Yo-C - Universal Techno Tribe Vol.1 (Sony/1994) 

前々回ちらと触れたSonyの "U.T.T." というDJミックス・シリーズ、第1弾がこのYo-C(現Yo*C)がミックスを担当した『Universal Techno Tribe Vol.1』でした。と言っても選曲はFrogmanの渡辺健吾によるものなので、Yo*Cのハッピーでアッパーなプレイとはまたちょっとテイストが違うのかな? でもちゃんとYo*C色に纏まってるような気はするなあ。
ちなみに "U.T.T." は、結局わずか2枚でそのシリーズを打ち切られたのでした(笑)←笑うとこか?

時期的にはちょうどSonyが石野卓球の粋な計らいにより(?)R&S、Warp、Rising Highの3レーベルとライセンス契約を結んだ直後で、『電気グルーヴのテクノ専門学校』(テク専)というコンピレーション・シリーズも始まった頃。Yo*Cってまだほとんど名前が知られていなかった頃で、なんと言うか、ソニテクの父弘石氏の耳は早かったんだなあ、と感心します。
で、売れたのはやはりテク専の方だったんですが、1曲1曲バラバラで収録されているテク専よりも、ミックスされているこのアルバムの方が、今改めて聴くと楽しいしすんなり聴ける。

プログレッシヴ・ハウスやUKトランスからダッチ・ハウスまで、一言で "テクノ" と言うにはそれなりに幅の広い選曲がなされているようでも、耳障りはキラキラした不思議な統一感が感じられるのは、これがこの当時の空気ってこと。今思うと混沌とした音楽性をそうは感じさせないシーン全体のパワーみたいなものがこの時代のテクノにはありました。
だってこの頃はデトロイトの連中も普通にトランスとかかけてたし、だいたいYoji BiomehanikaとCarl Craigが同じパーティーでプレイするなんて、今ではありえないでしょ(いや、昔大阪であったんですよ、そういうイヴェントが...)。

アシッド・トランス時代のDavid Holmsの名曲「Johnny Favorite」に始まり、Warpのダンス路線の代表曲でハイパー・ハウスなCircle City「Moments Of Inertia」にCJ BollandのユニットSonic Solutionの「Bagdad」、そして何と言ってもUnion Jack「Too Full Moons & A Trout (Caspar Pound Mix)」! ほとんどゴア寸前の荘厳な長編トランス。Caspar Poundはやっぱヤヴァい。ガンガン盛り上がって行って一気にピークに!
なのでここで一旦リセットして後半戦スタート。Speedy J「Pepper」のカッチリしたリズムからダッチ・ハウスならではのハネたグルーヴが気持ち良いTomba Vira (The Good Men, René et Gaston)「La Mandarina」、Perry & Rhodan「The Beat Just Goes Straight On & On」と続き、OrbitalのPaul HartnollのユニットGolden Girls「Kinetic」で〆る後半の流れも気持ち良い。
トランシーなキラキラ☆テクノ満載です。

[古くて試聴なんてないよね]
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