ikkubaru - Breeze From Dancefloor: ikkubaru remixies

Title: Breeze From Dancefloor: ikkubaru remixies
Label: Plain Sour Rec / LAZY ART
Catalog#: LACA-10002
Format: File
Released: 2017/10/06
『Breeze From Dancefloor』は、当blogでも以前から推しているインドネシアのポップ/ロックバンドikkubaruの楽曲を、日本のトラックメーカー総勢12組がダンスフロアに向けて再構築したリミックス・アルバム。
楽曲は、アルバム『Amusement Park』(2014)ならびにEP『Brighter』(2015)から選ばれており、ファンにとってはすでに耳なじみのあるものばかり。それらの楽曲がどのように料理され、各リミキサーによる新たな視点が加えられているのか、僕は発売前から楽しみにしておりました。
先ずはなぜか全体を通して感じられる音の統一感と、物語性のある曲順の妙。
曲順に関しては全てのリミックスが上がってきた段階で決められたのではなくあらかじめ決まっていたそうだが、信じられない。
冒頭4曲が特にトラックとして強(つよ)なので熱がグングン上がるし、そのテンションのまま最後まで一気に聴いてしまう勢いを持っている。まさにダンスフロアからikkubaruへの疾風のような回答。
と同時に、オリジナルの楽曲の良さを再確認することも出来る、ナイス・リミックス・アルバム。
本作をきっかけにikkubaruの楽曲に興味を持つひとたちがもっと増えてほしいし、逆に今回参加した各リミキサーの音楽にも興味を持ってほしい。そう願っております。
Tracklist
01. Chasing Your Shadow (TREMORELA Remix)
02. City Hunter (909st Remix)
03. Slide Away (Pasocom Music Club Remix)
04. Highway (tanaka scat Hokuriku Expwy Remix)
05. Ride (Musicarus Turbofunk Remix)
06. See The Skies (thamesbeat Remix)
07. Blue Waltz (Junya Tokuda Remix)
08. Seaside (YusukeUdon 16B Remix)
09. Love Me Again (Mitaka Sound remix)
10. Brighter (Loconyan Remix)
11. Eve (AVV Remix)
12. Amusement Park (ゆnovation odekake06 Remix)
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- [2017/10/17 23:00]
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The Insiders - Flippin Ho's

Title: Flippin Ho's
Label: Noize Junky
Catalog#: NJ093
Format: File
Released: 2016/12/02
ベルギーのハードスタイル/ジャンプスタイルのレーベルNoize Junkyから、ベルギーのジャンプスタイル・ユニット、The Insidersのシングル。
改めて説明しておくと、ハードスタイルはハードダンスとニュースタイル・ガバから1999年頃に派生したジャンルで、ジャンプスタイルはハードスタイルから2008年頃にさらに派生したジャンルなんですが、どちらもオランダ生まれで、ステップを駆使した足技のダンスのことを指すと同時に、それらのダンスのための音楽のことを指す単語でもあります。単語の意味としてはフットワークなんかと近いニュアンスのものだと考えればわかりやすいんじゃないかな。
ハードスタイルもジャンプスタイルも、オランダやベルギーあたりでは現在も盛んなようで、YouTubeなどで検索すると、ダンスバトルの様子や、チームでステップや振りを合わせて踊ってみた動画(どれも観ていてかっこいい!)がざくざくと出てきます。ただしハードスタイルやジャンプスタイルはシャッフル(メルボルン・シャッフル)とも混在している模様で、今なお動き続けているダンスのジャンルであることが見てとれます。
ちなみにジャンプスタイルのステップは、4拍の音楽に合わせて5拍のステップを踏んでいくという、なかなか鬼畜なものです(笑)
音楽としてのハードスタイルは、ハードダンス由来の壮大かつドラマティックな曲調とニュースタイル・ガバ由来の電子的に歪められたキック(でもいわゆるガバキックとはちょっと違う)が特徴で、BPMはあまり速くないものが多いです。ジャンプスタイルはそこからさらにオールドスクールに回帰したかのようなミニマルなダンスミュージックっぽさがあり、歪んだキックのかっこよさが引き立って感じられます。
僕はもともとガバが好きだったので、ガバの遺伝子が色濃いジャンプスタイルという音楽に大いなる魅力を感じるわけですが、同時に、音楽的には、ジャンプスタイルは90年代のシカゴのUC (Underground Construction) なんかに代表されるいわゆるUSハードハウスの再来のようにも感じています。
シリアスな音楽ファンを自認するひとたちにはまったくオススメする気はないけど、ジャンプスタイル、僕は今さらながらにハマっております。
Tracklist
01. Flippin Ho's
- [2017/03/08 00:46]
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Ikkubaru - T-Shirt Bonus Tracks

Title: T-Shirt Bonus Tracks
Label: Hope You Smile Records
Catalog#:
Format: File
Released: 2015
先日初来日ツアー(過去記事)を行ったインドネシアのバンドIkkubaru。彼らの来日記念Tシャツを購入するとステッカーがふにゅう…封入されており、その裏に印刷されたダウンロードコードから、今秋リリース予定のEPに収録が予定されている曲のデモを手に入れることができます。
ちなみにTシャツはライヴ会場で販売していましたが、現在はレーベルのオンラインストアやディスクユニオンのサイトで購入可能。
「Brighter」はイッくんヴォーカルで、「Slide Away」はイキちゃんヴォーカル。「Brighter」はライヴでも演ってたけど、このデモがバンドと演奏されたときにどんなグルーヴが生みだされるのか、EPとして手元に届くのが楽しみで仕方がないし、本当のこと言うと、早くライヴで聴きたくて仕方がない。僕ぁ次回の来日公演決定のニュースを今から心待ちにしているんですよ(ひとつ欲を言うと今度は大阪も週末の日程で…)。
Tracklist
01. Brighter (Demo)
02. Slide Away (Demo)
- [2015/07/04 16:36]
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Ikkubaru - Amusement Park

Title: Amusement Park
Label: Hope You Smile Records
Catalog#: HYSR-0001
Format: CD
Released: 2014/10/10

Title: Nightly Builds Vol.01: Demo Tracks of Amusement Park
Label: Hope You Smile Records
Catalog#: HYSR-0002
Format: CD-R
Released: 2014/10/10
現在、いわゆるシティポップと呼ばれる音楽は、都市生活者のチルアウト音楽として機能している。と同時に、ある種の(ライトな)トリップ音楽の側面もあるように思う。と言うのは、そこで描かれているのは、今やファンタジーに限りなく近い世界であるからだ。
Ikkubaruは、Muhammad Iqbalを中心に結成されたインドネシアの4ピースバンド。『Amusement Park』は、2014年10月に出たIkkubaruの初めてのアルバムとなる。
Ikkubaruはインドネシアのバンドだけれども、影響を受け、表現しているのは、80年代の日本のシティポップだと言う。
俺はその "何でまた!?" 感に引っかかって、また、昨年のベスト・アルバムにも選んだEspeciaの『Gusto』にも楽曲を提供していることを知って、Ikkubaruの音楽に興味を持つようになったんだけど、その時点では、2013年にTofubeats「水星」のカバーを含むEP『Hope You Smile』のライセンス・リリースが日本のネットレーベルMaltine Recordsからあったことなんて、もちろん当時は聴いていたけど、すっかり忘れ去っていた。やっぱりMaltineって耳早いんだなぁと感心した次第です。
さて、Ikkubaruの音楽は、メロウでキラキラしてちょっとヒネたアレンジが魅力の、極上という言葉がぴったりの架空のアーバン・ポップ。グッとくるメロディはもちろん、ちょっとスカしたギターのカッティングの音ひとつ取ってみても最高。
特にこのアルバムは、個人的には初夏にぴったりの音楽という気がする。早くこのCDをカーステレオから流しながら海風を受けてドライブしたいよ(実際にするかどうかは別として)。この街のクレイジー・プリティ・フラミンゴ。たまらなく、アーベイン。なんとなく、クリスタル。そんな気分。
なお、購入できる店舗が限られてはいるけれども(そして今でも買えるのかどうか定かではないが)、アルバムの特典として『Nightly Builds Vol.01』と題されたこのアルバムのデモ音源集が存在します。
こちらの聴きどころは…やはりボーナストラックとして収録された、Especiaに提供した「アビス」のデモですかね。このCD-Rにはスキャットが収められていて、後に日本語で歌った音源がサンクラにUPされたりもしたけど、「アビス」のIkkubaruヴァージョンはきちんとレコーディングした音源で聴きたいです。関係者各位、どうぞよろしく。
![]() | Amusement Park (2014/10/24) ikkubaru 商品詳細を見る | ![]() | アミューズメント・パーク (2015/01/21) イックバル 商品詳細を見る |
"Amusement Park"
01. Love Me Again
02. City Hunter
03. Amusement Park
04. Chasing Your Shadow
05. Blue Waltz
06. Ride
07. Anything
08. Highway
09. Eve
10. See The Skies
"Nightly Builds Vol.01"
01. Love Me Again
02. City Hunter
03. Amusement Park
04. Chasing Your Shadow
05. Blue Waltz
06. Ride
07. Anything
08. Highway
09. See The Skies
10. Eve
19. (Bonus Track) アビス
- [2015/02/18 23:26]
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石野卓球 - WIRE TRAX 1999-2012

Title: WIRE TRAX 1999-2012
Label: Loopa / Ki/oon Music
Catalog#: LPA057CD / KSCL2071-2
Format: 2CD
Released: 2012/07/04
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
石野卓球が1999年の第1回から昨年までの12年分のWIREコンピに提供した楽曲をひとまとめにしてそのまま年代順に並べた編集盤。ボーナスディスクには過去のWIRE関連の未発表曲やメディア用番宣スポットやアイキャッチ音源的な物が収録されている。
今回のリリースは、『Cruise』(過去記事)のあと出す予定だったのに(たぶん、震災の影響で制作する気分になれず)お蔵入りになったアルバムの代わりということなのかな。リリースのスタイルとしては、WestBamが主催する屋内テクノフェスMaydayの毎年のコンピ収録曲をまとめたMembers Of Mayday『Anthems Of The Decade 1991-2001』がモデルになっているであろうことも想像に難くありません。
一聴して、もちろんその年々の流行りだったり当人の興味の矛先の向かっていた音というものも垣間見られはするのだが、12年の歳月の中でも共通して感じられるのは、硬くて乾燥していて、しかしどこか柔軟性のある、まるで高野豆腐のような質感のトラックが多いこと。それは手癖とか同じ引き出しといったネガティヴな意味合いではなく、卓球のクリエイターとしての根っこと言うか核になる部分(の一部)なんじゃないかと思ったり。それは例えば、ハンマービート的なビート・ストラクチュアであったりね。
ただ、おそらく各コンピ収録曲では意図的に叙情性を排除した音作りをしているようだが、卓球の音楽のもうひとつの核になる部分には叙情性や歌謡曲的・演歌的な "泣き" の要素が間違いなく存在するわけで、でもまあそのあたりは他のソロ作などで展開というか収束というかさせていくのだろうな。
現在は電気グルーヴのアルバムを製作中ということだけれど、いずれにせよ電気でもソロでも早く新作が聴きたいところです。あと、個人的にはそろそろ新しいミックスCDも出して欲しい。
- [2012/08/02 19:02]
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