Susumu Yokota - LO Compilation (LO/skintone/2006) 

横田進と言うと、1992年にHardfloorのオール阪神の方ことRamon Zenkerのレーベル "No Respect" からデヴューして以来(もっともこのリリースは横田の承諾なしにレーベルが勝手に出したものであったらしい)、Sven VäthのHarthouseやDr. MotteのSpace Teddyといった当時のジャーマン・トランス系の人気レーベルからリリースし、ニホン人テクノ・アーティストとしてはケンイシイと並んでニホンのテクノ・シーンの先鞭となったアーティストである。って言うか、この頃ニホン人のテクノ・アーティストでヨーロッパで認知されてたのってこの2人しかいなかった。確かにケンイシイや横田進を最初にニホンに紹介したのは石野卓球であったが、この頃卓球自身はヨーロッパではまったく無名だったし、ましてや田中フミヤなんか東京でも無名だったり...。
横田進は、活動の舞台をニホンのレーベルに移すに連れて、当初のジャーマン/アシッド・トランスな作風から、次第に内向的なアンビエントやブレイクビーツといったものにシフトして行く。90年代後半には突如ディスコ・ハウスに回帰して、商業的にもそこそこの成果を得、また、1998年に自身のレーベル "skintone" を設立してからは、再び内向的で水墨画のような音響を自らのものとしつつ...。

と、私が聴いてきたのはこの辺りまで。90年代は私にとってかなりスペシャルなアーティストだったはずの横田さんも、近年の作品にはどうもあまり惹かれるところが少なくなって、次第に離れて行ったというのが正直なところです。
オフィシャルサイトのディスコグラフィーのページで過去のアルバムのジャケットを上から順番に眺めてたら、1993年の『Frankfurt Tokyo Connection』から2002年の『Sound Of Sky』までは全部持ってるもんなあ。
そんな横田さんは今も相変わらず多作なようで、最新作は、LO Recordingsというレーベルの音源を使用した2枚組ミックスCD。トラックリストを見ると私の好きなLuke VibertやRed Snapperの曲も使われているので、買ってみることにしました。そう言えばRed Snapperのラスト・アルバムを出したのがこのレーベルだったかな。

1枚め "Black" はリスニングサイド。ポストロックやロービートのブレイクビーツなんかを無機的にまとめた感じ。
で、期待してたのはダンスサイドである2枚めの "Red" の方。しょっぱなからアシッドでキターッ!と思ったものの、そのあとはニューウェイヴ・ディスコがしばらく続き、ちょっと意外。やはり目立ったのは横田さんの3拍子トラック。3拍なだけで音の造りは普通にハウスだったりするのですが、このグルーヴはクセになるかも。3拍子だと4拍子と比べて、1フレーズあたりの回転と展開がどうしても早くなるので、同じテンポでもスピーディーな曲に聴こえますね。その辺も横田さんの狙いだったのかな。あとはRed SnapperやLuke Vibertがらみの曲にやはり引っかかった。
とりあえず、横田さんの3拍子ハウスをちゃんと聴きたくなったので、最新オリジナル・アルバム『Wonder Waltz』も買ってみようかしら。

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