Studio 1 (Wolfgang Voigt) [deep minimal/click house] 

Studio 1 - Studio 1 (Studio 1/1997)

この前、プロファンがクリックハウスの元祖と書きましたが、厳密には同じくマイク・インク = ウォルフガング・フォイトの、このスタディオ・アインのシリーズこそが元祖クリックでしょう。
出て来た当時は、エレクトロニックにしたベーシックチャンネル (BC) という程度の扱いというか、完全にBCフォロワーという位置づけでしたが。

このCDは、色別に10枚連続リリースされた12インチシングルから10曲を選りすぐったコンピレーション。
淡々としたスキマのある地味なリズムとグルーヴィーなベースラインが非常に気持ちよく、いくらでも聴ける感じです。
後にリッチー・ホウティンがこのアイディアをパクって、"コンセプト1" シリーズをスタートさせます(12インチの連続リリース、最後にコンピCDという形態も同じ)。

Thomas Brinkmann - Studio 1 Variationen (Profan/1997)

こちらは、トーマス・ブリンクマンが手がけたスタディオ・アインの "ヴァリエーション"。
ウソか本当か、自作の2本アームのターンテーブル(つまり1枚のレコードの2カ所から同時に音が出る)を使っているらしいです。

スタディオ・アイン・シリーズの淡々とした感じにスモーカー分が加わった感じ。
かなりダビーでこれまた気持ちいいです。

ちなみに前述したリッチー・ホウティンの "コンセプト1" シリーズですが、同じくトーマス・ブリンクマンによる "ヴァリエーション" をCDアルバムとしてリリースしています。
よっぽどスタディオ・アインに影響を受けたのでしょうな。
負けじとウォルフガング・フォイト、今度は全51枚の7インチ・シリーズ、"クラウゼル"(別名:週刊マイク・インク)を開始させました。
ひょっとして負けず嫌い?
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Love Inc. (Wolfgang Voigt) [minimal house] 

Love Inc. - Life's A Gas (Force Inc./1995)

今年●KOMPAKTから出たニューアルバム。

・・・とウソ書いても、初めて聴く人はおそらく信じてしまうであろう。
何がすごいって、9年前にこんなミニマルハウス作ったマイク・インク = ウォルフガング・フォイトは天才ですよ。
ケルンの表番長、さすがです。

ジャーマントランス・ブームの終焉とシカゴハウス・リヴァイヴァルに上手いこと乗っかってヒットした、ラヴ・インク名義の「R.E.S.P.E.C.T.」と「New Jack City」に続いてリリースされたのが同名義のこのアルバムですが、シングルで見せたゴツゴツした感じは控えめに、緩やかなトラックが多く、当時はそんなに評価されなかったような気がします。
しかしいま聴くと、ここからケルンのテクノ/ハウス・シーンが始まったことがよくわかります。
歴史に隠れた重要作ですな。

アルバムのラストを飾るタイトル曲「Life's A Gas」は、人生の終わりを感じさせる、何とも言えない気持ちにさせられる長編アンビエント。
圧倒されます。