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 2008年07月 

Basic Channel - BCD (Basic Channel/1995) 

Basic Channel - BCD
Label: Basic Channel (BCD)
Format: CD
Released: 1995
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CDで聴くBasic Channelガイド 第1/12回

唐突に始めてしまったBasic Channel特集。それにしても2008年のテクノシーン最大のニュースは、以前書いたようにX-102の復活と、そしてこのBasic Channelの復活(プラス、MauritzMoritz von Oswald Trioの来日!)であることに間違いはないでしょう。
Basic Channelは、元Palais SchaumburgのMauritzMoritz von Oswaldと、ベルリンのレコ屋兼レーベルHard WaxのオーナーMark Ernestusによる、ユニット兼レーベル兼マスタリングスタジオの名前であり、もともとジャマイカで生まれたダブを基調とした作品を、ヴァイナル・ベースでリリースしています。
そこで今回の特集タイトル【CDで聴くBasic Channelガイド】ですが、ヴァイナル・ベースの作品をあえてCDで聴くとは、ハイ、つまりBasic Channel初級編ですね。僕自身Basic Channelの作品をヴァイナルで集めているわけではないのであまりコアな内容は書けませんが、これまでBasic Channelに触れることのなかったひとに新たな門を開くことが出来れば "してやったり" です。

ところで本体のBasic Channelレーベルは1993年から1994年のたった2年間に9枚の12"をリリースしたのがその活動のほとんど全てなのですが、それらの作品に加え、未発表曲をまとめたのがこの『BCD』。ヴァイナルから録られた曲も含めて、リスニング向けにエディットされている(ような気がします)。そしてヴァイナルライクなプチプチとノイズ混じりのざらついた音響の4つ打ちのダブは、それまでのテクノやハウスにはなかった深淵な世界を生み出している。Jamaica meets Berlin!
テクノの歴史上最も重要な発明はアシッドハウスとBasic Channelの2つだと答えたのは石野卓球ですが、彼らのこの "発明" は、後のテクノシーンに多大過ぎる影響を遺してしまった。現在も直接的なフォロワーが後を絶たず、ミニマルダブと呼ばれるジャンルが派生していることは勿論のこと、Basic ChannelがなければWolfgang VoigtのStudio 1シリーズ(過去レビュー >>)は生まれ得なかっただろうし、Studio 1がなければRichie HawtinがConcept 1シリーズを始めることも、作風を大きくミニマル化することもなく、引いてはここ数年のテクノシーンがミニマルの潮流に飲み込まれることもなかったであろうことは疑うベくもありません。

ちなみに巷ですっかり定着した "ベーチャン" という呼称、実は僕はあまり好きではないので、このblogでは長いけどBasic Channelと呼ぶことにします。Basic Channelのことを "ベーチャン" と呼び始めたのはおそらくライターの三田格氏だと思いますが、僕は三田氏は音楽を漁るうえでのガイド役として全幅の信頼を置いてはいるものの、この略称はユーモアとは言えどうなのかなと。三田氏はドラムンベースのことも "ドンベー" なんて呼んでいたけど、こっちの方は定着しませんでしたね(笑)
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