Simian Mobile Disco - Attack Decay Sustain Release (V2/2007) 

Simian Mobile Disco - Attack Decay Sustain Release
Label: Wichita Recordings / V2 Records Japan (V2CP 333-334)
Format: CD×2
Released: 2007
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Simian Mobile Disco - It's The Beat
Label: Wichita Recordings / V2 Records Japan (PRCL-10018)
Format: CD
Released: 2007
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このblogはこっそり4年目に突入しています。4年目はもうちっと気楽にやって行きますんで、引き続きよろしくお願いしまっす。

今年の音楽シーンの台風の目。ロックとダンスをつなぐ最重要人物。Justiceがリミックスした「Never Be Alone/We Are Friends」でオナジミのSimianのメンバーであり、KlaxonsやArctic MonkeysのプロデューサーでもあるJames Fordを表す言葉はいくつか挙げられるだろう。そのJames Fordと、同じくSimianのメンバーであったJames Shawによる、Simian Mobile Disco(以下SMD)待望の、今年のいわゆるニューレイヴ・ムーヴメントを決定づける1stアルバム。
正直、個人的には今までだとスルー気味だったかも知れない傾向の音楽なんだけど、先に出てたSMD名義のミックスCD『Bugged Out! presents Suck My Deck』(過去レビュー >>)が結構良かったのと、MySpaceで試聴したら僕好みのキツめのアシッドな曲が入ってたのと、@TOWER.JPでニホン盤を買うと僕の大好きなLuke Vibertによるリミックスの入った特典CDがついて来るのとで、購入に至りました。

先に巷のニューレイヴと呼ばれるムーヴメントについて僕の立場を明確にしておくと、いわゆるニューレイヴというものにそもそも僕は何だか懐疑的だったわけです。その理由として、ある一定の傾向を持った音楽に対してニューレイヴと呼ぶそのやり方が、ロック側の立ち位置でしかモノを考えていないからなんじゃないかと、ついこないだ思い当たりました。ニューレイヴなんて呼び方、僕らの夢中だったレイヴがまるで過去の遺物であるかの様じゃないか!
まあレイヴなんて過去の遺物以外の何者でもないわけですが(元も子もないな)、つまりは、ダンス側から作られたムーヴメントでないという居心地の悪さが、僕のニューレイヴなるムーヴメントを見る目を懐疑的にしていたようです。そういったこだわりは音楽を聴く上で必要な場合もあるだろうけど、今回の場合、邪魔っけなだけですな。

とまあ、ここまで書いておいて、このアルバムを大絶賛するか、逆にメタメタにこき下ろすかすると、まとまりの良いレビューになって一件落着なんですが(笑)、実際のところそのどちらでもなくて、エレクトロクラッシュとディスコパンク以降のいわゆるディスコクラッシュとしては特に新機軸があるわけでもないけど、ニホン盤のボートラ(#1-11)を入れても41分ちょっとというアルバムとしてのコンパクトなまとめ具合と、レイヴ+ヒップハウス(#1-03)、アシッド(#1-04、05)、シンセポップ(#1-06)、オールドスクール・デトロイト(#1-08・この曲はテクノヘッズも間違いなく支持しそう)といった曲調の豊富さと高揚感は、レイヴ・リヴァイヴァルと言ってしまって良いかも・・・ってそうか、だからニューレイヴなんだね、きっと。

ところで前述のタワレコの特典CDにはGraham Massey(!)とLuke Vibertによる「It's The Beat」のリミックスが入ってるのですが、Lukeのリミックスが、むしろKerrier District名義の作品に近いイタロディスコにレイヴ期のジャングル・ブレイクビーツとブリープサウンドを加えた、正にダンス側(て言うかテクノか)から見たニューレイヴ(もしくはレイヴ・リヴァイヴァル)としか言いようのない怪作。
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