Princess Superstar - American Gigolo III (Gigolo/2007) 

Princess Superstar - American Gigolo III
Label: International Deejay Gigolo Records (GIGOLO 206)
Format: CD
Released: 2007
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来月卓球のKoplatikoから出る川辺ヒロシのミックスCDのトラックリスト見てビビったのは俺だけではあるまい。Audion、Pascal FEOS、Trentemøller、John Dahlbäck(しかもZoo Brazilリミックス!)って、これは俺に買えと言ってるようなものじゃないの? いやあ、めっさタノシミです。

で、今回紹介するのはそんなエレクトロミニマルとは全く関係なく、過去にTigaAbe Duque過去レビュー >>)が手がけたGigoloのミックスCDシリーズ "American Gigolo" の第3弾。担当したのは、ん?誰だこのおばちゃん。しかもすげえ名前だなあ、Princess Superstarって! どうやらNYのセレブラッパーだそうです。セレブって! どう見てもビッチやんけ。Miss KittinやUffieとも関係があるとかないとか・・・。
音の方はGigolo音源を中心にロッキンなエレクトロディスコ、つまりはエレクトロクラッシュ・・・なんだけど、そこから逸脱した音がアクセントに効いていて、いやー、カッコイイじゃないですか!
今年でGigoloも設立10周年だそうですが、相変わらずこのレーベルは外さないなあ。

PS: arkレポの記事にThe めがね~ずのセットリストを追記しました。
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Funk D'Void & Phil Kieran - White Light/Black As You Like (Soma/2007) 

Funk D'Void & Phil Kieran - White Light/Black As You Like
Label: Soma Records (SOMA 219)
Format: 12"
Released: 2007
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arkの翌日、大阪観光と称してアメ村でレコ屋巡りをしていたmatsさんとタロウさんに合流。すでに2人がCISCOの袋を持ってるのを見て出遅れたことを悟ったものの、観光客らしく三角公園の甲賀流に並ぶ2人を見て少し癒される。北極星でオムライスを食って、DMRで買い物。僕は今日は何も買うまいと心に決めていたのだけれど、気付けば試聴して気持ち良かったFunk D'Voidの新譜を持ってレジに並んでいた。DMRから三角公園に戻ったところで、昼過ぎまで寝ていたluneさんも合流。ベタな大阪土産屋さんでタロウさんが買った "たこ焼きようかん" とかいうものをみんなで試食。これが、今年の "全日本まずいもの選手権大会" で間違いなく金獅子賞を取れそうな素晴らしい味。今から友達と京都のレコ屋に行くというタロウさんを見送って、気持ち悪いままの口の中を何とかすべくマンゴーシャワーカフェでお茶。タピオカを食いながらキャッサバ農家に思いを馳せ、次回arkをイビサで開催することが内定。あと、matsさんに対して、本人は不本意であろう "マッチ" というニックネームが授与されたこともお伝えします。matsさんを改札で見送ったあと、arkに来てくれなかったDerrick Mayを罵りながら行きそびれてたCISCOへ。『Ed Rec Vol.2』のCDがあったら買おうと思ってたんだけど、タワレコのオンラインショップの方が安かったのであえなく却下(って、今見たらAmazonのほうがもっと安いやないか。うわあ、もう注文してしまった!)。

・・・とまあ、このレコードはそんな嬉し恥ずかしい思い出の詰まった1枚なのです(なんだそりゃ)。一緒にクラブに行く友達はいるけど一緒にレコ屋をまわるようなコアな友達は周りにいないので、楽しかったです。また機会があったら付き合って下さい、みなさん!
で、このレコードは、普段はデトロイト印でオナジミのFunk D'VoidがBorder Community以降のエレクトロミニマルをやったもの。知らなかったんだけど、Phil Kieranとのコンビでは最近こういった作風の模様です。サイケかつクールで幽玄な世界はテクノシーンのリアルど真ん中といった感じ。かっちょいいです。
あと、レーベル面に "Thanks to David Holmes" って書いてあるんだけど、どういった関係が?
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"ark" @ R/H/B, Osaka 2007-03-24 


遊びに来てくれたみなさま、ありがとうございました。
オーガナイザーmiss luneはじめ出演者のみなさま、おつかれさまでした。
最ッ高に楽しい夜・・・じゃなくてイブニング、でした!

[1][2]
[3][4]
[5][6]
[7][8]

[1] びびんば [2] mats3003 [3] miss lune [4] lapin
[5] The めがね~ず [6] mats n' lapin [7] エコロジック☆タロウ [8] ぱんだ

(以下、おこがましくもセットリスト)
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Brian Joubert: Daft Punk - Aerodynamic 


ジュベールのDaft Punk目当てに昨日の世界フィギュアのエキシビションのTV放送を観てしまったみなさま、どーもスイマセン。
結局やりませんでしたね「Aerodynamic」・・・。
個人的にはアンコールでSafri Duo聴けただけでもオッケーだったんですが、お詫びにジュベールの「Aerodynamic」をようつべで見つけたので貼っておきます。

ね、かっこいいっしょ?

"ark" @ R/H/B, Osaka 2007-03-24 (※3月24日までこの記事がトップです) 

ark

■ 2007年3月24日(土) 15:00~21:00
■ @ R/H/B (大阪市中央区日本橋1-8-16 第二真幸ビル地下1F) [地図]
■ Door: ¥1,000 (2D)

■ DJs:
lapin (ecrits)
mats3003 (EARN ENOUGH FOR US)
エコロジック☆タロウ (ふぃーりん☆ナウ)
びびんば (acid over the rainbow)
miss lune (nowhere)
■ Food:
ぱんだ (tenho fome!!)
■ Other Performers:
mats n' lapin
The めがね~ず (A.N.A.R.C.H.Y. and F.R.E.A.K.Y.)
luffie

■ Timetable:
15:00-15:40 びびんば
15:40-16:40 mats3003
16:40-17:20 miss lune
17:20-18:20 lapin
18:20-18:55 The めがね〜ず
18:55-19:00 luffie
19:00-20:00 mats n' lapin
20:00-21:00 エコロジック☆タロウ

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

3月24日(土)、miss lune主催イベント "ark" が開催されます。
miss luneさんはじめ、lapinさん、mats3003さん、エコロジック☆タロウさんと、当blogではおなじみの(?)超豪華ステキングDJが大阪に集まりますよ。僕の相方もフードを担当することになりました。ぜひぜひ遊びに来て下さい。(当日僕に声をかけてくれたらビールくらいおごりますから!)

あと、びびんばとかいう人はミックスできないらしいよ・・・。(どうすんだ?)

by びびんば 2007-02-27


上の告知文に "Other Performers" を追記しました。
Theめがね~ずは "エレクトロパンキンロッキンウルチメイトスーパーメガネユニット"、だそうです。"まんが道 in da rockin mixxx from トキワ荘"、だそうです。しかし出番は開演前(笑)
ちなみにメンバーのA.N.A.R.C.H.Y.は僕に似ているとかいないとか・・・。

miss lune作、フライヤー3種類出来ました。今日からトップの大きい画像は日替わりでどうぞ。

by びびんば 2007-03-08

Other Performersにluffie追加、そしてタイムテーブル発表。

今週末です。みなさん、どうぞお越し下さい。

by びびんば 2007-03-20

Robert Armani - The Best Of Robert Armani (Acv Ed. Musicali/2006) 

Robert Armani - The Best Of Robert Armani
Label: Acv Ed. Musicali
Format: AAC
Released: 2006
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世界フィギュアが開幕してますが、今週に入って仕事がちょっと忙しくて、なかなかリアルタイムで見れてません。それにしても今回、理解できない雑なカメラワークが多すぎませんか? 無意味にカメラを動かし過ぎ。だいたいストレートラインステップを上から映してどーする。単に下手くそなのか、フィギュアのことを解ってないカメラマンなのか。
ちなみに男子シングルで金メダルを獲ったフランスのブライアン・ジュベールは、前も書いたけどエキシビションのプログラムでDaft Punkを使うひとです。今回も見れるかな? 注目です。

このblogでは前からG.O.D.扱いしていたシカゴハウス界の巨根、Robert "Big Dick" Armaniの初期~中期(イタリアACV時代)ベストがiTS経由で出てました。こいつはノーチェックでした。
Robert Armaniは、90年代前半にシカゴハウスとヨーロッパのテクノシーンをつなげた人物であり、DJ Funk以降のゲットーハウスの礎のひとりであり、シカゴハウスの一部がハードスタイルという名でガバ/ハードコアとつながったそのルーツであり、とにかくハウス/テクノの歴史における最重要人物のひとりなのであります。
ドガッ!ドガッ!っていう凶悪なバスドラ、バシッ!バシッ!っていうアタックの強いクラップ、意味不明のアタマ悪そうなメロディー、ピチャピチャと粘着質なアシッドシンセ、そして全体を覆うバッドトリップそのものといった不安を煽るキナ臭く不穏な空気感。90年代中頃までのArmani仕事は、完全にトんでる人間が作ったトラックとしか思えない。100%キ印。
そして、時たま「Something Wrong」とか「Ambient」っていうアンビエント調のトラックを作ってるのがさらに謎。わけがわかりません。
まあ、今回のベストに関しては、個人的には半分以上が持ってる曲で、以前に出ている『Trancematik: The Best Of Robert Armani』という初期ベスト盤とも収録曲がいくつかカブってるけど、改めて聴いたらハードコアテクノからの影響が感じられる中期の「Big Dick」「Hit Hard」あたりもめちゃくちゃカッコええ! 「Hit Hard」は明日のイベントでかけようかな。いや、ちょっとハード過ぎてトゥーマッチかなあ。
あと、他アーティストによるリミックス・ヴァージョンも6曲収録されてるけど、この並びなら、是非とも「Circus Bells」のHardfloorリミックスも入れてほしかったと思います。
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TM Network Tribute - TM Network Tribute Live (M-Tres Inc./2007) 

TM Network Tribute - TM Network Tribute Live Edition I
Label: M-Tres Inc.
Format: AAC
Released: 2007
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TM Network Tribute - TM Network Tribute Live Edition II
Label: M-Tres Inc.
Format: AAC
Released: 2007
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いよいよarkが近づいて来ました。タイムテーブルをご覧の通り、僕は15:00~15:40と18:20~18:55 (The めがね~ず) にやりますのでよろしくお願いします。って言うか、僕はDJ出来ないので1曲1曲たれ流し、アルバムに例えると、ミックスCDではなくノンミックスのコンピレーションCDみたいな感じになってしまうと思います。大変申し訳ありません(笑)
あと、miss luneさんがマイスペ経由で来日中(?)のDerrick Mayに遊びに来るよう誘ったそうなので、当日はDerrickも客として来るかも知れません。いや、来るわけないやろ!(笑)

2003年と2005年に行われたTM Network Tributeのライヴ音源が、iTS他各音楽配信サイトにて販売されるようになりました。サイトによって微妙に収録曲が違ってるみたいなんですが、僕はiTSで購入。ちなみにTM Network Tributeとは、T.UTUと木根尚登に、コムロの代わりの浅倉大介、サポートメンバーに阿部薫と葛城哲哉を加えたTM Networkの公式カバーバンドみたいなもんですな。いや、本人が歌ってるんですけど。これはTM全盛期の派手な生活が抜け切れないT.UTUが生活費に困って言い出したことに違いありません(偏見)。
懐かしい曲が並んでいて懐古趣味満開なわけですが、聴いた第一印象は、T.UTU、声出てないなあ~。特に高域。昔のミニコンポにカラオケ機能っていう人間の声の周波数域だけしぼる機能がついてる機種がありましたが、それを通して聴いてる感じという意見も(友人ビール氏談)。T.UTU、もともと歌唱力のあるヴォーカリストではなかったけど、やはり寄る年波には勝てないようです。なんせT.UTUも木根も今年で50歳ですから。
まあ、昔のファン以外にはおススメしませんが、このTM Network Tribute、今年もまたツアーを行うそうです。今年は俺も行こうかな。たぶん全曲歌えるよ(笑)
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Alter Ego - Blitz/Blank (Klang Elektronik/2007) 

Alter Ego - Blitz/Blank
Label: Klang Elektronik (Klang 117)
Format: 12"
Released: 2007
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こんばんは、オクレです。って言うか、アカン、最近とみに時代の流れについて行けてないことを感じる今日この頃。アンジェラアキ再婚のニュースも一昨日まで知らなかったし(相方にバカにされた)、今日知ったのはNEURON活動停止(おそ!)。ここのTシャツ好きだったのに・・・。

ここ数年来、ノイジーなブリンブリンのシンセが特徴のドイッチュエレクトロユニットと目されて来たAlter Egoのニューシングルは、彼らの新機軸。または、テクノシーンへの回帰。
#Aはくぐもったビート、音数少なめのミニマリスティックなリズム、不安をかき立てられるようなシンセのフレーズが、現在のテクノ(ミニマル)シーンど真ん中。#Bも同路線なんだけど、モノフォニックな控えめのブリープ音と、同じく控えめにノイジーなシンセが聴かれます。どちらもかな~り地味なミニマルトラックなので、間違っても「Betty Ford」や「Rocker」みたいに大ヒットすることはあり得ません。でも多分それでいいんですよ。おかえりなさい、Alter Ego。
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Andreas Tilliander - World Industries (Poplot/2005) 

Andreas Tilliander - World Industries
Label: Pluxemburg / Poplot (LKCS-10037/B)
Format: CD+DVD
Released: 2004/2005
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となりのこぱんだのQQが黒すぎる件について。
多分ウェブカメラが見つけやすいように(人間側の都合で)わざと汚されてるんだと思う。

先月miss luneさんにお会いしたときに「めっちゃかっこええから!」と目をハートマークにしながらオススメされて、家帰って試聴したところ結構僕好みな感じの音だったので『RE:2』(過去レビュー >>)と一緒に注文したAndreas Tillianderというひとのアルバム。リリース元は地元スウェーデンのPluxemburgで、DMX Krew『Kiss Goobye』(過去レビュー >>)をリリースしたニホンのレーベルPoplotがライセンス。
エレクトロポップやディスコの感覚を取り入れた、結構がっちりしたハウシーなビートがかっちょいいテックハウス。ヴォーカル曲も多くて広く受け入れられそう。実際Andreas Tillianderは、このアルバムで2005年のスウェーデン・グラミー賞最優秀クラブ/ダンス・アルバム賞を受賞したとのこと。LuomoやThe Modernistとも比較されるのも納得です。
調べてみるとこのひと、このアルバム以前に(または平行して)Andreas Tilliander名義でMille Plateauxからアルバム2枚、Mokira名義でraster-notonやMille Plateauxなどからアルバム6枚、Komp名義でアルバム2枚、Rechord名義でもアルバム1枚、さらにはいくつかのユニットで数枚のアルバムを手がけていたりと、かなり多作な方のようです。そのうちいくつかのアルバムはiTSで売ってたので(1 >>, 2 >>, 3 >>)試聴したところ、それらのレーベルカラーに違わずディープな音響ミニマル作品でした。寒々しく重苦しい音響ミニマルから一転、ポップな感覚にあふれた魅力的なテックハウスのアルバムを作り上げるなんて、彼の身に一体どんな心境の変化があったのか、小1時間問い詰めたい(笑)
まあ、きっと引出しの数の多いアーティストなんでしょうな。今度は過去のエクスペリメンタルな音響ミニマル作品も聴いてみようかと思います。
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Mathias Schaffhäuser vs. Various Artists - RE:2 -Selected Remixes Vol.2- (multiColor/2007) 

Mathias Schaffhäuser vs. Various Artists - RE:2 -Selected Remixes Vol.2-
Label: multiColor (MCR 151.2)
Format: CD
Released: 2007
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今年のサマソニ出演者第1弾が発表されて各所で話題になってますが、僕的に一番見たいのはシンディ・ローパーですね。って言うか、あまりみんなそこには突っ込んでないみたいなんだけど、Why!?

ケルンのミニマルハウス・レーベルwareを運営するMathias Schaffhäuserが手がけたリミックス仕事を集めたコンピレーションの続編が出ました(Vol.1のレビューはこちら >>)。出ました、と言いながらすでに2~3ヶ月経ってるわけですが、当初予約していた某黄色オンラインレコードショップに入荷しなくなってしまい、仕方なくCISCOで買い直したんですわ。Amazonも在庫なしになってるし、はあぁ、あんまし人気ないのかね、Mathias Schaffhäuserって。
このblogでは幾度となく紹介しているMathias Schaffhäuserですが、その魅力をあらためてまとめると、軽やかなリズムとにもかかわらずずっしりと重たいベース、そして全体的に見せるポップな佇まいと、クラブトラックのみならず一楽曲としてきちんと成立していて踊って良し聴いて良しというマルチアングル加減といったところでしょうか。
今作Vol.2には前作Vol.1のLuomo「Tessio」やRaz Ohara「This' A Beautiful Day」ようなキラーチューンが見られないので、一聴したところ受ける地味な印象は否めないけど、それでもMathias Schaffhäuserの魅力は充分楽しめる11曲77分。
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John Digweed - Transitions Vol.2 (Renaissance/2007) 

John Digweed - Transitions Vol.2
Label: Renaissance (REN32CD)
Format: CD
Released: 2007
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昨日よりラマダーン再び。いや何か今月は遊ぶ予定が多くて、呑んでばっかりで胃の調子が・・・。でもわけあって今日さっそくビール呑んでしまったな。あぁ、だめだぁ。

新しい髪型も話題のプログレッシブハウスの雄、John Digweedの最新ミックス。James Holdenに代表されるように、プログレッシブハウスというジャンル自体ここ数年かなりテクノに接近しているので、楽しみに聴いてみた。
プログレッシブハウス独特のデジタルで金属的なサウンドが少々耳にさわりはするものの、ギラギラとサイケデリックなシンセ、浮遊感のあるウワモノ、ミニマルなグルーヴなどは、最近のテクノの雰囲気と変わりなく、これにもう少しエレクトロニック成分を注入したら、いまの僕イチオシのエレクトロミニマルになるんじゃないか、というところ。最近のテクノとの親和性は極めて高い。って言うか全然アリですアリ。
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Gui Boratto - Chromophobia (●KOMPAKT/2007) 

Gui Boratto - Chromophobia
Label: ●KOMPAKT (KOMPAKT CD 56)
Format: AAC
Released: 2007
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仕事の帰りに本屋に寄ったら、うおおっ『1ポンドの福音』Vol.4が出てる!! しかも最終巻だって!? うわあ、この作品はもう完結しないものと勝手に思い込んでいただけに、とても感慨深いものがあります。18年目の完結・・・。

以前紹介したHug aka John Dahlbäck(過去レビュー >>)と同じく、マイナーリーグK2(サブレーベル)からメジャー●KOMPAKTに移って1stアルバムをリリースしたブラジルのGui Boratto。
このアルバムが、今の僕の好みにジャストの最高に素晴らしい仕上がり。ハッキリ言って、今年のベストアルバム候補!
いわゆるBorder Community以降のサイケな感覚を持った、(僕に言わせると)かつてのジャーマントランスのようなドラッギーかつメランコリックな雰囲気のあるエレクトロミニマル。エレクトロ、ミニマル、プロッグ、エレクトロニカ、そしてシューゲイザーも少々の越境と混血の音楽。無粋な説明なのを承知で書くと、Nathan Fakeの1stアルバム過去レビュー >>)をもっとフロア寄りにしたらこうなってたのかもな、とも感じます。
展開しまくる構造が新鮮だったりする#04#05と、きらきらとメランコリックで叙情的な#05#12、#10#02、#12#01、美しすぎるアンビエント作品#11#08あたりは特にオススメ。
前述のJohn Dahlbäckといい来月アルバムリリースをひかえているThe Fieldといい、●KOMPAKTもこのテのある意味流行りとも言えるエレクトロミニマル路線に本格的に参入してきましたね。ちょっとあざといなあとも感じてしまいますが、それだけ旬の音だということなのでしょう。
ちなみに僕はBeatportにてAACファイルを購入。ユーロ高の昨今、US$で買い物できるサイトは重宝します。
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Tania Vulcano - Circo Loco @ DC10 (mixmag/2007) 

Tania Vulcano - Circo Loco @ DC10
Label: mixmag (Mix Mag March '07)
Format: CD
Released: 2007
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シャア専用ホルダースタンド >>
あははは、コレ、馬鹿馬鹿しくてイイ! 若さ故の過ちでついつい対象商品買っちゃいそうだ。

今出てる『mixmag』3月号(表紙はLCD Soundsystem)に、イビサのクラブDC 10のレジデント・フィメールDJ、Tania VulcanoのミックスCDが付いてマウス。
Mathew Jonson、Mathew Dear、Luciano、Loco Diceと、トラックリストを見てもわかる通りナウな雰囲気のバウンシーでムードあるミニマルが全開。派手なオーケストレーションがフロアを壮大な雰囲気に変えるであろう昨年のアンセムMartin Buttrich「Full Clip」も収録。
普通にミックスCD買うことを考えるとお財布にやさしい値段なので、もしレコ屋なんかで見かけたら買ってみたらいいかもよ。
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Tujiko Noriko - Solo (Editions Mego/2007) 

Tujiko Noriko - Solo
Label: Editions Mego (eMEGO 078)
Format: CD
Released: 2007
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「おふくろさん」のご利用について (JASRAC) >>
著作権って一体何なんでしょうね・・・。

現在の音楽シーンを代表する(と僕が勝手に思う)4人の女性アーティストを取り上げる4回連続シリーズも今日が最後です。満を持して登場の4人目は・・・あれ、なんでみんな笑う? おーいそこの君、「オチ」とか言うな!(笑)
・・・まあ間違いなく「出オチ」ですけどね、このジャケットは。というわけで、リョウアライやアオキタカマサとのユニットでの活動が続いたエレクトロニカ・シンガーソングライター、ツジコノリコ久々のソロアルバムのタイトルは、その名も『Solo』。
柔らかで優しげなエレクトロニカ・サウンドや自身の矢野顕子似のヴォーカル、それから京都弁のはんなりとした喋り口調と、『少女都市』とか『ハードにさせて』とかいうアルバムタイトルや暴力的でナンセンスな自作映画で見られるエキセントリックな部分との落差に僕はいつも戸惑うのだけれども、実はそれらも含めて彼女の魅力なんだろうなあと最近思うようになってきました。そんな彼女の音楽は、毒のある心地良さ、でもその毒さえもやがて心地良さに変わって来るという、そんな感じかなあ。
ジャケットがコレじゃなかったら(本人自らのデザインなんだけど)もっと良かったのに。いや、やっぱりこのジャケで良かったのかも。ああ、わからなくなってきた(笑)
とにかくツジコノリコは天才です。紙一重。
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Madonna - The Confessions Tour (Warner/2007) 

Madonna - The Confessions Tour
Label: Warner Music Japan (WPZR-30218)
Format: CD+DVD
Released: 2007
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先日申請した新しいパスポートの受領に行って来たんですけど、16,000円って、印紙税高過ぎないか? 昔は10,000円だったのに。ICチップも本当に要るかぁ?

さて、私びびんばが独断と偏見で選ぶ現在の音楽シーンを代表する4人の女性アーティスト・シリーズ第3弾。すでにジャズ畑から2人も紹介してしまったので、3人目はロック方面からにしたいなあ、だとしたらやっぱりAvril Lavigneでしょ、Avril大好き、とか思ったんですけど、来月ニューアルバムが出るという中途半端なタイミングなので今回はあっさりパス。また新しいアルバム聴いたら紹介します。んで、代わりにジャストなタイミングでライヴCDとDVDをリリースする(二ホン盤の発売日は明日)ポップのカリスマ、というか20年以上ポップシーンの最前線に君臨するポップの怪物みたいなひとを。そう、Madonna!

DVDのほうはまだ観てないしMadonnaの曲もあんまり知らないんだけど、まず来日ツアーのセットリスト見てかなり気になってた「I Feel Love」がいきなり聴けて嬉しい。しかも続いて「Like A Virgin」でしょ。全体的には、アルバム『Confessions On A Dance Floor』(過去レビュー >>)で耳に障った水っぽいアレンジが見事に修正されていてすごいエッジな感じになってるのがさすが。あと「Music」がめっちゃファンキーなディスコになっててもんのすごいカッコイイ。「Music Inferno」って、こんなヴァージョンあったの!? ラストの「Lucky Star」から「Hung Up」に繋がるとこも鳥肌モノ。
ところで、えっ!?、このひと今年49歳!? うわー、ポップの怪物って書いたけど、どっちかって言うと化け物だよ! いや、良い意味で(笑)

さあ、上原ひろみ、Norah Jones、Madonnaと、どんどんメジャー感を増していく4人の女性アーティスト特集。最後のひとりはどんなビッグネームが登場するのか、刮目して待て(笑)
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Norah Jones - Not Too Late (Blue Note/2007) 

Norah Jones - Not Too Late
Label: Blue Note (0946 3 82035 2 0)
Format: CD
Released: 2007
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今日、いつもの整骨院で花粉症の治療もしてもらいました。顔にあるいくつかのツボを思いっきり押されたんですが、痛すぎて泣きそうになりましたよ(泣きました)。

びびんば的現在の音楽シーンにおいて重要な(?)4人の女性アーティストを取り上げるシリーズその2は、こちらも先日ニューアルバムをリリースしたばかりのNorah Jonesです。
Norah Jonesは僕の好きな女性ヴォーカリスト像のかなりの条件を満たしている。まあその条件についてはここでは詳しく書かないけど(何やそれ)、それにしても実力や声の好みとグッドルッキングさをあわせ持つ人って、そうそういないんですよねえ。
今回の3rdアルバムについては、1stや2ndと比べるとちょっと・・・という評価(というか感想)も多いみたいですが、アコースティックで少しブルージーな音像の中から紡がれる彼女の優しくも媚びたところのない意思を感じる歌声は、僕には相変わらず心地良く響きマウス。
びびんば的チルアウト・アルバムに、また新たな1枚がリストアップされました。
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Hiromi's Sonicbloom - Time Control (Telarc/2007) 

Hiromi's Sonicbloom (上原ひろみ) - Time Control
Label: Telarc (CD-83655) / Universal (UCCT-1181)
Format: CD
Released: 2007
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さて突然ですが、今日から4回に渡って、現在の音楽シーンを代表する(と僕が勝手に決めつける)4人の女性アーティストを取り上げたいと思います。第1回は、ニホン人超絶技巧ジャズピアニスト上原ひろみの登場です。

前作『Spiral』(過去レビュー >>)を創り上げたトニー・グレイ (bass) とマーティン・ヴァリホラ (drums) との強固な信頼関係で結ばれたピアノトリオに、今回、デヴィッド・フュージンスキー (guitar) を加えての新バンド "Hiromi's Sonicbloom" 名義のアルバム『Time Control』がリリースされました。
このアルバムは、前作のエモーショナルな部分はそのままに、攻撃性と柔軟さの双方を増したフュージョン。ジャズの持つ叙情性を排することなくマッシヴなグルーヴを叩き出していて、めちゃくちゃカッコイイ! 上原ひろみはこのバンドにおいては、もはや主役ではなく、コンポーザーでありプロデューサーであり、そしていちピアニストであるかのように見える。それだけ均衡のとれた完成度の高いバンドだってことなんだろうな。
とにかくこのアグレッシブさとドライブ感、生でライブが見たい!
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Erol Alkan - A Bugged Out Mix (Resist/2005) 

Erol Alkan - A Bugged Out Mix
Label: Resist Music (RESISTCD08)
Format: CD×2
Released: 2005
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しゃっくり、37日目に止まる (asahi.com) >>
あいや、良かった良かった。

Erol Alkanの名前は最近色んなところ(リミキサーとして、あるいはmatsさんのblog等)で見かけるので、聴いといたほうがいいだろうと思ってちょっと前のミックスCDを手に入れてきました。
CD1ではSteve Bugみたいなミニマルハウスとロッキンディスコが同列に扱われているのが面白くて、これは明らかに2 Many DJ's以降の感覚だなあ、とか思ってたら、実はSoulwaxやMyloなんかの才能を見出した立場の方なのだそうで、つまりは今のディスコクラッシュ・シーンのオリジネーターなんですね。いかにもロンドンっぽい音なんですが、嫌いじゃないです。何より聴いてて楽しくなるミックスなのがいいですね。そしてWink「Higher State Of Consciousness」のカッコ良さを再認識!
CD2は電車で聴いてたら寝てしまいましたが(笑)、Spacemen 3で終わってることからわかるように、こちらはトロリとしたソフトサイケロック。

ところで、先日CD棚を整理した折、『Muzik』誌のオマケで付いてきたErol Alkanの『One Louder』という2003年のミックスCD(詳細 (Discog) >>)が発掘されました。何だ、俺、Erol Alkan持ってたのか(笑)
こちらはPlaygroupのZongaminリミックスから始まって「Harder, Better, Faster, Stronger」(Daft Punk) のバンドカバーまで、ロッキンディスコ全開です。
Tracklisting >>

Josh Wink - Profound Sounds Vol.1 (Ovum/1999) 

Josh Wink - Profound Sounds Vol.1
Label: Ovum Records (OVM9002-2)
Format: CD
Released: 1999
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朝、チャリで通勤してたら電動アシスト自転車のおばちゃんに簡単に追い抜かれて涙目(←花粉です)。

Josh WinkによるミックスCDシリーズ "Profound Sounds" は前回紹介したVol.3が最新作で、Vol.2以前紹介したことがあるので、ついでにVol.1も紹介しときましょうか。Vol.1もグルーヴィーなハウス/テクノで、これまたカッチリと気持ち良くはめてくれますよ。
このVol.1が出たのは1999年だからまだ20世紀ですね。テクノシーンはまだ今みたいなBPMの遅めのミニマルの流れって顕著ではなくて、もちろんケルン辺りからクリック/ミニマルの胎動はすでにあったんだけど一般的には全然注目されてなくて、まだまだハードミニマルの残り香と、そしてニューウェーブ/ディスコのリヴァイヴァルがぼちぼち出始めた頃ってところですか。
つまり何が言いたいかというと、このミックスCDは早過ぎた。
今でこそこの辺の音は "ミニマル" という便利なひとことで片付くと思うんだけど、このCDが出た時はハウスもしくはテックハウスとしか言いようがなくて、総じて「地味だな~。」という評価で終わってましたからね。ま、使われてる曲は当然現在のミニマルの流れのものは少なくて、やはりハウスもしくはテックハウスと呼ぶべきものが多いんだけど、このグルーヴはすでに完成してると言っていいと思う。
結局このひとは根本的にハウスなんでしょうね。デビューがStrictly Rhythmからだから当たり前ですが(King Brittとのユニット "E-Culture")。
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Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive/2006) 

Josh Wink - Profound Sounds Volume 3
Label: Thrive Records (90746-2)
Format: CD×2
Released: 2006
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キターーー!!! 遂にBeatportに●KOMPAKT参入ですわ! まだカタログ数は少ないけど、さーて、一体何から買ってやろうか。

ディープアシッド&ハウシーミニマル。USアシッド大王Josh Winkの昨年のミックスCD『Profound Sounds Volume 3』は、同シリーズ初の2枚組。ちなみにUK盤はMOSから『Sessions』としてリリース(中身は同じです)。
これ、地味やけどめちゃくちゃカッコええ。俺好み直球ド真ん中!
ハウシーなグルーヴを基調として、徐々に熱を帯びながら上昇していくわけですが、一昔前のテクノのミックスにありがちだったバッキバッキになるまで上がっていく感じは皆無で、終始もっさりと抑えめながら、でもしっかりと盛り上がり場所が作られてる。とにかくめちゃくちゃグルーヴィーで、かっちりとハマってしまう。
1枚目の個人的ピークはLos Hermanos「Lines Of Nazca」とRadiohead「Nothing In Its Wrong Place (Josh Wink Mix)」がミックスされてる辺り、2枚目はOctave One「Blackwater (Alter Ego Vocal Mix)」以降Subspace「Electro Fluxx」とかJeff Mills「Expanded」って、あれ?、ハウシーなディープミニマルとか言っておきながら、結局デトロイトテクノ???
いやいや、地味渋なミニマルハウスの中で効果的に使われているからこそ、デ市テクノの存在感も生きて来るのですよ。
Josh Winkはオリジナルアルバムも全てハズレがないので(過去レビュー: 1st >>, 2nd >>, 3rd >>)、そろそろ新作を期待したいところです。
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