Susumu Yokota - Triple Time Dance (Koplatiko/2006) 

ハウスは4拍子だなんて、誰が決めた!?
テクノは4拍子だなんて、誰が決めた!?
クラブミュージックは4拍じゃないといけないだなんて、一体誰が決めたんだ!?

横田進の新作『Triple Time Dance』は、石野卓球のPlatikのサブレーベル、Koplatikoより。意外だったけど、横田と卓球って交流あったんだね。その辺のリリースにいたる経緯は、以下のインタビューを参照するよろし。

Cisco Records > Susumu Yokota - Triple Time Dance >>

で、問題なのはその内容。何と全曲3拍子のハウス/テクノ! 前作『Wonder Waltz』も全曲3拍子の作品だったけどあれはリスニング作品だったのに対し、この『Triple Time Dance』は100%ダンストラックス。過去のハウス/テクノ史において、3拍子のダンストラックもいくつか存在したけど、アルバム全編通して3拍子というのは、世界初史上初じゃあないだろうか。
実際ハウスやテクノが4拍子ではなく3拍子になると、そのグルーヴはすごい新鮮。クセになりますよ。前に『LO Compilation: Mix by Susumu Yokota』のレビューにも書いたけど、3拍だと1フレーズの展開が4拍子と比べて早くなるから、BPMは同じでもかなりスピーディーに感じるんですよね。その辺りがこの新しいグルーヴを持つ3拍子マジックかと。

サウンドメイク自体は非常にシンプルな、バキッとしたリズム主体のトラックもの。数曲でビキビキのアシッドをやっているのが、往年のファンにはとても嬉しい。

革新的、そしてユニーク。このアルバムは横田進の最高傑作にして、2006年ハウス/テクノ・シーンの最重要盤。迷わず聴くべき。

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ソウル・フラワー・モノノケ・サミット - デラシネ・チンドン (Soul Flower/2006) 

浅田舞が芸能活動引退だそうで。そうそう、その方がいいよ、あの演技力じゃあねえ…。

6月に出たソウル・フラワー・ユニオンの別動ちんどんユニット、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット、実に9年振りの3rdアルバム。初の全曲スタジオ録音盤だそうです。
手に入れてからも、何故かしばらく聴いていなかったのですが、先日ようやく重い腰を上げて聴いてみたところ、ああ、いいなあ、思い出したこの感じ、これがモノノケ・サミットだった。

労働歌、民謡、はやり歌、お座敷歌などを、あ、軽~ぅく、しかし彼らの中にはメッセージがてんこ盛りでさ。
とにかく1曲目「ああわからない」を聴いただけで、もう痛快すぎて涙が出たよ。いや、愉快愉快。
これぞ現代プロレタリア音楽の前衛。
そしてそれ以上に、これはダンス・ミュージックなんだ。ストリート・ミュージックなんだよ。
老若男女、金持ちも貧乏人も、ヤマトンチュもウチナンチュもコリアンも、これ聴いて笑顔で踊れ!

それにしても、中川敬のコブシも、だいぶイタについてきましたねえ。
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Vladimir Shafranov Trio - White Nights (Jazz Alliance/1990//澤野工房 Atelier Sawano/1999) 

今日、昼メシにジャズの流れるラーメン屋に入ったんですよ。ジャズとラーメンの食い合わせの是非はひとまずおいといて、秋になるとめっきりジャズが恋しくなりますよね。最近は家でもクルマでも、これをよく聴いています。
さて、このblogには2回目の登場となるフィンランド在住のピアニスト、シャッフィー(旧姓ゴンチャロフさん)ことウラジミール・シャフラノフです(でも正しい通称は "ボバ" だそうです)。

このアルバムは元々、1990年1月4・5日にニューヨークで録音され、Jazz Allianceよりリリースされたシャフラノフの代表作。ニホンの何とか言う評論家だかが取り上げた所為で人気が出たそうです。1999年にピアノトリオ専門(?)の浪速の家内制手工業レーベル澤野工房から再発。

シャフラノフのピアノはやはり軽快にスウィングしていて、まるで軽やかに歌い上げているかのよう。かと言って浮き足立ってるような音ではなくて、地に足のついた、低空飛行のファンクネスがあります。そして、とてもライヴ感の感じられる演奏。ベースとドラムの駆け抜けるリズムも含めて、やあ、これは小気味良い。最高です、としか言いようがない。
秋の夜長にジャズピアノ、これは良いものですよ。

ちなみにシャフラノフは来月アトリエ澤野コンサート2006にやって来ますよ。吾が家はチケット取りました。いまから楽しみです。

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