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 2005年05月 

Sole Tech - Back To The Future: The Album (Detrechno/1996) 

先週の土曜日CISCOに行った話の続きですが、せっかくCISCOまで来たので、ネットじゃ買えなさそうなブツを買って帰ろうと物色してると、こんなのを見つけました。

1992年から活動しているデトロイトのアンダーグラウンド・エレクトロ・ユニットSole Techの幻のアルバム。
1996年リリースですが、この度再発されたのだそう。
「Sole Tech? 知らんなあ。」と思いながらも、デトロイト・エレクトロ好きの血が騒いでつい買ってしまったわけですが、聴いてみたらコレ、ゲットーベースのクラシックやんか!
ここにはいくつかのミックスCDで聴いたことのあるゲットー・トラックが!
ゲットーベースと言っても、アノお下劣ワード連発の典型的なゲットーベースではなくて、"Jit" と呼ばれるスタイルの、漆黒のファンクネスがぶっとい注射器で注入されたようなエレクトロ/テクノ。
ときにハードコアなマッシヴなビートが荒れ狂い、ときにデトロイティッシュな流麗なシンセが浮遊する。
なので、ホアン・アトキンスURが好きな人はきっと気に入るはずです。

私? 無論気に入りました。
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Fumiya Tanaka / RADIQ aka Yoshihiro Hanno (op.disc/2005) 

Tracklist:
A1. Fumiya Tanaka - Just Do It
A2. Fumiya Tanaka & RADIQ - B-B
B1. RADIQ aka Yoshihiro Hanno - Nova Express
B2. RADIQ & Fumiya Tanaka - Trojan

インターネットが発展したおかげで、昔と違って、CDひとつ買うにしてもネット通販でワンクリックですもんね。
買い方にもよるけど、送料無料になるサイトがほとんどやし、こうなるとわざわざ電車賃払ってレコード屋に出かけて行くのがばかばかしくなりますわ。
昔「ボタン戦争」って言葉がありましたけど、いまや「ワンクリック社会」の到来ですよ。ロボット社会に警鐘を!
よって、最近はほとんどネット通販(とP2P)でしか音楽を手に入れておりませんでした。
が、この12"については、是非ともレコード屋で手に取って買いたかった。
私なりのこだわりです。
まあ、Amazon.co.jpで取り扱ってなかったからですが…。

そんなわけで先週の土曜日、仕事が早めに終わったので、電車賃を払って梅田から地下鉄御堂筋線に乗り、心斎橋のCISCOに行ってきました。
目当ては田中フミヤ半野喜弘が立ち上げたop.discの第一弾リリース。
フミヤ氏と半野氏のトラックが1曲ずつに、2人の共作が2曲の計4曲入りEP。
フミヤ氏のトラックは、つんのめりそうでつんのめらないビートとお得意の乾燥したパーカスが淡々と打ち鳴らされるディープ・ミニマルで、半野氏のほうは、ジャジーなサンプルを使ったクリック・チューンでした。
共作の2曲は、プチプチいう音が入ってたりダブっぽかったりで、本人達も楽しんでつくったと思わせる内容(本当のところは知らんけど)。
さてこのレーベル、2枚目はリョウ・アライ徳井直生のスプリット盤で、3枚目は何と青木孝充澤井妙治のスプリット盤だそうです。
青木孝充楽しみですね。

Thomas Schumacher - Perlen 4 (Spiel-Zeug Shallplatten/2005) 

ディスコ寄りのミックスCDをもう1枚。

ブルーメンのエレポップ~ハードテクノのベテラン・クリエイター、トーマス・シューマッハが、自身のレーベルスピル・ツォイクで続けているミックスCDシリーズ『Perlen』の4枚目。
このシト、ミックスCDはわりかしコンスタントにリリースを続けてますな。
私としては、そろそろオリジナル・アルバムが聴きたいところです。

今作も基本はドイッチュ・エレクトロディスコですが、ところどころでアシッドをキメて来たりと、明らかにイマの時代を感じさせる選曲ですな。
このシトDJ上手いんやろか。
聴いたことないから知らんのやけどね。
最近のミックスCDで聴く限り、ハードに盛り上がって爆発!って感じではなくて、じわじわぐいぐいまったり気味に長時間踊れる感じかな。
おとな(おっさん)向け?
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Bad Boy Bill - Behind The Decks (System/2003) 

ひさしぶりにハード系を1枚。

昨年に引き続き2年連続でWIRE出場を決めたシカゴのハード・ディスコ・トラッカー、バッド・ボーイ・ビルの(今のところ)最新ミックスCDです。
と言っても2年近く前のリリースですが。

この人の特徴は、なによりディスコ!
ディスコ・リコンストラクション・ハウスもフィルタード・ディスコもディスコ・テクノもおかまいなしに、ディスコ・フレーヴァーのトラックならなんでも、ゲットーハウス譲りのスピード感あふれる超絶ミックスでハードに猪突猛進しやがります。
テンポは確かにハウスなんやけど、グルーヴはほとんどハードテクノでっせ~。
私のような最近のベルトラムのハード・ディスコ路線が好きなひとに、それからゲットーハウス好きにも絶対オススメ。

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井口稔 & Su-Jine - ネットの中心でゴッゴルと叫ぶ? (秀和システム/2005) 

このblogでこの本を紹介しないわけにはいかんでしょう。

昨年末にネット界(の一部)を盛り上げたゴッゴル・コンテストをまとめた本が出ました。
私、このblogでコンテストに参加して、7位に入賞しました。
そして、実は、今年の2月頃に著者の井口稔氏からメール・インタヴューを受けていました。
まあそんなこともすっかり忘れていた先日、井口稔氏から本が完成したことを知らせるメールを頂き、その数日後のある日、我が家のポストに「○○様方 びびぱん。様」と、わけのわからない宛名の書かれた小包が届きました。
それがこの本です。取材に協力したお礼にと、1冊頂きました。

本文中、私のコーナーに割いていただいたのは5ページほど。
インタヴューの内容を結構面白おかしく書いてくれて、びびぱん。の紹介も(ちょこっっっ…とだけ)してくれて、まあ満足です。
この本を読んで、びびぱん。に足を運んでくれるお客さんが増えてくれれば、ゴッゴルに参加した甲斐があったってモノですが…。

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O-Zone - DiscO Zone (Vale Music/2004) 

GW中にジムに入会したはいいものの、今月はGW明け以降、全ての土日が仕事で埋まってしまい、入会日以来ジムには全く行けてまへんでした。
今日も昼過ぎまで仕事で出張だったのですが、夕方帰宅するや否や、相方と2人でひっさしぶりに行ってきましたよ、第2回ジム。
今日は有酸素運動を多めに頑張ってきました。
ジム後のスーパー銭湯ではサウナを楽しんできました。
晩飯のビールの旨いこと旨いこと(笑)。
そんなわけで来週の日曜日も行ってきます。

で、例によってクルマで聴いてたCDを紹介します。
あっ、笑わんといてください…。

昨年あたりからネットなんかでもやたらと耳にした「マイヤヒ~」でおなじみの、モルドバ出身の3人組O-ZONEのアルバムですが、私、ヴォコーダー処理されたルーマニア語のヴォーカルとトランシーなディスコ・サウンドのこの曲を初めて聴いた時は、ポストダフトパンクはこのユニットだと真剣に思いましたよ。
しかし一応ヨーロッパではダンスチャートでヒットしたみたいですが、ことニホンにおいては完全にイロモノ扱いですわ。
それでも最近では『スマスマ』でキムタクと吾郎ちゃんがホストのカッコしてこの曲踊ってたので、一般層にも浸透したと思われます。
(この『スマスマ』のコーナー、毎週楽しみにしてたのに先週はなかったなー。もう飽きられたからやらないんだろうか…。)
アルバムもディスコ歌謡路線を基本に、ブレイクビーツやトランス、ソフトロックっぽい曲もあったりで、結構ヴァラエティ豊かです。
楽しくていいやんねえ。
イロモノと思って食わず嫌いになる前に、いちどお試しあれ。
クラブミュージック寄りのポップスとしては結構よく出来てると思いますよ。

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Miss Kittin - Mixing Me (Astralwerks/2005) 

Amazon.co.jpの商品の発送って早くてありがたいですね。
先週の金曜日の夜に、独テクノ界のコスプレ・クイーン(新)ことキティン姉さんのこのリミックス・ミニアルバムと、買い逃してたダニ・シシリアーノのソロアルバムを注文したのですが、月曜の夜帰宅するともうポストに刺さってました。

で、このミニアルバムなんですが、前回紹介したアルバム『I Com』から数枚出たリミックス・シングルをまとめたもので、キティン姉さん自らの手によりミックスされとります。
ミヒャエル・マイヤーLFOのリミックス目当てに買ったのですが、それよりも私は、エイブ・デュークのアシッドなリミックスにヤられちゃいました。
エイブ・デューク、イチオシです!

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Miss Kittin - I Com (NovaMute/2004) 

エレクトロクラッシュ界のスケバン刑事(意味不明)ことミス・キティン嬢のソロ・アルバムは、相棒ハッカーはじめトビー・ノイマンスマッシュTVなどの独テクノ、エレクトロのプロデューサーらが完全サポート。
しょっぱなからいきなりディストーション・ギターをかき鳴らして、うわーエレクトロクラッシュだー、と思いきや、2曲目はダーティーな雰囲気のゲットー・ベースで、ほかにもクリックっぽい曲やダビーな曲など、意外とバラエティ豊か。
もちろん王道エレディスコも披露されています。
エレクトロクラッシュ界のスケバン刑事(再)の名に恥じない、ナイスな「聴ける」アルバム。

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Fantastic Plastic Machine - Sound Concierge ANNEX (cutting edge/2005) 

今年は冷夏らしくて、今日も涼しい1日ですが、前回のベースメント・ジャックスに続き、夏先取りなハウスのCDをもう1枚。
FPMの田中はんが昨年始めたミックスCDシリーズ『サウンド・コンシェルジェ』の第6弾。
今回は自身のリミックス・ワークのみで構成された企画盤です。
有名曲(のFPMリミックス)てんこもり! 楽しい~!
改めて、ああ~、このひとDJだなあ~、と思わせる1枚です。
なんたって、リミックス=自分のDJセットに使えるように改造、だけですもんね。
田中はんはフロアのお客さんを楽しませるという、DJ本来の目的に忠実な、信頼出来るDJだと思います。
また大阪でパーティーやるときは遊びに行きますよ。

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Basement Jaxx - The Singles (XL/2005) 

今夜もH県の山奥まで仕事で出かけてました。
目的の会議自体は1時間ほどでしたが、クルマで往復2時間弱ですよ。
まあそれはいいんですが、帰り道、クルマの前に何かが飛び出したので何かなと思ってみて見ると、薄茶色の野うさぎでした。
都会では見ることの出来ないものの登場に、仕事の疲れも忘れ、ちょっぴり感動してしまった私です。

今夜の出張の往復のクルマで聴いていたのが、ネットで落とした(笑)このベースメント・ジャックスのシングル集。
私はどうも、最近の彼らの曲は過剰な装飾がごてごてとされている感じで、あんまり好きになれません。
まあ明るいハウス・トラックがほとんどで聴いてて楽しいわけではありますが、やはりラストに収録された初期の曲「Fly Life」と「Samba Magic」が、シンプルなラテンハウスでカッコイイです。
特に「Samba Magic」は大好きで、何10分と聴いていたい曲なんですが、このアルバム、ぼちぼち人生のshooterさんも書いてた通り、全曲エディットされていて、どの曲も尺が短いんですよね。
だもんで、聴いてても消化不良気味です。

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Keiichiro Shibuya + Yuji Takahashi - ATAK 002 (ATAK/2003) 

CJボーランドの評判の悪い3rdアルバムと、日本盤で出た2枚目のミックスCD(これ最高!)についても書こうと思ったのですが、さすがにうんざりしてきたのでまたの機会にして、急にわかりにくい音楽が聴きたくなったので今日はコレを。

分かりにくい音楽の極北といえばやっぱりパルスでしょう!
というわけで、日本のraster-noton日本ミニマル界の貴公子(笑)渋谷慶一郎率いるATAKの002番をセレクト。

これは鼓膜で聴く音楽だ。

って、音は鼓膜を振動させて知覚するので当たり前なんですが、実は人間は音楽を体の色んな部位で聴いているんですよね。
例えば美しくはかないメロディを心で聴いて感傷的になったり、躍動するビートを体で聴いてダンスしたり…。
歌が乗ってる音楽なら、その歌詞を頭で聴いたりすることもありますね。
私は、どちらかというと頭脳以外の部位で聴く音楽が好きです。
ハウスミュージックはボディとソウルで聴くもんだし、テクノは体と神経系で聴くもんだと私は思っています。

で、このアルバムは、鼓膜で聴く音楽。
鼓膜を断続的に刺激するノイズが気持ちいい。
鼓膜への刺激を楽しむための音楽、と私は捉えておこう。

(私は現代音楽の知識ゼロなので、この高橋悠治というひとがどんな巨匠なのか知りません。それに私は現代音楽自体がイマイチ好きになれません。音楽が、ではなくて、音楽とその業界(?)のまわりにまとわりつくスノビッシュな人種が。)

C.J. Bolland - DJ Kicks (!K7/1995) 

もともとはジャーマン・トランス・レーベルMFS傘下(?)で『X-Mix』というミックスCDシリーズをリリースするために設立された!K7が、『X-Mix』を終了させて新たに始めたミックスCDシリーズ『DJ Kicks』。
その第一弾が、アシッド・トランス大好きなCJボーランドでした。

アドヴェント (Manuel And Clive)
シスコ・フェレイラ&ロバート・ライナー (B.C.)
カリ・レケブッシュ (Magenta, Rotortype)
ルーク・スレーター (Planetary Assault Systems, Clementine)
デイヴ・エンジェル (Sound Enforcer)
ダレン・プライス (Transits Of Tone)
パトリック・パルシンガー
ジョーイ・ベルトラム
デイモン・ワイルド

…って豪華すぎる面子の曲を惜しげもなく使いまくって、バンギンなノリ一発の部分とぐにゃぐにゃ曲がるサイケデリックな部分とがせめぎあっています。
今聴くと確かに古いけど、トランス大丈夫なひとならオッケーでしょう。

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C.J. Bolland - Electronic Highway (R&S/1995) 

昨日からの流れでレーベルメイトのロバート・ライナーを取り上げようかとも考えたんですが、引き続きCJボーランドを何枚か紹介して行くことにします。

で、これはCJの2ndアルバム。
この頃R&Sはドラムンベースに力を入れていた時期で、まあレーベルとしてはすでに終わってしまった感が漂い始めた頃ですが、このアルバムもドラムンベース調の曲がほとんどです。
このアルバムについて、CJ自身は、レナート(R&Sの社長)が勝手にコンパイルしてリリースした、と憤慨していましたけど、シャープで切れ味鋭いクリアなサウンドは、私個人的には嫌いじゃありません。
シスコ・フェレイラ(aka アドヴェント)と共作した2曲、「Spoof」と「Drum Tower」のみ、疾走感バツグンのナイス4つ打ちトラックです。
って、やっぱりシスコ・フェレイラ仕事なのね…。

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C.J. Bolland - The 4th Sign (R&S/1992) 

最近とみにクルマで出張する機会が増えました。
朝は早いし帰りは遅くなるしで結構つらいんだけど、吾が愛車、赤istでどのCDを聴こうかとセレクトするのは結構楽しいもんです。
まあ、聴いてるのはもっぱら昔のテクノ(10~15年前の)ばっかりですけどね。
例えばオービタルのオリジナル・アルバムを1stから順に聴き直してみたり…。

で、今順番に聴き直してるのがCJボーランド
私は叙情的な美メロ・トランシー・テクノの「Camargue」って曲が大好きで、これからCJに興味を持ったんだけど、この1stアルバムはハードテクノ(当時の)が中心で、美しい泣きのメロディを持った曲は「Camargue」だけなんですよね。
でも、このひとの曲ってすごく緻密に作られていて、トランシーなハードテクノなんだけど、ハットの音同士のからみとか、キックとウワものの音響処理とか、結構芸が細かいんです。
アドヴェントのシスコ・フェレイラは当時R&Sのスタジオで働いていて、CJにとっては師匠みたいなもんらしいんだけど、音作りに関してはシスコ・フェレイラの占める割合も大きかったんじゃないでしょうか。
ともあれこのアルバム、私は今でも大好きです。

「Camargue」の他には、ミニマルな序盤~中盤から壮大なブレイクに突入する「Spring Yard」が特にお気に入り。
CJがRAINBOW 2000の前夜祭で大阪に来た時にかけてたけど、フロアが感動的な空気に包まれたもんね、って古い話でスイマセン。

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Kraftwerk - Minimum-Maximum [English] (EMI/2005) 

来月発売予定のクラフトヴェルク(以下 "クラフトワーク" と表記)初の "オフィシャル" ライヴ・アルバムが早くもネットに出回ってました。
英語版とドイツ語盤の2種類発売されるらしいんですが、今回私が手に入れたのは英語版のほう。
本当は収録曲数の多いドイツ語盤のほうが欲しかったんだけど、タダだから文句も言えんわな。

クラフトワーク、ブートのライブ盤なんかは昔から腐るほど出ていて、私も何枚か持ってます。
また最近は、ネット上にライヴ音源が出回ることも多いようです(これはクラフトワークに限ったことじゃないけど)。
昨年のワールド・ツアーの音源なんか半端ない数出回ってましたね。
特にジャパン・ツアーの音源は、私、気付けば全会場全講演分DLしてましたよ。

このアルバムはその昨年からのワールド・ツアーの音源をCD2枚にまとめたもの。
代表曲のほとんどが収録されているので、ベストとして聴いてみてもいいかも。
「Dentaku」は渋谷AXでの音源が収録されていて、観客も大合唱の盛り上がりぶり。
聴いてて気持ち悪いのを通り越して、清々しささえ感じました。

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Hardfloor - Four Out Of Five Aliens Recommend This (www.hardfloor.de/2005) 

お帰りなさい、ハードフロア。

ハードフロア5年振りのアルバムが遂にリリースされました!
間に変名Da Damn Phreak Noize Phunk名義の2ndアルバム『Take Off Da Hot Sweater』(2002) をはさんでいるとはいえ、『So What?!』(2000) 以来のこの5年は実に長かった。

一時は自分の中ではすっかり "終わってしまった" 過去のアーティストに落ちぶれていたハードフロアですが、2003年に自らのレーベルを設立してからというもの、マイペースで地味~にEPをリリースしており、またその音楽性も、初期のような派手さはないものの、オールドスクールなシカゴ・アシッドに忠実なトラックを生み出していて、シカゴ偏執狂の私としては好感が持てます。
このニューアルバムも同様の路線。
地滑りのようなTB-303のサウンドとシャッフルの効いたリズムはいかにもですな。

また、毎回、アルバムでは、Da Damn Phreak Noize Phunk名義でおなじみのブレイクビーツ調のトラックを数曲披露していましたが、今回は1曲のみ。
でもこの1曲が破壊力ありますよ。
この1曲に絞り込んで来た、ハードフロアの2人の気合いが見え隠れしているような気がします。

私も当然Recommend Thisです。
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安彦良和 - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 9 (角川書店/2005) 

『PLUTO』2巻と一緒に買ったのがコレ。

私、典型的な一年戦争原理主義者(ファーストガンダム・ファンダメンタリスト)であります。
『逆襲のシャア』以降は認めません。(←鳥肌実っぽく読んでください。)
ウチの相方は、今やってる『ガンダムSEED DESTINY』を毎週欠かさずHDDに録って観てますが、私には理解できません。
逆に相方は、ファーストガンダムは絵が古臭すぎて理解できないみたいですが…。

さて、この9巻からは、キャスバルとアルテイシアの幼少時代が描かれます。
一年戦争以前のオリジナルストーリーですな。
ジンバ・ラルとかサスロ・ザビとか、裏設定でしか出て来なかった登場人物が出てきましたね。
それにしても安彦良和が流石なのは、ジオン・ズム・ダイクンを聖人君主ではなく、神経質気味なちょっとイッちゃったおっさんとして描いたところ。
思想家ってこんなもんなんだよな、と思わせるところがリアルでした。

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浦沢直樹×手塚治虫 - PLUTO プルートウ 002 (小学館/2005) 

『鉄腕アトム・地上最大のロボット』の浦沢直樹版、待ちに待った2巻が知らない間に出てたので買いましたよ。
2巻の表紙はアトムです。

浦沢直樹の漫画は単行本でまとめて読んだほうが面白いので(本人もそのつもりで書いてると思う)、連載はあえて読まないようにしています。

面白かった。そして続きが楽しみ。
2巻のラストでは、1巻のラストでアトムが登場したあのとおんなじパターンで、ウランちゃんが登場。
こういう手法、浦沢直樹好きやね。

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TM Network - Welcome to the FANKS! (Epic/2004) 

前回の日記風のエントリが自分でも気に入ったので、しばらくこのパターンで更新してみようかな。
なにより楽なのがいい。

さて、今クールのドラマでは『タイガー&ドラゴン』が面白い!
よく出来てるわ~。
宮藤官九郎、さすがだと思います。
これで落語ファンが増えたりするかも?

前クールは『不機嫌なジーン』が面白かった。
毎週夢中になって観てました。

TMネットワークデヴュー20周年記念として、ファン投票で選ばれた20曲に、レアトラック12曲を追加した3枚組。
TMのベスト盤商法はYMOのそれによく似ている、ということは置いといて、このベスト盤収録の「Jean Was Lonely」を聴いていて、『不機嫌なジーン』の南原教授を思い出した私の相方。

…確かに。

まあ、この曲と『不機嫌なジーン』とは何の関係もないんだろうけど。

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Ryukyudisko - Ryukyudisk O Tech (Platik/2005) 

ひさしぶりに基本に立ち返って、Now Listeningっぽく、日記風に書いてみます。

私、クラブに行かなくなってからは慢性的な運動不足だったんですけど、最近とみに運動不足を感じていたので、この度、ジムに入会しました。
昨日昼から初めてのジム体験。
体力測定の後、いろいろマシーンを使ってじんわりと汗をかき、その後、ジムの近所にあるスーパー銭湯でゆっくりと汗を流してきました。
運動不足解消のため、それと、これまた慢性的な首凝りの解消も目指して、これを休日のお決まりコースにしたいと思います。

次の日の筋肉痛もお決まりコースかな(笑)?

で、琉球ディスコは、自宅→ジム→スーパー銭湯のクルマの中で聴いてました。
1stよりも沖縄成分が数倍増した感じで、聴いててすごい楽しくなってきます。

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VA - Minimize To Maximize (M_nus/2005) 

リッチー・ホウティンによるM_NUSのレーベル・コンピには、Mathew Jonson、Matthew Dear (False)、Magdaといった、クリック/ディープ・テクノ界隈で最近元気なプロデューサー達の楽曲が収録されていますけど、やはり注目は1曲目に収録されたPlastikmanの新曲でしょう。
これがディ~プすぎるディープ・ミニマルなんだけど、一時の鬱な感じは希薄で、ただ、そこに音が鳴っているだけのような、かなり淡々としたドライなトラックになってますね。
でもね~、この曲の音自体が持つ快楽成分はかなりのもんですよ。ハッキリ言って中毒になります。
リッチー・ホウティンはこの曲でまたひとつ突き抜けましたね。

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Richie Hawtin - Orange (Minus/1999) 

Tracklist:
01. Untitled
02. Untitled
03. Untitled

私の買ったEster Brinkmannのシングルに "Richie Hawtin" って書かれてあったのって、多分このシングルのせいだと思うんですけど。
と言う訳で唐突にリッチー・ホウティンの99年の復活作『Orange』のCDシングル盤を紹介。
このシングルはヒットしたし、いまでも多くのDJに使われるクラシックで、12インチは何度かリプレスされているので持ってるひとも多いと思いますが、CDってどのくらいの数出回ってるんでしょうか。
レアだといいなあ…。
誰か詳細プリーズ。

MINUS >>

Ester Brinkmann - 20' to 2000.july (raster-noton/2000) 

Tracklist:
01. 19'50"

12人の音楽家による20分収録のCDシングルを、ミレニアムの年に毎月1枚づつ計12枚リリースするという企画で、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライraster-notonから2000年の7月に出た、ケルンのトーマス・ブリンクマンによる変名シングル。
コレ、会社の近所の中古盤屋で見つけたんだけど、何故か手書きのポップには "Richie Hawtin" と書かれてありました…。

クリック気味のディープ・ミニマルを予想してたんだけど、もっとハードエッジな感じで、ばりばりフロアユースなミニマル・テクノ・トラックになっちゃってます。
しかも20分弱の大作。
raster-notonとか好きなパルス界隈のひとたちにはどういう評価なのか知りませんが、テクノ耳で聴く限り、めちゃくちゃカッコイイですね。
相変わらずパッケージデザインも秀逸。

VA - Chillfado V.01 (2 Dance/2004) 

ポルトガル人独特の感情 "サウダーデ" を歌い上げるポルトガルの大衆歌謡、それが "ファド" です。
ファドは、リスボンのアルファマやバイロ・アルトといった地区で今なお盛んで、"Casa do Fado" と呼ばれるレストランで食事や酒を楽しみながら聴くのが一般的です。
私が昨年ポルトガルに行った時は、バイロ・アルトにあるばりばり観光旅行者向けのCasa do Fadoでファドを聴きましたが、それでも、迫力ある体型のおばちゃんから吐き出される迫力ある歌声には圧倒されまくりでした。
(ファドについてもっと詳しく知りたい方はこちらなどを。)

さて、そんなファドと、チル・アウトな感性を融合させたのがこの『チルファド』というコンピレーションらしいのだけれど、正直、あんまりチル・アウトでもクラブ・ミュージックっぽくもなかったです。
なんだかむか~しに流行ったバングラ・ビートみたいですわ。
ファドってラテンだけど暗~い曲調のものが多いから、もっとディープ・ハウスっぽいアレンジにすると合うと思うんだけど。
このCDは "chill" に惹かれて買ったひとも "fado" に惹かれて買ったひとも、どちらとも楽しめなさそう。
期待に胸を膨らませて買って来ただけに、非常に残念。

Chillfado オフィシャルサイト >>

Denki Groove × Schadaraparr - Twilight (Ki/oon/2005) 

Tracklist:
01. Twilight
02. Twilight (DIY Mix)
03. Twilight (Portament Mix)
04. Twilight (Karaooke)

電気グルーヴスチャダラパー、宣伝媒体でおおげさに語られているほど意外な組み合わせだとは思いませんでした(90年代に2組とも好きだったので)。
ちょっと散漫な感じのアレンジですが、卓球お得意の美メロで、基本的にはいい曲だと思います。
あと、Additional ProductionとPackage Designでまりんこと砂原良徳が関わっているのも、古いファンには嬉しいところですね。

電気グルーヴ×スチャダラパー オフィシャルサイト >>
Amazon.co.jp >>