Subvoice Electronic Music - Vampirella (Subvoice/1995) 

Subvoice Electronic Music - Vampirella
Label: Subvoice Electronic Music (SV 003)
Format: 12"
Released: 1995
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数年前からボウズ願望が強くなってきてたんですが、諸事情あって、一昨日のGW1日目にとうとう決行しました。中学時代以来だと思うけど、これは楽チンであります。何より寝ぐせがつかないのが良い(笑)

前々回、Subvoiceの1番を紹介したので、ついでに3番も紹介しときましょうか。
『Vampirella』は、彼らのレーベル名であり、ユニット名でもあるSubvoice Electronic Music名義の1stリリース。ただしmixiのSubvoice Electronic Musicのコミュニティ(mixi >>)を見ると、2番に『PHJIKO EP』なる作品が記載されているけど、プロモのみでごくごく少数プレスされたか、それとも後年のリリースだったか、いずれにせよ詳細は不明ですが、この『Vampirella』がSubvoice Electronic Musicのデビュー作であることは間違いありません。
紫の重厚なカラーヴィニールが見た目からドスを効かせてますが、音の方も例外なく、ドスの効いた重厚なハードテクノ。硬質な岩石の固まりが転がり落ちるようなサンプルのループがパーカッシブで、中盤のバッドトリップのようなぐにゃぐにゃしたブレイクでフロアを気持ち悪~い空間に一変させ、また重戦車のような弾丸リズムがクラウドを炎上させる、終盤で突如入ってくるディストーションの効いたビキビキのTB-303でフィニッシュ、という最高にカッコ良いハードトラック。Subvoiceの1番同様、テクノ史に銘記すべき大傑作です。
そしてB面は何とケンイシイによるリミックス。この時代のケンイシイは「Extra」~『Jelly Tones』以前で、まだダンスフロアに向けたトラックをリリースしていなかった時期。そんな中、ビザールなケンイシイならではの音色を保ったままダンスビートを打ち鳴らしたこのリミックスはシーンに大きなインパクトを与え、特にニホンのテクノリスナーには大熱狂を持って迎え入れられました。ただ、あえて書くけどオリジナルは超えていないと思うなあ。
なお、「Vampirella」をDan Bellがリミックスした『Vampirella: DBX Remixes』(SUBV05)(試聴 >>)も後日リリースされました。こちらは残念ながら持ってません。て言うか見たこともないっす。
ところで、前回紹介したFrom Time To Timeのアルバム『From Top To Toe』のインナースリーブに、今後のリリース予定として、Subvoiceからの2nd EPとTransonicからのリミックス・アルバムへの参加が予告されていて、Transonicの方はOrganization「Used UFO (From Time To Time/7 Remix)」が収録された『Transonic 5 (Re-Entry)』がリリースされたけど、From Time To Time/8になると思われたSubvoiceからの2nd EPの方は、結局のところリリースされることはなかったのでした。想像だけど、この頃にはFrom Time To Timeがまりんのユニットであることが広まってしまっていたから、まりんの名前でレコードを売りたくなかったアンダーグラウンド指向のSubvoiceがリリースを取りやめたんじゃないかなあ。ちなみに『Transonic 5 (Re-Entry)』にはMushroom Now!(サワサキヨシヒロ)「Auroral Heat (Subvoice Electronic Music Remix)」も収録されており、こちらはSubvoiceには珍しいトランシーで浮遊感ある作風。
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From Time To Time/6 - From Top To Toe (Through Traffic/1995) 

From Time To Time/6 - From Top To Toe
Label: Through Traffic (TTT-1)
Format: CD
Released: 1995
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GW2日目は子どもの頃からの友人達と毎年恒例のBBQ。強風が吹き、雨が降ったりやんだりまた降られたり、と忙しかった。しかし最近は肉も昔ほど食えないし、ビールも昔ほど呑めないですな。その分、量より質にシフトしているわけですが。

サイドワークス・オブ・まりん・その4。
前述のEPの後、1995年に自身のレーベルからリリースされたフルアルバム。From Time To Time第6弾。
インナースリーブにおいて、初めてFrom Time To Timeのメンバー名が明かされた。それには、"Jun Tanaka" と "Yoshisuna" となっている。アートワークは常盤響。EP『Beat Box/Drivers Eye』A sideのレーベル面のデザインの引用であることから、このEPのアートワークも同じく常盤響の手によるものだったと思われるが、クレジットがないので不明。
EPで見せた透明感のあるエレクトロニックな音色はそのままに、音数をそぎ落として、ハウシーでミニマリスティックなグルーヴを生み出している。相変わらず、音のひとつひとつの作り込まれ方は尋常じゃない。また、EP収録曲「Beat Box」「Drivers Eye」「Through Traffic」は全て新ヴァージョンであり、若干シンプルなアレンジメントに改訂されている。ちなみにジャケット、インナースリーブには8曲しかクレジットされていないが、実際には9曲収録されている(「Through Traffic」)。
元々「Through Traffic」という曲は、From Time To Time/4としてTransonicのコンピレーション『Transonic 2 (Feed Back)』に提供された曲で、EPにも再録。まりんとTransonicというレーベルとの関係もかなり深いもので、レーベルオーナーの永田一直は、実はまりんや田中純と同じく元O-Tism。・・・というところまでは結構知られていると思う。Transonicは元々Triggerというカセットテープのレーベルだったんだけど、このTriggerはそもそもまりんが立ち上げて、運営していたレーベルだったらしい。しかし電気グルーヴ加入後、レーベルに時間がかけられなくなって永田一直に譲ったという。僕がこの話を知ったのもつい最近なんだけど、いやあ驚いた。Triggerといえばサワサキヨシヒロを排出した国産テクノ黎明期以前の伝説ともいえるレーベルでしたからね。
このアルバムの音はシンプルな構成のテクノ/ハウスなので、時代がどう変わろうと聴けるし、結果的に、普遍的なサウンドになっていると思う。
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From Time To Time/1 - Beat Box/Drivers Eye (Subvoice/1994) 

From Time To Time/1 - Beat Box/Drivers Eye
Label: Subvoice Electronic Music (SV-001)
Format: 12"
Released: 1994
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家事その他用事を今日中に済ませないと明日から遊べないんだよお、ドラえもおおおん(ただいま休憩中)。

サイドワークス・オブ・まりん・その3。
1994年、佐久間英夫 (Subvoice, DJ Zank) と金森達也 (DJ Shufflemaster, Healtz, Housedust) が立ち上げたSubvoice Electronic Musicの1番としてリリースされたのは、From Time To Timeこと砂原良徳&田中純による乳白色のクリアヴィニールでした。僕はつい最近知ったのですが、田中純という人物は、まりんが電気グルーヴ以前に加入していたバンドO-Tismのメンバーだったようです。
From Time To Timeとしてのリリースは、このEP以前に、MoodmanのDub Restaurantのコンピレーションに1曲提供 (From Time To Time/2)、永田一直のTransonicのコンピレーションに2曲提供 (From Time To Time/3 & 4)、田中フミヤのとれまからARP-2600のEP(過去レビュー >>)にリミキサーとして参加 (From Time To Time/5)。そして欠番だったFrom Time To Time/1が本作となります。当時の黎明期だった国産テクノレーベル総当たりといった感じですな。
音の方は、ヴァイナルの見た目そのままに透明感のあるエレクトロニックな音色を多用した、純フロア仕様のトランシーなアシッドミニマル。音のひとつひとつの作り込まれ方が尋常じゃない、完全オリジナルなサウンド。この当時もそして現在も、これに似た音は思い浮かびません(あえて挙げると、LFOのMark Bellとかが近いのかも)。テクノ史に銘記すべき大傑作。
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【ビール】 Sagres Preta 

僕は明日からGWです。今年は間に出張をはさむので、4=2=4という感じです。

昨日4月25日はポルトガル記念日でした。3年前の4月25日、初めてポルトガルを訪れて以来、わが家で勝手にそう呼んでいるのです。
Sagresはポルトガル2大ビールメーカーのひとつ(もうひとつは以前紹介したことのあるSuper Bock)で、その名の通り南部アルガルヴェ地方のサグレスが発祥の地。"Preta" はポルトガル語で "黒" の意。つまり、サグレスの黒ビールってこと。
昨年マカオに買い出しに行った際のストックだったのですが、先日近くの某大型ショッピングセンターで売っているのを見つけたので、昨日のポルトガル記念日に合わせて開けました。
黒ビール特有の香ばしい甘みと苦みがバシッと強いタイプながら、ごくわずかに感じる酸味が飲みやすい印象を強くしているのかも。
ポルトガルのビールはニホン人好みなのでオススメです。

Familjen - Hög Luft (Adrian/Hybris/2006) 

Familjen - Hög Luft
Label: Adrian Recordings (arweb 047) / Hybris (HYBR043)
Format: MP3
Released: 2006
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なんでこんなに眠たいんだろう。春、だから、かしら?

前回紹介したFamiljenのアルバム収録曲「Hög Luft」のフリー・ダウンロードによるリミックスEP。リリースのタイミングからして、アルバムの先行シングルに当たるのかな。
オリジナルはちょっと冗長な気がしないでもないエレクトロポップだったんだけど、Fujasakiはこれに新たなファンク/フュージョンな解釈を加えて、原曲を生かしながらもオリジナルな世界を展開することに成功しています。Fujasakiのような才能あるアーティストはもっと広く聴かれるべきで、このblogを見ているニホンのレーベル関係者はぼーっとしてないでさっさと彼とコンタクトを取るべきだと思う。
●KOMPAKTからの1stアルバム(過去レビュー >>)も好調な今をときめくThe Fieldによるリミックスは、完全に彼の新曲のような疾走感あるエレクトロミニマル。これは全然リミックス仕事としての評価ではないんだけど、個人的にはやはりこのThe Fieldのリミックスが今の気分かな。
その他のリミックスは、まあそれなり。
ちなみに上記ダウンロードサイトの造りが少しわかりにくかったので、僕はFujasakiのサイト(の2006-12-01の記事より)からまとめて落としました。
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Familjen - Det Snurrar I Min Skalle (Adrian/Hybris/2007) 

Familjen - Det Snurrar I Min Skalle
Label: Adrian Recordings (arcd 049) / Hybris (HYBR047)
Format: CD
Released: 2007
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Yokohama Beat Junkieさんの記事で、政見放送マニアの血が燃えた! 僕も面白い有名ドコロをいくつか貼り付けておこう(笑)

外山恒一 先ずはbeatjunkieさんが紹介してたやつ。久々にやられた!
赤尾敏(大日本愛國党) 外山恒一はこのひとの系譜かも知れん。
内田裕也 キーポンロキン! これはもう伝説ですね。
東郷健(雑民党) 人類愛。
東郷健(雑民党) 少し歳を取りました。
ドクター中松 自慢大会?
又吉イエス 唯一神のなかのひとです。
三井理峯 申し訳ないけど何を喋ってるのかよくわかりません。
浜田まさとし めっちゃ省エネスーツ。
おぎやはぎ(日本メガネ党) メガネ愛。
おぎやはぎ(日本メガネ党) 出オチ?

しかしコントよりホンモノの方が笑えるってどーなのよ?

lunemusiqueさんにアレにナニしてもらいました・その2。
Fujasakiと同じくスウェーデンのエレクトロ・アーティストFamiljen。このひとのことは(も)詳しく知らないのですが、エレクトロ、ディスコ、シンセポップにちょっとアシッドって感じの芸風のアルバムでした。80年代的デカダンな雰囲気は結構好きな部類です。
疾走感のある切れ味鋭いトラックと扇情的なメロディーに80年代のエレポップ風のヴォーカルっていう#07「Huvudet I Sanden」や#03「Det Snurrar I Min Skalle」あたりも捨て難いんだけど、#10「Vad Du Vill」はゆったりめの4つ打ちに繊細なウワモノと泣きメロのヴォーカルが乗る名曲。この記事書きながら気付いたんだけど、先月めがね~ずやったとき「Born Slippy Nuxx」の前にかけてた曲はこれだったのね(さらにmiss luneの1曲目は#01「Nu Händer Det Igen」だったのかあ)。
スウェーデンと言うと、古くはRobert Leiner (Source) から始まり、Cari LekebuschやAdam Beyer、最近ではJohn Dahlbäckと、どうしてもテクノ寄りのイメージが強かったのですが、どうやらポップサイドのエレクトロやディスコのシーンも分厚そうですね。
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Dominik Eulberg - Heimische Gefilde (Traum/2007) 

Dominik Eulberg - Heimische Gefilde
Label: Traum Schallplatten (TRAUM CD19)
Format: CD
Released: 2007
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エスプレッソメーカーがやって来ました。Briel社の "Porto" という、もう生産中止になったしまった機種。無論ポルトガル製です。早くおいしいビッカを入れれるよう、練習したいと思います。

Triple RのTraum/TrapezやSven VäthのCocoonから作品をリリースしているDominik Eulbergの2ndアルバム。
リズムはいかにもジャーマン・テックハウスな硬いカチっとしたものなんだけど、ぬらりひょんのような掴みどころのないベースラインやウワモノが妖しい雰囲気を作り出してます。
Cocoonからのアルバムはツアーで忙しかったり、彼女と時間を過ごしたり、バード・ウォッチングをしたりで遅れてるようですが、そんな自然派の彼らしく、インタールードに鳥のさえずりや自身の語りというアルバム構成は聴きやすいです。ジャケットもその内容を過不足なく現わしている。そしてラストの "鳥の鳴き声ミニマル" は圧巻。これ、誰かDJで使ってくれないかなあ。
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Stereotype - Electrace Pulseman (Nippon Columbia/1994) 

Stereotype - Electrace Pulseman
Label: Nippon Columbia (COCC-11855)
Format: CD
Released: 1994
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ポルトガルにハマって以来ずっと欲しかったエスプレッソメーカーをとうとう購入しますた。今週末には届く模様で楽しみであります。ポルトガルは長い間ブラジルを植民地化していたことから、コーヒーが旨いんですよね。向こうではコーヒー(カフェ)と言えばエスプレッソのことなんですが、リスボン以南ではビッカ、ポルトなど北部ではシンバリーノと、呼び方も違います。なので、ポルトガルに行った際はお間違えなきよう。

サイドワークス・オブ・まりん・その2。
1994年に、Stereotype名義でSEGAメガドライブのゲームソフト『Pulseman』のサウンドトラックを手がけたものです。ちなみにStereotypeとは佐藤大(現Frognation)とまりんを中心とした流動的なユニットで、TVアニメ『ドラゴンボールZ』のサントラに曲を提供したり、小林亜星のCM曲のリミックスアルバムを手がけたりもしとりました。また同時期にFrogmanからリリースされた『Pulseman』のイメージアルバム(iTS >>)にも1曲参加。
肝心のゲームの方はやったことがないので実際にこのアルバムの曲が使われているのかどうか知らないのですが、音の方は当時のテクノシーンのトレンドを代表するBPM早めのアシッドトランス。クリアーな透明感のある音色は彼ならではのプロダクションでかなり気持ちいい。ただし、今聴くとメロディーはやはりゲーム音楽っぽい明るい能天気な感じですな。この辺り、電気加入以前はゲーム会社にコンポーザーとして勤めていた経験が発揮されているのでしょうか。
また、いくつかのエレクトロビートのトラックでは隙間を意識した音の配置がされていて、自身の後のアルバム『Love Beat』か、はたまた往年のKraftwerkを彷彿とさせる。加藤賢崇も書いてる通り、KraftwerkはKarl Bartosが抜けたあと、まりんを加入させるべきだったんだよ、きっと。
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Matzak - Life Beginnings (Boxer/2007) 

Matzak - Life Beginnings
Label: Boxer Recordings (Boxer 047 CD)
Format: CD
Released: 2007
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朝8時になると同時に一斉に選挙カーの放送が聞こえてくるといって相方がおもしろがってたんですが、やっぱり時間が来るまで住宅街で待機してたりうろうろ走り回ったりしてるんでしょうか。(みなさん、選挙権あるひとはちゃんと投票に行きましょう。)

●KOMPAKTディストリビューション傘下、独Boxer Rec.より、フランスのMatzakの1stアルバム。
今までに2枚のEPをリリースというまだまだ新人と言っていいキャリアを強みに、シーンのトレンドを柔軟に取り入れたエレクトロミニマルにロックやエレクトロニカ成分も少々という、素晴らしく清々しいアルバム。エレクトロニカ・ミーツ・シューゲイザーなどと言うと、とあるアーティストの名を思い出してしまう通り、Border Communityフォロワー、と言うよりもむしろNathan Fakeフォロワーといった方が当てはまりそう。
重ためのテックハウスのビートを軸に、アシッドでエレクトロニックな、後部から追い立てられるような鬼気迫るシンセフレーズが脳神経を刺激する。かと思えば牧歌的なメロディのエレクトロニカなトラックがアタマもカラダもクールダウンさせてくれる。そしてニューウェーヴっぽいヴォーカルトラックは幅広いシーンのダンスフロアで受け入れられそう。
今年のエレクトロミニマルのアルバムの中では、Gui Borattoの『Chromophobia』(過去レビュー >>)に次ぐ傑作なのではないでしょうか。
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Fujasaki - HCA (Sudd./2006) 

Fujasaki - HCA
Label: Sudd. (ASCD002)
Format: CD
Released: 2006
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最近話題のY本興業のN田Kウス氏ですが、僕の前の勤め先が北新地にあった関係で、何度か見かけたことがありました。ダブルのスーツで肩をいからせて歩くその姿、近寄り難いものがあったのを記憶しています(決してだから何ってことはないですが)。

スウェーデンのエレクトロ/エレクトロニカ・アーティストFujasakiの2nd。微細でキラキラした凍り付くような音の粒子と、叙情的で暖かみのある音像の対比が美しすぎる。
僕は、線の細い繊細なだけのエレクトロニカには全く興味がないんだけど、彼は聞くところによるとヒップホップがルーツらしくて、このアルバムにはそのことを感じさせる自己主張は控えめだけど腰の強いドープなビートがある。まるで繊細な工芸品と大自然のダイナミックさを併せ持つダイヤモンドダストのような、ひとを圧倒する美しさと全てを包み込む力強さを感じるアルバムです。
特に#09「Boston Revisited」を聴いてくれよ。叙情的な美しいトラックに重なるフルートのセンチメンタルなメロディったらもう!
ところで彼のMySpaceなんかで聴くことが出来る最近の(?)作風はモロにエレクトロポップな感じで、このアルバムの中でもいくつかそういったアナログシンセの音色を聴くことが出来るんだけど、今、エレポップなんて誰でもやってるんだから、もっとこのアルバムに見られるようなメランコリックで美しい音楽を作っていって欲しいです。
ちなみにこのアルバムは、lunemusiqueさんにアレにナニしてもらいました・その1。
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VA - Dance 2 Noise 005 (Victor/1993) 

VA - Dance 2 Noise 005
Label: Victor (VICL-463)
Format: CD
Released: 1993
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どうやら整骨院での花粉治療は効いているみたいで、周りではヒノキ科の花粉が猛威を振るっているらしい中、僕はあまり症状が出てません。昨年までの止まらないくしゃみと鼻水が嘘のようです。まあ前にも書いたかもだけど、花粉治療は顔面のツボをありえない強さで押されるというもので、痛くて一瞬声も出ないんですけどね・・・。

サイドワークス・オブ・まりん・その1。
はい、なーつかしいですね。て言うか、知ってるひといます?
この『Dance 2 Noise』というシリーズは、90年代初頭のニホンのバンド/アーティストによるカヴァー曲のコンピレーションという企画モノ。砂原良徳は "東京クラフトワーク" 名義で、そのまんまKraftwerkの「The Telephone Call」のカヴァーを披露しています。
このカヴァー曲、なかなか出色の出来で、原曲に忠実な透明感のあるエレクトロポップなメロディにハウシーな4つ打ちのリズムを合わせており、そしてサンプルネタの選び方のセンスはのちの彼のプロダクションの片鱗をすでにうかがわせています。
ちなみに同コンピには卓球先生も "Ninja Head" 名義で参加。The Ramonesの「Do You Remember Rock'n'Roll Radio?」のカヴァーをやってるんですが、これまた名曲で、ダブ・エレクトロポップ・アシッド・パンクとでも呼ぶべきトラックにニホン語英語の女の子のヴォーカルがポップでキッチュ。この頃はまだ卓球先生の方がイキオイがあった時代だなー。
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砂原良徳 - WORKS '95-'05: Selected from Original Albums & Other Works (Ki/oon/2007) 

砂原良徳 - WORKS '95-'05: Selected from Original Albums & Other Works
Label: Ki/oon Records (KSCL1121-2)
Format: CD×2
Released: 2007
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皇帝プルシェンコが復帰だそうで、来シーズンもフィギュアスケートが楽しみな今日この頃です。まぁグランプリシリーズなんか出ずに、世界選手権だけに出て来てさらっと優勝かっさらって行きそうな予感がしてますが。

まりんのソロデビュー以降10年の軌跡をまとめた2枚組リマスター・ベスト。
僕はまりんのソロ作品は、シングル、アルバムに限らず、本名、変名に限らず、CD、アナログに限らず、当然のごとくコンプしてるし(はい、出た、軽く自慢)、リミックスやプロデュース仕事も9割方追っかけてたので、今回のベスト盤を買った理由は単にマテリアルとして所有しておきたかったってだけのことです。まぁそれでもCD2のうち4~5曲は持ってなかったかな(だってさすがにRip Slymeなんて買わないよ)。
まりんのアルバムは1枚1枚がそれぞれ完成された世界を持っていて曲単位で評価すべきものではないと僕は思っていて、よって、僕みたいな濃ゆいファンにとっては、CD1は要らないからCD2の部分をもっと押し広げて欲しかったというのが正直なところです。それにしても、せめてBungalowから出たEP「Love Beat」(「Lovebeat」とは別曲)くらいは入れて欲しかった。
それから、当たり前なんだけど今回のベストにはKi/oon経由の本名名義の仕事しかまとめられていないので、次回以降何回か不定期で、そこからもれたサイドワークなんかをいくつか紹介しようと思います。
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The Field - From Here We Go Sublime (●KOMPAKT/2007) 

The Field - From Here We Go Sublime
Label: ●KOMPAKT (KOMPAKT CD 57)
Format: CD
Released: 2007
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うちの食卓 Non solo italianoのtaeko fortunatiさんの本『北イタリアの食卓: うちの食卓 Non solo italiano』を買ったのですが、このひとの写真は本当にキレイですね。相方ともども、どうやって撮ってるんだろうといつも尊敬の念を抱いています。

お馴染みジャーマンハウス/テクノの最重要レーベルのひとつである●KOMPAKTより、スウェーデンのHug (John Dahlbäck)(過去レビュー >>)、ブラジルのGui Boratto(過去レビュー >>)に続くエレクトロミニマル/テックエレクトロ路線のフルアルバム。手がけたのはスウェーデンのThe FieldことAxel Willner。
高揚感のある幻想的でミニマルなシンセが、時にメランコリックに、時に妖しく、時にドラッギーに、煌めき、瞬く。1曲1曲のクォリティが本当に高くて、捨て曲が1曲もない。
ただ、せっかくのアルバムなのでもう少し振り幅と言うか、ヴァラエティに富ませて欲しかったかなあとも思うけど、そこさえ目をつむればかなりの良作。●KOMPAKTのニホン国内リリース第1弾に選ばれたのも納得です。まあさすがに傑作Gui Borattoの『Chromophobia』は超えていないけど。
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【ビール】 Negra Modelo 

先週matsさんとこでたこ焼きの話をしてたら食べたくなってしまったので、日曜日の晩ご飯にしました。わが家のたこ焼きは基本的に醤油味です。中はトロッと、外はカリッと焼くには鉄板(ホットプレート)の温度と油の量が大事っぽいです。また、チーズを入れると比較的表面カリッとなりやすいのですが、ちょっとしつこい味になるので注意が必要です。

相方はビールはメキシコのコロナしか飲めないので、わが家にはコロナを常備しておるのですが、先日在庫補充のためカルフールに行ったところ、初めて見た "黒コロナ" ことネグラモデロが売られていたので一緒に購入、今回たこ焼きのお供としました。黒ビールの香ばしい甘さと爽やかな軽めの苦みが、なかなか呑みやすい黒なのではないでしょうか。"当たり" です。

サイケアウツ - ヴァーチャコア (Red Alart/1997) 

サイケアウツ - ヴァーチャコア
Label: Red Alart Records (RACA-12)
Format: CD
Released: 1997
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うへー!! 以前紹介したDJ Funkの最新ミックスCD『Booty House Anthems 2』までもが、iTSで買えるようになってました(iTS >>)。いやすげえ世の中だなおい。わざわざ海外のショップから取り寄せた俺は一体何だったんだ。

それで、CD-Rつながりというわけでもないけど、ちょいと諸事情あって、いま家ではひたすらサイケアウツばかり聴いています。
サイケアウツと言えばご存知(?)関西発のハードコア(ヴァーチャコア)ユニットなんですが、リリースはメジャーレーベルなんかからのCDもあるけど圧倒的に自主制作のCD-Rの方が多くて、僕もメンバーのソロや関連アーティストのものも合わせて20枚くらい持ってるけど、おそらく今までに数十枚は出てると思う。しかも同じジャケットでも収録曲が違ってたり、同じ曲と思わせておいてヴァージョン違いだったりと、その全容を把握するのは極めて困難な世界です。色々探してはいるんだけど、ネット上にまとめサイトやデータベースも見つからないし・・・(知ってるひとがあったら連絡下さい)。
この『ヴァーチャコア』というEPは、Red Alartというメジャー系レーベルからの第一弾リリース。同時期にサイケアウツ周辺アーティストのコンピレーションも出たりしてたけど、何故か(?)そのままレーベルの活動は停止。長年お蔵入りになっていたSuper Hellのアルバム(サイケアウツ・リミックス収録!)は、10年経った今月、突然iTSからの配信が始まったりして(iTS >>)これはこれで驚きですが。
サイケアウツは、「ラムのDrum'n'Bass」に代表されるアニメやゲームからの超大ネタ使いにどうしても耳が行きがちですが、このシングルでは切り刻まれたアーメンブレイクが乱れ打ちされるジャンプアップ系ハードコア・ジャングルのビート・プログラミングが途方も無くカッコ良い。ディ○ニーなんかのヤヴァいサンプルも自主制作のカセットテープやCD-Rと違って比較的細かく(わかりにくく?)使われており、ビートマニアっぷりを発揮している。メジャーという制約が逆に彼(ら)の音楽的な本質の一端を露にしたということだろうな。
今となっては入手困難なシングルで試聴サイトも見つからなかったけど、とにかく#01「SWAMPY MURDER」と#02「KAOS FUTURE」はほんとヤヴァい。
ところで何故か昨今流行ってるダブステップなんかも、「あれ、昔サイケアウツがやってたようなやつでしょ?」としか思えなくて、僕はイマイチ熱心に聴けないんですわ。それだけ早かったし、歴史的にも重要なユニットだと思います。現在ではサイケアウツG(ゴースト)という名前でMr.ディラック (DJ Lucky) こと大橋アキラのソロユニットとして活動していますが、サイケアウツは決してお笑いじゃないんだぜ。
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Steve Bug - Wet'n'Dry (Porker Flat/2007) 

Steve Bug - Wet'n'Dry
Label: Porker Flat Recordings (PFR 080)
Format: 12"
Released: 2007
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うぎゃっ、何とヤンさんと小山田君のコラボレーション!!
http://www.yebisubar.jp/thehop/viewer.html#artist05

好調なPorker Flatより、レーベルのボスSteve Bugのシングル。今月発売予定の『Fuse presents Steve Bug』にも収録。
クールなミニマルハウスからバウンシーなエレクトロミニマルへ。
(最近当blogで多用している "エレクトロミニマル" という呼び名ですが、クリック/ミニマルやテックハウス、エレクトロハウス、それから一部のプログレッシブハウスにアシッドハウスまでを含めて、Border Communityに見られるようなサイケデリックな感覚を内包した音楽を、僕が勝手にそう呼んでいるだけです。決して世間一般に流通しているタームではありません。)
テクノの時流を的確に意識しながら、自らのオリジナリティを失わず、フロアで機能しそうなトラックメイキング。
一時期ちょっとダサい扱いをされていたSteve Bugですが、ここ数年非常に良い仕事をしていると思います。
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Alex Gopher - Alex Gopher (V2/2007) 

Alex Gopher - Alex Gopher
Label: V2 Records (VVR1044312)
Format: CD
Released: 2007
試聴 >> (Limited 2CD)
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もう日付が変わって一昨日のことですが、昼間家にいたらピンポーンと「マンションの設備会社から来ました。」と言う小汚い作業服姿の顔の歪んだ小汚い小男がやって来たんですね。一応話を聞いてみると、「この部品を水道の蛇口に取り付けると水道水が "完全に" きれいな水になります、お宅の蛇口に取付け可能かどうか見せて頂けませんか。」とのこと。ハァ? 今時こんなの引っかかるヤツおるの? 相手にする時間ももったいなかったので黙ってドアを閉めましたが、たまに平日の昼間家にいると色んなひとが来て退屈しませんな(タメイキ)。

kitsunéからのEPがカッコ良かったので、そういった意味で期待していたAlex Gopher7年振りの2ndアルバムなんですが、いやあ、このアルバムを最初に聴いた時は度肝を抜かれました。だってハウスでもエレクトロでも何でもないんだもん。
こういうのなんて言うのかなあ? 80sっぽい、とびきりポップなエレクトロ・ロック?
トラックのアレンジもメロディーもヴォーカルも、ちょっとばかしのぬるま湯加減が本当に気持ち良くって、最高にご機嫌な音楽。とりあえず、最近はおうちでもiPodでもこのアルバムばっかり聴いてます。今年の年間ベストに食い込んで来そうな予感!
同時期に出たLCD Soundsystemの2nd『Sound Of Silver』もちょっと同じような雰囲気を持ってるように感じたけど、個人的にはAlex Gopherの方が好きかな。何せぬるま湯でいい塩梅なんですよ、こっちは。
昔Alex GopherがBang BangやAirらと組んでいたOrangeというバンドは聴いたことがないのですが、こんな感じの音だったのでしょうかね。
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