Yann Tomita - An Advebture Of Inevitable Chance (Audio Science Laboratory/2000) 

長い間入手不可能だったヤン富田の2ndアルバム『Heart Beat』(1992) と3rdアルバム『How Time Passes』(1993) をカップリングして2000年に再発された2枚組『素晴らしい偶然を求めて』。

3rdアルバム『How Time Passes』は、ヤン富田が90年代に唯一行なったライヴ "ヤン富田コンサート" (@ Parco Theatrer, Tokyo 1993-04-11・12) の模様を収めたもの。
ラジオチューナーをリアルタイムで操作して受信した音楽や番組とセッションを繰り広げたり、ハンドメイドの電子楽器やオシレーターの音を延々と鳴らし続けてみたり、しまいには「4分33秒」のショート・ヴァージョンを演奏(?)したりと、やりたい放題です。
そして1stアルバムにも収録されていたトリッピーなダブ・アンビエント「C-Ya!」のライヴ・ヴァージョンも素晴らしい。
このひとの場合、普通だと現代音楽とか実験音楽の領域で語られそうな音楽をエンターテインメントに消化(昇華?)しているところが面白い。

で、問題は2ndアルバム『Heart Beat』。
ひとことで言うと、「聴診器等を使って、自らの心音を音楽として楽しもう。」というコンセプトの作品。
よって、CDの形をした円盤がCDケースに入ってはいるものの、そこには何の音も収録されていません(だってホンマにただの円盤やもん)。
ジョン・ケージ「4分33秒」と同じく、 "音楽" という存在そのものを定義し直す野心作、と言えないこともない。

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