Joey Beltram - Live @ Womb (Tresor/2005) 

テクノ界の総合商社Tresorは、1991年にMad Mike + Jeff Mills + Robert HoodによるX-101のリリースからスタートしたテクノ・レーベルの中では老舗中の老舗です。
スタイルを変えて行くことで生き残りを計る数多のレーベルの中で、このTresorは15年近くも「テクノ」だけにこだわり続け、常に第1線をキープし続けているという、称賛に値するレーベルであります。
レーベル買いしても決して損することはないであろうこんなレーベル、他には思いつきません。

そのTresorの最新リリースは先日紹介したCisco Ferreiraの『T.R.I.N.I.T.Y』だったんですが、その1つ前のリリースが、2004年11月19日に東京のWombでライヴ・レコーディングされたJoey BeltramのMix CD『Live @ Womb』でした。
実はすでに今年の2月にニホン盤がリリースされており、買おうかどうか迷っていたところ(過去のBeltramのMix CDはどれもあまり良くなかったから)Tokyo Experimentのマチュさんに「買わなくて良いと思いますよ。」と言われ、結局その時は買わんかったんですよね。
し・か・し、ですわ。Tresorからライセンス・リリースされたと聞いちゃあ、私の物欲刺激されまくりですよ。
そんなわけで、結局買ってしまった次第です。ジャケットにTresorのロゴ付いただけなんやけどな…。

一本調子なディスコ系ハードミニマルなので、上げたり下げたりっていうCD1枚の中の物語性ってのはほとんどなくて、クラブでプレイした一部分をそのままカットした感じ。
基本的にBeltramはDJあんま巧くないので一貫したグルーヴも感じられず、盛り上がりドコロの「Caliber」~「Start It Up」にもあまりグッと来なかったけど、まあドライブ感があって嫌いじゃないです。
いちばんの注目はイントロのMC。(そこかい!)
この水っぽいMC、惨いですね~。でもニホンゴわからないひとたちが聴けば、案外クールに聴こえるのかも。だから私もニホンゴわからないフリして聴いてます。
なんかシン・ニシムラの『Plus 03 Live In Shanghai』を思い出した。
行ったことないから知らんのですけど、Wombっていっつもこんな感じなんですか? 誰か教えてください。
Tracklisting >>

DJ Shufflemaster - EXP (Tresor/2001) 

親不知を抜いたあとが気になって左側の歯だけでご飯を食べる生活にも慣れて来たびびんばです、こんばんは。

さて、Chester Beattyと言えば、切っても切り離せないのがこのShufflemasterこと金森達也(以下 "シャッフルさん" とする)でしょう。
シャッフルさんは、佐久間英夫がSubvoice Electronic Musicとして1994年にリリースした『Vampirella』に参加(これ以前のリリース歴は未確認)。
続いてカネコ・コウタなる人物とのSylverboxとして『Exciter』をロンドンのアシッド・エナジー系のレーベルChoci's Chewnsからリリース(なお、このEPはSubvoiceの02番としてリリース予定のままお蔵入りとなった『Subvoice Sampler』からの曲)。
ソロShufflemaster名義としては、元ドラムクラブのチャーリー・ホールが主宰するMC Projects(現PRO-JEX)からEP『Freestyle Traxx』でデヴュー(このEPも元々Subvoiceからリリースされるはずだったものが、トラブルでリリースが延び延びになったため、見兼ねたチャーリー・ホールが自らのレーベルからにもかかわらずSubvoiceのロゴを印刷してリリース)。
自らを "Shufflemaster" と名乗ったことについては、「シカゴのオールドスクールのDJみたいでクールだと思った。」からだそうです。

で、今作は順調にSubvoiceなどのレーベルからリリースを続け、アンダーグラウンド・シーンでは世界的に高い評価を得るに至ったシャッフルさんの記念すべき1stアルバム。
2001年、テクノ界の総合商社ことベルリンのTresorにとうとう見つかっちゃいました!
"No Jazz, No Disco" をキーワードに制作された今作は、抜けのいい高音が特徴のハードミニマルから、オリバー・ホーみたいな変拍子のトライバル・トラック、ジェフ・ミルズっぽいストリングスの美しくもダークな曲に、ダビーなディープ・ミニマルまで、ハードで骨太かつ緻密なシャッフルさんのプログラミングの独壇場ですな。
あくまでもアンダーグラウンドな活動にこだわり続けるその姿勢には、実は多少計算が見え隠れしてしまう部分も感じますが(あくまで個人的な意見です)、そんなもの関係ないと思わせるくらい、シャッフルさんの作るトラックにはパワーがあります。
特にこのアルバムはレヴェル高いですわ。ハードミニマルのアルバムとしては、最高峰のひとつ。