Soulwax - Nite Versions (Play It Again Sam/2005) 

UKでダンス・ミュージックが市民権を得たセカンド・サマー・オブ・ラヴ以降、ダンスとロックの交配って幾度となく繰り返し行われて来たわけですが、今はどうやらその何度目かの盛り上がりに当たるみたい。
80年代末、Jesus JonesとかSigue Sigue SputnikStone Rosesとかの頃はまだ、ダンスを取り入れた「ロック」でしかなく、僕も普通にロックとして聴いてた。
だいたいこの頃僕はダンスミュージックを意識することがなかったし、ニホンでこの辺りの音をリアルタイムで紹介してたのって、僕は布袋寅泰くらいしか知らない。
逆に、90年代半ば、The Chemical Brothersからはじまったいわゆる「ビッグビート」の時は既にテクノばっかり聴いてた頃で、ロックっぽい「テクノ」だという捉え方してたかな。
だからChemicalもFatboy Slimも好きだったのはそれぞれ1stアルバムまでで…。
The Prodigyがロック寄りの方向性を打ち出して売れたのも、ケンイシイが馬鹿正直にアメリカ市場を意識したアルバムを出してニホンのテクノファンから総スカン喰らったのも、この頃でしたね(この後ケンイシイが信頼を回復するのに数年かかったけど、今聴くとあのアルバムも悪くないんだよな、実は)。
2000年リリースのFischerspooner「Emerge」からはじまった、と言うか、DJ HellGigoloが重要な位置にいたいわゆる「エレクトロクラッシュ」もダンスシーンに根ざしたものだったけど、この辺りから!!!とかLCD Soundsystemとかっていうロックからダンスへのフィードバックも再び生まれ始めて、Soulwaxから登場した2 Many DJ'sが「マッシュアップ」のブームを作り出した頃にはもう何が何やらわからないほど渾然一体とした状況が今も続いてる感じです。
で、エレクトロクラッシュ辺りからずっと引きずってるパンキッシュな空気感に、ディスコ/テクノを再投入したダンス濃度強化版なのが最近の音なのかな。

…というようなことを、前作からわりと短いスパンでリリースされたSoulwaxのこのアルバムを聴きながら考えていた。
FPMのミックスCD(以前のレヴュー >>)にも入ってた「NY Lipps」、良いですね。
Tracklisting >>
スポンサーサイト