鮨しののめ (札幌・円山) 

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はじめましての鮨しののめさんは2016年創業。円山の商業ビルの2階にて、16,500円のおまかせコース1本で営業されています。

おまかせはつまみからということで、まずは生ビールでカンパーイ。
当店の生はサッポロクラシックです(写真ないけど)。観光客としてはとてもありがたい。

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・軽く低温調理した雌タコ

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・マハタ 小ネギとポン酢ジュレ

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・タチ 蕎麦つゆ

タチ(鱈白子)を蕎麦つゆでいただくのは初めてでした。今年も札幌でタチを食べることができて嬉しい。

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あかーんこれは日本酒や。ということでおまかせで1合。上川大雪の彗星特別純米。生ビールは引き続きチェイサーとしていただきます(写真ないけど)。

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・鮎の魚醤で洗ったミンククジラ 焼きなすのピュレにネギと素揚げにして刻んだ大葉

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・鮑と銀杏 シラウオの餡かけ

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・あん肝に干しイチヂクと奈良漬 赤酢を煮詰めたソース

これはとんでもなく酒泥棒。

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ということで次の日本酒をお願いしました。国稀の特別純米。

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ここから握りに入ります。
当店のガリは角切りのピクルスっぽい味わいでガリガリかじれます(ガリだけに)。

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・スミイカ

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・北寄貝

タイミング良く、ホッキは時期的に今年は本日までの提供とのこと。

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・ニシン

そして当店スペシャリテのフォトジェニックなニシンですが、今年の提供は10月いっぱいとのこと。脂の乗りがやべえ。

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・マグロ 漬け

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・トロ

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・小鰭

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・ブリ すりおろしたエシャロット

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・バフンウニ

こちらもタイミング良く、今年は本日より提供開始というバフンですが、これが跳び上がるほど甘かった。
前の月に淡路島の由良で赤ウニをいただいたところでしたが、それをゆうに越えてきた。(もちろんウニの種類により味の特徴が異なるのは承知しています。)

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・穴きゅう

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・干瓢

見てると同じ1本の細巻きでも女性には3等分、男性には2等分で供されており、ちょっとした心遣いを感じる。

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・赤出し

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・卵焼き

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・ハスカップソースのパンナコッタ

以上、おまかせコースにふたりで日本酒2合と生ビールを数杯飲んで、お会計はひとりアタマ2万円を切りました。なんという満足感でしょう。
つまみも鮨もどれもこれも高得点を叩き出しており、特に妻はシャリの旨さにうなっておりました。
また、大将(僕は関西の文化圏の人間なので、どうしても親方ではなく大将と呼んでしまうのです)や隣り合わせたお客さんとの会話も楽しく、この日は札幌のおすすめイタリアンのお店をいくつか教えていただいたりしました(ちなみにこの日のランチに伺ったセミーナの店主と大将は友達だそうです)。

かならず再訪すると心に決めましたが、2024年よりおまかせコースは19,800円になるようです。今年行っといて良かったー(笑)



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Semina (札幌・西8丁目) 

大通りにほど近いイタリアンレストランSemina(セミーナ)。
ランチタイムに訪れました。



店内の黒板には、その日の料理に使われる食材が、北海道の地図に沿ってリストアップされています。
そう、ここは道産食材にこだわる、北イタリア料理のお店なのです。

プリフィックスのコースも用意されているのですが、晩ご飯のためにお腹具合を調整したかったのと、コースには入っていない食べたいメニューがあったので、アラカルトでお願いしました。

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おすすめのワインを尋ねると、イタリア産か道産かを聞かれました。
お手頃なイタリアの泡をボトルで。

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・季節の野菜と羊肉のミネストラ(お通し)

肉の味が濃い。これだけでワインが進みます。

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・本日の生ハム+おこっぺ牛乳で作る自家製出来立てモッツァレラ

このモッツァレラが食べたかったのだ。けっこういい値段のするお皿だったが、驚くほどミルキー。生ハムの程よい塩味とのバランスでワインを飲ませます。

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・積丹佐藤さんの海苔と山わさびのクリームソース スパゲットーニ

パスタ1皿目。
このパスタがコースでは選べなくてアラカルトにしたのです。
海苔と山わさびとクリームソースという思いもよらない組み合わせですが、絶品でした。

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・自家製塩ウニと発酵レモンのリングイネ

パスタ2皿目。
このパスタも食べたかった一皿。
ウニの濃厚な甘さを期待していたのですが、それよりもレモンのさっぱりさが印象的でした。

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・せたな野中さんの仔牛のトンナート

メイン1皿目。
トンナートという聞き馴染みのない料理名が気になって尋ねたところ、ツナのソースとのこと。
お試しで頼んでみたら、スライスされた柔らかい仔牛に、少し酸味のあるツナのソースがとても合い、最高でした。
ピエモンテ州の郷土料理なのだそうで。
ただ、見ての通りすごいポーション。これ、2人前だな…。

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・白糠産エゾシカのロースト
・上士幌村上農場のきたあかりのロースト

メイン2皿目。
やっぱり食べたい、わたしたちの大好きな鹿です。
付け合わせに選んだのはきたあかり。
そしてこのポーション…。
過去5本の指に入りそうな、めちゃくちゃ美味い鹿でしたけど、頼み過ぎましたね。メインは1品でよかった。

結局、晩ご飯に差し支えるほど食べてしまったけど、どのお皿も美味しかった。
今回、この内容でひとりあたり1万円ほどでしたが、次回はもう少し上手にオーダーできると思う。
定宿にも近く、必ずまた行きたいです。



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中國菜 大鵬 (二条) 

京都の二条駅から徒歩数分の町中華であり、予約必須の人気店である。
ミシュランガイド京都2021ではビブグルマンに、食べログでは百名店2023に選ばれています。



2代目の新しい感性で地元に愛された町中華をブラッシュアップしたことにより評価を得たお店のようですが、その当の2代目は今は別のお店をやっていて当店は家族に任せており、そのあたりがどうなのかなと考えながらおじゃましました。

この日の京都はサウナの中を歩いてるような過酷な蒸し暑さであり、まずは冷たい生ビールでカンパーイ。

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生中は825円。居酒屋感覚で臨むと少し高めに感じてしまう。

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よだれ鶏

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春巻

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もやし炒め

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とうもろこしまん

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ユンバイロウ(雲白肉)

この一皿を楽しみに来ましたが、妻が自宅で作る低温調理の蒸し豚の方がおいしい。

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じゃがいものピリ辛山椒風味

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海老のマヨネーズソースサラダ

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ふわとろ卵の塩あんかけ

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そういえば当店はナチュールワインが有名なのでした。おまかせでお手頃な白をお願いしました。
ルイ・ジュリアン(イタリア)。

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クラゲ頭の黒酢とパクチー和え

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豚と豆腐の発酵腸詰め

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砂ずりとセロリ・発酵野菜のピリ辛炒め

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皿うどん

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とり肝野菜炒め

以上を5人で飲んで食って、ひとりアタマ7千円弱。
何を頼んでもおいしいのですがあくまで内容は町中華並、価格は街中華以上。
予約していたとしても1組90分までの時間制限があり、価格設定も含めてなかなか強気な経営方針。
注文するものにもよるのかもしれませんが、個人的には使い勝手に悩むお店だと感じました。



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神戸中華うえばやし (元町) 

元町にある「神戸中華うえばやし」は、国産食材や無化調にこだわったおしゃれなカウンター中華。1年と少しのブランクを空けて2度目の訪問です。


(店の写真は公式から。ハイまた撮り忘れました。)

今回はTableCheckで8,000円のコース(税込・サ別)を予約しました。オンライン予約サイトは世にたくさんありますが、TableCheckは気軽に使えて好きです。ワタシ好きですTableCheck。

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まずはハートランドでカンパーイ。この日はハートランドだけを飲み続けるストロングスタイルを貫き通しましたが、同時に中国茶も勧められたのでいただくことにしました。
シェフいわく、中国茶を飲んでるとお酒を飲みすぎても二日酔いになりにくい(ような気がします)とのこと。

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左はモロッコいんげんとカラスミの炒め、右はくらげの酢の物。いきなりビールが進む布陣だ。

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エビを揚げてパクチーとともに。もちろん殻ごとかじりついたが、これはパクチーがいい仕事をしている。

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ゴールドラッシュのスープ。素材の甘さがつよつよ。

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出ました当店のスペシャリテである若鶏のパリパリ香り揚げ。前回いただいたときにとてもおいしかったのですが手間のかかる品だからなのか1皿あたりのポーションが少なく、もっと食べたい!と渇望したことから、今回は予約時に「若鶏のパリパリ香り揚げをたくさん食べたい」とリクエストしておりましたところ…

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ハイ、おかわりが出てきました。その名の通り飴色の皮目のパリパリとした食感の楽しさと、引き締まった身のジューシーな旨みがたまらん。ひとりレッグ1本、満足しました。

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鯛と空芯菜の蒸し物。鯛もおいしいがスープがいいダシ出てる。

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和牛ロースの味噌炒めレタス包み。おにくやわらかいしおいしいの。

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豆乳冷やし担々麺。お腹のふくれてきたところに濃厚なごまのスープだが、夏野菜の乗った冷製なのでついうっかり脳がさっぱりと錯覚させられてズルズルといってしまう。

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デザートは紅茶とライチのプリン。

すべて美味しく満足感もあり、お店の雰囲気や居心地も良く、次回から中華が食べたくなったらこのお店一択で、とこの日の家族会議で可決承認されました。
ちなみにビールをふんだんに飲んだため帰りの電車では舟を漕いでいましたが、翌日二日酔いにならなかったのはやはり中国茶の効果(のような気がします)。



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鮨 瑞穂 (八戸) 

八戸では珍しいとされる赤酢を使用した江戸前鮨を提供している「鮨 瑞穂」におじゃましました。



もともと「鮨 大磯」の屋号で35年の歴史を持つお店に、東京で修業されていた二代目が戻られ、2021年4月に移転とともに「鮨 瑞穂」としてリニューアルオープンされたとのこと。
8席ほどのL字カウンターと、別に個室もあるようでした。

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吾々には先代が担当してくれました。
まずは生ビールでカンパーイ。

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いきなり煮凝りにやられました。
これは日本酒でしょう。ということで、ここからはいつものビールと日本酒の二刀流で。

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赤貝がコリコリしてよかった。俺は貝好きなんだ。

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自家製鯨のベーコンが絶品。燻感だけでも酒が飲める。

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鮨屋のシュウマイ。こちらは先代のスペシャリテとのこと。

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八戸と言えば鮑(だそうです。前日カーサ・デル・チーボのワイン担当の奥様がおっしゃってました)。水貝で。

ここから握りに入ります。

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槍烏賊

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赤身

当店の鮪はやま幸からの仕入れのようです。

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トロ

序盤から赤身とトロの食べ比べ。
なんですが、赤身の質が高すぎて差異があまりなく。もっと、うわやっぱトロすげえ!、みたいにテンション上げたかった。

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小鰭

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帆立

一八寿しでいただいた帆立ほどのインパクトはなかったが、やはり美味い。

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小鰭

先代から大将に交代して、なぜか2度目の小鰭登板。
仕事の違いがあるのかとかすごく考えてしまったが、単に途中で交代したため間違っただけとのこと。
ご愛嬌ということでしたが、こちらも1貫多くいただけてラッキーでした。

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ノドグロ

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これは何でしたかねぇ…。本物のグルメブロガーならきちんとメモを取ったりするんでしょうけど。ましてや店の写真を撮り忘れたりなんてことはないんでしょうけど。

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雲丹

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煮穴子

ふわっふわで、ツメの濃厚さも含めこれは超うまい。

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厚焼き玉子

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煮蛤

何か追加したくておすすめをお願いしましたが、こちらは生臭さが残ってイマイチでした。

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トロたくと筋子巻き

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椀ものでほっと落ち着く。

アテも握りも江戸前の仕事を施しながらも、素材のグルーヴを感じるものでした。
そして二代目大将の研究熱心さも伝わりました。

13,200円のおまかせにちょっと追加して、ビールを数杯と日本酒を数種類いただいても、お会計はひとりアタマ1万8千円ちょい。
お店の雰囲気も高級店の店構えの中にカジュアルな空気感が残り、観光客よりも地元の方たちがちょっとしたご馳走使いにしているようなお店に感じました。
次は違う季節に来てみてもいいかもしれません。



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