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 2008年01月 

Gant-Man & Traxman - The Best Of Dance Mania: Chicago Ghetto House (Dance Mania/2003) 

Gant-Man & Traxman - The Best Of Dance Mania: Chicago Ghetto House
Label: Dance Mania Records (CDDR-8526)
Format: CD-R
Released: 2003/2007
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珍しくケータイからblogをUPしてしまった。いや、つい笑ってしまったもので。

このblogでは何度も紹介しているシカゴハウスの徒花的レーベルDance Mania Recordsより、03年にリリースされながらニホン国内には入ってくることもなく廃盤となっていたJUKEもの(いわゆるゲットーハウス)をミックスしたレーベル・ベストが昨年再発されまして、僕はK. Hand(過去レビュー >>)と一緒にdiskUNIONのオンラインショップで今年になって購入。この再発劇を手がけたのはDance ManiaからリリースするDJ Slugoという人物だと言われていますが、何とこのCDケースに入ってるジャケットは、このDJ Slugoの過去の(?)ミックスCDのジャケットの裏面にプリントされています。反故紙感覚。ある意味エコだ。こんないい加減さ、シカゴ以外には絶対あり得ません。そして勿論、当然のようにCD-R。
内容はいつもの通り。アホアホなヴォイスサンプルやラップに、チープなざっくりした腰にくるジャストなハウスビート。スキモノにはたまらない100パーセントJUKEトラックス。僕的にはもう鉄板です。特にピークは終盤の#45のDJ Deeon「Southside (DJ Shouts)」から#46のDJ D-Man「Westside (DJ Shouts)」にかけてのサウッサイとウェッサイのケンカ御輿。ここでシャウトされ続けるDJの名前を聞いてると、一体シカゴには何人のDJがいるんだとビビる。
JusticeがDJ Funkをリミキサーに起用したり、Surkinがインタビューで若い頃Dance Maniaに影響を受けた(いや今でも若いやろキミ)と話していたことが現している通り、またフレンチヒップホップとの親和性もあることから、最近はニューエレクトロの文脈でも耳にすることの多くなったJUKE(シカゴもの)やJIT(デトロイトもの)といったゲットーミュージックですが、この機会にノーテンキでダーティーなパーティーミュージックに触れて卑猥に腰を動かしてみてはいかがでしょうか。
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○協のチラシ。 


いや「ケミストリー」って(笑)

K. Hand - Acacia Classics Volume One (Acacia/1997) 

K. Hand - Acacia Classics Volume One
Label: Acacia Records (ACACIA CD-001)
Format: CD-R
Released: 1997/2007
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日曜の晩に急に熱が出たので月曜の朝病院に行ったら、インフルエンザじゃないただの風邪とのこと。そんなわけで現在静養中なんですが、やることなくて暇なのでこっそりとblog更新。

デトロイトのディスコハウサーKelli Hand女史が主宰するAcacia Recordsのコンピレーションが昨年再発されまして、まあこれもその時は買うの忘れてたんですが、今年に入ってふと思い出してdiskUNIONのオンラインショップで購入。97年発の原盤は多分CDだったと思うのですが、この再発盤はやっぱりと言うかCD-R。
Kelli Handの作るハウスミュージックはとにかくラフでダーティーな部分が魅力で、このノリは天然モノ以外のなにものでもない。ざっくりしたリズムと切り刻まれたディスコサンプルのからみはシンプルなれど独特のグルーヴを持っている。まあ簡単に言うとシカゴハウス直系のデトロイトハウス。
#01はClaude Youngとの競作。#05は石野卓球のミックスCD『Mix-Up Vol.1』(1995) にも使われてましたね。#09は初期UR、つまりMad MikeとJeff Mills、そしてデトロイトハウサーのヴェテランMike Clarkが制作に関わっています。そして#13はBeltram「Energy Flash」ネタ!
ちなみに、このアルバムをiPodで聴こうと思ってiTunesでリッピングしたところ、ジャケ画像を勝手に取得したのでまさかと思って調べたら、何とこのアルバムをはじめAcaciaのカタログがiTSで買えるようになってるではありませんか! いやー、恐ろしかねー。
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【ビール】 Spendrups Old Gold 

別にスウェーデンつながりってことでもなかったのですが、昨年夏にIKEA港北で買ったスウェーデンのビールその2(その1はこちら)。
泡はけっこう細やかで、意外や口当たりは爽やか。フルーティーな味わいの後ろから徐々に感じられる苦みも心地良くて、なかなか美味かった。僕としては普通のSpendrupsよりもこっちをオススメしたい。
今度は神戸のIKEAで買おうっと。

Fujasaki - ReMixtape (Sudd./2008) 

Fujasaki - ReMixtape
Label: Sudd.
Format: MP3
Released: 2008-01-21
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このblogでは何度かプッシュしているスウェーデンのFujasakiによるここ最近のリミックス仕事をまとめたアルバムが、自身のレーベルSudd.より公開されました。
彼の作るトラックは、ヒップホップからの影響を感じさせるグルーヴを持った微細なエレクトロニカであれ、チープなシンセやヴォコーダーを使ったエレクトロポップであれ、まるでPファンクのようなヴォコーダー使いやウワモノの黒さを感じさせるメロディーがファンキー。でもねっとりとした感じはなくて、これはもう白いファンクと言ってしまっても良いのではないか。個人的には、初聴だった#06のポップさにもやられましたけどね。
まだ彼の音楽に触れたことのないひとは、Fujasaki入門編として聴いてみてはいかがでしょうか。
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Cylob - Alpine Acid (Cyblog/2008) 

Cylob - Alpine Acid
Label: Cyblog
Format: MP3
Released: 2008-01-16
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引き続きMusic Forestさん経由、こちらは過去にRephlexなどからのリリースでお馴染みのブレインダンス系ベテランCylobが、同じく自身のblogで公開したミニアルバム。
AFXのAnalordシリーズ以降とも言える一発録りっぽいチープかつシンプルなアシッド・ブレイクビーツ/エレクトロ。このひともビキビキと言うよりかはウニョウニョですな。
最近、彼らやLuke Vibertなどの、シカゴハウスの系譜を感じさせない新たなアシッド・シーンがまた活発なようです。僕はシカゴアシッドが何より好きなんですけど、アシッド好きには、こういったブレインダンス系のアシッド・サウンドもまた侮れません。
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Chris Moss Acid - 303 Sketches (Acidblog/2008) 

Chris Moss Acid - 303 Sketches
Label: Acidblog
Format: MP3
Released: 2008-01-05
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いつもオモシロイ音源を紹介してくれるMusic Forestさん経由、UKの遅れてきたアシッド狂ことChris Moss Acidが自身のblogにて公開したミニアルバム。
ときにいかつく、ときにチープにTB-303をひたすらウニョウニョとかき鳴らすハードアシッド。基本的にシンプルなつくりで、12曲入りながらも1曲1曲が短いので聴きやすいのも魅力。
Chris Moss Acidのシングル、アルバム、DJミックスはMySpaceからダウンロード出来るので、アシッド好きは必ずチェックです。
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The Dirty Criminals - Collision Between Us And The Damned (Gigolo/2006) 

Traxx presents The Dirty Criminals - Collision Between Us And The Damned
Label: International Deejay Gigolo Records (GIGOLO 192 CD)
Format: CD
Released: 2006
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誰しも、リリース時にレコ屋で見つけて気になったりしたものの、色んな理由でそのときは買わず、そのまま忘れ去られてしまったレコードやCDって沢山あると思いますが、これもそんな1枚。先日中古屋で見つけるまですっかり忘れてましたよ。
The Dirty CriminalsはシカゴのDJ Traxxを中心としたプロジェクトで、この『Collision Between Us And The Damned』はその2ndアルバム。1stについては未聴なので内容について述べることが出来ませんが、この2ndは、ユニット名の通りダーティーでざらついた音質のオールドスクーリーなアシッドハウス。同じGigoloからのリリースとしては、Abe Duqueとかに近いアンダーグラウンドで悪~い雰囲気がプンプン漂ってます。
10曲中半数の5曲のプロデュースをTadd Mullinix (a.k.a. Dabrye, James T. Cotton, SK-1) が務めており (#01, 02, 04, 05, 06)、そのうち#02「Revenge 303」は、かのPhuture「Acid Trax」のカバー。そして#03「Dias Cortas」のプロデュースは、何とLiaisons Dangereuses!! こいつら、ただ者ではない感もプンプン漂ってます。
フリークエンシー幅の広いTB-303のビキビキ感、そしてロウファイでアナログなリズムマシンのアタックの強いサウンド、アシッドハウス好きにはもう最高としか言いようのない1枚。文句なし。
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VA - Fine: The Best of Frogman (Third Ear/2007) 

VA - Fine: The Best of Frogman
Label: Frogman Records / Third Ear (XECD-1092-1093)
Format: CD×2
Released: 2007
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今週末のパーティーを持ってCold SleepするFrogman Recordsの14年間の軌跡をまとめたメモリアル・ベスト・・・と言うにはレアトラック盛り沢山過ぎるレーベルコンピ。
昔も今も大阪に住んでいる僕にとっては、90年代前半、東京のテクノといえばFrogmanのことだった。Frogmanが立ち上がった当時、福岡にはSyzygyがあり、そして大阪にはとれまがあった。それが二ホンのテクノのほとんどすべてだった(ように思えた)。そのFrogmanが冬眠するという。
まあ近年はリリースも昔ほど活発ではなかったし、このニュースを聞いたときもCISCO閉店のときと同様「やっぱり・・・。」という気分のほうが強かった。Kagamiのヒットがレーベルを延命させていたとは言え、二ホンのテクノシーンにおけるレーベルとしての役割はすでに終わりを向かえていたと思う(ただしサブレーベルのU.S.B.については別で、僕はまだまだ期待していたのですが)。
そんな気分で聴いたレーベル久々のコンピ(もしかすると最後のコンピか?)なんだけど、いやあ、これが良いのです。
過去の12"や未発表曲を中心にまとめられているのですが、決してノスタルジーに浸るわけではなく、むしろ少し突き放した鳥瞰した意識でもって、2007年(リリース当時)に聴いても通用するであろう古さを意図的に感じさせない選曲がされているように思います。しかもマニアック過ぎず、かと言ってわかりやす過ぎず。それは2枚目のDJ TA-1 (Taichi Master) によるレーベル音源を使用したミックスについても同様。聴いてると、あっ、この曲こんなにカッコ良かったのか、みたいな発見が幾度となくあります。
"冬眠" という単語を使ってる以上、いずれはまた春が来て眠りから覚めてくれることを心の片隅で期待しつつ、とりあえずは今までありがとうございました、ってことで。
ちなみに僕は特典DVD目当てにHMVでCDを買ったのですが、iTSだと2枚目の音源が1ファイルとトラック毎のファイルの2種類用意されており、しかもmexicoさんのボーナストラック付き。いやーん。
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俺たちフィギュアスケーター (監督:ウィル・スペック,ジョシュ・ゴードン/2007/アメリカ) 

俺たちフィギュアスケーター』は、原題が "Blades Of Glory" などという大仰なコメディ映画。
4年に1度行われる冬期スポーツの国際大会(あくまでオリンピックとは無関係)の表彰式で乱闘騒ぎを起こしたがため、男子シングルの競技から永久追放の処分を食らった犬猿の仲である2人の男性フィギュアスケーターが、フィギュアスケート界復帰を狙い、規定に記載されていないのをいいことに、男性同士のカップルを組んでペア競技に出場し、金メダルを目指す。
採点が旧採点方式のままだったり、競技会なのにヴォーカル入りの曲ばかりを使っていたり、だいたいあのメタボな体型でフィギュアは無理だろうとか、ツッコめるところは山のようにあるのだけれど、そんな細かい(?)ことがどーでもよくなるくらいばかばかしく、ひたすら笑える作品。
たとえフィギュアスケートに詳しくなくても、何の問題もなく楽しめると思う。もちろん、フィギュアを知ってたらさらに笑えるネタもところどころに織り込まれている(例えばサーシャ・コーエンとか佐藤有香とか)。
コーチがかつて開発したものの、危険すぎるからという理由でスケート協会(あくまでISU国際スケート連盟とは無関係)から禁止され、北朝鮮に持ち込んだという伝説の技 "アイアンロータス" とは果たして!? ・・・北朝鮮でのアイアンロータスの失敗映像がブラック過ぎて、夢に出そうです。
いや~、バカ映画って本当にいいものですね。

安彦良和 - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 16 (角川書店/2007) 

080119.jpgかのオデッサ作戦を描く後半。
TVシリーズや映画版よりも早くアムロのニュータイプへの覚醒がはじまり、表紙にも登場しているようにギャンがオデッサに登場。そしてマ・クベが壮絶な最期を迎える。
かつて、ファースト・ガンダムには原作小説、TVシリーズ、そして劇場版三部作と、それぞれ少しずつ設定や物語の展開が異なっているものがパラレルワールドのように同時並行的に存在していたのだけど、安彦良和のTHE ORIGINは、それらの魅力を熟知した上で破綻のない、それでいてダイナミックかつエキサイティングなストーリーを新たに紡ぎ出している。
これまでも感じた、キャラクターへの新たな肉付けを含む作り込みによって描かれた重層的な物語が、ここへ来てスピード感を増しているようにも感じる。まさにORIGINの名に相応しい。
THE ORIGINの映像化の噂もちらほらと漏れ聞こえて来ているが、それについては期待半分不安半分といったところです。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 16 オデッサ編・後 (16) (角川コミックス・エース 80-19)
(2007/11/26)
安彦 良和

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1%の奇跡 (MBC/2003/韓国) 

カン・ドンウォン、キム・ジョンファ主演。全26話。

ある日、キム・ダヒョンは電車の中で老人に席を譲り親切にする。
その老人は実は、財閥の会長だった。
会長は"キム・ダヒョンと結婚したものへ遺産相続の権利を与える"と
遺言状を書き換えてしまう。そこで会長の孫である、チェインがタヒョンとの交際を始める。
(Wikipedia)

またしても "契約恋愛" モノ。『フルハウス』(2004) 、『私の名前はキム・サムスン』(2005) 、『宮』(2006) など最近観た韓国ドラマがいずれもそうだったけど、韓国ドラマって同じような設定好きだなあ。もしかしてブームだったのか? この『1%の奇跡』(2003) がいちばん古いドラマなので、韓国ドラマの契約恋愛(あるいは契約結婚)パターンは、本作あたりがルーツなのかも知れない。
それにしても全26話は長かった。もう途中でDVD観るのやめようかとすら思った。それでも最後まで観させる脚本と演出、そして俳優の演技力はさすが。
ラスト5~6話は大きく荒れることもなくめでたしめでたしムードのまま話が進むのだけど、これは最後まで見続けたことに対するごほうびみたいなものだったのだろうか。なんかサブストーリーを順番に見せられているような感じもしたけど。あと、これから観るひとがいるといけないから詳しくは書かないけど、最終話のラストにはさらにオマケ(ファンサービス?)が残されている。
あ、物語の前半に『大長今』(2003-2004) で王様を演じた俳優が出てくるのですが(まるで劇団ひとりみたいでまったく威厳がない。王様なのに)、このひとの役は作中半ばでアメリカ留学していなくなってしまう。多分このドラマは視聴率が当初の予想よりも良かったために、予定よりも放送が延びたのだろう。時期的に、『大長今』のロケとバッティングしたものと思われます。ドラマの放送話数が急遽増えた場合に、突然作中でアメリカ留学させて物語から姿を消すというのも、韓国ドラマではよくあることです(笑)

1%の奇跡 DVD-BOX 11%の奇跡 DVD-BOX 1
(2005/10/28)
カン・ドンウォン; キム・ジョンファ; イ・ビョンウク; ハン・ヘジン

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1%の奇跡 DVDBOX 21%の奇跡 DVDBOX 2
(2005/12/02)
カン・ドンウォン; キム・ジョンファ; イ・ビョンウク; ハン・ヘジン

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「1%の奇跡」ビジュアル・オリジナル・サウンドトラックDVD「1%の奇跡」ビジュアル・オリジナル・サウンドトラックDVD
(2007/10/03)
カン・ドンウォン;キム・ジョンファ;ハン・ジヘ

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CONCEPT of 1%の奇跡 Full storyCONCEPT of 1%の奇跡 Full story
(2006/09/29)
カン・ドンウォン; キム・ジョンファ; イ・ビョンウク; ハン・ヘジン; ピョン・ヒボン; キム・スンミン; キム・ジウ; イ・ヒド

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Pryda - Genesis (Pryda/2007) 

Pryda - Genesis
Label: Pryda Recordings (PRYLTD001)
Format: 12"/MP3
Released: 2007
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TBCのTVCM、よく観ると間違い探しが何問も作れそうだ。

Swedish House Mafiaの中では僕はEric Prydzが好きなんだけど、特にPryda名義のトラックにはテクノ寄りのものも多くてチェックが必要です。また、同じスウェーデンのAdam Beyer、Joel Mull、Henrik B、そしてAril Brikhaなんかとも交流があるというのが面白いところ。
この『Genesis』はちょっと古い片面シングルだけど、疾走するディスコ・ベースと叙情的なキラキラしたシンセラインがドラマティックに展開する10分超えの大作。
Eric Prydzのトラックって、どれも何故か男らしい感じがするなあ。
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Axwell - Submariner (Axtone/2007) 

Axwell - Submariner
Label: Axtone Records (AXT001DV/AXT001DG)
Format: 12"/MP3
Released: 2007
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普段浜崎あゆみには興味がないけど、左耳の聴覚を失ったというニュースにはやはりショックだったな。突発性難聴と言うらしいけど、僕も含め、爆音で電子音や電気音を聞き続けてるDJやクラブが好きなひとにも他人事ではないかも知れん。

Eric Prydz、Steve Angello、Sebastian Ingrossoら "Swedish House Mafia" を率いるスウェーデン・ハウス・シーンの若き雄Axwellによる片面シングルは、ミニマリスティックなエレクトロハウス。リズムではなくウワモノのエフェクトとSEで展開を作るあたりは流行りと言えば流行りの手法なんだろうけど、ブレイクでこれをやられると一気にトップギアに入ったようにガツンと上がる。ミニマルなんかと比べるとやはり派手派手しく感じるけど、なかなか聴ける1曲だとは思う。
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Dubfire - Ribcage (Desolat/2007) 

Dubfire - Ribcage
Label: Desolat (DESOLAT001)
Format: 12"/MP3
Released: 2007
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ATAKの渋谷氏の日記読んで珍しく同意したのですが、僕も人生初ダウンを買ったのですよ、先週(デュベティカみたいな高いのじゃないけど)。いや、こんなに軽くて暖かいものかと。まだ近所のスーパーに買い物行くのに着ただけですが、早くこれ着て遊びに行きたいです。

昨年はDubfireの年だったなあというのはテクノファンの共通認識だと思うのですが、これは『remix』誌の年間ベストに載ってた片面シングル。念のため説明しておくと、Dubfireはプログレッシヴハウスの大御所ユニットDeep Dishの片割れ。まさかDeep Dishまでミニマルをやるとは、そしてm_nusからリリースしてPlastikmanのリミックスまで手がけるとは(しかも「Spastik」!)、結構な衝撃でした。
このトラックは、シンセの単音と乾いたベースラインがコール・アンド・レスポンスを繰り返しながら、SEやホワイトノイズを使って徐々に徐々に上げていく超ドラッギーな12分の大作。こういうハマリ系に僕はとても弱い。もしも昨年中に聴いてたら、僕も年間ベストに入れてたかも知れない。
昔は雑誌の年間ベストに紹介されるような12"でも、よっぽどのヒット曲でない限り再プレスされないので、後から探しても買えなくて臍を噛むのが普通だったのに、今はMP3でいつでも簡単に買えるので便利な世の中ですね。まあその分面白みがなくなったと言えばその通りなんですが。(しかし『mixmag』のDubfireのミックスCD付きの号を買い逃したのはやはり痛い・・・。)
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【ワイン】 Douro Evel Grand Escolha Tinto 2004 

080110_3.jpgうちクリ(おうちクリスマス)で開けるつもりで買った、酔ひどれさんに教えてもらったちょっとだけ高めのドウロワイン。うちクリ当日は残念ながら二日酔い気味だったので、大晦日恒例の鴨鍋の日に開けました。鴨と言えば赤でしょ?
芳醇な香りと深みのある味わい、かすかに感じるコルクの香りと強めの渋みも含めて、いやあ、重めでなかなか美味しいワインだったなあ。また何かのイベント時に飲みたいと思います。

【Tシャツ】 Underworld @ Electragride 2003 

(マクラ続き)
とか言いながらディスクレビューしないのはひねくれてるからかな。

Underworldつながりで、以前本サイトで公開していた2003年のエレグラTシャツを再公開。
フロントには "There is one bird in my house"、バックには "28.11.03 Makuhari Messe / 29.11.03 Osaka ATC Hall" のプリントがあります。今でもたまに着てます。
Underworldって、最近は2年おきに来てるんですね。僕はこの2003年以来、2005年も2007年も見逃してるので、次回2009年には見に行けたらいいなあと思います(来るのか)。

(写真は2004年8月に本サイトで公開した当時のものです。)

Underworld - Live at The Oblivion Ball, Makuhari Messe, Tokyo, Japan 24.11.2007 (underworldlive.com/2007) 

Underworld - Live at The Oblivion Ball, Makuhari Messe, Tokyo, Japan 24.11.2007
Label: underworldlive.com (UWRLIVECD-013)
Format: CD×2
Released: 2007
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年末年始ネットが不通だった反動で、blog更新熱が高まっております。しかもディスクレビューの。

Underworld、昨年11月の幕張メッセでのライヴをパッケージ化。翌月リリースされました。ライヴから1月ほどでCDになって店頭に並ぶなんて、すごいことだなあ。金額には少々納得いかんけど。
先ず冒頭の「Dark Train」の新ヴァージョン「Nu Train」でいきなりツカミはばっちり。すごいテンション。そして「Cowgirl/Rez」には、クレジットはないけど「Spoonman」も混ざってるし、『dubnobasswithmyheadman』世代にはもうたまらない1枚目。
2枚目は『Beaucoup Fish』時代の楽曲中心に、さらにヒートアップ。なんだけど、だんだんと散漫と言うかグダグダになっていくように聴こえる。寄る年波には勝てないのかオッサン2人、体力的に保たないのかなあ。2005年の3枚組のライヴ盤聴いたときはそんなことなかったのに。いや、このとき確かカールかリックかどちらか病み上がりだったはずだから、その所為だろう、と好意的な解釈をしておこう。
とにかく1枚目ではすごく密度の濃いライヴを聴くことが出来て、昔好きだったUnderworldに出会うことができる。これ、CD1枚に収めた方が良かったかも知れんなあ。いや、でももしそうだと今度は物足りなくて、何で2枚とか3枚組にしないんや、とか思うんだろうな。
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Oxia - Lost Memory EP (Goodlife/2007) 

080109.jpgOxia - Lost Memory EP
Label: Goodlife (GL30/189.1030.714)
Format: 12"/MP3
Released: 2007
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年末年始の暴飲暴食で荒れた胃も徐々に治りつつあります。本日休肝日3日目。そりゃあ飲んで酔いつぶれて眠るまで飲みますよ、まったくもう!(誰に怒ってんだ!?)

Oxiaって昔はフランスを代表するブリブリのエレクトロディスコのひとって感じだったのに、気付けば●KOMPAKTとかからもリリースするようになっていて、同じくエレクトロディスコのレーベルという印象の強かった自身のレーベルGoodlifeからは久々のリリースらしいけど、やはりと言うかミニマルをやってます。
コロコロと転がる丸いシンセとプログレッシヴ系の粒の粗いエフェクトやSEでじわじわとハメながら上げて来るエレクトロミニマル・トラックス。
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びびんばが2007年に聴いた音盤10枚(+10曲) 

2007年の初頭は、何故かここ数年でいちばん新譜を買いまくった時期だったのですが、夏頃には失速して音楽鬱状態となり、一応復活はしたものの、結局あのアルバムもまだ聴いてないしこのミックスCDもまだ聴いてないという、買い逃しだらけな状況です。
そんな中、2007年も【びびんばが2007年に聴いた音盤10枚】と題し、2007年リリースものにこだわらず、2007年に耳にした音盤の中から好きなものや個人史的に重要だと思う作品を選びました(アルバム限定)。なお、並び順はランキングではなく、アーティスト名等のアルファベット順です。

【Albums】

The Cinematic Orchestra - Ma Fleur (Ninja Tune/2007)
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使用頻度の高かったストーリーライクなチルアウト・ジャズ。Ninja Tuneは2007年良かったと思います。

Fujasaki - HCA (Sudd./2006)
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線の細いだけのエレクトロニカは好きじゃないけど、Fujasakiは繊細な中にもぶっといグルーヴが感じられて衝撃でした。

Gui Boratto - Chromophobia (●KOMPAKT/2007)
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ジャケット通りカラフルなミニマル万華鏡。

Hiromi's Sonicbloom - Time Control (Telarc/2007)
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ライヴを生で体験しているかどうかで彼女の評価は変わってくるはず。上原ひろみの新バンドによるソニック・フュージョン。

VA (compiled by mats3003) - よりぬきEARN ENOUGH FOR US (GOES TO THE DISCO) (CD-R/2007)
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これ入れるの反則かなあ。matsさんにもらったCD-Rは2007年前半iPodの再生率がかなり高かった。このコンピの裏テーマは80年代感とエピック感だと思います。

Moodymann - Moodymann Collection (Mahogani Music/2006)
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クルマで聴くのに持ち出す率が極めて高かった1枚。しかし買ってすぐにCDをなくしてしまったので、今手元にあるのはiPodから引っこ抜いたAACファイルをCD-Rに焼き直したものです(涙)

080107g.jpgOut One - Vitamin House (Institubes/2005)
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結局僕がニューエレクトロに求めていたのはゲットー成分なんだな。

Simian Mobile Disco - Bugged Out! presents Suck My Deck (New State/2007)
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ニューレイヴの連中はDJではセカンド・サマー・オブ・ラブ期のクラシックを多用するところが良いと思います。

Fumiya Tanaka - mur mur: conversation mix (Torema/2007) / via (Torema/2007)
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2007年もフミヤの活動が活発で嬉しい限りでした。今年はいよいよアルバムだそうで、楽しみであります。

Hiroshi Watanabe - Genesis (Klik/2007)
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強靱なビートと美しすぎる旋律の両立を果たしたワタナベヒロシ本人名義による到達点であり最高傑作。

あと、今回はアルバムと別にトラック部門を設けました。MP3等をオンラインで購入する機会が増えたことから、シングルもまた昔のようにたくさん聴くようになったので。

【Tracks】

080107l.jpgApparat - Fractales
from "Walls" (Shitkatapult/2007)
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080107m.jpgAril Brikha - Winter
from "Winter EP" (●KOMPAKT/2007)
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080107n.jpgAvril Lavigne - Girlfriend (Dr. Luke Mix feat. Lil Mama)
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080107o.jpgBoys Noize - My Head (Para One Remix)
from "Lava Lava" (Boys Noize/2007)
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080107p.jpgChristian Prommer's Drumlesson - Strings Of Life
from "Strings Of Life" (Sonar Kollektiv/2007)
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080107q.jpgEllen Allien & Apparat - Jet (Paul Kalkbrenner Remix)
from "Jet Remixes" (BPitch Control/2006)
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080107r.jpgKid Rolex - Pussy Pop (Lovely Chords 2 Fingers Remix)
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080107s.jpgLiebe Ist Cool - OK! (Version 2)
from "Podcast 2" (Archipel/2006)
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080107t.jpgMinilogue - Space
from "Space EP" (Traum/2007)
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080107u.jpgModeselektor feat. Ninjaman - Weed Wid Da Macka (Modeselektor Remix)
from "BPC Camping Compilation 03" (BPitch Control/2007)
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年間ベストって様々な音楽系blogでやってるけど、それぞれの書き手の個性が出てたりして面白いなあと思います。えっ、このひとがこんなの選んでるの!?、みたいな意外性もたまにあったりなんかして。僕は毎年この時期にいろんなひとの年間ベストを見て回るのが好きです。そしてその中から面白そうなブツを見つけては、年初の買い物で自分も探してみたりして。なので、blogとか持ってるひとで年間ベストを書いたひとは、じゃんじゃんTBして僕に教えてくれるとうれしいです。

それでは改めて、今年もacid over the rainbowをよろしくお願いします!

【ビール】 サッポロ The Golden Malt 

あーあ、9連休なんてあっと言う間でした。明日からまた仕事ですなあ・・・。
(あ、例年通り2007年ベストはやりますよ。もう少々お待ち下さーい。)

サッポロから、イオン系店舗限定販売のビール。この商品もプレミアムビールの位置づけらしいです。
プレミアムと言いつつ、飲み口は少々ライトかなという気がする。にもかかわらず、あとまで引きずる苦み。まあイマイチとまでは言わないけど、サッポロはプレミアムビールはヱビスだけに絞った方が良いのではないでしょーか。

【ビール】 A.J.I. 恋恋ビール Stout 

080106_3.jpg12月29日はメダリスト・オン・アイスを見に行きました。当日はテレビでも放送がありましたが、前年のメダリスト・オン・アイス同様、今回もリンクにオーケストラを入れてのアイスショー。前回ほどのインパクトはなかったけど、それでも充分楽しかった。今回またまた高橋大輔の「白鳥の湖」を見れたりもしたんだけど、水津瑠美がNitin Sawhneyの「Nadia」を使ったプログラムを演じたのがいちばん良かった。インド風ドラムンベース。

A.J.I. Beerは大阪の箕面の地ビールで、恋恋ビールはそこのスタウト。
スタウトといえばやはりギネスを意識せずにいられないですが、恋恋ビールはギネスと比較しても遜色ない、コクとなめらかさを感じさせながらも、強めの酸味が心地よいスタウト。

【ビール】 Cass Red 6.9% 

080106_2.jpg12/29の記事のマクラで書いた四大陸選手権の代表選手についてですが、昨シーズンから世界選手権の滑走順を四大陸選手権までの成績による世界ランクで決めるようになったのだそうで、その影響で四大陸にも世界トップクラスの選手が出場するようになったのだそうです。

昨年韓国で買ってきたCassのRedヴァージョン。何がレッドなのかよくわからず飲むのに躊躇してましたが、大晦日イブにキムチ鍋をしたので合わせて開けてみました。
確かに赤いね、レッドやね。琥珀ヱビスみたい。ビールにしてはかなり高めのアルコール度数(6.9%)のおかげなのか、泡立ちは控えめ。そしてビールにしてはかなり高めのアルコール度数のおかげで、まるでワインか洋酒のようなアルコール感。ビールという感じがあまりしなくて、なかなか変わった、ユニークなビールでした。韓国は寒いからこれくらいアルコールっぽい方が良いのかな。

私の名前はキム・サムスン (MBC/2005/韓国) 

080106_1.jpg遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
旧年中は当blogをご覧になって頂き、ありがとうございました。今年もacid over the rainbowをよろしくお願いいたします。

実は、年末に自宅のモデムが故障して、ネット生活からはなれた年末年始を送っていました。わが家は夫婦ともにネット依存症気味なのでちょいと辛かったです(笑) で、テレビもおもしろくないし、家にいるときは借りっぱなしでたまってる韓国ドラマばっかり観てました。

主人公キム・サムスンは、フランス留学経験を持つ30歳、太目の独身パティシエ。
しかし、クリスマスイブに3年間付き合っていた彼氏(ミン・ヒョヌ)に浮気され、フラれ、勤め先もクビになる。 失恋のショックから泣いていたところを、生意気な青年実業家ヒョン・ジノンに出会う。 ひょんなことから、サムスンの作ったケーキを食べたジノンは、自らが経営するレストラン「ボナ・ペティ」に彼女を雇う。
しかし、サムスンの亡くなった父が借金の保証人になっていたことが発覚し、自宅が抵当に取られる危機に遭遇。 同じく、母親から勧められるお見合いを断固として拒否したいジノンと利害関係が一致し、「5千万ウォン」と引き換えに、犬猿の仲であったジノンと契約恋愛をすることに…。
(Wikipedia)

私の名前はキム・サムスン』は例によって恋愛コメディ。各所に笑いのポイントが用意されており、そしてキム・サムスンのにくめないキャラクターも好感が持てるものの、個人的に初めのうち登場人物に感情移入できなかったので面白く感じるまで時間がかかりましたが、まあなかなか楽しめたのではないかと。"嫌いなもの同士がやがて相思相愛になる"+"シンデレラストーリー" というのはもう韓国ドラマの黄金パターンですな。
それにしても、キム・サムスン役の女優が役作りのため8kgも太ったという逸話はすごいなあと思いました。あと、キム次長(イ料理長)とかチョン最高尚宮(支配人)とか、見知った役者も出ていて笑えました。

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