崖の上のポニョ (スタジオジブリ/2008)

今回は努めて "子ども向け映画" に徹した作品でしたね。作画も、これまでのリアリズムを追求する密度ある書き込みの対極を行く、絵本タッチの絵。それはそれで心地良かったりします。
過去の宮崎作品の中では、テイストとして『となりのトトロ』がいちばん近いです。『トトロ』ってすでに20年前の作品だけど、今でも子どもにいちばん人気のある作品なんですよね。DVD等はもちろん、グッズの売り上げもすごい。世の中でいちばんお金を落としてくれるターゲットが子どもなのは定石ですが(必ず親がついてくるから)、スタジオジブリとしては、子ども向けのソフトを『トトロ』以外にも今後用意したいという意図があったのでしょう。事実、今回の映画は子ども向けで行こう、というコンセプトを打ち出したのは鈴木敏夫プロデューサーだと言うから、さもありなん。
まぁそういう穿った話は抜きにして、子ども目線で観ると充分楽しめる映画なのでは。大人が作る子ども向けのものって、たいてい子どもをナメて作るから、逆に子どもに受け入られない駄作になることがほとんどなわけですが、この『ポニョ』に関してはまあ多分大丈夫でしょ。基本は現代の童話ですから。
個人的には、次作は『紅の豚』のように宮崎駿の趣味を全面に押し出した映画が観たいなぁ。
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- [2008/08/13 12:48]
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