Subvoice Electronic Music - Vampirella (Subvoice/1995) 

Subvoice Electronic Music - Vampirella
Label: Subvoice Electronic Music (SV 003)
Format: 12"
Released: 1995
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数年前からボウズ願望が強くなってきてたんですが、諸事情あって、一昨日のGW1日目にとうとう決行しました。中学時代以来だと思うけど、これは楽チンであります。何より寝ぐせがつかないのが良い(笑)

前々回、Subvoiceの1番を紹介したので、ついでに3番も紹介しときましょうか。
『Vampirella』は、彼らのレーベル名であり、ユニット名でもあるSubvoice Electronic Music名義の1stリリース。ただしmixiのSubvoice Electronic Musicのコミュニティ(mixi >>)を見ると、2番に『PHJIKO EP』なる作品が記載されているけど、プロモのみでごくごく少数プレスされたか、それとも後年のリリースだったか、いずれにせよ詳細は不明ですが、この『Vampirella』がSubvoice Electronic Musicのデビュー作であることは間違いありません。
紫の重厚なカラーヴィニールが見た目からドスを効かせてますが、音の方も例外なく、ドスの効いた重厚なハードテクノ。硬質な岩石の固まりが転がり落ちるようなサンプルのループがパーカッシブで、中盤のバッドトリップのようなぐにゃぐにゃしたブレイクでフロアを気持ち悪~い空間に一変させ、また重戦車のような弾丸リズムがクラウドを炎上させる、終盤で突如入ってくるディストーションの効いたビキビキのTB-303でフィニッシュ、という最高にカッコ良いハードトラック。Subvoiceの1番同様、テクノ史に銘記すべき大傑作です。
そしてB面は何とケンイシイによるリミックス。この時代のケンイシイは「Extra」~『Jelly Tones』以前で、まだダンスフロアに向けたトラックをリリースしていなかった時期。そんな中、ビザールなケンイシイならではの音色を保ったままダンスビートを打ち鳴らしたこのリミックスはシーンに大きなインパクトを与え、特にニホンのテクノリスナーには大熱狂を持って迎え入れられました。ただ、あえて書くけどオリジナルは超えていないと思うなあ。
なお、「Vampirella」をDan Bellがリミックスした『Vampirella: DBX Remixes』(SUBV05)(試聴 >>)も後日リリースされました。こちらは残念ながら持ってません。て言うか見たこともないっす。
ところで、前回紹介したFrom Time To Timeのアルバム『From Top To Toe』のインナースリーブに、今後のリリース予定として、Subvoiceからの2nd EPとTransonicからのリミックス・アルバムへの参加が予告されていて、Transonicの方はOrganization「Used UFO (From Time To Time/7 Remix)」が収録された『Transonic 5 (Re-Entry)』がリリースされたけど、From Time To Time/8になると思われたSubvoiceからの2nd EPの方は、結局のところリリースされることはなかったのでした。想像だけど、この頃にはFrom Time To Timeがまりんのユニットであることが広まってしまっていたから、まりんの名前でレコードを売りたくなかったアンダーグラウンド指向のSubvoiceがリリースを取りやめたんじゃないかなあ。ちなみに『Transonic 5 (Re-Entry)』にはMushroom Now!(サワサキヨシヒロ)「Auroral Heat (Subvoice Electronic Music Remix)」も収録されており、こちらはSubvoiceには珍しいトランシーで浮遊感ある作風。
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From Time To Time/6 - From Top To Toe (Through Traffic/1995) 

From Time To Time/6 - From Top To Toe
Label: Through Traffic (TTT-1)
Format: CD
Released: 1995
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GW2日目は子どもの頃からの友人達と毎年恒例のBBQ。強風が吹き、雨が降ったりやんだりまた降られたり、と忙しかった。しかし最近は肉も昔ほど食えないし、ビールも昔ほど呑めないですな。その分、量より質にシフトしているわけですが。

サイドワークス・オブ・まりん・その4。
前述のEPの後、1995年に自身のレーベルからリリースされたフルアルバム。From Time To Time第6弾。
インナースリーブにおいて、初めてFrom Time To Timeのメンバー名が明かされた。それには、"Jun Tanaka" と "Yoshisuna" となっている。アートワークは常盤響。EP『Beat Box/Drivers Eye』A sideのレーベル面のデザインの引用であることから、このEPのアートワークも同じく常盤響の手によるものだったと思われるが、クレジットがないので不明。
EPで見せた透明感のあるエレクトロニックな音色はそのままに、音数をそぎ落として、ハウシーでミニマリスティックなグルーヴを生み出している。相変わらず、音のひとつひとつの作り込まれ方は尋常じゃない。また、EP収録曲「Beat Box」「Drivers Eye」「Through Traffic」は全て新ヴァージョンであり、若干シンプルなアレンジメントに改訂されている。ちなみにジャケット、インナースリーブには8曲しかクレジットされていないが、実際には9曲収録されている(「Through Traffic」)。
元々「Through Traffic」という曲は、From Time To Time/4としてTransonicのコンピレーション『Transonic 2 (Feed Back)』に提供された曲で、EPにも再録。まりんとTransonicというレーベルとの関係もかなり深いもので、レーベルオーナーの永田一直は、実はまりんや田中純と同じく元O-Tism。・・・というところまでは結構知られていると思う。Transonicは元々Triggerというカセットテープのレーベルだったんだけど、このTriggerはそもそもまりんが立ち上げて、運営していたレーベルだったらしい。しかし電気グルーヴ加入後、レーベルに時間がかけられなくなって永田一直に譲ったという。僕がこの話を知ったのもつい最近なんだけど、いやあ驚いた。Triggerといえばサワサキヨシヒロを排出した国産テクノ黎明期以前の伝説ともいえるレーベルでしたからね。
このアルバムの音はシンプルな構成のテクノ/ハウスなので、時代がどう変わろうと聴けるし、結果的に、普遍的なサウンドになっていると思う。
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