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 2006年02月 

Adam Beyer - Fabric 22 (Fabric/2005) 

先月からSouthern Fried特集をされていたmats3003さんに続いて(?)、この度shooterさんもLoopa特集を始められたみたいです。Loopaは自分も追っかけてた時期があるのでついつい期待しちゃいます。頑張って下さい。
でも、私のとれま特集は今回早速お休みです。もし待ってた方おられましたらスイマセン…。

あのスウェーデンのズンドコ・ハードテクノ・トラッカーAdam Beyerまでもがクリック/ミニマルに転向したと言う、ある意味話題作なミックスCD『Fabric 22』、あまり期待せずに聴きました。
最近、かつてのハードテクノ/ハードミニマル系のDJがこぞってクリックに流れているのはよく言われていることですが、特にBeyerはマチュさんから“尻軽”の称号を授けられるほど。
かつてバームンガムのRegisが「Speak To Me」というたった2小節の極端なハードミニマルでテクノシーンに衝撃を与えた頃「次のシングルはRegisスタイルなんだ。」と実にあっけらかんと語ったり、デトロイト・リ=リヴァイヴァルが起こればデトロイティッシュな新レーベルを立ち上げたりと、実に期を見るにつけ敏な節操のない御仁です。

さて、先ず声を大にして言いたいんやけど、これはクリックではないです!
て言うか、俺はこれをクリックとは呼びたくない。
確かにカキコキピキパキしたクリック系の音色が多用されてはいるものの、低域の鳴りはハードテクノそのものの轟音っぷりで、これは言うなれば“クリックっぽい音色を取り入れたハウスのテンポのハードテクノ”でしかない。
とは言え、この手の組み合わせって実は今までなかったものかも知れないし、昨年Plus 8から出した自身の12インチ『A Walking Contradiction』もそんな感じの芸風だったし、だいたいこのミックスCDの終盤戦のノリの良さなんてさすが、なかなか簡単に出せるものではない、そんな風に感じました。

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