サイケアウツ - ヴァーチャコア (Red Alart/1997) 

サイケアウツ - ヴァーチャコア
Label: Red Alart Records (RACA-12)
Format: CD
Released: 1997
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うへー!! 以前紹介したDJ Funkの最新ミックスCD『Booty House Anthems 2』までもが、iTSで買えるようになってました(iTS >>)。いやすげえ世の中だなおい。わざわざ海外のショップから取り寄せた俺は一体何だったんだ。

それで、CD-Rつながりというわけでもないけど、ちょいと諸事情あって、いま家ではひたすらサイケアウツばかり聴いています。
サイケアウツと言えばご存知(?)関西発のハードコア(ヴァーチャコア)ユニットなんですが、リリースはメジャーレーベルなんかからのCDもあるけど圧倒的に自主制作のCD-Rの方が多くて、僕もメンバーのソロや関連アーティストのものも合わせて20枚くらい持ってるけど、おそらく今までに数十枚は出てると思う。しかも同じジャケットでも収録曲が違ってたり、同じ曲と思わせておいてヴァージョン違いだったりと、その全容を把握するのは極めて困難な世界です。色々探してはいるんだけど、ネット上にまとめサイトやデータベースも見つからないし・・・(知ってるひとがあったら連絡下さい)。
この『ヴァーチャコア』というEPは、Red Alartというメジャー系レーベルからの第一弾リリース。同時期にサイケアウツ周辺アーティストのコンピレーションも出たりしてたけど、何故か(?)そのままレーベルの活動は停止。長年お蔵入りになっていたSuper Hellのアルバム(サイケアウツ・リミックス収録!)は、10年経った今月、突然iTSからの配信が始まったりして(iTS >>)これはこれで驚きですが。
サイケアウツは、「ラムのDrum'n'Bass」に代表されるアニメやゲームからの超大ネタ使いにどうしても耳が行きがちですが、このシングルでは切り刻まれたアーメンブレイクが乱れ打ちされるジャンプアップ系ハードコア・ジャングルのビート・プログラミングが途方も無くカッコ良い。ディ○ニーなんかのヤヴァいサンプルも自主制作のカセットテープやCD-Rと違って比較的細かく(わかりにくく?)使われており、ビートマニアっぷりを発揮している。メジャーという制約が逆に彼(ら)の音楽的な本質の一端を露にしたということだろうな。
今となっては入手困難なシングルで試聴サイトも見つからなかったけど、とにかく#01「SWAMPY MURDER」と#02「KAOS FUTURE」はほんとヤヴァい。
ところで何故か昨今流行ってるダブステップなんかも、「あれ、昔サイケアウツがやってたようなやつでしょ?」としか思えなくて、僕はイマイチ熱心に聴けないんですわ。それだけ早かったし、歴史的にも重要なユニットだと思います。現在ではサイケアウツG(ゴースト)という名前でMr.ディラック (DJ Lucky) こと大橋アキラのソロユニットとして活動していますが、サイケアウツは決してお笑いじゃないんだぜ。
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