Joris Voorn - Future History (Sino/2004) 

今回のいわゆるPSE法の一件を見て言いたいことは、ちゃんと問題意識を持って行動すれば世の中は動くんだよってこと。諦めや無関心に陥らずに、世の中や政治の動きを注視し、声を上げ、行動すれば良かったんだ。結果は今回のように必ずついてくるから。諦めや無関心は奴らの敷いたレールだってこと、いつも心に留めておいて!

さてこのアルバム、実は持ってなかったんですよね。で、Technasiaのアルバムが待ちきれなくて、先月買いました(Amazon.co.jpでニホン盤がちょっっっっとだけ値引きされてたので)。
結果を先に書いとくと、何でもっと早く買っとかんかったんかなあ~、という内容でしたわ。

トライバルなリズムにKevin Saundersonの曲からサンプリングしたピアノ(ちなみにURによるリミックス)でヒットした「Incident」で名前の売れたJoris Voornですが、以前は自身も関わるアート集団でありレーベルでもあるRejectedから、まるで昔のDan Curtinのようなピュア・テクノを出してたんですけどね。
(余談ですが、Dan Curtinのニューアルバムが出ましたね。まだちらと聴いただけですが、これはもう完全復活と言って良いのでは!?)
最近のリリースではハード・クリック路線にシフトして来ているみたいですが、このアルバムでは美しいデトロイティッシュな部分が多く感じられます。よく彼のことをデトロイト・フォロワーのひとりと位置づけられているようですが、私はそうは思わなくて、彼、と言うかこのアルバムは、まぎれもなくTechnasiaフォロワーでしょ。
まあファンにとっては、Technasiaがアルバムを出す5年の間の、つなぎにもなったのかな、と。

試聴 >>
Tracklisting >>
スポンサーサイト



Popsoda - Luv Luv Robot (Technorient/1999) 

Tracklist:
A1. Luv Luv Robot
A2. Luv Luv Robot (Edit)
B1. Luv Luv Robot (Takkyu Ishino Remix)
B2. Luv Luv Robot (Mijk Van Dijk Remix)


前回ちらとふれたので、TechnasiaによるPopsodaプロジェクトのそもそもの発端『Luv Luv Robot』を引っぱり出して来て久し振りにターンテーブルに乗せてみました。

おお、ピンクのカラーヴァイナルでないの! きれいねえ、カラーヴァイナル大好き。って言うかすっかり記憶にない。多分買った時2~3回聴いたっきりかも知れんな…。
オリジナルは…おお、こんないかついビートの曲だったのか! やばい、これじゃ初聴状態だ(笑)。まあ新鮮でいいか。シャールのニホンゴのヴォーカルとエレポップ調のメロディはさすがにインパクトあったのか覚えてたけど。
卓球のリミックスはエレポップ・ディスコ全開なんだけどカッコイイ。マイクの方は意外とインダスっぽい、ジャーマン・トランシー・テクノに仕上げてますね。

ところで、試聴ファイルどころか、オフィシャルサイトにすらこのEPの記録がないんですけど、何でなんでしょう。

幸せをみつけるため
ほしの宇宙を旅してる
夢のあの子を探すため
Luv Luv Robot はとんでゆく
でも心に残る悲しみ
でも心に残るさみしさ
Luv Luv ...

(Lyrics by Akane Nozaki and Charles Siegling)

Technasia - Popsoda (Technasia/2006) 

世界選手権、男子シングルは織田信成がまたもザヤックルールに引っかかって4位だそうです。この世界選手権って、フィギュアスケート界の中ではオリンピック以上にレヴェルの高い最高峰の大会なんだそうですが、世間の注目はそこまでじゃないみたいですね。いずれにせよ、女子の試合が楽しみです。

Technasiaって、テクノが停滞気味だった時代に久し振りに現れた、ハードミニマル・フォロワーとかじゃない、デトロイトからの流れを持った王道テクノの新人ってイメージだったんだけど、気付けばいまやヴェテランの雰囲気すら感じさせますね。ま、実際今年でデヴューして9年になるので、ヴェテランと言ってしまってもおかしくはないんだろうけど。
で、5年ぶりの2ndアルバム『Popsoda』はテクノ好きはみんな聴くだろうから、わざわざ僕が紹介する必要もなさそうなんだけど、僕も買いましたよ、って言いたいので今回紹介します(笑)。
ともかく相変わらずのクリアでソリッドな王道テクノ路線で、聴きやすくて、これはみんな大好きな音。もちろん僕も。
アルバム前半は、前作『Future Mix』よりもハードめのトラックが多いのが個人的には嬉しいかな。特に『Future Mix』リリース直後にEPがリリースされた「Acid Storm」が収録されたのが嬉しい。
アルバム終盤にかけてはエレクトロポップ系のトラックが多くなってくるんすけど、この辺が元々の“Popsoda”プロジェクトの名残ですかな。

期待通りの水準のアルバム。良くも悪くも、裏切られることはなかったな。
なので、安心して聴ける1枚って感じです。

試聴 >>
Tracklisting >>