ハウルの動く城 (監督・脚本:宮崎駿/製作:スタジオジブリ/2004) 

まあ、今更ながら観て来た訳ですが、倍賞千恵子が少女役というのはチェ・ジウの女子高生役と同じくらい無理があるなあということはひとまず置いといて、きな臭い世相を反映してか、戦争を始める国が舞台の物語でした。

空襲で街がばかすかやられてるのに民間人の死ぬシーンが一切出て来ないことにも目をつむりますが、結局戦争を始めるのも終わらせるのも国のトップにいる人間が実にあっけなく決めてしまい、しかも彼らはそのことに対して何の責任も取らずに今まで通り国の支配を続けるという描き方に、宮崎監督の半ば諦めにも似た無力感を感じ取るのはボクの考えすぎでしょうか。

海外での上映やハリウッド資本の受け入れ等、製作上、様々な制約があったことにも想像がかたくありません。
ともあれ、宮崎アニメで育った第一世代としては、今作も十二分に楽しめましたが。

あと、大泉洋の出番は最後のほうちょびっとだけでした。
なので、大泉洋目当てで観に行くと肩すかしですぞ(そんなヤツほとんどいないだろうけど)。
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Cyclo (Ryoji Ikeda + Carsten Nicolai) (Raster-Noton/2001) 

引き続きRaster-Notonな訳ですが、kinya_0805さん、ゲットしましたよー!
というわけで、池田亮司とカールステン・ニコライのユニットCycloのアルバムです。
カールステン・ニコライ/Raster-Noton関連の数あるリリースの中でも、おそらく2番目にニホン国内で売れていると思われます(笑)。

こいつはスゴイ。ぶっ飛んでるわー。
突き刺すようなパルス音とホワイトノイズの嵐。
しかもただ単にノイズな訳ではなくて、ちゃんと空間とビートが共存しているところがスバラシイ。
ビートが存在するということは、万人に受け入れられる可能性があるということ(極論ですが)。
ボクはまだあんまり詳しくないけど、このアルバムはこのテの音楽の最高峰なんじゃないですか?

ともあれ、自分の中に、新しい音楽を受け入れることが出来る感性が残っていることがわかって、ひと安心です(笑)。

Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - vrioon (Raster-Noton/2002) 

前回のエントリの中で、
 > 一緒に注文したもう1枚のとあるCDだけ
 > 今日届きました。

と書いたのが実はこれ。

アルヴァ・ノトと坂本龍一によるコラボレーション第一弾『vrioon』。
カールステン・ニコライ/Raster-Noton関連の数あるリリースの中でも、おそらく最もニホン国内で売れているであろう作品です。
ちょっと前にリプレスされたらしく、こうして無事ボクの手元にも届いた次第。

そもそもアルヴァ・ノトの名前を初めて知ったのがこの作品でした。
いや、正確には、先日仕様が大きく変わってしまった某アップローダで手に入れた、彼らのライヴ音源ですが。

カールステン・ニコライによるパルス音、サイン波に、教授のピアノが乗っかるというもの。
教授のピアノはメロディを奏でるのではなく、あくまで単音の "響き" を重要視している感じで、(カールステン・ニコライにしては)比較的おとなしめな空間的なトラックと相まって、モノトーンながら豊かなアンビエンスを醸し出しています。
サウンドファイルのやりとりを繰り返しながら作られたということですが、お互いがお互いの音を邪魔し合っている箇所が見当たりません。
この空気感はさすがだなあ。
しかし教授のピアノ作品が好きな相方に聴かせてみたところ、電子ノイズが駄目のようでした・・・。

もうじき出るコラボレーション第二弾『Insen』も楽しみです。

SoundMurderer & SK-1 - Rewind Records (Rewind Records/2004) 

以前、2回連続で取り上げたSoundMurderer擁するデトロイトのRewind Recordsのコンピレーションをやっとこさ手に入れました。
タワレコのネットショップで注文したんだけど結局在庫がなくて、一緒に注文したもう1枚のとあるCDだけ今日届きました。
で、このRewindのコンピはと言うと、タワレコ梅田店の店頭で見つけたので、ネット注文のほうをキャンセルしてさっさと購入。
一応購入前にメールで問い合わせたんだけど、店舗とネットショップの商品は行き来しないのだそう。

さて、このRewind Records、前にも少し書きましたが、デトロイトには珍しいドラムンベースのレーベルで、デトロイト初のドラムンベース専門のレコード店も経営しているらしい。
デトロイトは、実はゲットーベースが圧倒的に人気がある街らしいので、ドラムンベースも人気があるのかも?
Rewindの音はオールドスクールなニオイがプンプンしているハードコア・ラガ・ジャングルなんだけど、デトロイトのダークサイドと言うよりは、労働者階級の力強さをとても感じる音楽です。
好き嫌いは別れるだろうけど、クラブでがしがし踊るための労働者のためのレヴェル・ミュージック!

Bam Bam - Best Of Westbrook Classics (Tresor/1995) 

昨日(日付変わったからおとついか)からシカゴハウスづいてて、今日(同昨日)は出張のクルマの中でオリジナル・アシッドハウス祭りでした。
シカゴアシッドってほんといいもんですね。

これは80年代アシッドハウスの名プロデューサー、バン・バンこと、クリス・ウェストブルックの手がけた作品集。
個人的には、オリジネーターであるDJピエールよりもTB-303使いがファンキーで、曲がり具合もキツくて好きですね。
しかも主にTR-808ではなくTR-909を使っているので、ドラムの音圧が非常に高く、マッシヴなビートが格好良いです。
何曲かすごい音の悪い曲があるんですけど、これってマスターがカセットテープだからかなあ。

10年も前にこんなのを纏めて再発しやがったトレゾーって、素晴らしいレーベルだ。
バン・バンは1996年にはトレゾーからオリジナル・アルバムも出してるんだけど、こっちは未聴です。
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Larry Heard - Can You Feel It ~Trax Classics~ (Trax/Rhythm Park/2000) 

イエー!!
先日紹介したジョーイ・ベルトラム『Trax Classix』に続いて、アルマンド『Trax Classix』ファーリー・ジャックマスター・ファンク『Trax Classix』もリリースされるそうですよー!
マチュさんとこで知りました。)
もうTRAXサイコー! Acid Houseマンセー!!

で、今回紹介するのは、ディープハウスのオリジネーターラリー・ハードのTRAX音源のコンピレーションで、数年前にニホン盤としてリリースされたものです。
このコンピレーションは「Can You Feel It」の全4ヴァージョンが聴けるのが売りらしいですが、ボクは断然インストゥルメンタルのヴァージョンですね。
アトモスフェリックなベースラインとシンセのウワものが本当にスバラシイ曲です。
すごいシンプルな作りなんだけどなー。
初期のラリー・ハードは、彼のパブリックイメージにはないアシッドハウス作品も実は作っていて、これがまたなかなか味わい深いアシッドで面白いです。
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Keiichiro Shibuya - ATAK 000 (ATAK/2004) 

「テクノ」って、ジャンルやスタイルのことなんかじゃなくて、常に新しいことを模索するアティテュードのことだと思ってたですよ。少なくともボクは。
別に懐古趣味に浸るつもりじゃないんだけど、いつのまにやら「テクノ」と呼ばれる音楽のほとんどが、決まりきったスタイルやフォーマットに納まってしまって、革新性とは無縁のものになってしまった気がします。
まあ、音楽として生き残るために、あえて自らをフォーミュラ化する道を選んだと言えないこともないですが。
ただ、ロックがそうなるのに30年もの月日を費やしたことを思えば、テクノが実質10年ほどでそうなっちまったのはちと早すぎるかなと。
そんな中で、ボクが現在でも「テクノ」を感じるのが、Raster-Notonの音楽だったり、昨日に引き続き紹介するこのATAKの音楽だったりする訳です。

これは昨年末に出たATAKの最新作にして、レーベル主宰者渋谷慶一郎の初ソロ作品。自らのソロのために、000番をずっと取っておいたそうです。
ジャケットがただの真っ白いデジパックで、ATAKの作品にしてはフツーだなあと思いながら家に帰って封を開けたところ、指触りが紙とは違う。
なんかしっとりしてる、ラバーみたいな感じ(素材が何なのかはわかりません)。
さわった感触もデザインのうち、ということでしょうか。
デジパック自体結構お金かかると聴いたことありますけど、ATAKはほんとパッケージングに力入れてんなあと思います。

音のほうは、ちりちり、ぴちぴち、しゃりしゃり、ぎーん。

Slipped Disk - ATAK 001 (ATAK/2002) 

はじめレコード屋の片隅でこのATAKレーベルのCDを見た時は、てっきりドイツあたりのレーベルかと思った。
"Keiichiro Shibuya" というニホン人のアーティスト名の作品を見ても、まだ、ニホンのレーベルだとは思わなかった。
ミニマムでシンプルなアートワークが、いままでのニホンのインディーレーベルにはなかったものだったからかも知れません。

このSlipped Diskは、ATAK主宰の渋谷慶一郎とmariaの2人組デュオ。
ATAKの記念すべき1stリリースで、透明のプラスティックケースが、ダークグレーのスポンジに包まれているパッケージ。
電子ノイズやクリック、グリッチ音でストラクトされた奇形ミニマル&エレクトロなんですが、ビートがあったりテクノっぽかったりする曲もあって、コレ系の音にしては聴きやすいほうかも。

コレ系と書きましたが、コレ系の音楽はまだまだ聴き始めたばかりで、つかみきれていないところが多いです。
こないだRaster-Notonのコンピについて書いた後少し調べてみたところ、アルヴァ・ノトは、かつてミル・プラトーからもリリースしており、また、Raster-NotonからはPan Sonic(元Panasonic)のひともリリースしてたり、やっぱりドイツの電子/音響ミニマルの流れなんだな。

ATAKの音もその流れと言うか、直系ですな、きっと。
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Galaxy 2 Galaxy - Hi Tech Jazz [Live Version] (UR/2002) 

行った人にも行けなかった人にも、UR-028。

A. Hi Tech Jazz [Live Version]
  feat. Darren McKinney (Sax) & Gerald Mitchell (Key)
B. Hi Tech Jazz [The Original]

UR presents Galaxy 2 Galaxy - A Hi-Tech Jazz Compilation (Submerge/2005) 

はい、ようやく出ました、マイク・バンクスによるフューチャージャズ・プロジェクト、Galaxy 2 Galaxyの2枚組フルアルバム!!
このようなCDがリリースされたことを先ずは喜ぼう!
まあ内容は既発曲がほとんどで新曲は2曲だけなんですが、URのニューアルバムであること、そしてロス・ヘルマノスに続くライセンス・リリース(しかもニホン盤!)ということで、歴史的にとても重要なアイテムであることに間違いはありません。

マイク・バンクスは世界中のDJやアーティスト、そしてミュージック・ラヴァー達から絶大な信頼とリスペクトの対象となっている反面、特にヨーロッパ方面から、「アンダーグラウンド」を売り物にイメージ戦略とマーチャンダイジングで金もうけをしているだけだという批判も常に付きまとっています。
でもそれは少し違う。
マイク・バンクスは「ちびっこハウス」の子ども達のためにお金が要るんです!
でないと危険なストリート・レースになんか出ませんよ。
デトロイトの厳しい現状は吾々の想像を超えたところにあるのでしょう。

ところでDJロランドがロス・ヘルマノスとURを離脱したというニュースが流れていますね。
まあロス・ヘルマノスはもともとジェラルド・ミッチェルのソロ・プロジェクトですけど。
これについては続報を待ちたいと思います。

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追記 (2005-02-13 16:50)

昨日の仕事帰り、深夜の高速を走りながら聴いた「Jupiter Jazz」~「Amazon」は、本当に素晴らしかった。
暗闇の中、流れ行く夜景と、マッシヴなリズムと力強さと夢見る美しさを兼ね備えたメロディが完全に一体となって感じられました。
このアルバムのピークタイムはまちがいなくこの2曲でしょう。
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Mansfield - Mansfield Popp (Readymade International/2002) 

饂飩王子から借りたCD、その6/6。

もひとつ池田正典。
Mansfield名義のオリジナル・アルバムで、当然コニタンのレーベルから。
こちらもコニタン直系のブレイクビーツ・ポップと言うか、ピチカート・ファイヴ「Twigy Twigy」の拡大再生産版と言うか。

ピチカート・ファイヴの「Twigy Twigy」(アルバム『女性上位時代』(1991) に収録)という曲は今聴いても充分カッコいいブレイクビーツ・ポップで、早すぎた名曲だと思ってるんだけど、正直コニタンはここから進化が止まってる気がします。
(蛇足ながら、この曲を石野卓球がリミックスした "Take The TB Train Mix"(アルバム『Expo 2001』(1993) に収録)は、アシッド・トランスの最高峰のひとつですよ!)

そもそもMansfieldは、コニタンとしてはポストFPMとして世に送り出したんだと思うけど、FPMほど成功していないように見えるのはやはり才能の差と言うことでしょうか。
(そして同様にSunaga t Experienceも・・・。)

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池田正典 - Spin Out 2 (V2/2001) 

饂飩王子から借りたCD、その5/6。
1月27日・28日からの続き。)

ノリ君こと池田正典のミックスCD。
コニタン(吾家では小西康陽のことをこう呼んでいる)直系のブレイクビーツ・ポップ&ラテン・ディスコ。
適度にダンサブルで適度にオサレ。
アパレル関係で人気あるのわかります。
ドライブ向き。

功夫(Kung Fu Hustle/カンフーハッスル) (監督・制作・脚本・主演:周星馳/2004/香港) 

仕事終わりに梅田で相方と待ち合わせて、久し振りに映画を観てきました。
ついでにGalaxy 2 Galaxyほか3枚ほどCDも買って来たんだけど、それは次回以降紹介しますね。

で、何を観て来たかと言うと、周星馳(チャウ・シンチー)の『カンフーハッスル』デスヨ。
いやー笑った笑った。最高でした。

私『少林サッカー』という映画が大好きだったんですが、今作『カンフーハッスル』にも、見覚えのあるメンバーが登場します。
そして、『少林サッカー』以上に、マンガみたいなばかばかしい映像が満載。
ほとんど『ドラゴンボール』の世界ですよ。
それにしても、アタマのうすい小太りのおっさんが悪いヤツらを次々となぎ倒していくシーンは何故か爽快でしたね。
こんな内容のない映画に金を払うのはバカらしいと思われる方もいるでしょうが、これは最高のエンターテインメントだと思いますよ。
早くも2005年度の映画ナンバー1の予感です。

残念ながら梅田ブルクでは今日が最終日だったのですが、まだ公開している劇場もあるみたいなので、是非観てゲラゲラ笑ってください。
オススメします。

周星馳、次回は実写版『ミスター味っ子』でも撮ったらどうでしょうか。

Joey Beltram - Trax Classix (Trax/2005) 予告編 

ジョーイ・ベルトラムTRAX音源のコンピレーションCDがリリースされます!
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1503333

かつてシカゴのTRAXレーベルからリリースされたベルトラムの一連のトラックスは、重たくドスの効いたキックとアタックの強いトライバルなスネア、それにチープでアシッドなシンセがかぶさるという、シンプルにして強力なものばかりであり、ボクも含めて未だにファンが多いと思いますが、未聴のテクノファンには是非オススメします。
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以下、ベルトラムのTRAXからの作品(いずれも12インチWパック)。

Beltram presents Dance Generator (Trax/1994)

A1. Dance Generator
A2. Mucho Acid
B1. Gravitate
B2. Drum Unit
C1. Voyager
C2. Time Warp
D1. 252
D2. Optics

The Beltram Re:Releases 1989-1991 (Trax/1994)

A1. Flash Cube
A2. Ogo
B1. The Next
B2. Fuzz
C1. Pulse
C2. Life Force
D1. The Start It Up
D2. Work Dat

Joey Beltam presents Geoffrey Mack (Trax/1998)

A1. Stomp
A2. U Suck
B1. Cha Boom
B2. The Fog
C1. Get Drunk
C2. Grind
D1. A.C.
D2. D.C.

『Trax Classix』には、『Dance Generator』と『Re:Releases 1989-1991』の全16曲が丸々収録される模様。
個人的にいちばん好きだった『Joey Beltam presents Geoffrey Mack』からは今回再録されず。
ジェフリー・マックはベルトラムの変名かと思ってたんだけど・・・。

Mathias Schaffhäuser - Lido Hotel (Forcetracks/2000) 

昨日は節分だったみたいですね。
皆さんは、家族全員である特定の方向を凝視しつつ無言のまま巻き寿司をむさぼり食ってみたり、奇声を発しながら家中豆だらけにしてみたり、翌朝布団の下でつぶれた豆を見つけて何とも言えないわびしい気持ちになったりしましたでしょうか?
行事ごとに疎いわが家では特に何もしなかったのですが(いや、いわし食ったか)、実家にいた頃は節分といえば一大イベントだったことを思い出しました。

そんなわけで、節分らしい(?)赤と青のジャケットの1枚、ケルンのレーベルWareのボス、マティアス・シャッフハウザーの1stアルバムでございます。
マチュさんとこでForcetracksのものが何枚か取り上げられているのを見て、久し振りに聴いてみました(持ってたことすら忘れてた)。

トラック自体は基本的にシンプルでモノトーンなジャーマン・ハウスなんですが、曲によってヴォーカルが入ってたりダビーだったりやわらかい音色のウワモノが乗ったりして、全体としてはわりかしポップな印象のアルバムになっています。
特にドナ・レジーナのレジーナ・ジャンセンが歌う「Desire」は、ハーバートとダニ・シシリアーノを思わせる作風でGoodですよー。
あと、ニホンのわらべ歌みたいなのをフィーチュアした曲も入ってます。

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VA - Raster-Noton. Archiv 1 (Raster-Noton/2004) 

今日みたいなぴんと張り詰めた冷たく乾燥した空気の日に聴くにはぴったりの音楽。

アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライ主宰のRaster-Notonのコンピ。
梅田のタワーレコードで1,040円で買いました。
痛勤音楽さんのレヴューを読むと、どうやら『Wire』誌の付録だったものを正規リリースしたものみたい。
この辺の音は世間で何と呼ばれているのかよく知りませんが、最近ちょっと興味が湧いて来たのでとりあえずコンピを買ってみた次第(安かったしな)。

アルヴァ・ノトは坂本龍一と共作したことで名前だけは知ってたけど、ちゃんと聴くのはこれが始めて。
プチプチ、ピキピキいう電子ノイズ、パルス音で奏でられた、例えるなら、氷と精密な硬化プラスティックで作られたような音楽?
家のでかいスピーカで聴いたら、予想以上にアグレッシヴでとても気持ちよかった(特にアルヴァ・ノトの曲と、池田亮司の関わってるトラックがサイコー)。
もしかするとクリックやエレクトロニカの延長線上にある音楽なのでしょうか?
ボクにはケルンの電子ミニマルの延長線上に感じられましたが。

それにしても、音楽をアートとして捉えている連中の音楽は面白いですね。
パッケージング・デザインからしてカッコイイです。
逆に、音楽をトータル・アートの一部としてしか捉えていないひとの音楽はとてもつまらないですが(微妙な違いのようですが、この差は大きいと思います)。

ともあれ、今後はこんな感じのを漁っていくつもりです。
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