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 2005年11月 

Roisin Murphy - Ruby Blue (Echo/2005) 

今月のこのblogの裏テーマは、実は、マチュさんのTokyo Experimentをならって1日1エントリUPすることだったんだけど、やっぱり何日か抜けてしまって、25エントリ/30日でした。
時間ある日に記事のストック作ったり、色々試したんですけどね…。
それでも1ヵ月25エントリは過去最高(もうやらんけど)。
ま、明日からまた、1日3回UPする日もあれば1週間更新しないなんていう、お気楽ペースに戻りますわ。

MolokoのヴォーカリストRoisin MurphyMatthew Herbertがプロデュース!
っと言っても、Molokoなんて聴いたことないし、Roisin Murphyってひとも知らない。
Herbertが関わってなかったら聴くこともなかっただろうな。
内容は、HerbertのパートナーであるDani Sicilianoのソロ・アルバム『Likes...』(以前のレヴュー >>)と同路線のストレンジ・ポップ。
ポップでカラフルな感じで確かに良いんだけど、それでも不完全燃焼気分を味わうのは何でなんだろう。
Herbertのどこが好きなのか考えてみると、やっぱり『Around The House』や『Bodily Functions』のジャジーなヴォーカル・ミニマル・ハウスなんですよね。
なので最近のHerbertにはついついイマイチ感を抱いてしまうのであった。
もうハウス路線には戻らないのかな…。
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Ellen Allien - Thrills (Bpitch Control/2005) 

エレグラ@大阪行った人のレポートいくつか読んだんですけど、ColdcutVitalicが好評、Underworldイマイチって感じだったみたいですね。
どの程度イマイチだったのかは、見ず知らずの私のためにUnderworldのエレグラ@東京のライヴ盤を予約して来てくれた奇特なお方(失礼)のおかげで、私も確認することが出来ます。
ありがたいことです。感謝! 感謝!
楽しみやな~。

で、例のごとくエレグラとは全く関係なく、Ellen Allien
最新作『Thrills』は、前作『Berlinette』(2003) 路線を踏襲した感じの、ハードエッジなドイッチェ・エレクトロ。
シリアスです。
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Soulwax - Nite Versions (Play It Again Sam/2005) 

UKでダンス・ミュージックが市民権を得たセカンド・サマー・オブ・ラヴ以降、ダンスとロックの交配って幾度となく繰り返し行われて来たわけですが、今はどうやらその何度目かの盛り上がりに当たるみたい。
80年代末、Jesus JonesとかSigue Sigue SputnikStone Rosesとかの頃はまだ、ダンスを取り入れた「ロック」でしかなく、僕も普通にロックとして聴いてた。
だいたいこの頃僕はダンスミュージックを意識することがなかったし、ニホンでこの辺りの音をリアルタイムで紹介してたのって、僕は布袋寅泰くらいしか知らない。
逆に、90年代半ば、The Chemical Brothersからはじまったいわゆる「ビッグビート」の時は既にテクノばっかり聴いてた頃で、ロックっぽい「テクノ」だという捉え方してたかな。
だからChemicalもFatboy Slimも好きだったのはそれぞれ1stアルバムまでで…。
The Prodigyがロック寄りの方向性を打ち出して売れたのも、ケンイシイが馬鹿正直にアメリカ市場を意識したアルバムを出してニホンのテクノファンから総スカン喰らったのも、この頃でしたね(この後ケンイシイが信頼を回復するのに数年かかったけど、今聴くとあのアルバムも悪くないんだよな、実は)。
2000年リリースのFischerspooner「Emerge」からはじまった、と言うか、DJ HellGigoloが重要な位置にいたいわゆる「エレクトロクラッシュ」もダンスシーンに根ざしたものだったけど、この辺りから!!!とかLCD Soundsystemとかっていうロックからダンスへのフィードバックも再び生まれ始めて、Soulwaxから登場した2 Many DJ'sが「マッシュアップ」のブームを作り出した頃にはもう何が何やらわからないほど渾然一体とした状況が今も続いてる感じです。
で、エレクトロクラッシュ辺りからずっと引きずってるパンキッシュな空気感に、ディスコ/テクノを再投入したダンス濃度強化版なのが最近の音なのかな。

…というようなことを、前作からわりと短いスパンでリリースされたSoulwaxのこのアルバムを聴きながら考えていた。
FPMのミックスCD(以前のレヴュー >>)にも入ってた「NY Lipps」、良いですね。
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DJ Shufflemaster - Live at Namba Rockets Osaka, November 22.1999 (Housedust CD-R Test Service/2005) 

相方に李博士似を指摘(あくまで髪型のみ)されて早40日、本日ようやくカットに行くことが出来ました。
髪切るのって気付けば3ヵ月半振りだったんだけど、今回、さっぱりとさわやかにこんな感じ(あくまで髪型のみ)にしてみました。
短くし過ぎて風邪引かないか心配です…。

HDX05、最後はShufflemasterのライヴ・ミックス音源。
1999年、Surgeonのニホンツアーで難波ロケッツに来たときの音源だそうで、この日、私はSurgeonのDJを聴きに現場に居たのではないかなあと思ったのですが、記憶があやふやでどうしようもありません。
思い過ごしかもな。
スピーディーで直線的なテクノ/ハードミニマル。
聴いて思ったのは、えらい速いな、ってこと。
フロアで聴くとそうでもないのかも知れないけど、CD(-R) で部屋で聴くとすごい速く感じる。

この "Housedust CD-R Test Service" のシリーズ、1枚税込1,000円でお得でした。
こういうフットワークの軽い活動がシーンを支えてるんでしょうね。
このシリーズは今後もリリースの予定があるそうなので、Housedustのblog(そういえば同じExciteだった)チェックしながら楽しみにしたいと思います。

DJ Sudo - GOD (Housedust CD-R Test Service/2005) 

昨日、久しぶりに焼肉屋に行って来ました。
焼肉とビール、最強コンビですね。て言うか最凶です。極悪同盟です。
これ以上の組み合わせがあるという方、教えてくれよコノヤロー!!

で、HDX04のDJ Sudoというひとに関しては全く知らなかったんですけど、北海道のDJだそうです。
このミックスCD(-R) を聴く限り、British Murder Boys直系のインダス・ハードミニマルですね。
本人のblogに挙ってたトラックリスト見てもそんな感じ。
暗闇のフロアで聴きたいです。
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Chester Beatty - Live at Melbourne November 14.2002 (Housedust CD-R Test Service/2005) 

HDX03は、最近東京スペシャルなるレーベルを設立し、シカゴのDJ Funkとの共作シングルDa Royal Funksta『Bad Music』もリリースした、Chester Beatty2002年のライヴ盤。
アルバム『Shot Of Love』(以前のレヴュー >>)の頃のライヴらしく、アルバム収録曲満載の、ファンキー・ディスコ・ハードミニマル全開!
文句のつけようがないカッコ良さのまま、突然音がブチ切れるラストまで突っ走ります。
テクノのひとがディスコを取り入れるときって、たいがい白人ディスコ(いわゆるゲイ・ディスコ。16分のシーケンスがデケデケデケデケ…ってやつ)を使うんだけど、Chesterのは黒人ディスコなんですよね。
そこが凡百のディスコ・テクノ・アーティストとは一線を画すファンキーさの理由でしょう。
だいたいハードミニマルに黒人ディスコって、初めて聴いたときはすごい衝撃だったし、ディスコ+テクノで、いまもここまでカッコ良いトラック・メイカーは他に思い当たりません。
あとはもう少し音質が良ければなあ(ネットで出回ってたmp3音源なのか?)。

Housedust Sound System - Live at Yuigahama Beach. August 21.2005 (Housedust CD-R Test Service/2005) 

DJ Shufflemasterことシャッフルさんの主宰するHousedustからCD-Rが4枚同発されたのをshooterさんとこで知って、4枚とも速攻Techniqueで注文してしまいました。
今回リリースされたのは02番から05番なんですが、数年前01番が出たとき、買えなくて悔しい思いをしましたので。
なので、これから4回にわたって、その "Housedust CD-R Test Service" の作品を紹介します。

HDX02は、シャッフルさんの別名義 "Housedust Sound System" による今年のライヴ音源。
ちなみに俺が昔買い損ねたHDX01も、このHousedust Sound Systemのライヴ音源でした。
シャッフルさんのパブリックイメージ的なハードミニマルとかではなくて、ダブ・アンビエントですね。
まあユニット(?)名からもわかるように、ダブからの影響が色濃く感じられるトリッピーなエレクトロニック・ミュージックです。
実際に聴くまではもっとフリーフォームな音楽なのかと思ってたんですがそうでもなくて、意外と耳なじみ良く聴けました。
で、何に近い音楽かなあと考えてみると、昔のThe Orb
なので、The Orb好きだけど当たり外れ激しくて手ぇ出し辛いって思ってる俺みたいなひとは、いちど聴いてみると良いのでは(とは言えThe Orbは先日『Okie Dokie It's The Orb On Kompakt』っていう傑作アルバムを出したので、まずはそちらからになるよな…)。

Takaoka - Tokyo Ghetto Beat (donotcopy@mac.com/2004) 

最近相方の影響で解らんなりにフィギュアスケート見てるんですけど、すごいわ真央ちゃん、シニア2戦目にしてエリック杯優勝ですってよ。
今やニホン女子フィギュアのエースはしーちゃんじゃなくてこの子ですね。
まあトリノには年齢制限があって出れないそうですが。

さて、ニホンのゲットーDJのエース…なのかどうかはよく知らないけど、タカオカさんのMix CD-RがJET SETで525円(税込)でした。
しかし送料+代引手数料(830円)の方が高いのはいかがなものか(僕はこれと一緒に買いましたが)。
はさみでテキトーに切られたと思わしき不揃いのジャケットの裏には、タカオカさんから手書きのメッセージが。
内容ですが、アッパーなゲットー・サウンドを十二分に堪能出来るもので、特に後半のゲットーハウス攻勢に参りました。
でも最近ゲットーベース~ゲットーテックは人気あるけど(極々、一部でですけど)、ゲットーハウスって縮小気味ですね、という気がするのは気のせいでしょうか。
特に昔のUCみたいなシカゴハウスって、いまどのあたりで聴けるのかな。
誰か教えて下さい。

VA - No Categories 2: A Ubiquity Compilation (Ubiquity/1999) 

Ubiquityの2枚組コンピレーション(16曲入り)が、iTMSで何故か「50円」で売られていたのでサクッと購入。
13:20現在、iTMSのアルバム売り上げトップです。
ひとまずお知らせのみ。

iTMS > "VA - No Categories 2: A Ubiquity Compilation" >>


追記 (2005-11-20 23:03)

今見てみたら、この商品のページなくなっちゃってるんで、どうも削除されたくさいです。
トップアルバムからも名前が消えてました。
やっぱり「50円」はiTMSのミスだったのか…。
まあ買えた人は良かったね、ということで。

The Orb - Okie Dokie It's The Orb On Kompakt (●KOMPAKT/2005) 

いま欲しいというか、興味のあるのはビッグ・スクーターですね。
横田進がかなりのめり込んでることも一部で有名ですが、ああいうバイクって、中学生の頃(ちなみに丸坊主でした…)『AKIRA』の金田のバイクが欲しかった俺としては、ようやくそんな時代が近づいて来たなって思う訳ですよ。
と言う訳で、乗るなら絶対赤!
幼い頃からシャアが大好きだった俺としては、赤いバイクで「シャア専用」と言い張りたいね(金田はどこ行った?)。
ちなみにシャアのMS(注:「モビルスーツ」の略ですよ、皆さん)でいちばん好きなのはやはりジオングです(いや、それ赤くないし)。
あ、でも俺、中型免許持ってないや…。

前回レヴューを書いた『Pop Ambient 2006』にも収録されていたAlex Paterson博士によるThe Orb、いよいよ●KOMPAKTから待望のアルバム・リリースですよ。
正直これまでThe Orbの作品ってアタリ・ハズレが激しすぎて、自分の中ではさほどスペシャルなアーティストではなかったんですけど…。

感涙!
このアルバムは良過ぎるぜセニョール!!

●KOMPAKTらしい跳ねたグルーヴのハウシーなトラックから、高純度の結晶のような美しいアンビエントまで、全般的にベースの音が重たい、煙たくてトリッピーな曲が多いです。
聞けば、全曲Thomas Felmann翁が関わってるとか(そういえば昔Thomas Felmann翁も●KOMPAKTからアルバム出してましたね)。
いやー、このThomas FelmannとAlex Patersonのコンビ、年季が入ってるだけに最高ですね。
本当に素晴らしいアルバムに仕上げてくれました。
特に10曲目の「Because/Before (Sibirische Musik)」なんて、聴いてると泣けて来る…。
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VA - Pop Ambient 2006 (●KOMPAKT/2005) 

前回Spectral Soundというレーベルのことを、「そこらのクリック/ミニマルのレーベルよりも振り幅が広い」と書きましたが、振り幅の広さでは恐らく一枚上手と思われる吾らが●KOMPAKT
そもそも●KOMPAKTはテクノやミニマル/エレクトリック・ハウスだけのレーベルではないし、1stアーティスト・アルバムがOlaf Dettingerのミニマル・アンビエント集だったことからもわかるように、アンビエントやジャーマン・エレクトロニックのリリースにも力を入れてるレーベルなんですよね。

そんな●KOMPAKTから、毎年この時期になるとリリースされるアンビエント・コンピがあります。
その名を "Pop Ambient"。
"2001" から始まったこのシリーズも、今回の "2006" で早くも6作目になりました。
"Pop" というターム自体は昔から●KOMPAKT社長であるWolfgang Voigt (aka Mike Ink) が好んで使っていたものですが、ポップなアンビエント???
その意味するところは正直よくわかりませんが、●KOMPAKT特有の貴族趣味的な瀟洒かつ退廃的な美しい雰囲気は今回も健在です。
たまには、幻惑的な酩酊感に包まれて緩やかに浮きつ沈みつ、たゆたう音の流れにただひたすら身をまかせてみようではないか。
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VA - Spectral Sound Vol.1 (Spectral Sound/2005) 

今日いつもの整骨院に行ったら、久しぶりに院長先生に当たりました。
まあ院長先生と言っても私より若いんですが、ウデは良いみたいで、首がぼきぼき伸びました。
いつも担当してくれる若い先生(と言いつつ院長先生と同い年)も最近ウデを上げて来てるのを感じますが。
ともあれ、慢性首凝りの私としては、少なくとも週1回は整骨院に行かないと辛いものがあるのです。
会社でも家でもパソコンの前に座ってるからかな…。

Matthew DearのAudionのアルバム(レヴューはこちら)が良かったので、Spectral Soundのコンピレーションを追加注文してしまいました。
Spectral音源を使用したMix CDも付いててお得(ミックスはRyan Elliotというひとが担当)。
Spectralって、世間的なイメージはクリック/ミニマル・ハウスのレーベルってとこでしょうけど、て言うか実際そんな感じの音楽を多くリリースしてますけど、Todd Osbone (Osbone/SoundMurderer) やTadd Mullinix (James Cotton/SK-1) なんかをリリースしてることからもわかるように、実はかなりテクノよりと言うか、振り幅はそこらのクリック/ミニマルのレーベルよりも広いですよね。
全般的にドイツの●KOMPAKTの諸作品にも似た音の硬さが魅力のレーベルです。
とてもデトロイトのレーベルとは思えません。
多分、音楽的にはいわゆるデトロイト・テクノとはほぼ無関係。
ただ、●KOMPAKTの持つヨーロッパの貴族階級的な瀟洒な匂いはどちらかというと薄くて、代わりに若干の泥臭さが感じられるような気がするかな。
とりあえず、前々から欲しかったMatthew Dearの「Dog Days」って曲が入ってるのが嬉しい♪
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Larry Heard/Loosefingers - Soundtrack From The Duality Double-Play (Track Mode/2005) 

80年代にMr. Fingers~Fingers Inc.として名を馳せたディープ・ハウスのオリジネーターのひとりLarry Heardですが、90年代初めには会計士の仕事に専念してたらしいです。
そんなLarryを再び音楽制作の場に引っぱり出したのは多分フランスのDistance Recordsの連中だと思うんだけど、彼らにはやはり先見の明があったなあと言うか、その後のLarryの着実で精力的な活動とその音楽性の高さを維持し続けながらのコンスタントなリリースはご存知の通り。

そんなLarryのこの夏に出た "Larry Heard/Loosefingers" 名義の新作『Soundtrack From The Duality Double-Play』は、"The Duality" と "The Double-Play" の2部構成になっており、"The Duality" はいかにもLarryなジャジーでメロウなヴォーカル・ハウス。
一方 "The Double-Play" ですが、これがLarryひさびさのアシッドハウス!
でも昔のような不穏な空気のアシッドではなくて、いまのLarryから自然に出て来たと思われるブラックミュージック特有の「暖かさ」のあるアシッドハウスになっていて、昔のファンも今のファンも楽しめるのでは!?
(まあ、80年代のLarry Heardをリアルタイムで聴いてたひとで今もハウス・ミュージック聴いてるひとって、ニホンではほとんどいないだろうけど。)
アシッド好きの私としては、"The Duality" も捨て難いけど、やっぱり "The Double-Play" ですね。

ただ残念なことに、プレスミスで、トラック15にトラック12の「Transmission X」という曲が2回収録されてしまっています。
で、本来トラック15に収録されるはずだった「Lamentation」って曲は、Track Modeのサイトからダウンロード出来ることになってるんだけど…。
ダウンロード・ページ >>
何回聴いてもダウンロードされるのはやはり「Transmission X」なんですよね。
どういうこっちゃ???

ところでこの "Larry Heard/Loosefingers" という名義は、"The Duality" が "Larry Heard" 名義で、"The Double-Play" が "Loosefingers" 名義ということなんでしょうか。
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Franz Ferdinand - You Could Have It So Much Better (Domino/2005) 

エレグラ行けなくなったんだけど、東京の会場でUnderworldがライヴ・レコーディングして、それをCD3枚組で売るんだと。
しかもエレグラ会場限定予約販売ですと。
まあコスい商売しやがりますね。

……誰か、僕の分も予約して来て下さい。

しかし「熱い要望にお応えして」とか言ってエレグラ終了後追加予約受け付けそうな気がするのは俺だけ?

で、エレグラにもUnderworldにも関係なく、Franz Ferdinand
でも彼らは何故かダンス・リスナーにも人気の高いバンドですよね。
2ndアルバムが俺の良く行くタワレコでヘビーローテになっていて(どこの店もそうか)、やけに耳に残ってしまった。
キャッチーなメロと、同じくキャッチーなギターリフが気に入っちゃいまいした。
曲によっては「あれ、ビートルズにこんな曲あったっけ?」と思わずCDプレイヤーの中身を疑ってしまうような曲もありますが、全体的にノリが良くてポップで、カッティングエッジな雰囲気もあって、何か「巧いなあ」ってアルバムですね。
1stは未聴なので比較は出来ないんですけど、そりゃあ売れるわなという感じ。
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Madonna - Confessions On A Dance Floor (Warner/2005) 

フィギュアスケートこっそりファンにして田村岳斗かくれファンである相方に付き合わされ(主に運転手役)、京都フィギュアスケートフェスティバルというのに行って来ました。
最近相方の影響でTVでフィギュア見る機会がメッコリ増えた訳ですが、ナマで見るのはこれが初めて。
ジュニアの国際大会に出てるような選手はさすが、きれいし上手かったですね。
個人的にツボだったのは、『冬ソナ』の曲に合わせ、チュンサンの衣装で滑る神崎範之選手(通称「ノリ様」)でした(笑)(でもこのひと色モンと違うよ。マフラー巻いたままトリプルアクセルなんて普通じゃ出来へんよ)。

発売前にネットに流出して本人激怒してるというマドンナの新作を聴いてみた。
ユーロトランス風味の4つ打ちフィルターディスコ。
彼女の才能って、いかに旬のプロデューサーと組んで自分をカッティングエッジに見せるかっていう嗅覚にあると思ってたんだけど、今回のアルバム聴く限り、その嗅覚も若干鈍りつつあるのかな。
4~5年位前かな、Hardfloorの片割れ、Ramon ZenkerがプロデュースしてヒットしたFragmaってポップ・トランスのユニットがおりましたが、何かそんな感じの音なんですよ。
まあ嫌いじゃあないけど、ちょっと古さは否めない。
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VA - Disco Subversion (Force Inc. US Edition/1996) 

昨日はわが家は2人とも休みで神戸方面まであそびに行ってたんですが、実は相方はやかましい音楽はあまり好みじゃないので、2人だとクルマでテクノとかもなかなか聴きません。
でも、昨日の帰り、相方が助手席で睡眠時間に入ったのを見て、こっそり(?)聴いてたのがこのアルバム、Force Inc. US Editionのコンピ2CD『Disco Subversion』。

CARRY ONのmats3003さんがDJ Tonkaの「Phun-ky」を紹介されてるのを見て、久しぶりに聴きたくなってひっぱり出してきた1枚(と言うか2枚)です。
Force Inc. US Editionと言えば、革新性はないものの、ディスコ・リコンストラクションの一大レーベルだった訳ですが、U.S. Editionという名前でも別にForce Inc.のUSディヴィジョンという訳ではなく、100%ドイツのレーベルです。
DJ TonkaIan Pooleyなどの元々Force Inc.でテクノやっててハウシーな作風にシフトしてきたひとたちに加え、Roy Davis Jr.Glenn UndergroundGene Farrisなどのオリジナル・シカゴハウスを継承する第2世代も擁する、私も含め、一部の好事家(=シカゴハウス好き)にはたまらないレーベルでありました。
前述のDJ Tonkaによるブレイクビーツ+ハウス「Phun-ky」やエレクトロ+ハウスの「Old Skool」がとにかくファンキーなんだけど、私のオススメは実は "GU" ことGlenn Undergroundです。
今でこそGlenn Undergroundと言えばムーディーでウェットな大人っぽいハウスのひとというイメージが強いですけど、この頃のGlenn Undergroundは、ファットな重~いキックと乾いた硬~いクラップでバシバシ切れまくるシカゴ・トラックスがとにかくカッコ良くて、大好きでした。

ところでこのCD、ジャケットが大阪の街の写真で、しかも1990年の「花の万博」まであと987日って電光掲示板が写ってるのが非常に謎です(ドイツのレーベルなのに…)。
「花博」って鶴見緑地公園であったんですけど、私が高1のときですね…。
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011 - Nocturbulous Behavior The Mix (Submerge/2003) 

口内炎ネタで3回も引っぱって申し訳ないですが、昨日仕事中に父親から電話がかかって来て何事かと思ったら、このblogの前回の記事を見たらしく、塗り薬を塗った上にオブラートを貼るとよく効くと教えてくれました。
早速昨晩やってみたら、だいぶ良くなったような気がします(もう食事中もしみません)。
明日には治ってそうなイキオイです。

UR関連のミックスCDでいちばん好きなのがこれ。
URの構成員(URにはこの「構成員」という呼び方がよく似合う)でコードナンバー "011" と言えば、URマニアならすぐに誰のことかわかるでしょう(僕はマニアじゃないので、知らなかったら多分わからないと思うけど)。
ザ・ダークサイド・オブ・URを体現している男と言えばこいつ、Suburban KnightことJames Penningtonであります。
このミックスは、彼の変名でもあるDark Energyの名の通り、ひたすらダークでハード(コア)な、何ともきな臭いサウンド。
まるで、デトロイトの黒人の持つあらゆる怒りが抽出されたかのよう。
あるいは、深夜、真っ暗闇で時たまストロボライトが光るだけのフロアで、ガツンガツン寡黙に踊りまくり、しかし最後には感動的な朝焼けが待っている、そんな感じ。
そう、最後に差すこの日の光、これが結構重要なんです。
デトロイト・テクノのダークサイドは、単にやけっぱちや諦めではない、希望の未来を見据えた、やがて登る陽を夢見るためのものなのです。
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DJ S2 aka UR-057 - "The Slider's Joint" Mix (Underground Gallery/Submerge/2005) 

昨日も書いたけど、とにかく口内炎が痛くて痛くてたまりません。
一応ご飯は食べれてますが、しみるんデスよね…。

UR関連のミックスCDって今までもいくつか出てますが、こいつは各所で話題になったものの、500枚限定ってことで、はなっから手に入れるのは諦めてたもの。
先日タカオカさんのMix CD-R注文するのにJet Set覗いたらまだ売ってたので、ついでに買いました~。
DJ S2ってSantiago Salazarってひとのことらしいんですが、スイマセン、全然知りませんでした。
名前からしていかにもブラジル系ですな。
割とハウシーな序盤から徐々にテクノっぽいノリになって、LFO vs. FUSE「Loop」みたいなクラシックも使いながらうまいこと盛り上げていく感じのナイス・ミックス!
でも「Hi-Tech Jazz」の使い方だけは納得いかないと言うか、無理矢理入れただろうって感じ。
何か脈絡ないんだよな、あそこだけ。
まあ実は、自分の大好きな曲なので、もっとビシッとミックスしてくれよって思っただけなのかも。
このミックスCD、限定500枚とか言いながらまだ売ってる店は多いので、未聴の方は今のうちにってことで。
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Audion - Suckfish (Spectral Sound/2005) 

口内炎が治らなくて困ってます。
相方には「呑み過ぎのせいちゃう?」とか言われるし…(ってアンタ俺と同じだけワイン呑んでて良く言うわ)。
「アルコール消毒!」とかって強がりを言うのは置いといて、昨日、今日と呑んでませんよ!
明日も明後日も呑みません!
って言うか、夏のポルトガルで付いた変なくせ(毎日ビールを空ける)も今月に入っておさまったし、そろそろヘルシーな生活に戻さねば。

で、デトロイトのネクスト・レヴェル、Matthew Dearの変名 "Audion"。
まあMatthew DearやSpectralに関してはshooterさんみたいな詳しい方がいるので特に語る言葉は出てこないのだけれど、このアルバムに関しては、跳ねたハウシーなグルーヴ、硬いキック、キッカイな電子音、と、ケルン系の電子ミニマルが好きだった私にとってはどれを取っても最高!ってことですよ。
特にぐいぐいと鬼気迫る感じの「T*tty F*ck」「Kisses」「The Pong」あたりがイイですね。
Matthew DearはDJ Mix音源はいくつか持ってますけど、オリジナル・アルバムは他に聴いたことがないので、今後機を見てチェックしていくつもり。
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【ワイン】 Quinta da Aveleda 2003 

ワイン名:Quinta da Aveleda
種類:Vinho Verde
生産年:2003
生産地:Portugal
生産者:Aveleda
購入価格:¥1,008-

何花粉かわからんけど、昨日からくしゃみ・鼻水が止まらなくて、のどは痛いし体はだるいしでもうさんざんですわ。
それでも翌日は2人とも休みってことで、昨晩またワインを開けてしまったのだからしょうがない、呑んでしまわないと…。

で、目下わが家での消費率ナンバー1ワインなのが、前回取り上げたカザルガルシアでお馴染みのアヴェレーダ社のヴィーニョヴェルデ、キンタ・デ・アヴェレーダです。
ニホンで簡単に買える銘柄の中ではいちばん好きなヴィーニョヴェルデですね。
ヴィーニョヴェルデの中では10.5%と高めのアルコール度数のせいなのか、キリッとスッキリ呑める中にも味の濃さが際立ってるように感じます。
昨夜わが家では焼き餃子をやったんですけど、焼き餃子とヴィーニョヴェルデってめちゃくちゃ合うんですよね。
気付けばすぐに1本空になります。
そして焼き餃子にヴィーニョヴェルデを呑む度に、将来ポルトガルで焼き餃子屋でもやろうか、という話になるバカ夫婦です(笑)。
(中華系のひと多いから、餃子はポルトガルにもあるか…。)

昨日は花粉のせいで体調良くなくて、さすがに1本空かずに残ってしまいましたが(なら呑むなよ)。

WestBam - Do You Believe In the Westworld (Low Spirit/2005) 

最近はこの辺の "Technoelectro" への興味ってすっかり薄れてしまってほとんど聴かないんだけれど、御大WestBamの『Right on』以来3年振りのアルバムはやっぱり気になってしまって聴きました。
相変わらずいかにもWestBamらしいドライな4つ打ちエレクトロで、実質音作りを担当している長年の相方Klaus Jankuhnのプログラミングは独特のクセがあって流石。
世間的にはVelvet Underground「Sunday Morning」のカヴァーが話題らしいけど、私的にはDarryl Pandy(Farley 'Jackmaster' Funk「Love Can't Turn Around」のアシッドなヴォーカルのひとです)を迎えた「Lovers No More」や、●KOMPAKTSuperpitcherがヴォーカルを取った「It's Not Easy」のほうが事件。
特に「It's Not Easy」はミニマル・ハウスっぽい淡々としたビートにSuperpitcherのかすれるようなヴォーカルが乗り、途中でレイヴィーなピアノが挿入されるという "E" なトラック。
WestBamが、モードを意識しながらも原点回帰を果たしつつあることを証明する、レイヴの醍醐味を知り尽くしたWestBamだからこそ作ることの出来る曲だと思います。
全体的にはロックからの影響が多いのだろうけど、どこかレイヴ回帰を感じさせる、そんなアルバム。
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Rhythm & Sound - See Mi Yah (Burial Mix/2005) 

ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ジャーマン・ニューウェイヴ)時代にはHolger Hiller脱退後のPalais Schaumburgに加入してThomas Fehlmannらとともに活動、90年代初頭には同じくThomas Fehlmannとの3MBとして、Juan AtkinsEddie 'Flashin' Fowlkesとコラボレーション、その後、Basic Channelとしてテクノに大胆なミニマリズムを導入してテクノの主流をミニマル一色に染め、かのJeff Millsをミニマルに向かわせ、さらにはテクノとダブの融合の実験を繰り返し、現在のクリック/ミニマル・ハウスの原型をも生み出した男、それがMoritz von Oswaldであります。
何と輝かしい経歴!
このMoritz von Oswald翁がいなければ、いまのテクノは存在し得なかったことでしょう。

まあ僕はPalais Schaumburgなんか全く知らなくて、3MBも後聴き、リアルタイムなのは最初期のBasic Channelがハードミニマルの原型みたいなトラックをひっそりとリリースした頃からです。
Basic Channelがハードだったのは初期だけで、テクノにダブを取り入れたMaurizioのシリーズ以降は、Basic ChannelをChain Reactionに移行させ、そのダブ趣味をさらに解き放したRhythm & Soundを活動のメイン舞台として選んだようで、ジャマイカン・ダブにベルリンっぽい冷たい感覚を持ち合わせたクールなダブ・サウンドを展開しています。

この『See Mi Yah』は、Rhythm & Soundとしての5枚目のアルバム。
同一のトラックで10組のシンガーとコラボレートしたものがノンストップで纏められており、さながらCD1枚で1曲のような雰囲気のある作品となっております。
まあ~ったりと、何もせず何も考えず、ひたすら何時間でも聴いていたい音楽です。
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【ワイン】 Casal Garcia Tinto 2004 

ワイン名:Casal Garcia Tinto
種類:Vinho Verde Tinto
生産年:2004
生産地:Portugal
生産者:Aveleda
購入価格:¥1,260-

カザル・ガルシアは、少なくともニホンにおいてはヴィーニョ・ヴェルデ(ポルトガル特有の若い微発泡ワイン)の代名詞的な銘柄ですが、これはそのカザル・ガルシアの赤 (Tinto)。
ニホンではヴィーニョ・ヴェルデといえば白ばかりで、赤は非常に珍しいです(本国ポルトガルでは一般的に呑まれてるんですがね)。
今年の夏のポルトガル旅行でも、ヴィーニョ・ヴェルデの赤はよく呑みました。
ヴィーニョ・ヴェルデならではのシュワッとした爽やかさと、ぶどうの持つ適度な渋みが何とも言えず美味しいです。
昨夜の牛すじ煮ともよく合いました。
しかし4月に買ってずっと取っておいたカザル・ガルシア赤、これが最後の1本…。

VA - Essays On Radio: Can I Have 2 Minutes Of Your Time? (Crónica/2005) 

ポルトガルのエレクトロニカ・レーベル(タワレコ梅田店のポップによる)っちゅーことで、その珍しさだけで買ってしまった1枚。
だもんで、このCrónicaというレーベルのことはまったく知りません。
このアルバムは、計39組のアーティストが「ラジオ」をテーマに作った2分間の曲をコンパイルしたものだそうです。
聴いたところ、エレクトロニカというよりは、音響/ミニマル/ノイズといったレーベルなのかなあ。
クラブミュージック・ベースではなく、現代音楽ベースのレーベルっぽいですね。
だから、まあ、音楽的にはそれほど面白みもないというか、こういうのってアルバムのトータル・コンセプトそのものが大事なんでしょうね。
アナログ・レコードをハダカのまま流通させて、それぞれのレコード盤に傷がつくことによって、1枚1枚違ったノイズの入る、世の中に1枚しかないレコードを作るというコンセプトの作品とかもありましたけど、そんな感じ。
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Aoki Takamasa - Simply Funk (Progressive Form/2004) 

今月、田中フミヤ半野喜弘の主宰するop.discのコンピレーション2CDが出るみたい(ソースはアオキタカマサのblog)。
収録曲を見る限り、せこせこアナログ買い集めた人はご愁傷様といった感じですね。
田中フミヤの『Unknown Possibility Vol.3』も、きっとアナログ3枚出したあとCD化するんでしょうな(て言うかしてください)。

さて、そのop.discにも参加しているアオキタカマサ
大阪出身、フランス在住の電子音楽家ですが、一般的には「エレクトロニカ」に括られることが多いようです。
確かに、このアルバムも、柔らかで優しくてメランコリックでメロディアスで浮遊感のあるウワものが印象的でした。
でも改めて聴き返してみたら、Carlsten Nicolaiばりのパルス・ビートがめっちゃアグレッシヴ。
そう思えるのも多分ナマでライヴ観たからやな。
実はかなり気持ち良い刺激物ですね、アオキタカマサの音楽は。
寒くなるこれからの季節にはぴったりの音楽。
op.discからアルバムのリリースも控えてるということで、とても楽しみです。
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