvol.35という表記にしてほしかった)。
まぁさすがに内容のほうはクラブミュージックとの関わりがさらに薄くなってしまっており(とは言ってもSeefeelのインタビューやダブステップ特集、ウェブ版に掲載されたディスクレビューの再録などはその存在感を未だ発揮しているが)、誌面の雰囲気としては、まるで最初期の『Quick Japan』や青山正明の『危ない1号』といった90年代のサブカル雑誌のようだわ(話はずれるけど、青山正明って10年前に死んでたのか。さっきWikipedia見るまで知らなかった)。
古本屋のカビ臭さと乾いた精液の匂いがする1冊(これ、一応批判じゃないつもりなんだけど)。
![]() | ele-king vol.1 (2011/01/18) 不明 商品詳細を見る |
- [2011/02/16 15:38]
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エレクトロ・ブック2010 (シンコーミュージック・エンタテイメント/2010)

さて、このいわゆる "エレクトロ" は、Kraftwerk以降NYやデトロイトを経由しながら現在まで綿々と連なる同名の音楽との混同をさけるために "フレンチエレクトロ" とか "ニューエレクトロ" とも呼ばれた音楽のことを指しており、本書では "エレクトロ" を次のように定義している。
元々エレクトロとは、アフリカ・バンバータがパイオニアと言われる、クラフトワークの無機質なシンセサイザー・サウンドとヒップホップのブレイクビーツを融合させたような音楽を指していた。しかし、それは80年代初頭の話。それから数十年の時が過ぎ、今やエレクトロは全く別物の音楽を指す言葉へと生まれ変わっている。本書が取り扱うのは、後者の全く新しい「エレクトロ」の方だ。(「はじめに」より)
しかし個人的にはこの定義には疑問符が点灯する。前者の "古い" エレクトロは、90年代になってもそしてゼロ年代以降も、デトロイトやドイツを中心に世界中で作られ、今も世界中のクラブでダンスされているからだ。
このロジックは、90年代にデトロイトテクノやシカゴハウスがヨーロッパのレイヴを通じて "テクノ" として世界中に広まった際に、ニホンにおいてはYMOに代表される80年代の "テクノ" を意図的に排除したときの構図とよく似ているが、80年代の "テクノ" が90年代にはほぼ死滅していたのに対し、80年代以降のエレクトロはゼロ年代も現役で機能していたという違いがある。
本書関係者がModel 500やDrexciyaやWestBamやTwo Lone SwordsmenやAlter EgoやAnthony Rotherといった "古い" エレクトロの子孫たちのことを知らなかったとも思えないので、やはり意図的なものなのだろうけど、いわゆる "エレクトロ" が勢力を拡大しようとしていたゼロ年代ならともかく、今現在そのロジックを再び用いるのは少し乱暴じゃないかなと。
まぁ僕は、本書でも言及されているエレクトロクラッシュなんかも含めて、(ゼロ年代のニュー)エレクトロは、エレクトロから派生したエレクトロの一部、という捉え方をしていたので、以上のような違和感を持ってしまったのだろう。冒頭にも書いた通り、本書はレビュー本として非常に面白いし、(ゼロ年代のニュー)エレクトロのムーヴメント(のさらに一部)がフィジットハウスやダブステップを始めとするベースミュージックに帰結していることにも触れられており、今後の音楽を漁っていく際にきわめて有用なガイドになると思う。
なお、本書の発刊に際して、共同執筆者のひとりであるLapinさんによるDJミックス『Hello Goodbye Electro』が公開されている。是非本書と合わせて聴いて頂きたい(このミックスめちゃくちゃ楽しいんで)。
![]() | CROSSBEAT Presents エレクトロ・ブック2010 (シンコー・ミュージックMOOK) (2010/11/25) 小林 祥晴 商品詳細を見る |
- [2011/01/16 14:15]
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