Laurent Garnier - Retrospective (F-Communications/2006) 

Laurent Garnier - Retrospective
Label: F-Communications (F 255 DCD)
Format: CD×2
Released: 2006
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レビューを書こうと思ってDJ FunkのミックスCDを3枚続けて聴いてたら、さすがにうんざりして来た。もう当分いらねえ(笑)。なのでゲットーハウスはまた機会があればってことで。やっぱり、何でもバランスが大事みたいだ。
そんな訳で、今回はバランス感覚に優れたベテランDJを紹介しよう。デトロイトテクノ、シカゴハウス、NYハウスに心からの敬意を払い、最大限の愛情と熱意を自国フランスのクラブシーンに注ぎ続けた男、Laurent Garnierを。

80年代、マンチェスターのハシェンダでのレジデントから帰国後、彼はゼロからフランスのクラブシーンを築き上げた。クラブを作り、ミニコミを作り、そしてレーベルを作り、数々のアーティスト/DJを育て上げて来た。
そんな彼の作品を、僕はミックスCDはたくさん持ってるけど、オリジナルアルバムは1枚も持っていなかった。なぜなら、僕は彼のことをDJとしてリスペクトしていたけど、アーティストとしてはそれ程訴えかけて来るトラックを作っているようには思っていなかったからだ。

まあそんな考えはまったく間違いだったってことは、このGarnierの2枚組ベスト盤を聴けばよくわかるんだけど。
デトロイトテクノから強く影響を受けたトラックの数々を主体に、どの曲も彼の強靭でポジティブな精神を現わしているかのように力強く打ち鳴らして来て、心にも体にもガツンと訴えてくるものがある。
特に素晴らしいのは「Crispy Bacon」、「Coloured City」、そして「Astral Dreams」(って、デトロイト色満載なアルバムなのに、俺が選んだのはどれもダークでハードなテクノです)。
まあ中にはヘンなのも混じってるけど=Alex from Tokyoとコントみたいなことやってる「La Minute De Japonais」。これは入れなくても良かったんじゃないか?(笑)

ところでDaft Punk以降のフレンチタッチのひと達って、GarnierやF-Comクルーとの交流ってあるのかな? まあ世代の違いもあるんだろうけど、あまり交わってるような印象がないのは何でかなあ。誰か、教えてプリーズ。
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アトリエ澤野コンサート2006 @ なんばHatch 2006-11-03 


ジョバンニ・ミラバッシ&アンドレィ・ヤゴジンスキ・トリオ
Piano: ジョバンニ・ミラバッシ
Accordion: アンドレィ・ヤゴジンスキ
Bass: アダム・ツェゲェルスキ
Drums: チェスワフ・バルトロウスキ

ウラジミール・シャフラノフ・トリオ
Piano: ウラジミール・シャフラノフ
Bass: ペッカ・サルマント
Drums: ユッキス・ウォティラ

今年で5年目となる澤野工房主催のジャズ・コンサート "アトリエ澤野コンサート2006"。今年は "ミスター澤野工房" ウラジミール・シャフラノフがやって来るということで、初参加。て言うか、実はジャズのコンサートもこれが初めてですが。

物販コーナーで会場限定販売のシャフラノフのライヴCDを購入して指定された席に行くと、フライヤーの束と一緒に澤野工房のプロモCDのプレゼントがありました。何かもうこれだけで嬉しいです(単純)。
澤野社長の温かい人柄を感じさせるMCから始まり始まり~。

1組目のジョバンニ・ミラバッシというひとは聴いたことがなかったのですが、今回、アンドレィ・ヤゴジンスキ・トリオを引き連れての4人編成のグループ。最初の2曲はジョバンニ・ミラバッシのピアノ・ソロだったのですが、ピアノの最初の1音が鳴った瞬間、会場の空気が一瞬にして様変わりした。もうすごい緊張感。澤野社長はジョバンニ・ミラバッシを "哀"、ウラジミール・シャフラノフを "陽" と表現していましたが、正にそんな哀愁を帯びた、ピンと張り詰めた演奏に感じました。アンドレィ・ヤゴジンスキ・トリオを迎えてからは、アコーディオンの音色のせいか、ヨーロッパの片田舎の景色が目に浮かぶようです。全然都会的なジャズじゃなくて、そこが良かった。ドリンクチケットで飲んだハイネケンのお陰で気分も良く、猫背でピアノを弾くジョバンニ・ミラバッシに釘付けでした。

20分の休憩を挟んで、ウラジミール・シャフラノフ・トリオ登場。今度は打って変わって、リラックスした空気のまま演奏はスタート。あのノリが良くて、楽しげで、小気味良い演奏は、生で聴くともう踊り出したくなるようで、体は自然と動き出す。そして都会的で(単に洗練されたって意味ではなく、余裕を感じさせるといった意味で)、遊び心を感じさせる演奏に感じました。同じピアノを使ってるのに、弾くひとが変わるとこんなに印象が違うものなんだなあ、と当たり前のことを改めて感じたのでした。いやあ、音楽って不思議。落ち着きのないシャフラノフの人間臭さと、そしてシャフラノフに負けてない超絶技巧のドラマー、ユッキス・ウォティラの凄まじいドラミングに釘付けでした。圧巻。

やっぱり生で体験する音楽には圧倒的な説得力がありますね。終演後のサイン会には時間がなくて参加できなかったのが少し心残りでしたが、楽しい時間が過ごせました。
文化の日だねぇ。

過去レビュー:Vladimir Shafranov Trio - White Nights (Jazz Alliance/1990//澤野工房/1999) >>
過去レビュー:Vladimir Shafranov Trio - Russian Lullaby (澤野工房/2003) >>
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