Tyree - Nation Of Hip House (DJ International/1989) 

Tyree - Nation Of Hip House
Label: DJ International / CBS (466147 2)
Format: CD
Released: 1989
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織田信成の処分内容についての考察であるとか、関空から週2便マカオへの直行便が就航してイヤッホーイ!っていうニュースとか、色々マクラに書きたかったネタはあったんだけど、どれもこれもいまさら感が強いので泣く泣くパス。

ヒップハウス! ヒップハウス!!
80年代末あたりのシカゴハウスのCD音源は基本的に極めてレアなので、見つけたらとりあえず買っとけなのであるが、これは先月中古屋で見つけたシカゴハウスのオリジナル世代であり、ヒップハウスという一大ムーブメントで名を成したTyree Cooperのオリジナルアルバム。リリースはDJ Internationalからで、TraxやDance Maniaと並び80年代のシカゴハウス語る上で外すことの出来ない最重要レーベルです(でした)。
ヒップハウスというのは88~89年あたりに一時的に爆発的に増殖してあっという間にすたれたシカゴハウスの1ジャンルで、簡単に言うとヒップホップ+ハウスでヒップハウス。まあ、ハウスミュージックのトラックにラップが乗っかったようなもんですわ。以前『Jack To The Sound』というアルバムを紹介した(過去レビュー >>)Fast Eddieなんかが有名。
このTyree Cooperの場合、ヒップハウスだけでなくピアノやソウルフルなヴォーカルを駆使したティピカルなハウスミュージックもプロデュースしているので(と言うよりもそっちが本業?)、本作もその辺りのテイストが入り交じった面白いものになってます。#01や#02あたりの、マッシヴでグルーヴィーなビートに流麗なピアノといったトラックに絡む、アタックの強いラップ、たまにアシッドという、いかにもヒップハウスな曲も文句なしにカッコ良いのですが、そこにさらにディスコサンプルを加えてアッパーに仕上げた#05なんて、もう最高としか言いようがない。
ヒップハウスの音源に関しては、今では手に入れにくいものばかりで僕もまだまだ探している最中なんですが、iTSでTyreeとFast Eddieのベストがそれぞれ配信されているのを見つけたので一応オススメしておきます。

iTS > Tyree - Jack'd, Vol.1 >>
iTS > Fast Eddie - Fast Eddie: Greatest Hits >>
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VA - De Megamiks: Gemikst Door Panic En Neophyte (Rotterdam Records/2007) 

VA - De Megamiks: Gemikst Door Panic En Neophyte
Label: Rotterdam Records (ROT C50)
Format: CD×3
Released: 2007
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A.N.A.R.C.H.Y.君が1記事書いてくれたので更新が1週間空かずに済みました。またよろしく!
・・・という戯れ言は置いといて。

このところリスナーとして迷走しておりまして、いちばんの原因はテクノが面白く感じない。って言うか聴く気にすらならない。それでJ-POP(歌謡曲)聴いたり昔のパンク聴いたりフレンチエレクトロ(この用語の意義はこの記事を参照のこと)聴いたりしてるんですが、まあ周期的にこんな時期はやって来るので一時的なことなのもわかっているとは言え、本人としてもこの状況は結構辛い。そこで、こんな時はたいてい、自らのルーツを顧みる作業を行うわけです。

92年にオランダのロッテルダムから生まれたガバは、パンク的なアティテュードを持った労働者階級のためのアナーキーなダンスミュージックで、それまでのレイヴやハードコアテクノの系譜にはあったものの、かなり突拍子のない突然変異的な音楽のように感じられた。僕は93年の初頭に、とにかくこの強烈な歪んだバスドラムの音にヤラレてしまって、それ以降、音そのものの快楽性を聴くといういわゆる "テクノ耳" のチャンネルが開いたのですが、ガバそのものは、93年頃までは音楽的な実験を繰り返して常に新しいアイディアを生み出すような攻撃的な革新性が感じられたものの、94年頃には完全に一定のフォーマットに収まってしまい、シーンも初期のアナーキーでユーモアのある雰囲気はいつの間にやら暴力性とナショナリズム一色に染まっていて、特にヨーロッパではフーリガンとネオナチのための音楽と化しており、さらに僕自身もすでに93年末にはアシッドリヴァイヴァルの洗礼を受けていたので、急速に興味を失ったのでした。

そんなRotterdam Recordsの歴史が時系列にミックスされたCD1とCD2に、最新のリミックス音源のCD3を加えたレーベル15周年記念の3枚組コンピレーション。僕はCD1の前半30分あたりまでは今でも好き。だけどCD1のそれ以降とCD2、CD3はとても聴いてられないし、多分2度と聴かない。僕にとってはこんなものチンカス以下のゴミ。
こうして見ると、ガバ最良の時間はごく短かったんだなあと改めて認識しました。ま、ムーブメントなんて何でもそんなものだろうけど。
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