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 2006年03月 

Clap Your Hands Say Yeah - Clap Your Hands Say Yeah (Clap Your Hands Say Yeah/2005) 

最近家で何かをしながら流し聴きしてるアルバムその2。
Clap Your Hands Say Yeah、何て直球なバンド名。
何ともけだるくてトロトロで、だけどノリノリな、現代版アシッド・ロック!
ジャケも含めてちょっとアート系のインテリ臭い感じはするものの、こういうバンドがUSから出て来たのって意外でした。
ここ数年ロックにアンテナ張ってない所為か、とんと最近のロック(業界)に疎くなってしまいましたが、面白い音や正統派の良い音が売れる世の中になって来ているみたいですね。
この流れは歓迎したいと思います。
あ、このアルバムは終わり方がスバラシイ。

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James Blunt - Back To Bedlam (Atlantic/2004) 

最近家で何かをしながら流し聴きしてるアルバムその1がコレ。
James Bluntについては何の予備知識もなくて、元英国陸軍将校としてコソボ内戦に赴いたという経歴もこの記事を書くのに調べて初めて知ったことで、ともかく、スイスのステファン・ランビエール(愛称ショコラン)が今シーズンのエキシビションで使ってたあの甘~い「You're Beautiful」が聴きたくて…(ゴメン、つまり今回もフィギュアネタです)。
何かこの曲、ニホンのドラマにも使われたらしいですね。まあそれは知らんねんけど、このひとは正統派のメロディーメイカーだと思います。つまり少々古臭さを感じる。そこが魅力ではないでしょうか。しかもアコースティックで少々荒いアレンジにこのかすれ声のハイトーン・ヴォイスで歌われると、何とも説得力があるというか、単純に「ああ、いい曲だあ~。」と思わせてしまうとこがすごい。そんな10曲がそろってます。
あまり音と向き合いたくないときにさらっと流しておきたい、空気清浄機的アルバムです。

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Celtic Woman - Celtic Woman (Manhattan/2005) 

引き続き荒川静香ガラミで、'05-'06シーズンのエキシビションに使用された、あの美しい「You Raise Me Up」が欲しかっただけのために(笑)手にした1枚。
この曲を聴くとあの荒川静香のイナバウアーが脳裏に浮かぶ…。
(何か、世間では「イナバウアー」って上体をのけぞる技のように誤解されてますが、あれは地味だけどキツい足技のことなんですよ。そういう私も2004年の世界選手権の荒川静香の演技で「イナバウアー」という技の名前を覚えたので、しばらく同じような勘違いをしていましたが…。)
あと、「Orinoco Flow」のカヴァーはまんまだったなあ。

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Vanessa Mae - The Best Of (EMI/2002) 

晩飯後に、相方の育ったH市の市立幼稚園~小学校~中学校~高校のサイトを見て遊んでたんですが(各学校ごとでウェブサイトを作っているらしい)、そのいかにもMicrosoft Wordで作りました~っていう垢抜けないサイト群のなかに、時たま小洒落たセンスのデザインのものがあったりなんかするとドキーッとします。
それにしてもああいう素人臭いの(失礼)ばっかり見続けてると、俺の作ったサイトもなかなかのもんじゃないか、と思ってしまいますな(錯覚です)。

Vanessa Maeといえば、以前『Storm』というアルバムを取り上げたことがありますが(過去レヴュー >>)、これは『Storm』の収録曲も再録した2002年のベスト盤。
ダンス・ミュージックとクラシカル(ヴァイオリン)の組み合わせって以前は退屈にしか感じなかったものですが、最近はクラシカル・ミュージックへの耐性も付いて来た所為か、エキサイティングに感じる部分もあってなかなか面白いです。
まあ何で今頃こんなの聴いてるかと言うと、荒川静香が03~04年(世界フィギュア金メダル)と05~06年(トリノオリンピック金メダル)にフリー・スケーティングのプログラムに使用した「トゥーランドット」が入ってるからというだけなんですけどね。しかも来月には『トゥーランドット: ベスト・オブ・ヴァネッサ・メイ』というVanessa Maeの付け焼き刃的な編集盤が出るという変なタイミングで。
肝心のtrk03「Nessun Dorma from Violin Fantasy on Puccini's 'Turandot'」はちょっと短めで不完全燃焼気味になりますが、trk06の「I Feel Love」のカヴァーは、後半出てくるいつの時代だ!?というツッコミが必要なレイヴィーなシンセリフを除けばなかなか良く出来てるし、trk05「Storm」あたりのバキバキなダンス・ビートと跳ね上がるヴァイオリンはかなりアグレッシヴ!
このひとのヴァイオリンはハードエッジでカッコ良いです。

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Fantastic Plastic Machine - imaginations (cutting edge/2006-02-22) 

世界フィギュアが終わっちゃいました。アメリカの若手キミー・マイズナーが初出場で優勝ですって。サーシャ・コーエンはトリノに続いてフリーで失速ですか。日本勢は村主2位、中野5位、恩田11位で、これで来年の世界フィギュア@東京の女子出場枠3を手に入れることが出来ました。
これにて05~06シーズンは終了。来シーズンまで、また寒くなるのを待ちますか。でもそれまで、今シーズン録りだめたDVDを何回見ることだろう…。

リリースから1月以上経っちゃいましたけど、先日友人のうどん王子ことスギデン氏に借りたFPM(京風に田中はん、あるいは蒙古風にタナカ・ハーン)の新作『imaginations』です。
試聴したときは「あれ? 大丈夫かいな?」と思ったし、いつも見てる他blogの方々の評価も結構辛めのものが多かったので、ちょっと心配しながら通しで聴いてみたのですが、先行(DJミックス付き)シングルのtrk04「tell me」はわりと好きだったし、trk03「don't you know?」やtrk11「obsession」あたりのちょい胸キュン系(笑)フレーズも好みです。というわけで良かったのはこの3曲。
あとtrk10「french kiss」のカヴァーは原曲を損なわず独自の解釈も込められててそこそこ良く出来てると思うんだけど、mats3003さんの言う通りで、あえぎ声を小鳥のさえずりに置き換えてもまったく意味ないですわ。元が下品な曲なんだから下品なまま行かんと!
まあ一般層にはやっぱtrk05「paparuwa」とかが受けるんだろうけど、個人的にはどうでもいいです。
全体的に感じられるエレクトロっぽいアプローチなんかは嬉しいところだけど、辛い評価が多いのもうなずけると言うか、これがFPMじゃなくて無名の新人アーティストのアルバムとかならまた評価も変わってくるんだろうなと思われるあたりがFPMとしてはまたツライところ。悪かないとは思うんですけどね。

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Joris Voorn - Future History (Sino/2004) 

今回のいわゆるPSE法の一件を見て言いたいことは、ちゃんと問題意識を持って行動すれば世の中は動くんだよってこと。諦めや無関心に陥らずに、世の中や政治の動きを注視し、声を上げ、行動すれば良かったんだ。結果は今回のように必ずついてくるから。諦めや無関心は奴らの敷いたレールだってこと、いつも心に留めておいて!

さてこのアルバム、実は持ってなかったんですよね。で、Technasiaのアルバムが待ちきれなくて、先月買いました(Amazon.co.jpでニホン盤がちょっっっっとだけ値引きされてたので)。
結果を先に書いとくと、何でもっと早く買っとかんかったんかなあ~、という内容でしたわ。

トライバルなリズムにKevin Saundersonの曲からサンプリングしたピアノ(ちなみにURによるリミックス)でヒットした「Incident」で名前の売れたJoris Voornですが、以前は自身も関わるアート集団でありレーベルでもあるRejectedから、まるで昔のDan Curtinのようなピュア・テクノを出してたんですけどね。
(余談ですが、Dan Curtinのニューアルバムが出ましたね。まだちらと聴いただけですが、これはもう完全復活と言って良いのでは!?)
最近のリリースではハード・クリック路線にシフトして来ているみたいですが、このアルバムでは美しいデトロイティッシュな部分が多く感じられます。よく彼のことをデトロイト・フォロワーのひとりと位置づけられているようですが、私はそうは思わなくて、彼、と言うかこのアルバムは、まぎれもなくTechnasiaフォロワーでしょ。
まあファンにとっては、Technasiaがアルバムを出す5年の間の、つなぎにもなったのかな、と。

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Popsoda - Luv Luv Robot (Technorient/1999) 

Tracklist:
A1. Luv Luv Robot
A2. Luv Luv Robot (Edit)
B1. Luv Luv Robot (Takkyu Ishino Remix)
B2. Luv Luv Robot (Mijk Van Dijk Remix)


前回ちらとふれたので、TechnasiaによるPopsodaプロジェクトのそもそもの発端『Luv Luv Robot』を引っぱり出して来て久し振りにターンテーブルに乗せてみました。

おお、ピンクのカラーヴァイナルでないの! きれいねえ、カラーヴァイナル大好き。って言うかすっかり記憶にない。多分買った時2~3回聴いたっきりかも知れんな…。
オリジナルは…おお、こんないかついビートの曲だったのか! やばい、これじゃ初聴状態だ(笑)。まあ新鮮でいいか。シャールのニホンゴのヴォーカルとエレポップ調のメロディはさすがにインパクトあったのか覚えてたけど。
卓球のリミックスはエレポップ・ディスコ全開なんだけどカッコイイ。マイクの方は意外とインダスっぽい、ジャーマン・トランシー・テクノに仕上げてますね。

ところで、試聴ファイルどころか、オフィシャルサイトにすらこのEPの記録がないんですけど、何でなんでしょう。

幸せをみつけるため
ほしの宇宙を旅してる
夢のあの子を探すため
Luv Luv Robot はとんでゆく
でも心に残る悲しみ
でも心に残るさみしさ
Luv Luv ...

(Lyrics by Akane Nozaki and Charles Siegling)

Technasia - Popsoda (Technasia/2006) 

世界選手権、男子シングルは織田信成がまたもザヤックルールに引っかかって4位だそうです。この世界選手権って、フィギュアスケート界の中ではオリンピック以上にレヴェルの高い最高峰の大会なんだそうですが、世間の注目はそこまでじゃないみたいですね。いずれにせよ、女子の試合が楽しみです。

Technasiaって、テクノが停滞気味だった時代に久し振りに現れた、ハードミニマル・フォロワーとかじゃない、デトロイトからの流れを持った王道テクノの新人ってイメージだったんだけど、気付けばいまやヴェテランの雰囲気すら感じさせますね。ま、実際今年でデヴューして9年になるので、ヴェテランと言ってしまってもおかしくはないんだろうけど。
で、5年ぶりの2ndアルバム『Popsoda』はテクノ好きはみんな聴くだろうから、わざわざ僕が紹介する必要もなさそうなんだけど、僕も買いましたよ、って言いたいので今回紹介します(笑)。
ともかく相変わらずのクリアでソリッドな王道テクノ路線で、聴きやすくて、これはみんな大好きな音。もちろん僕も。
アルバム前半は、前作『Future Mix』よりもハードめのトラックが多いのが個人的には嬉しいかな。特に『Future Mix』リリース直後にEPがリリースされた「Acid Storm」が収録されたのが嬉しい。
アルバム終盤にかけてはエレクトロポップ系のトラックが多くなってくるんすけど、この辺が元々の“Popsoda”プロジェクトの名残ですかな。

期待通りの水準のアルバム。良くも悪くも、裏切られることはなかったな。
なので、安心して聴ける1枚って感じです。

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Akio Milan Paak - Lamborghini EP (Torema/1995) 

何か、日曜の昼間から何となく体がしんどくて「おかしいなあ。」とは思ってたのですが、熱も出てないし「花粉かな。」と思ってあまり気にせず放っておいたところ、おとついの夜に急に腹をくだして、昨日は1日中ふらふらでした。お腹の方は治ったけど、今日も仕事が終わった頃はえらい疲れがひどかった。これって風邪なのかな?

● とれまレコード特集: TRM JPN 015 (1995)

Tracklist:
A. Countach
B1. Miura
B2. Urraco


さて遂に、とれまの中でも特に人気の高い1枚、Akio Milan Paakの最凶傑作『ランボルギーニEP』を紹介する日がやって来ました。Co-Produced by Fumiya Tanaka!
「カウンタック」「ミウラ」「ウラッコ」の3トラック入りでレーベル面とジャケットのステッカーはカウンタックのイラスト(というかロゴ)ですね。
3曲とも曲内では同じようなムチのしなるような音を使っていながらも、ハードであったりディープであったり変態であったりと、表情は豊か。
「カウンタック」のガチガチのリズムとベースラインが走りまくるハードな激烈ファンキー・ミニマルも本当に捨て難いのだけど、すごいのはやはり「ウラッコ」でしょう。徐々にビルドアップしながら、固い直角なジャスト・ビートに奇ッ怪な電子音が踊りまくり、体も心も躍りまくりですよ。
このトラックは国外でもかなり評判になったらしく、Claude Youngのミックスした『D.J. Kicks』にも収録されました(CDのトラックリストは「Countach」になっててクレジットも「FumiJa Tanaka」になってるけど、入ってるのはまぎれもなくアキヲさんの「Urraco」です)。

そして試聴ファイル探してて知った事実、今日現在、この12インチCISCOのオンラインショップに在庫アリ! 11年前のリリースでおそらくリプレスもされていないはずなのに…。というわけで持ってないひとは買っとけ、取りあえず。

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Mickiee - Mickiee House (Torema/1995) 

i-WARP開催! 出演陣はLFO、Plaid、Luke Vibert、Jackson、Jimmy Edger、Steve Beckettですって。大阪は…5月27日、第4土曜か。夜の仕事のない日だ。行ける、行けるぞ。…と思ってたら翌日の朝から出張でした。さすがに行けないなあ。
やっぱり会社員ってクラブ遊びしにくい環境にありますね。特に私みたいな土日も仕事の入る職種だと。LFOとLuke Vibertは久し振りに見たかったんだけどなあ。

● とれまレコード特集: TRM JPN 014 (1995)

Tracklist:
A. Mickiee House 1
B1. Mickiee House 2
B2. Mickiee House 3


とれま014番のMickiee、またしても石野卓球の変名です。なんでDove Loves Dub名義じゃなくなったんだろうと一瞬考えてしまったけど、もうこの頃にはDove Loves Dub=石野卓球だとすっかり知れ渡ってしまって、同名タイトルの1stアルバムまで出るか出したかした時期でしたね。ソニーとの契約の都合もあったんだろうけど、卓球としてはやはり自分の名前にとらわれずにフリーにやりたい場所が欲しかっただろうし、レーベル社長の田中フミヤからすれば“石野卓球”の名前を使ってレコード売る気はさらさらなかったということでしょう。実際このシングルについての前情報はほとんどなくて、店頭に並んだ時点で「Mikieeて誰?」状態でしたから。とは言うものの、私の買ったBIG STEPのWAVE心斎橋店にはどうもそれらしいことを臭わす手書きポップが付いていて、私はそれだけで「卓球かな?」とピンと来てたんだけど、それが確信に変わったのは、卓球初のミックスCD『Mix-Up Vol.1』にこのEPからの曲が収録されてるのを知った時でした。

全体的にちょっぴりハウシーなテクノ3曲です。「Mickiee House 1」は卓球得意のズンドコ節。乾いた割れた金物とポリリズムなシンセは翌年フミヤがリリースする「Karafuto」にも影響を与えてそう(妄想)。
「Mickiee House 2」が前述の『Mix-Up Vol.1』で使われた曲ですね。卓球がよく使うヴォイスサンプルにブレイクビーツとやっぱりポリリズムなシンセを重ねたトラック。これがいちばんハウスっぽいかな。
「Mickiee House 3」は、逆にフミヤ譲りのヘヴィなビートと割れた倍音の多い金物が響くミニマルファンク。
ところでこのEPって本当にフミヤ関わってないのかな。買ったときは曲を聴いて「Mickiee House 1」=卓球+フミヤの共作、「Mickiee House 2」=卓球のソロ、「Mickiee House 3」=フミヤのソロ、と勝手に決めつけてたんですけど、調べてもそんな情報出てきやしない(笑)。まあそんな感じの作風だってことで。

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Speaker - Speaker (Torema/1995) 

昨日(正確には一昨日)は無事、京のつくね家で親子丼と卵かけご飯をしばいてきたんですけど、わらび餅好きの聖地である茶洛は、あろうことか定休日でした。て言うか前記事リンク貼ったページにもちゃんと書いてあったのな。凡ミスです。次はちゃんと営業日に行きたいと思います。
まあ、代わりに買って帰ったヤオイソのいちごサンドとみよしやのみたらし団子も旨かったんですが。

● とれまレコード特集: TRM JPN 013 (1995)

Tracklist:
A. Speaker (High Mix)
B. Speaker (Low Mix)


とれまの013番から015番までは3枚同発だったような気もするし、違ったかも知れない。つまり記憶が定かではないです。いずれにせよ、あまり間を空けずにリリースされたことは確か。
この013番のSpeakerとは田中フミヤと山本アキヲによるユニットで、この2人は翌年にはメジャーからHoodrum名義でデヴューすることになるんだけど、この当時フミヤがいかにアキヲさんをともに活動するパートナーとして認めていたかということがよくわかる。まあ結局Hoodrumが原因でケンカ別れしちゃうんですけど。

「Speaker (High Mix)」は、今聴くと前作「Micro One」路線のヘヴィ・ミニマル。愛想も素っ気もなく淡々と重く響くドラムの音も、フリーキーでミニマルなシンセ・ノイズもカッコ良すぎ。
「Speaker (Low Mix)」はハネたビートが、こちらは「Micro Two」に近いかな。ベースラインとハットのカラミはThe Martianの「Star Dancer」みたいなグルーヴです。そして一旦落とした後の盛り上がり方がハンパじゃない。
とれまは012番の『Micro EP』から016番のカラフトまでの5枚がもう神懸かり的に素晴らしい作品ばかりで、個人的にはとれまの黄金期はこのあたりかなという気がしてます。まあ、今年はまたとれまのリリースも活発になる予定だそうで、それはもちろん期待してしまうんですけど(ファンとして)。

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Red Snapper - Prince Blimey (Warp/1996) 

060315.jpg今朝メールボックスを開いたところ、迷惑メールが200件以上入ってきて、驚くより先に笑いました。このアカウントへの迷惑メールって今までなくて、タイミング的にFC2に登録したあたりから増えてきたんですが…。
明日は休みを取って遊びに行ってきます。目的は八起庵の裏手の京のつくね家と、前々から憧れの茶洛。親子丼とわらび餅をしばいてきます!

Red Snapperは、インストゥルメンタル・ヒップホップやダブからの影響の濃いロンドンのジャズ・バンドで、Bjorkのツアー・サポートなんかもしながらWarpなどから作品を発表していたんだけど、2002年に惜しくも解散。
この『Prince Blimey』は、オリジナル・アルバムとしては1枚目(になるのかな?)。
ロンドンの暗く曇った空を想像させる陰鬱でアブストラクトな演奏を、力強い生のダンス・ビートが支配している。アルコールと煙草で煙った地下の酒場のジャズ。
このバンドの奏でる音楽は、ほとんどがインストゥルメンタルなんだけど、人生の苦しみと喜びを歌ったジャズの血と精神を受け継いでいる、階級音楽であり労働歌なのだと思う。人生に深みを与える大人の男のジャズ。
って、ちょっとクサいね。でも単純に、渋くてカッコイイ音楽なのでオススメ。私は多分永遠にこのバンドのファンです。

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Isolée - Rest (Playhouse/2000/2005) 

060312_2.jpgOngaku Musicのサブ・レーベルplayhouseは、●KOMPAKTと並んでジャーマン・テックハウスの牙城と言えますが、Isoléeはその看板アーティストのひとり。
以前big flag ~友人Sの長征 学習塾経営編~のbigflagさんに、「Isoléeは2ndよりも1stを聴け1stを!」と教えて頂いたので(意訳しました。bigflagさんゴメンナサイ)、1stアルバム『Rest』をHMVのマルチバイ・キャンペーンで安くなるのを見計らって、この度購入。

超・名曲、「beau mot plage」のおかげで、愁いを帯びた艶やかなミニマルハウスのイメージが強かったのですが、アルバムを通して耳につくのは、全体を覆うざらついた低音の音響のほうで、このゆるやかなフロア指向とサイケデリアの組み合わせは、これはつまりシカゴ・アシッドの現代解釈だったのでは、という気がしてきました。
しかし軽めのビートによるミニマルハウスとエレクトロに、ときおり顔を見せるジャズからの影響は、やはりフロアよりもラウンジ向きですね。決してチルアウトできるほど安穏とはしてないんだけど。

先日リリースされた初期作品集『Western Store』も気になるところです。

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Hardfloor - Compiler 1.0 (www.hardfloor.de/2006) 

いわゆる第三のビール業界はキリン“のどごし生”のひとり勝ち状態でしたが、ここへ来てサントリーの投入してきた“ジョッキ生”は、ネーミングはいまいつつなものの、私の好きなモルツライクな味わいで少しびっくりしました。コイツは今後第三のビール業界再編の台風の目となるかも。

2003年に設立されたHardfloorのオウン・レーベルのコンピレーションが届きました。
当然全曲Hardfloorの曲。カタログ001番から004番までの計9曲に、新曲1曲と、ニホンのCISCO限定で発売された12インチ『Acid Energy』のB面の、全11曲収録。

最新作『Four Out Of Five Aliens Recommend This』(レヴュー >>)を聴いたあたりからうすうす感じていたことがあったのだけれど、今回のコンピレーションを聴いてそれがハッキリとしました。
それは、長い間彼らのトレードマークと思われていたTB-303のサウンドは、実は彼らの曲の中ではスパイスでしかなく、彼らの音楽の真骨頂は、その固いシャッフルの効いた手数の多い跳ねまくったリズムであるということ。
近作はそれが特に顕著に出ていて、そう思いながら、出た当時は「Hardfloorも何だか遠くに行っちゃったなあ。」と感じた2000年の『So What?!』を聴くと、妙にしっくり来ると言うか、別に変わったことやってたわけではなかったんだなあと認識を新たにした次第です。

試聴はオフィシャル・サイトで >>
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Fumiya Tanaka - Micro EP (Torema/1995) 

くわ! mixiのヒロシワタナベのコミュで知ったんですが、今夜、大阪でTreadのライヴやってんのな。まあ、私は明日も仕事なので知ってても行けかったわけですが…。
ところでこのTreadのパーティーやってるsunsuiというハコ、今年からフミヤのパーティーCHaOSのハコとなるそうです。10数年続いたロケッツでのパーティーはとりあえずひと区切り付いたということの様で、ちょっと寂しいような、でも新しいハコでのパーティーを楽しみにしたいというか、とりあえず久し振りに社長のDJを聴きに行きたくなりました。

● とれまレコード特集: TRM JPN 012 (1995)

Tracklist:
A. Micro One
B. Micro Two


はい、とれま特集、まだまだ先は長いです。
012番は、前作に引き続きとれま社長のソロで、これがフミヤ・タナカ名義の2nd。
この盤より、カッティングがあのExchangeのNilz氏になり、ヴァイナルも重いものになって、しかも45RPMで片面1曲ずつ収録という、まさにDJツールとしてのこだわりを可能な限りカタチにしたと思われる1枚。
その『Micro EP』、音の方も、個人的にはフミヤ作品の中でもかなり上位に入るであろう、大好きな作品です。
A面の「Micro One」は、まるでRobert Armaniのようなずっしりと重たいズンズンいうキックと、バシバシと打ち鳴らされるスネアと金物が非常にアグレッシヴなヘヴィ・ハードミニマル。B面の「Micro Two」はハネたグルーヴと掻きむしられるような奇ッ怪な高音が飛び回るミニマルファンク。ちなみに「Micro Two」は卓球の1stミックスCD『Mix-Up Vol.1』にも収録されました。
どちらも、当時のフミヤのパーティーの音と雰囲気をそのままトラックに押し込めたかのような、100パーセント、Chaos Westのパーティー・チューンであり、アンセムです。
この頃卓球が冗談にしてたけど、田中フミヤにはマジで「Micro」で紅白に出て欲しかったです!

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François K. - Live at Sonar (Sonarmusic/2003) 

まずはひとこと言わせて下さい。ファッキン花粉!!

昨日紹介したMiss Kittin、来月またミックスCD出すそうで、しかも2枚組。UKのResistからだそうですが、これまた楽しみです。
で、今日はSonarつながりでもう1枚ライヴ音源を紹介。ミックス担当はダンス・ミュージック界の生き字引こと、NYのFrançois Kevorkianであります。
フランソワ・ケヴォーキァン: バイオグラフィ >>

このCDは、彼のゆうに30年に及ぶDJのキャリアの中でも大きな分岐点のひとつである、2002年6月のバルセロナのSonarにおける“テクノ・セット”がパッケージングされています。
最初は、フランソワがテクノぉ~?、と半信半疑でしたが、trk09以降の、Jeff Mills「Actual B1」~ Surgeon「Death Before Surrender」~ Kaito「Intension」~ A Hundred Birds「Jaguar」なんていう流れなんか、真性のテクノ狂にしか作れないものだと思いますよ。そして何より、これは有機的な、血の通ったテクノ!
テクノなんて機械が作る、ソウルのない音楽だ、なんて偏見を持ってるヤツらに聴かせたいオリジナル作品は、デトロイト系を中心に数多くあるけど、やはりテクノの醍醐味はダンス・ミュージック、というこだわりをも見せたいのなら、とりあえずこのミックスCDを聴かせてみろ。テクノの持つエモーションと、そしてフランソワの真にオープンマインドなアティチュードが感じ取れるはずだ。

それにしても、フランソワのようなベテラン選手って、リスナーにとってはある種“指標”のようなものになり得ると思うんだけど、そんな彼が、Derrick Mayとの“Cosmic Twins”と言い、今、テクノをやってるってことは、テクノ・ファンとしてすごく勇気づけられることです。

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Miss Kittin - Live at Sonar (Sonarmusic/2006) 

HMVでたまにやってるマルチバイ・キャンペーンとかって、輸入盤CDがちょっとだけ生活応援価格で買えるので、まとめ買いのときにはわりと重宝してまして、これもニホン盤より安かったので先日購入。
で、届いた商品を見て初めて知った事実、あ、これCCCDやん!
いまどき流行らんで、こんな具合の悪いメディア・フォーマット…。私、久し振りに見ました。まだ流通してるんだ…。ニホン盤は確か違ったと思うんだけど、今確認出来ません。もしニホン盤がCDDAであるなら、そちらの購入をオススメします。

で、このMiss KittinによるSonar 2005でのライヴ録音盤は、エレクトロとエレクトロニカを基調に、マイク持って歌いまくりながらのDJプレイ。ああ、このひとDJのときはこういう芸風だったんだ。クラウドの歓声も入っててライヴ感バツグンなんですが、そりゃあみんな盛り上がるでしょ、こんなDJ!
音楽のスタイルは違うけど、昨年京都で見たSilvaも、歌いながらレコードまわしてて面白かったなあ。
プレイするレコードの好みは、個人的には断然Kittinのほうなので、一度生で聴いてみたいDJがひとり増えましたわ。

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Fumiya Tanaka - Jack Knife/Billy/Middle Knife/Animal Attack (Torema/1995) 

● とれまレコード特集: TRM JPN 011 (1995)

Tracklist:
A1. Jack Knife
A2. Billy
B1. Middle Knife
B2. Animal Attack


1995年最初の3枚同時リリースだった3枚目は、待望の社長初ソロ!
(この頃フミヤのパーティー“Chaos West”のためにクラブ・ロケッツに集まる俺らの中では、田中フミヤのことは単に「社長」と呼ぶのが流行りだった。ま、ローカルルールですな)。

まるでPlastikmanの「Spastik」か「Spaz」かのような、フィルターで変化をつけるミニマリスティックなA1「Jack Knife」に、Last Frontの頃から繰り返されてたリズムの実験の集大成とも言えるA2「Billy」とB1「Middle Knife」という、わりとドライな、内なる闘志を静かにのぞかせるタイプの曲が続く中、最後のB2「Animal Attack」だけは、その名の通り燃えたぎる野生の血が前面に出た男のブレイクビーツ・トラック。
このEPの後にリリースされた社長初のDJミックスCD『I am not a DJ』の冒頭を飾る、あのワイルド&ファンキーな曲です。

この頃Chaos Westに通ってたひとなら知っての通り、社長はほぼ毎回ひとりだけで一晩のロングプレイをやっていたのだけれど、私は社長の早い時間(23:00~25:00くらい?)のダブやブレイクビーツのセットが大好きで、毎月開場前からロケッツ前に並んだものでした。
「Animal Attack」は、そんな、のちの“カラフト”路線にも続く、スモーカーズ・ダブによるアブストラクト・セットから生まれたと思われるトラック。これはUKのトリップホップ・ムーブメントよりも数ヵ月早かった。

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Akio Milan Paak - Faker/Big Bird/Tarqui (Torema/1995) 

● とれまレコード特集: TRM JPN 010 (1995)

Tracklist:
A. Faker
B1. Big Bird
B2. Tarqui


とれまの010番は、いよいよ出ました、Tanzmuzikの山本アキヲのソロ・ユニット、Akio Milan Paak! とれまのリリースの中でも特に人気のあるユニットですな。

Milan Paakの音楽は、Tanzの頃からその特徴を出していた、攻撃的な悪夢系のシンセ・サウンドが全開なんですが、この音がもうアシッド、と言うかサイケデリック!
Aサイドの「Faker」のゲームの音のような電子音がミニマルに攻めてくるのもそうだし、特にB2の「Tarqui」なんか、直線的なズンドコ・ドラムとのカラミがめちゃくちゃカッコイイ。あと、「Tarqui」の別ヴァージョンがUntitledの1stコンピの最後に収録されてるんだけど、そっちのアレンジはさらに過剰なシンセが狂い咲いてて、あれはヤヴァい!

それでも、Milan Paakの才能と個性が爆発して、高い評価と人気を得たのは、この次の『Lamborghini EP』ですね。

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Hitian Twin - Jajuvka (Torema/1995) 

● とれまレコード特集: TRM JPN 009 (1995)

Tracklist:
A1. Jajuvka (Original Mix)
A2. Jajuvka (Tuttle & Dynamo Funk Mix)
A3. Jajuvka (Tuttle & Dynamo Drum Mix)
B. Jajuvka (Chaos Remix) remixed by Last Front


009~011番の3枚またしても同発のとれまレコード、確か95年に入ってすぐ位のリリースだったと思う。
この009番Hitian Twinは、大阪のTuttle & Dynamo Laboratoryの変名。
大阪に住んでてクラブ・ミュージック好きな人間は、多かれ少なかれTuttleさんのお世話になってるはずだ、その名前は知らなくとも。そう、心斎橋のレコード屋CISCO OSAKAのあのひとです。このひとは音楽の趣向も知識もほんとに幅広いなあと、いつも感心してしまいます。

このシングルは、田中フミヤが彼らのダブへの傾倒ぶりに惹かれてリリースされたというもので、この後、とれまのサブレーベル“Untitled”の2枚のコンピにも参加することになります。
A1のオリジナルは、バングラビートみたいなサンプルが気持ち悪い、泥臭い感じのトリッピーなダブ。ユルユルです。
A2とA3のTuttle & Dynamo名義によるリミックスは、それぞれファンキーなミニマル・ダブで、こちらの方が踊れるし聴きやすいかも。でもトビトビですわ。ぐわんぐわんしてそのまま異次元に飛ばされそう…。最高の酩酊音楽です。

さて、BサイドのLast Frontによるリミックスが、打って変わってストレートなグルーヴのダンサブルな四つ打ち。ファンキーなベースラインがビキビキと走りまくって、キツいハットが細かく刻まれて、掻きむしられるような高音のシンセが暴れまくるミニマル・ファンク。恐らくこれがLast Frontの世に出た最後のプロダクションだと思うけど(あれ?、Frogmanのコンピレーション『Pulseman』の方が後だっけか…)、こんなカッコイイ曲を聴かされると、まだまだ可能性の残されたユニットだったのではないかと、もったいない気持ちになってしまいます。

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Hulot - Deco (U.S.B./2005) 

060304_2.jpgblog再開第一弾は何にしようか色々考えたんですが、だいたい俺って“acid over the rainbow”をCGI BOY(日記帳)で始めた1回目がLuke Vibertの変名Kerrier Districtというマニアックなスタートだったし、CGI BOYからExblogに引っ越した時は1回目がDimitri From Parisという、あまりこのblogの方向性を占っていないような外しっぷりなので、今回も深く考えずにたまってたネタを消化していきます(笑)。だいたいとれま特集もまだまだ先は長いし…。

というわけで今日紹介するのは、Frogmanのテックハウス・ディヴィジョンU.S.B.から出たイトウ・ヒサシというひとのHulot名義のアルバム『Deco』。
プロデュース(trk02)とジャケットデザインでヒロシワタナベ氏(aka Kaito, Tread)が参加していることからも、だいたい音の想像はつきますよね。ゆるやかなやわらかいウワものと、まったりしたハウスビート。
パキパキした音色のリズムはこの人の特徴かな。

MexicoにしろDubleeにしろ、もちろんヒロシワタナベもそうですが、この手のミニマル・ハウスはニホン人本当に得意ですね。やはり箱庭的な音なのかなぁ。
自分もニホン人なので近い感覚に共感するのかも。

HULOT :: deco 特設サイト >> 試聴 >>
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ひっこしました。 

060304.jpgExblogからFC2に引っ越しました。
“acid over the rainbow”としては2度目の引っ越しです。
過去の記事、頂いたコメントとトラックバックは全て移行することができました。

引っ越して何が変わるかと言うと、基本的にアドレスとスキンが変わっただけで、今までと何ら変わりありません(笑)。
引き続き、びびんばの主観と偏見によるおもしろ音楽やカッコいいレコードを紹介していきたいと思います。

そんなわけで、今後ともひとつよろしゅう。

by びびんば 2006-03-04

Miss Djax - Raw (Djax-Up-Beats/2005) 

トリノオリンピックもあっと言う間に終わって行きましたが、一昨日、録画してたフィギュアスケートのエキシビジョンを観ました。ハンガリーから来た小太りのヴァイオリニストが演奏しながらのプルシェンコの演技を見て、「せっかくイタリアなんだからcobaを出せ!」「(cobaもこのヴァイオリニストも)小太りやから一緒やろ!」などと言いたい放題だったわが家です。
それにしても(って、今さら女子フィギュアを振り返るのですが)、コーエンがフリーで失速するのは「想定内」だったけど、まさかあのスルツカヤまで失速するなんて、これは明らかに「想定外」だったわ。3回予定してたコンビネーションジャンプを1回しか跳べなかったし、何よりジャンプで転倒するなんて、あの「完璧女王」が…信じられない! おかげで荒川さん金メダルなんだけど、フィギュアファンはみな過去の出来事を知ってるから、スルツカヤに金メダルを取って欲しかったと思うんですよね、ジャッジも含めて。
そう言えば荒川さんが滑ってる時、ずっと前コーチのタチアナ・タラソワがリンクそばで見てるんですよね。で、演技後の大喝采の中、静かに去って行く姿がカメラの隅に映ってるんだけど、なんとも寂しげでした。彼女はどんな思いで荒川静香の演技を見ていたのだろうと思うと…。でも、この記事を読んで少し救われました。

1989年にリリースを開始したオランダの老舗テクノ・レーベルDjax-Up-Beatsのオーナー、Miss DjaxことSaskia Slegersによる、16年めとなる遅すぎる1stアルバム! マチュさんのTokyo Experimentでリリースを知って注文したものが、先月やっとこせ届きました。
ライターの佐久間英夫は、昔、DJ Rushなんかに代表されるシカゴ・ハウスのグルーヴを併せ持つハードなトラックもののテクノのことを、わかりやすく“シカゴ・テクノ”という名前で呼んでいたのだけれど、私は彼のクラバーと同じ目線に立った平易な文章が好きで、「なるほど、シカゴ・テクノだなあ。」などと納得したりしてました。で、Miss Djaxは昔も今もシカゴ・テクノのDJとしか言いようがなく、トラック・メイカーとしてはレーベル設立5周年を記念してリリースされた1994年の12インチ『X Factor』がデヴューだったと思いますが、この頃からゴリゴリでガツンガツンしたBPM早めのハードな芸風は変わらずです。
今回のアルバムも、盟友DJ Rushのサポートを得て、荒削りなドラムマシンとサンプルむき出しのゴリゴリなトラック満載で、たまにキツめのアシッド・シンセもビキビキと唸りを上げる。アルバムのトータルバランスを大事に考える人からすると一本調子だとか退屈という感想が出てきそうなくらい、彼女(彼?)の仕事はここでも一貫しとります。そして一貫してるが故に、全幅の信頼を寄せることの出来るDJだと思うのです。一度でいいから生のDJを聴いてみたい!

あと、これは偏見と思い込み100%で書くけど、Miss Djaxって絶対レズビアンだと思う(男役)。それがゲイのDJ Rush(女役)とどうもこうも気が合うらしいっていうのは、ぱっと見ノーマルなんだけど、実は中々複雑な人間関係だと思いませんか?(笑)

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【ワイン】 Ramos Pinto Porto Ruby 

ワイン名:Ramos Pinto
種類:Vinho Do Porto
生産年:
生産地:Vila Nova De Gaia, Portugal
生産者:Adriano Ramos Pinto
購入価格:いただきもの

久し振りのワイン日記ですが、普段はたいがい同じ物ばかり飲んでるので(ほとんどこれこれのどちらか)、早くもネタがつきてきた感じです(笑)。
今回は珍しくポルトワインを…。

ポルトワイン(ポートワイン)って、一昨年ポルトで初めて飲んだときはただ「甘っ!」って思っただけで、その後も特に飲みたいとは思ったことなく、昨年再びポルトガルに行ったときも飲むことはなかったのだけれど、今回相方が友達から頂いて来たので開けてみたら、これがデザートワインとしては見事な働きをすることがわかりました。特にチョコレートやチーズと頂くとその独特の深みが増すように感じます。
今後、食後には欠かせなくなってくるかも…。

Wikipedia: ポートワイン >>

Dove Loves Dub (優愛再) - Reiko/Tomoko/Three Synthesizers (Torema/1994) 

土曜日に久し振りにアメ村に行ったんですが、昔好きでよく行ってた焼鳥屋がなくなっててちょっとショック。DJブースがあったりダブやクラブジャズがかかってりしてるわりと落ち着いた雰囲気の店で、にもかかわらず(?)料理にも結構力が入っていて、炭火で焼かれた地鶏もサイドメニューも美味しかったんですが…。
とここまで書きかけて念のため調べてみたら、移転しただけみたいで、今も営業してました(笑)。また今度行ってみよう。

● とれまレコード特集: TRM JPN 008 (1994)

Tracklist:
A. Reiko (Original Mix)
B1. Tomoko (Original Mix)
B2. Three Synthesizers (Original Mix)


前回のとれま007と同発だった008は卓球の“優愛再”名義での2nd。本当は005・006・007・008は4枚同発の予定だったみたいですが、店頭に出たのは005・006とちょっとタイムラグがあった記憶があります。
「Reiko」「Tomoko」ともにジャンプアップ系のハッピーで元気の出るアシッド・トランスで、アシッド・リヴァイヴァルがぼちぼち終息しつつある頃のリリースではあったものの、まだまだみんな卓球にはこういう音を期待していた時期だったんじゃないかなあ。もちろん俺も!
B2の「Three Synthesizers」のみ異質で、ダンストラックというよりはジャーマン・プログレみたいなシンセサイザー・ミュージックに楽天的な感情が注入されており、実は当時のEとジャーマン・サイケを卓球なりに繋げてみた野心作だったりしたのかなあ、と今ふと思った。
ちなみに「Tomoko」はUKアシッドNRG系のレーベルChoci's Chewnsにライセンスされてますが、残念ながら私は未入手。Choci's Chewnsは卓球が早い時期から紹介してたこともあって、ニホンでも人気がありましたよね。ニホン人は他にもShufflemasterYoji Biomehanikaなんかがリリースしとるレーベルです。

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