MAHARAJA ALL MIXXX @ マハラジャ大阪 2017/09/15 

バブル期に隆盛を誇ったディスコ "マハラジャ" が2014年に大阪・梅田の東通り商店街に再オープンしたときは、僕やそれより上の世代の間ではちょっとした話題になったものでしたが、復活前のマハラジャの全盛期、僕はまだ 中学生とか高校生とかだったので、実際に遊びに行くという経験は一度も積むことがありませんでした。

この度、ニューアルバム『light showers』をリリースした藤井隆がマハラジャ大阪でライブを行うことを知ったわれわれ調査班は、深夜のマハラジャ大阪への潜入に成功しました。
個人的には人生初のマハラジャであり、およそ1月振りの藤井隆のライブとなります。

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さて、23時をすこしまわった頃、「ナンダカンダ」のリミックス・バージョンのイントロとともに、DJブース前の舞台兼お立ち台のスペースに藤井隆が登場。
今夜もキレッキレのダンスに飛び散る汗が眩しく、やはりこのひとのたたずまいはスターだと思う。

シティポップなニューアルバム『light showers』から2曲、先日リリースされたリミックス・アルバム『RE:WIND』からもう1曲(ちなみにDJケオリによるリミックス・バージョン。DJケオリのシャウトをリワインドするくだりは今回もやってくれた)、そしてラストはtofubeatsによる「ディスコの神様」!!
マハラジャというロケーションから考えられたセットリストだったのかな。30分程度のいわゆるインストア・イベント並みのライブではあったが、藤井隆は今夜も全力疾走でした。

蛇足ですが、MCで、25年ほど前の関西ローカルの深夜テレビ番組『テレビのツボ』のムック本を、持ってきたお客さんの手から取り上げ、チャンネル君時代の思い出を語るというレアな場面が見られたのも良かった。

藤井隆 @ マハラジャ大阪 2017/09/15 Setlist
01. ナンダカンダ (Hyper Juice REMIX)
02. AIR LOVER
03. DARK NIGHT
04. OH MY JULIET! (DJ KAORI REMIX)
05. ディスコの神様

マハラジャの様子についても少し書き記しておきます。

先ずは遊びに行く前から頭を悩ませていたドレスコードについて。昔のマハラジャがどうだったのか経験していないのでわかりませんが、現在はドレスコードはあってなきが如しという感じでした。Tシャツなどのカジュアルなお客さんも多かったし。まぁ男性客でよく目についたのはアフターセブンと思わしきサラリーマンのおじさんたちでしたが…

かかっている音楽は、今回遊びに行ったMAHARAJA ALL MIXXXというパーティーに関して言えば、メジャーEDMを中心とした最新ヒット曲という感じで、とはいえ選曲はDJによってわりと幅広く、Major LazerやDJ Snake、EXILE系やK-POPから星野源の「恋」までが一晩でかかるという振り切ったわかりやすさは単純に楽しい。

客層はやはり平均年齢高めで、40代50代のパリピたちが各々好き勝手に楽しんでおり、僕はこの中に入るとまだまだ若輩者だけど、年齢的にはぼちぼちこういうところで遊んだほうがいいのかもなという気持ちになりました。僕も40代サラリーマンであり、仕事帰りにそのままの格好で遊びに行けるという意味では、普通の(ドレスダウンの)クラブよりもかえって敷居は低く感じるし…



藤井隆 REMIX ALBUM “RE:WIND” TOUR & ikkubaru japan tour 2017 @ 心斎橋SUNHALL 2017/08/05 


会場に入るとすでに脇田もなりが、先月発売された1stアルバム『I am ONLY』に先駆けてMVが公開された西寺郷太によるプロデュース作「泣き虫レボリューション」を演っていた。
「ディッピン」「EST! EST!! EST!!!」「祈りの言葉」と、アップテンポの曲からバラードまで、アルバム収録曲を緩急織り交ぜて歌う姿を見て、サビなどで思い切りよく歌う力強さが彼女のナチュラルボーンな部分であるのに対し、例えばBメロあたりで抑制が必要な部分は努力の成果なんだろうなと感じた。
あと、MCでは自虐的な言葉も出ていたので、フロア後方で見ていた僕にはよくわからなかったが、ステージ前付近のお客さんはわりと地蔵だったのかもしれない。そんなことないよ。とてもよかった。
福富幸宏の手による「I'm with you」、PWLオマージュで僕の大好きな「Boy Friend」というダンスナンバー2連続で脇田もなりのステージは終了。「Boy Friend」が聴けたのでこの日の僕はもう満足です。
このひとはいい歌手になるだろうな。これまでの経緯を考えるといわゆるムネアツというやつである。

インドネシアのバンドikkubaruの今年のジャパンツアー、大阪は藤井隆とのダブルネームでの開催となった。
個人的にはおよそ2年ぶりのikkubaruのライブである(あいだにボーカルのイックンのソロライブをお茶漬けバーオオノ屋で観たりはしているけれど)。
(2年前の記事はこちら→ Ikkubaru Japan Tour 2015 @ 心斎橋SUNHALL 2015/06/18

脇田もなりに続いてPARKGOLFのライブ。
バキンバキンのトラップやフューチャーベースっぽいビートにときにメロウなウワモノやボーカルが乗ったりと、いやあかっこよくて踊った踊った。実は今回のイベントのベストアクトかもしれない。

DJをはさんで、藤井隆が「ナンダカンダ」で登場。藤井隆トリじゃないのかよ!という驚き。
今回のイベントは藤井隆のリミックス・アルバム『RE:WIND』の発売記念でもあるので、その収録曲から中心に。
あのDJケオリことDJ KAORIがリミックスした「OH MY JULIET!」では、イントロに入ってる "ディィィジェェェケオリィィィ" のシャウトを3回リワインドして、その都度大爆笑&大盛り上がり。DJケオリのシャウトでこんなに盛り上がるパーティーって一体何なんだ(楽しかった)。
しかし改めてナマで見て、藤井隆って不思議なひとだ。

DJをはさんで、いよいよikkubaruの登場。
オナジミの既発曲もやってくれたけど、新曲多めのセットリストで、その新曲がどれも80〜90年代のUKロックに近づきつつある印象を受けた。もはやシティポップの一言では語れないバンドに進化していて。あとイックンも他のメンバーも日本語がうまくなってる(笑)
日本語詞の新曲「skyline」もほんと良くて、今回のツアー会場限定のシングルCDも終演後に買いましたよ。
Easycomeのちーかまをゲストに、Sugar Babeのカバー「Down Town」、脇田もなりをゲストに、ikkubaruがプロデュースした『I am ONLY』収録曲「Cloudless Night」、そして藤井隆をゲストに、ikkubaruがリミックスした『RE:WIND』収録曲「未確認飛行体」、というゲスト3連発でパーティーは大団円を迎えた。

2年ぶりのikkubaru、やっぱり良かったなぁ。またバンドで観たいなぁ。その際はできればまた休みの日に、大阪で、お願いします(笑)

水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR @ Zepp Osaka Bayside 2017/07/19 

水曜日のカンパネラ2017年の全国ツアーIN THE BOX TOUR。
大阪は全16公演のうちの14公演めということで、やっとモーターのコイルがあったまってきたところだぜ。

開演前から水音のSEをミックスしたドローンやダーク・アンビエントといった音楽が流れており、客電が消えてから流れてきたイントロも、そんな世界観と同一のダブ・テクノ。
森のようなもしくは深海のようなアーチ状の舞台オブジェから登場したコムアイさんが歌い始めたのは、1stアルバム『クロールと逆上がり』に収録されていた「ゴッホ」だった。
完全にリアレンジされ刷新した最初期の楽曲を初めて体感することができていきなり泣きそうになったが、同時に僕はオリジナルのアレンジも大好きなんだよなぁとも思ったり。

今年のアルバム『SUPERMAN』やそれ以降に配信された最新曲、昨年のアルバム『UMA』、一昨年の『ジパング』から中心に配された楽曲はライブ用にエディットされており、さらにPA卓に陣取ったケンモチさんと松橋氏の手によりリアルタイムで音の抜き差しやEQの操作が行われている。
今年の3月8日に行われた日本武道館公演以降にもっとも変化したのがこの部分で、以前のようなステージ端にぽつんと置かれたMacBookのiTunesからカラオケが流されるのとは違って、ライブ感が格段に増している。
今回僕はPAブースの真横でライブを観ていたが、途中で音の同期がズレたか何かでオフビートになった箇所があって、一瞬ケンモチさんと松橋氏も「おおっ!?」となってたけどすぐさまリカバーしていた。実際には4拍くらいの時間だったのではないかな。こういうところもエレクトロニック・ミュージックのライブの醍醐味と言える。

コムアイさんの声は長丁場のツアーの過酷さの表れなのかガラガラで痛々しかったけどそれも喋っているときだけで、歌い始めるとコムアイさんのボーカルは澄んでいて伸びやかで、この人は本当にプロのパフォーマーに成長したんだなぁと畏敬の念を抱いてしまった。
アンコールを除く本編の全15曲はMCもほとんどなく、ほぼノンストップで一気に突っ走った印象があり、その濃密な時間に当てられて本当にあっという間に感じた。

ただ、ライブの演出に関しては、何を意味あるいは意図しているものなのかがあまり判然としないところが多かったので、もう少しコムアイさんのアイディアを翻訳することができて、実際の演出にカタチ作ることができる舞台演出のプロが必要なのかもしれない。
アンコールのラストは再び『クロールと逆上がり』収録曲の「マルコ・ポーロ」をダブ・テクノに改訂したもので、再びアーチ状の舞台オブジェから登場したコムアイさんを見て、これはもしかしたら死と再生を意味していたのかなぁと思った。

かつて僕の愛した、数百人規模の暗くて天井の低いライブハウスで、グダグダのMCとグダグダのパフォーマンスなのにやたら多幸感に溢れたなんだかわからない水曜日のカンパネラのライブはもう二度と見ることはかなわないが、大きく成長を遂げた彼女たちがこれからどんな風景を見せてくれるのか、僕はこれからも追い続けたい。

水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR @ Zepp Osaka Bayside 2017/07/19 セットリスト
01. ゴッホ
02. 嬴政
03. チャップリン
04. オードリー
05. メロス
06. バク
07. ウランちゃん
08. ユタ
09. ピカソ
10. ライト兄弟
11. ツチノコ
12. シャクシャイン
13. 世阿弥
14. ユニコ
15. 桃太郎
(Encore)
16. 一休さん
17. アマノウズメ
18. マルコ・ポーロ

Somethinn featuring DJ Funk @ Circus Osaka 2017/03/31 


D.J.Fulltono、Keita Kawakami、Hiroki YamamuraによるパーティSomethinnがシカゴの特殊ハウスのリビングレジェンドDJ Funkを招聘。DJ Funkはここ最近なにげに頻繁に日本の地を踏んでいますね。
なお、DJ Funkについての説明は、2014年のベスト盤『Gold』のレビュー(過去記事)を参照してください(われながらよく書けた文だ3枚も書いた)。
僕は1995年にDJ FunkのミックスCD『Freaky Style』(SoundCloud)を聴いてゲットーハウスの洗礼を受けて以来のファンで、待望の初Funkとなります。ほんとに20年以上生でFunkのDJを聴ける機会を待ってた。僕待ってた。

2時頃にブースに入ってきたDJ Funk。意外といいガタイしてるんだな、というのが第一印象。
曲をかけ始めるとDJブースの前に出てきてマイクを持って歌う歌う。DJソフトウェアの操作中でマイクを持たないときも、自らの曲のボイスサンプルに合わせてノリノリで口を動かす。かかるのはほぼほぼ知ってる曲のみ(※個人の感想です)。全身を使ってフロアを煽るが、そこから垣間見えるのは彼の旺盛なサービス精神と、本質的にエンターティナーたろうとする姿勢だ。
僕はFunkがDJブースにいる2時間、もう楽しくて楽しくてずっと踊り続けていたけど、初めて実際に体験したDJ FunkのDJは、むしろショウであり、彼はクラブDJというよりは、ジョージ・クリントンなどの系譜にある人物であるように感じた。

自身の出番が終わったあともDJブースで踊ったり、フロアに降りてきてお客さんと写真を撮ったり談笑したりと、めちゃくちゃフレンドリーなひとで、まさにPump Itマンでした。来年も大阪来てくれるかなぁ。

Especia SPICE Tour @ 味園ユニバース 2017/03/12 

堀江系ガールズグループからアーバン幻想ジェネレータの終焉へ。

2017年3月末で解散することが発表されている女性ボーカルグループEspeciaのラスト(?)ツアー "SPICE" Tour。
古巣大阪ではグループと縁の深い味園ユニバースで行われた。



2016年6月25日の活動再開からわずか8ヶ月をもってピリオドを迎えるいわゆるEspecia第二章。僕は "SPICE" Tour大阪公演の3日前にあたる3月9日に行われたタワーレコードNU茶屋町店のインストアイベントでようやく初めて観ることができた。

活動再開以降のグループとしての高い評価はTwitterなどで目にしてはいたものの、初めて観たEspecia第二章は、その状態の良さに驚かされた。
第一章についてもそれほど回数を観てきたわけではなかったけれど、その音楽性に寄り添うようなボーカルの安定感が、まるで違うグループかのように成長を見せており、もうすぐ解散してしまうという状況フィルターを抜きにしても、彼女たちの音楽にもっと触れていたいという気持ちになって。

気づけばツアーのチケットを取っていた。



"SPICE" Tour大阪は、フルバンドでのステージ。
味園ユニバースというゴージャスな会場におとらない、甘くきらびやかな楽曲の数々とダイナミックな演奏、そしてムーディーでしなやかさという新たな武器を得たEspeciaのメンバーたち。

ときにアカペラで、ときにフェイクを入れ、伸びやかで、そしてパワフルな声量を自在にあやつり、しかも3人がそれぞれソロをつとめることができるという稀有なボーカルグループ。
これが(ライブでのボーカルの不自由さがなければ最高なのにと思わざるを得なかった・笑)あのEspeciaなのか…。



解散ツアーというネガティブな感情は、ことパフォーマンスの部分においてはほぼ表に出ることはなく(MCで涙を見せたりといった場面はあったけど)、そのおかげもあってなのか、僕がいちばん思い入れのあった5人時代のEspecia(通称E5pecia)の元メンバーたちがステージに上げられるという事故のような出来事があっても、大阪なのでもしかするとそんなことが起こり得るんじゃないかと前日に夢想して泣きそうになってたこの僕が、(40代を迎え語彙力が衰えているとは言え)ただ「ヤバイ!!」としか言えなかったし、祝祭的なライブの雰囲気のなかで感じていたのは、ただひたすら

ヤバイ!!
楽しい!!
Especia最高!!
音楽最高!!

という感情だけだった。
そう、ここにいるのは僕が本当に観たいと思ってやまなかったEspeciaだったんだ…。



それだけに、この1年ほどのEspeciaは結局何がやりたかったんだろうと思ってしまうのが正直なところだし、重たい事情がおそらく複数あるのだろうけれど、もうすぐ終わってしまうことがほんとうに残念で、悔しい。

あと5年、いや3年続いていたら、Especiaはとんでもない高みにまで登っていたであろうことは、今回のライブを体験したあとだと想像に難くない。
そんな可能性が潰えてしまうのはもったいないの一言なので、どうか楽曲の容れ物としてのグループ存続を、もしくは数年後のEspecia復活を、心からうったえたい気持ちでいっぱいです。



ともあれ、僕がEspeciaと出会ってからは3年にも満たない期間だったけど、楽しい時間だった。今は感謝しかない。ありがとう。

…っていつか思えるようになるのかなぁ。僕にはまだ無理だ(笑)



Especia "SPICE" Tour @ 味園ユニバース 2017/03/12 セットリスト
Intro (GUSTO)
X・O
Funky Rock
Danger
Aviator
Rittenhouse Square
嘘つきなアネラ
Mistake
きらめきシーサイド
海辺のサティ
(MC)
トワイライト・パームビーチ
FOOLISH
ナイトライダー
Boogie Aroma
アバンチュールは銀色に
(MC)
Ternary
No.1 Sweeper
(Encore)
Bayblues
YA・ME・TE!
YA・ME・TE!
YA・ME・TE!
(2nd Encore)
ミッドナイトConfusion (Pureness Waterman Edit)
No.1 Sweeper