びびんばが2006年に聴いた音盤10枚 

こんにちは、びびんばです。
さて、今年最後のエントリは、昨年に引き続き、【びびんばが2006年に聴いた音盤10枚】と題して、2006年リリース作品にこだわらず、私が今年出会った音盤の中から、お世話になったものや衝撃を受けたもの、個人史的に重要と思われるものを10枚選びました。
なお、並び順はアーティスト名のアルファベット順であり、順位ではありません。

Angela Aki - Home (Sony/2006)
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何気によく聴きました。メロディーが好きです(歌詞は聴いてません)。

AOKI takamasa - PARABOLICA (op.disc/2006)
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パルスとテクノ(クリック/ミニマル)の再会。ここまでの切迫感と研ぎすまされた音の凄みは無比。
5月に見たライブも凄まじかった!

Clap Your Hands Say Yeah - Clap Your Hands Say Yeah (Clap Your Hands Say Yeah/2005)
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いかにもNYっぽい気だるさと、明らかにレイヴ(クラブ)カルチャー通過後の感覚を併せ持つロックバンド。これもよく聴きました。
来年早々に出る2ndアルバムは期待と不安が半分半分。

Dublee - Pseudo Harmonia (Mule Electronic/2006)
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叙情的な響きが特徴のニホンのテックハウス勢の中でも、ボトムの太さとその名の通りダビーな感覚が魅力な名古屋のひとの2nd。アルバムのオマケだったライブCD-Rも含めて良かったし、今後のリリースも注目してます。

Mexico - Bit Suite (Tokuma Japan Communications/2006)
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叙情的な響きが特徴のニホンのテックハウス勢の中でも、音の硬さと、そして何より本人の美しいヴォーカルが魅力な山辺さんの3rd。メジャー仕事ってことで色々とあったみたいですが、これからの活動も応援してます。
mixi経由で発表された『his master's voice』(2006)『Synthesize Me』(2003)『Defenitive Moment (2006 remasterd)』(2003)『Abbey Road of Mexico』(2004) も最高でした。

Pascal FEOS - Synaptic (Level Non Zero/2006)
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ベテランがシーンの動向を見据えながら、オリジナリティを失わず良質な作品をリリースしてくれた恐るべき1枚。

Trentemøller - The Last Resort (Poker Flat/2006)
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シーンやジャンルのボーダーを小気味良く無意味化していく若手の急先鋒による1st(の2CDの2枚目)。ギラギラしたサイケなシンセがカッコ良いです。

Underworld - Live In Tokyo 25th November 2005 (underworldlive.com/2005)
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Underworldの昨年のエレクトラグライド東京でのライブ録音盤。内容にも、CD3枚のボリュームにも満足です。
買って来てくれたlunemusiqueさんは神様です。

Villalobos - Fizheuer Zieheuer (Playhouse/2006)
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2006年の最終コーナーを曲がり切って直線の後半で滑り込んだ1枚、かつ、シングルだけど無理矢理ランクイン(70分以上ある作品だから許せw)。
このダビーなトリップ感はずば抜けたヤヴァさ。最高のスタッフ。

Susumu Yokota - Triple Time Dance (Koplatiko/2006)
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この【びびんばが2006年に聴いた音盤10枚】は基本期に順位を決めていないんだけど、今年に限って言えば1位はこのアルバムに捧げたい。
失礼な書き方を承知でさせて頂くけど、これは横田進の復活作!
3拍子のハウス/テクノ。聴ける・踊れる・オリジナル、と評価も3拍子揃った、今年最大の衝撃と興奮。横田さんはやはりすごかった!

あと、今回は次点として、ヤン富田 - フォーエバー・ヤン ミュージック・ミーム2 (ASL Research Service/2006)過去レビュー >>)の名前も挙げておきたいと思います。果たしてDoopeesの2ndアルバムは本当に出るんでしょーか!?

最後になりましたが、本年も当blogに遊びに来てくれた皆様、コメントしてくれた皆様、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いしまーす。
それでは皆様、良いお年を。Até Já!
by びびんば 2006-12-31
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Villalobos - Fizheuer Zieheuer (Playhouse/2006) 

Villalobos - Fizheuer Zieheuer
Label: Playhouse (Play CD021)
Format: CD
Released: 2006
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大掃除が微妙に終わらないびびんばです、こんばんは。
今年のディスクレビューもこれが最後。次回は【びびんばが2006年に聴いた音盤10枚】をやりますよ。

さてさて、Ricardo Villalobosと言えばRichie Hawtinと並んでクリック/ミニマル界隈では人気者な訳ですが、先日リリースされたシングル『Fizheuer Zieheuer』がたいへんやばいことになってます。「Fizheuer Zieheuer」って曲は彼のライブではおなじみの曲らしいんだけど、これが37分もあるのね。しかもその曲のクラブ仕様バージョン「Fizbeast」も35分以上で、2曲入りシングルなのに70分超えちゃってる。お前はX Japanか!、ってツッコミは若い人には訴求しなさそうだから軽く流すとして、その内容も、一聴するともはやテクノとは言い難いようなミニマル・ダブ。ダビーなミニマルじゃなくて、ミニマルっぽいダブね。ダブが基本、これ大事ね。
「Fizheuer Zieheuer」は抑えめのホーンのフレーズが繰り返される中、トツトツとしたビートと、うねんうねんとまわるエフェクトが、目の前の景色を次々と違ったものに変えていく。かと思ったら、自分自身もいつの間にか縦にみよーんと伸びてたりなんかして、突然ホーンが高らかに鳴り響いたかと思えば、気付いたら今まで来たことのない場所に自分は立っていて、でも実はたった半径1mほどの場所を何度も何度もただぐるぐると回っていただけだった、みたいな、不思議な世界。包み隠さず言ってしまうと、クサ系の音なんだけど、めちゃくちゃ曲がるわー、気持ちいいー(悪りいー)みたいな感じかなあ(笑)
まあ冗談(?)はともかく、こんな逸脱した音が突然出て来るからテクノはやっぱり面白い。メインストリームから積極的に外れよう外れようとする意識こそがテクノなのだと言い切ってしまえば、このVillalobosのシングルは、今年最もテクノ的な作品であったと言えましょう。
ちなみに「Fizbeast」の方も、ホーンの音がなくなってビートの音圧を強めにエディットされてはいるけど、基本的に同じ性質。DJはこちらの方が使いやすいかもしれないけど、30分以上ある曲をどうやって使うのだろう、と思ったら、12"の方は15分と22分なんだと(それでも長いけど!)。
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オールジャパン メダリスト オン アイス 2006 (@なみはやドーム 2006-12-30) 

昨日まで行われていたフィギュアスケート全日本選手権は、基本的に他の大会と違って最終日にエキシビションが行われずに、代わりに別の日に別の会場でアイスショーを行うことになっているらしい。今年の全日本選手権は名古屋、そしてその上位入賞者によるエキシビション=メダリスト オン アイスは今年大阪で。
そんなわけで今日、なみはやドームまで自転車で行ってきました、オールジャパン メダリスト オン アイス 2006。

何故このエントリを "パーティー/イヴェント" のカテゴリーで書いてるかと言うと、今回のアイスショー、何と
スケートリンクに生のオーケストラが入っていたのですよ!!
このありえない風景にまずびっくり。
明日の夜フジTV系列で放送されるらしいのですが、さすがカネかかってんなー、と言う感じです。

相方の記憶による少しアヤシイ滑走順(笑):
鳥居拓史
村元小月
無良崇人
水津瑠美
町田樹
武田奈也
キャシー・リード&クリス・リード
中庭健介
澤田亜紀
神崎範之
恩田美栄
南里康晴
神宮アイスメッセンジャーズ
(整氷)
本田武史
村主章枝
渡辺心&木戸章之
中野友加里
織田信成
高橋大輔
浅田真央
荒川静香

ナントカいうソプラノ歌手岡本知高による「ボレロ」で幕開け。個人的に「ボレロ」は大好きで、一度生オケで「ボレロ」を聴いてみたいと思っていた夢が、今日フイにかないました(笑)

第1部はやはり神崎範之でしょう! TV用なのか何なのか、昨シーズンのエキシビのプログラムを持ってきました。明日放送があるかどうかわからないけど、彼が何故 "ノリ様" と呼ばれているのか、その所以が明らかに(笑)
同じプログラムでも、昨年京都で見たときよりもスピンの難易度とかが上がってたような気がしました。

整氷を挟んだ第2部は本当に見所だらけだったんですけど、オープニングだけの登場だと思っていたオーケストラが再び登場して、何と第2部は
オーケストラの生演奏によるスケーターの演技が!!
スゴいことやるなあ。トリノでプルシェンコがヴァイオリニストの生演奏に合わせて滑ったり、今年のエリックボンバールでジュベールがオペラ歌手・ピアニスト・ラッパーという謎の構成によるオリジナル曲で滑ったりとかは見たことあるけど、エキシビ出演者それぞれの音楽を生演奏(第2部だけとは言え)、しかもオーケストラでって、とんでもないです。思えば昨シーズンは全日本選手権でドリカムが歌ってましたが、そんなんよりよっぽどいいよ!

やっぱり生オーケストラがあるということで、通常の今シーズンのエキシビションのプログラムから変えて来てる選手も多くて、村主章枝は今シーズンのショートプログラム「ボレロ」! これ、本ッ当に良かった。生で見れて感動。「ボレロ」好きにはシヴィレルものがありました。

今シーズンで現役引退の渡辺木戸組を最後に見ることが出来たのも良かったし、中野友加里のドーナツスピンはいつもより多めに回ってるし、殿(織田信成)の昨シーズンのショートプログラム「フィガロの結婚」と高橋大輔の昨シーズンのエキシビション「シークレットガーデン(ノクターン)」をまた見れて嬉しかったし、浅田真央も初めて生で見れたし、いやあ楽しかった!
指揮者もオケとスケーターの両方を見ながら指揮棒を振っていて、すごいなあと関心しきり。

で、トリはやはりこのひと、2006年の顔、荒川静香の登場です。見たことのないブルーの新しい衣装で、何やんねやろ?、と首をかしげてるとオーケストラが演奏を始めたこのイントロ...。
キターーーーーー!! 「トゥーランドット」だ!!
トリノオリンピックで金メダルを取ったあのフリースケーティングの曲。うわー、まさかここで生「トゥーランドット」を見ることが出来るとは! 一度でいいから生で見たいとは思ってたんだけど、もう諦めてたんですよ。
しかも、やりましたイナバウアー! あの音楽のあのフレーズのところで!
感動! ちょっとうるっときちゃいました!!

エンディングではまた岡本知高がオケをバックに歌いまくり。カーテンコール(?)の中、中野友加里と殿がこっそりペアでスロージャンプをやってたのが笑いました。ここ、ぜひ放送して欲しい(笑)
とにかく、出演陣の豪華さもさることながら、オーケストラとフィギュアスケートが完全に融合した今回のアイスショー、最高に楽しかった。こういう企画、ぜひまたやって欲しいなあ。心からそう思います。

のだめオーケストラ - LIVE! (Epic/2006) 

のだめオーケストラ - LIVE!
Label: Epic Records (ESCL2882~83)
Format: CD
Released: 2006
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僕は普段ほとんどニホンのドラマは見ないんですけど、今クールに限って言えば『嫌われ松子の一生』『Dr.コトー診療所2006』『役者魂!』など、比較的ニホンのドラマもよく見てたように思います。しかし一番おもしろかったのはやはり、このblogにも何回か登場した『のだめカンタービレ』でしょう。元々原作のマンガが家にあったのですが、原作の雰囲気を壊さず、それのさらに上を行くキャラクターとストーリーの構成や作り込み、本当に良く出来ていました。
で、まあ、調子に乗ってこんなCDも買ってみたわけですが。

僕にとってクラシック音楽は、フィギュアスケートとのだめ位しか接点がない、とはこのblogにも書いたことがある通り、かなり縁遠いものでした。何より、クラシックやってたり聴いてたりするひとたちからそこはかとなく感じる、"クラシック音楽は他の音楽よりも上等である" みたいな根拠のない優越感みたいなものが昔から本ッ当に気に入らなかったんですよ。
でも今回のドラマ版のだめを通して "クラシックもちょっとちゃんと聴いてみようかな" と僕に思わせた功績は結構大きいものかな、という感じがします。

このCDはしょせん企画ものなので、真面目な(?)クラシックリスナーは手に取ることは少ないだろうし、むしろ苦々しく感じてるかもしれないけど、のだめを通じたクラシック入門編としてはなかなか良く出来てるかな、と。「ラプソディ・イン・ブルー」のピアニカ・ヴァージョンや、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」ののだめと千秋のチョッパヤな連弾、モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ(2小節で間違えるヴァージョン)」なんてのも入っていて、のだめのドラマが好きだったひとは楽しめる内容になっていると思いますよ。

そしてドラマがあれだけおもしろかったので、アニメの方も期待でき・・・ないなー、やっぱり(笑)
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VA - Saint-Germain des prés Café: the finest electro-jazz compilation (Wagram/2001) 

VA - Saint-Germain des prés Café: the finest electro-jazz compilation
Label: Wagram (3071562)
Format: CD
Released: 2001
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昨晩は相方が珍しく酔いつぶれて寝てしまったので、ひとりで赤ワインの残量を着実に減らしながらTVを見ていると、『POP JAM X'masスペシャル DJ OZMAのアゲ♂アゲ♂HOLY☆騎士』というのをやってたんですが、DJ OZMAはどーでもいいので置いといて、何故か田中知之が出てきてしょぼいコーナーでDJしてました。一体このひとはどこに向かおうとしてるのでしょうかね。

『Hôtel Costes』と並ぶフランスWagramレーベルのクラブジャズ・コンピの人気シリーズ『Saint-Germain des prés Café』の1枚目。ここではいわゆる和み系ではない、マッシブなクラブジャズを聴かせてくれるのが良いところだと思います。
St. Germainの「Deep In It」まで入ってるあたりがニクイですが、実は僕はこの曲でジャズ方面に目覚めたという経験があるので、この曲は僕にとっては特別なものなのです。ジャズピアノにハウスビートの組み合わせ、くう~っタマリマセンッ! 確か僕はケンイシイのDJで初めて聴いたのだったと思いますが、この曲は僕のクラブジャズ/ジャズハウスのオールタイム・ベストです!
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【ワイン】 Fita Azul Reserva Seco 

ワイン名:Fita Azul Reserva Seco
種類:Espumante(スパークリングワイン)
生産年:
生産地:Trás os Montes, Portugal(ポルトガル北部トラズ・オス・モンテス地方)
生産者:Vinhos Borges
購入価格:1,000~1,500円くらいだっけか?

フィギュアスケートGPファイナルのエキシビションのTV放送が水曜日にあったんですけど、当blog的にはやはり男子シングルのゴールドメダリスト、ブライアン・ジュベールがDaft Punkの「Aerodynamic」で滑ってたことを取り上げるべきでしょう。公式試合でも007とかヘンなことやってるひとですが、さすが、おフランス人です。このひと、アンコールでもSafri Duo使ってたし、クラブミュージック好きなのかな?

ポルトガルではスパークリングワインを "エシュプマンテ" と言うのですが、このフィタ・アズールはエシュプマンテのセッコ(辛口=ドライ)。シャンパンと同じく瓶内二次発酵方式が取られており、って、まあつまりスペインのCAVAとも同じ方式なわけですな。
繊細で豊かな泡が口の中で溶けて行く様が、う~ん心地良いではないですか。美味しいけど、ちょっと甘めかなあ。でもそれも気にならない程度で、スイスイ飲めました。おかげで、このあともう1本赤ワインを開けちゃいましたよ。。。

CJ Bolland - Classics '89-'94 (The Wack Attack Barrack/2006) 

CJ Bolland - Classics '89-'94
Label: The Wack Attack Barrack
Format: AAC
Released: 2006
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世の中ノロブームですね。ノロムーブメントと言っても良いかも。これはたいそうキケンであります。相方の職業のおかげでわが家は生牡蠣を食すことが出来ないのであります(って、たまに食うてるけど)。もしも私が保菌したあかつきには、別居生活を余儀なくされるのであります。

ニューアルバム『The 5th Sign』(過去レビュー >>)と同時に、『Classics '89-'94』と題されたCJ Bollandの初期作品集も、iTS経由でThe WABよりリリースされとります。R&S時代のSonic Solution名義やRavesignal名義のEPからの代表作はほぼ網羅されていて、珍しいところでは現The AdventのCisco FereiraとのユニットSchismのEPからも2曲収録。CJの初期作品を纏めてくれないかなあと永い間待ち望んでいた身としては、本当に嬉しいリリースでした。うほっ!!
まあRavesignalの名が示す通り初期の作品はレイヴィーなものが多くて、いま改めて聴いても古臭さを感じてしまうわけですが、それでもこの疾走するビートとキラキラしたメロのシンセにはやはり抗えないものがあるなあ、と。特に後期Sonic Solutionの#03、#05、#06、#07あたりなんてもう、カッコ良すぎですわ。

蛇足ながら、同じくiTSで買える『The 4th Sign』には「Space 3001」のライヴ・ヴァージョンがボートラで収録されているので(iTS >>)、併せてオススメします。
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CJ Bolland - The 5th Sign (The Wack Attack Barrack/2006) 

CJ Bolland - The 5th Sign
Label: The Wack Attack Barrack
Format: AAC
Released: 2006
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のだめもいよいよ来週が最終回でさみしい限りですが、最初のうちは馴染めなかった玉木宏の千秋も、今では彼以外考えられないくらいハマってきているような気がします。キャスティングしたひと、本当にえらいわ。

何と何と、かつて(90年代初頭)ベルギーより、トランシーかつハードコア、そしてデトロイティッシュな叙情性をも併せ持ったハードテクノで一世を風靡したあのCJ Bollandのニューアルバム!! iTSのみの販売で、CDやアナログ化されるかどうかは今のところ不明。
リリース元のThe Wack Attack Barrack (The WAB) はベルギーのオンラインレーベルで、主にiTSを通して作品を配信している模様です。またおいおい紹介していきますが、iTSは変なモノがいろいろ眠っていて本当に恐ろしい。
作風は相変わらず疾走感のあるミニマリスティックなリズムと切迫感のあるノイジーなシンセ、ハイクオリティなサウンド、って、いや~このひと一貫してるわ。クリック/ミニマル全盛の昨今のテクノシーンにおいてこの変わらないスタンス、本当にスバラシイ。しかもアルバムタイトルが『The 5th Sign』! 彼の1stアルバムであり歴史的大傑作兼最重要盤『The 4th Sign』(過去レビュー >>)の続編的な意味合いと、ここからキャリアを再スタートさせようとするCJの意気込みを感じさせる。
テクノはまだまだ続くんだ、そう思わせてくれる秀作。
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VA - Reboot @ Tsuki-Miru Kimi Omou, Aoyama/UNIT, Daikanyama (Clubberia/2006) 

VA - Reboot @ Tsuki-Miru Kimi Omou, Aoyama/UNIT, Daikanyama
Label: Clubberia (TUCC-003)
Format: CD
Released: 2006
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今回のGPファイナルは安藤美姫に期待していたのですが、残念でした。でも今シーズンで安藤美姫は完全復活ですね。ジャンプの安定感だけじゃなくて、何よりもあの鬼ステップ! 振付けはニコライ・モロゾフ仕事なんですが、モロゾフと言えば昨シーズン高橋大輔を大化けさせた、そして荒川静香にトリノの金メダルをもたらした敏腕コーチ。スゴイ人だなあ。もっとも、コーチの要求することをやってのける選手の方が本当はスゴイ、というのが相方の意見で、それはなるほどと納得なんですが。

これもHMVで買える企画モノ(購入ページ >>)。Q'HEY主宰のパーティー "Reboot" のレジデンツによるミニアルバムです。
Q'HEYの作るトラックは相変わらずものすごい密度と重量感。
Takamiは昔出た『Against The Overdrive EP』がパンピンでバンギンで大好きだったんだけど、今回もパンピンでバンギン(笑)
しかし何よりも、Q'HEYとTakamiによる「Kamakura Sunset Smoke (Smokebelch)」! コレ、タイトル通りSabres Of Paradiseの歴史的名曲「Smokebelch II」のリメイクなんだけど、聴いててちょっと恥ずかしくなるくらい感動的です。
このCDを聴けば、東京のシーンで未だハードテクノが元気な理由がわかるような気がするなあ。
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Carl Cox - Carl Cox @ Space (Intec/2005) 

Carl Cox - Carl Cox @ Space
Label: Intec Records (SPACE001)
Format: CD
Released: 2005
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ぐは! Detroit 2 Detroit - デトロイトテクノ ブログ -さんで教えて頂いたのですが、HMVにDrexciyaのCD2枚組初期ベスト盤『The Quest』のデッドストック(という名の再発?)が入荷だそうです!!(購入ページ >>
このblogでもことあるごとに再発のオファー(?)をかけ続けていただけに、本当に嬉しいです。

イビサのクラブSpaceと、Carl Coxのサイトでしか買えなかったCarl CoxのミックスCDが、今、HMVで買えます(購入ページ >>)。最近、HMVはホント色々頑張ってますよね。
前半は "On The Terrace" と題して、ハウス/ディスコ寄りのトラックを、自身の23rd Century音源から、後半は "Inside Space" と題し、ハードめのテクノを同じくIntec音源から選曲。とは言うものの、全体を通じてハウスのテンポをキープしたハードテクノなのでそんなに速くなくて、特に前半も後半も印象は変わりません。
インパクトのあるHiroki Esashikaの「Kazane」がピークに使われているあたりが昨年のミックスCDなんだなあという感じがしますが(この曲、PVもインパクト大です)、ハイパーでファンキーなテクノ・ハウスで、見た目に似合わず(笑)爽快なミックスとなっています。
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【Tシャツ】 エジソン電 

前回のVOXXX君に引き続き "ツアーツアー" で購入したエジ電Tシャツ。他の色もあったのかな? 覚えてないわ。
覚えてるのは、この日ライヴで見た「エジソン電」の時の卓球がかなりいっちゃってたってこと!

なお、このツアーの模様は、ライヴ編集盤『イルボン2000』にて聴くことが出来ます。
ちなみに僕はこの日以来電気を見てません(涙)

(写真は2004年8月に本サイトの方で公開した当時のもの。)

【Tシャツ】 VOXXX君 

なんかTシャツの写真見るだけで "さぶいぼ"(関西弁で "鳥肌" のことですよー皆さん)が出そうな季節のUPで申し訳ありません。

電気グルーヴのアルバム『Voxxx』リリース直後、2000年3月24日の "ツアーツアー" @ Zepp Osaka 1日目で購入したVOXXX君Tシャツ。確か色違いで紺もあったのかな?
仕事帰りにそのまま会場まで行ったので、スーツ姿のままライヴを見るハメになり、とても後悔したことを覚えています(笑)

(写真は2004年8月に本サイトの方で公開した当時のもの。)

VA - min2MAX (m_nus/2006) 

VA - min2MAX
Label: m_nus (MINUS40CD)
Format: CD
Released: 2006
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061213_1bVA - min2MAX Extension
Label: m_nus (MINUS40X)
Format: AAC
Released: 2006
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Richie Hawtinのディープミニマル・レーベルm_nusの2ndコンピレーション『min2MAX』は、前作『Minimize to Maximize』(過去レビュー >>)よりもディープなアシッド成分が多く含まれていてもうデロンデロン。
とにかく12インチ盤『min2MAX Extension』収録のBarem (from foundsound) とFalse (aka Matthew Dear) がスバラシくて、特にFalseの曲なんて、今のミニマルのフォーマットで昔のシカゴハウスのグルーヴを出そうとしたとしか思えませんよ。

でも朝の痛勤時間の、ぴりりと冷たくさわやかな空気にはあまり合わなかったなあ(月曜日の朝の通勤iPodデビュー、これを聴いてました)。
ちなみに僕の『min2MAX Extension』はBeatportで購入。
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Monika Kruse - On The Nippon Road (Terminal M/2006) 

Monika Kruse - On The Nippon Road
Label: Terminal M (TERM053-2)
Format: CD
Released: 2006
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最近音楽を聴く時間が本当にないので、いよいよiPodを買いましたよ、30Gのやつ。ヘッドホンはShureのいちばん安いの、ケースはShinnorieの皮のやつを購入。月曜日の痛勤電車がデビューですが、楽しみです。

Monika Kruseのニホン限定ミックスCDがHMV(購入ページ >>)より登場。
前々作のミックス『On The Road Mix Vol.3』(過去レビュー)辺りからそのケはあったんですが、今回はもう完全にハードテクノではなくてクリック/ミニマルのミックスとなっています。
Latex(そう言えばこのひともいつの間にやらミニマル化してるんですね)によるガムランみたいな音色が心地良いトラックで幕を開け、Hardfloorみたいなハネたグルーヴが気持ちいいMatt O'Brien、そして中盤は怒濤のエレクトロハウス攻め。でもエレクトロハウスって、個人的には何故かシラフの音楽って感じがします。何ででしょう。
後半はジャーマントランスの香りすら感じる、プログレッシヴハウス/Border Community経過後の美しくも刺激的なトラック群。こちらは一転享楽的です。
このひとはいい意味でも悪い意味でもとてもDJ的で、多くのテクノDJと同じようにやはりミニマルの流れにシフトして来てはいるものの、ハードテクノ時代よりも数段粘着質でドラッギーに深化しているように感じるし、またシーンのおいしいところを纏めてくる技量はなかなかだと思います。
ついつい何度も聴いてしまうクセになるミックスCD。
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Herbert - 100 Lbs (Accidental/!K7/2006) 

Herbert - 100 Lbs
Label: Accidental Records/!K7 Records (!K7209CD)
Format: CD×2
Released: 2006
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mBlogさん経由、"DJs' Working Rooms"。
Villalobosの部屋、オシャレですね。やってる音楽はあんな変態なのに。Richieのは宇宙基地みたいで期待通り。あとEllenは結構普通で、好感度高いです(笑)

1996年にリリースされたHerbertのレアな1stアルバム『100 Lbs』が再発されました。しかも未発表曲などを纏めたボーナスCD付きの2枚組。さんざん初期Herbert大好きだとか言っておきながらこのアルバムは持ってなかったので、本当に嬉しいリイシューです。
この頃のHerbertの仕事は本当に素晴らしくて、何が素晴らしいかと言うと、あらゆる生活音からのサンプリングを主体にしたというフリーフォームな(ハチャメチャな)手法でありながら、きっちりとした音圧の、めっちゃグルーヴのあるクラブトラック(ドスドスとシンプルでミニマルなテックハウスがほとんど)を作り上げている点が素晴らしいのです。それを思うと今のHerbertは、フリーフォームな(ハチャメチャな)手法でフリーフォームな(ハチャメチャな)音楽をやってるだけという、逆にとてもつまらない状況に陥っていると思うわけですね。何故か評論家ウケは近作の方がよっぽど良いみたいですが。
そしてボーナスCDの方も素晴らしい内容。#01、08、10、11の4曲でDani Sicilianoがヴォーカルをつとめており、後の大傑作アルバム『Around The House』(1998) を予感させるトラックが多いです。ボーナスCDの方がジャズハウス成分が多いですな。オリジナル盤持ってるひとも、このボーナスCDのために買い直しても損はないと思いますよ。
まあ何度も書いていることですが、懐古趣味と言われようと、この頃の勢いのあるHerbertの作風がまた戻って来ないかなあと思ってしまいます。
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Michael Mayer - Immer 2 (●KOMPAKT/2006) 

Michael Mayer - Immer 2
Label: ●KOMPAKT (●KOMPAKT CD 46)
Format: CD
Released: 2006
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VA - Immer 2 Digital: compiled by Michael Mayer
Label: ●KOMPAKT (KOMPAKT AKTION MP3 001)
Format: MP3
Released: 2006
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火曜日に奈良公園に遊びに行ったときのこと。
東大寺の土産物屋に何故か京都名菓の生八ッ橋が並んでいるのを見つけました。しかも商品名が "京どす"。
...何でもいいのか? 売るほうも買うほうも。

ご存知●KOMPAKTのA&R、Michael Mayerによる、『Speicher CD 2』(過去レビュー)以来約2年振りのミックスCDが届きました。『Immer』シリーズとしては約5年振り、2作目。
時おりジャズっぽかったりディスコっぽかったりしながらも、終始ニューウェイヴっぽい、じとっとした陰鬱な雰囲気を持つミニマル/テックハウスでまとめられています。この統一された世界観の作り上げ方はさすがです。

そして今回このCDに、KOMPAKT-MP3からMichael Mayerがコンパイルしたアルバム『Immer 2 Digital』がダウンロードできるパスが付いて来ます。名曲Ada「Maps」のMichael Mayer & Tobias Thomasリミックスがゲトれるだけで嬉しい!

ところで、CDの裏ジャケとMP3のPDFファイルのトラックリストにミスプリントがあるので注意が必要。Frank West、とことん不憫です(笑)
Tracklisting >>