VA - Japan's Next 2015 Special CD 

Artist: VA
Title: Japan's Next 2015 Special CD
Label: ロッキング・オン・ジャパン
Catalog#:
Format: CD
Released: 2015/07/31
姉さん事件です! 『ロッキング・オン・ジャパン』2015年9月号に『Japan's Next 2015』という付録CDがついておりまして、今回で5作目なのだそうですが、このCDに水曜日のカンパネラの「カーネル」が収録されています。
というわけで「カーネル」目当てに、じつに20数年ぶりに、かつては毎号購読していた『ロッキング・オン・ジャパン』を買いました。

「カーネル」は、そのタイトルの通り、カーネル・サンダースをモチーフとした大阪のご当地ソング。すでにライヴではオナジミの曲で、5月にはおとぷり(オトトイ・ミュージック・プリペイド・カード)のキャンペーンで無料ダウンロードが開始されてはいましたが、今回が初のCD化となります。
1985年10月16日の大阪の街の熱狂の様子を、今まさに道頓堀に投げ入れられようとしているカーネル・サンダース自身の目線から、これまでの(カーネル・サンダースの)人生が走馬灯のように流れる様子も混線しつつ語られているのがこの曲の歌詞であると、僕は解釈しています(笑)
サウンド面では、性急な4つ打ちとパーカッシヴなお祭りビートに、ガットギターとピアノがエモーショナルに対比する、超熱量のあるトラック。
いつの日か、タイトルからdemoの文字が消えて、正式にリリースされることでしょう。心待ちにしております。



Tracklist
01. THE BOYS&GIRLS - すべてはここから
02. NOISEMAKER - Her Diamond
03. THREE LIGHTS DOWN KINGS - BRAINWASH
04. フレデリック - 愛の迷惑
05. 魔法少女になり隊 - RE-BI-TE-TO
06. Mrs. GREEN APPLE - 我逢人 -short ver.-
07. Yogee New Waves - Good Bye
08. Awesome City Club - 4月のマーチ
09. 夜の本気ダンス - B!tch
10. 水曜日のカンパネラ - カーネルdemo

VA - TB Will Survive 

Artist: VA
Title: TB Will Survive
Label: AcidWorx
Catalog#: ACIDC3
Format: File
Released: 2015/03/03
オーストラリアと日本を活動のベースとするアシッド・ハウス/アシッド・テクノ専門レーベルAcidWorxは、相変わらずものすごい勢いのリリース・ラッシュを続けているんだけれど、3月3日(303の日!)には、Roland TB-303の発売33周年(!)を記念したコンピレーションをリリースしている。今回の参加アーティストは、海外勢2組に対し日本勢8組の計10組。
やはり本コンピの最大の目玉、略して大目玉は(と書くとものすごく怒られているみたいに見えるが、まったくそういう意味ではない)、独テクノの大ヴェテラン、Thomas P. Heckmannの参加だろう。
Thomas P. Heckmannは90代初頭から、様々な名義で、様々なスタイルのテクノ(アシッド、トランス、アンビエント、エレクトロ、EBM、ミニマル…)を繰り出してきた。ここ数年はアシッド回帰とも取れるスタイルのミニマルやテクノのトラックを散発していたが、トゥイニー(ついに)リアル・アシッド・ハウスの新興総本山たるAcidWorxへの参加ですよ。今回のコンピだけのゲスト的な参加なのか、それとも今後のソロ・リリースの布石なのかは定かではないが、これはなかなかにエキサイティングなニュースではありませんか。
それに対しAcidWorxクルーは、TB-303やTT-303の実機を手に迎え撃っている。AcidWorxのアーティストのトラックは、毎回クォリティ・コントロールが行き届いて、唸らざるを得ない。
最近は海外発のアシッドをやるアーティストやレーベルが再び増加傾向にあるが(俺調べ)、ただ単に303風の音を鳴らしてるだけにしか聴こえない単調でグルーヴもおもしろみもないトラックがほとんどで、ハッキリ言って食傷気味。そんな中、AcidWorxの質の高さ(具体的にはアシッド・フレーズの面白さとフロア強度の維持、それからシーンのモードからの逸脱のなさ)は世界的に見ても際立っているし、もはやブランド化に成功しているとすら思える。



Tracklist
01. Thomas P. Heckmann – Cherry 303 (Original Mix)
02. SERi – TB Will Never Die (Original Mix)
03. Metro – MTR308-01 (Original Mix)
04. Mitaka Sound – Flare Stack (Original Mix)
05. Parahoria303 – Savile Row (Original Mix)
06. 909state – Turret Track (Original Mix)
07. Metro – 14steps (Original Mix)
08. Narita – Sweet Metal (Original Mix)
09. Yokushe – Red Zone (Original Mix)
10. Acid Child – Just an Acid Child (Original Mix)

VA - Acid 4 

Artist: VA
Title: Acid 4
Label: AcidWorx
Catalog#: ACID4
Format: 12"/File
Released: 2014/10 / 2014/12
昨年10月に出た、現代アシッドハウスの前衛であるシドニー=静岡コネクションAcidWorxの、アナログ・リリースとしては第4弾の12インチシングル。
毎回アーティスト名、曲名ともに明かされない状態で発売されるこのカラーヴィニール・シリーズ、今回も後日データ販売の開始とともにその正体が明らかとなっている(まぁ実は、レーベルのBandcampサイトでは、BeatportやAmazon等のサイトとくらべてもかなり早い段階でネタバレされていたのですが)。
で、その正体は、レーベルの大ボスであるDJ Hi-ShockことAdvanced Humanと、レーベル・コンピ『Let There Be Acid』(過去記事)でもその個性を発揮していたPaul Birkenという海外勢2組がA面、そして、レーベル・コンピには曲を提供していなかったMitaka Soundと909stateという日本勢2組がB面の盤面を、それぞれ刻んでいる。
で、当blogとしては、やはりジャパニーズ・サイドであるるB面に注目したいわけです。

Mitaka Soundの「Hakozaki」は、オールドスクールな鳴りのグルーヴを持ったアシッドハウス・トラック。リズムとアシッド・シンセの両方で展開を作っていて、じわじわとハメてハメられる。"真綿で首を絞められ系" トラックとでも名付けようか(笑)。(でも実際、この "真綿で首を絞められる" 感覚っていうのは、テクノやミニマルにはとても重要な要素のひとつだと思いますよ。)
909stateの「Beak Spider」は逆に、空気の刃でバシバシとサディスティックに延々切り付けるような、ハードで小気味いいこれぞテクノなグルーヴ。シャッフルしたアシッドを作らせると右に出るものはいないな。

さて、巷では次作『Acid 5』も発売されて既に日本にも入ってきているので、こちらもチェックが必要です。



Tracklist
A1. DJ Hi-Shock - Psycho Acid
A2. Paul Birken - Boneless
B1. Mitaka Sound - Hakozaki
B2. 909state - Beak Spider

VA - 宇多田ヒカルのうた: 13組の音楽家による13の解釈について 

Artist: VA
Title: 宇多田ヒカルのうた: 13組の音楽家による13の解釈について
Label: Universal Music
Catalog#: TYCT-60055
Format: File
Released: 2014/12/09
今年2014年がデビュー15周年の年である宇多田ヒカルの楽曲のカヴァー集。
このアルバムに参加している13組は、"自らがソングライターとして第一線で活躍しているアーティスト" という宇多田ヒカル側の設定した条件に見合ったアーティストであり、また、選曲についても、宇多田ヒカル側から各アーティストに複数の候補曲を提示したうえでに決められたとのこと。すなわち、宇多田ヒカル側が作品の方向性を主導して制作されている。
ここで僕は、制作側を指す言葉として "宇多田ヒカル側" という呼び方をしたが、この中に宇多田ヒカル本人が含まれているかどうかはどうも定かではないし、多分含まれていないんじゃないかなぁ、という気がする。本人は活動を休止した2011年以降、ラジオ番組や、TwitterやInstagramといったSNSからの発信はあったものの、未だ "人間活動" 中である(まったく関係ないとは思うが、僕はこの "人間活動" という言葉に触れるにつけ、創価学会の "人間力" という言葉を連想していつも微妙な気持ちになってしまう。いや、まったく関係ないけどね)。

さて、僕はやはりこのアルバムを岡村靖幸目当てで聴いたわけです。宇多田ヒカルのデビュー曲である「Automatic」。ファンキーなベースラインが効いている、R&Bマナーに沿ったシンプルなトラックの上を、喘ぎのたうちまわるかのような岡村靖幸のヴォーカルがなんともハレンチ。
最新シングル『彼氏になって優しくなって』(過去記事)を聴いたときに、もしかして、と思ったことがどうやら現実味を帯びてきた。つまり、岡村靖幸の全キャリアを通した最大の全盛期が、間もなく訪れようとしているのでは…。

アルバムとしては、井上陽水、椎名林檎、岡村靖幸、浜崎あゆみという最初の4曲のクォリティがとんでもなく高止まりしているので、中盤以降の中だるみは致し方ないところだけれど、それでもなお前半4曲の余韻でもってアルバムの最後まで一気に聴かせるテンションを維持してくれている。
特に1曲目の井上陽水による「SAKURAドロップス」は、ベテランの余裕を感じさせるラテン・トロピカルな怪作に仕上がっている。この1曲が全部持っていってしまった。本当に恐ろしい男だよ、井上陽水は…。
あとは、浜崎あゆみに依頼した宇多田ヒカル側も攻めてるが、見事に引き受けた浜崎あゆみ側も全然守りに入ってないよなぁ、と。このふたりは、改めて書くまでもないけど、ともに全盛期と言える2000年代につねにチャートのトップをあらそっていた間柄ですよ。

全13曲を通して聴いてみると、当然のように、すべて自分の知ってる曲だった。宇多田ヒカルのアーティストとしての偉大さと、残したつめあとの大きさと深さ、そしてそんな彼女が現在のシーンに不在であることに気づいて、改めて愕然とした次第です。

宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-
(2014/12/09)
V.A.、井上陽水 他

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(2014/03/10)
宇多田ヒカル

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Tracklist
01. 井上陽水 - SAKURAドロップス
02. 椎名林檎 - Letters
03. 岡村靖幸 - Automatic
04. 浜崎あゆみ - Movin' on without you
05. ハナレグミ - Flavor Of Life
06. AI - FINAL DISTANCE
07. 吉井和哉 - Be My Last
08. LOVE PSYCHEDELICO - 光
09. 加藤ミリヤ - For You
10. 大橋トリオ - Stay Gold
11. tofubeats with BONNIE PINK - time will tell
12. KIRINJI - Keep Tryin'
13. Jimmy Jam & Terry Lewis feat. Peabo Bryson - Sanctuary

VA - Let There Be Acid 

Artist: VA
Title: Let There Be Acid
Label: AcidWorx
Catalog#: ACIDC 1
Format: File
Released: 2014/09/24
オーストラリアのアシッド専門レーベルAcidWorx初のコンピレーション作品。
最近のAcidWorxは、新作の配信ペースが早すぎて聴くのが追いつかないというのが正直なところなんですが、その理由の一つに、日本人以外の海外勢(そもそも海外のレーベルであるのにこの表現は適当かどうかわからんが)の大量投入が挙げられると思う。
本作においてもその傾向は如実で、日本人アーティストは13組13曲中5組5曲となっている。
いや、繰り返しになるが、そもそも海外のレーベルであるのでこの状況こそが本来の姿なのかもしれないが、レーベル初期の頃の日本人アーティスト中心のリリース内容を思い起こすと少しの寂しさも感じたりして。
そんな中、選ばれし5組の精鋭たちは他の海外勢に引けを取っていない、と言うか、他の海外勢をリードするクォリティを保っていて、驚きとともに気分の高揚がある。特にSERi & Tremorela「Cycle」(#02) のバッドトリップ感なんて!
もちろん90sハードアシッドなノリのPaul Birken (#07) や、ほとんどHardfloorの「Acperience 1」みたいなDave Tarrida (#05) も大好きなんだけど。



Tracklist
01. Bassboy - Influx
02. SERi & Tremorela - Cycle
03. Kristian Heikkila - Acid Clash
04. Parahoria303 - Akafuku
05. Dave Tarrida - Cold Snap
06. Takashi Watanabe - Acid Burger
07. Paul Birken - Return Of The String
08. DJ Hi-Shock - Spoiler
09. Polyshaft - Bad Peoples
10. Metro - Shudder
11. Clemens Neufeld - Drop Out (Pure Acid Mix)
12. Rraph - Tsuga
13. Energun - Acid Burn