Terry Lee Brown Junior - Softpack (Plastic City/2008)

Label: Plastic City (PLAC054-2)
Format: CD/MP3
Released: 2008
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
気付けば3週間ぶりのディスクレビューになってしまいまった。
(注:このblogは音楽blogでふ。ビールblogではありまふん。)
ドイツのテックハウス・レーベルPlastic Cityと言えば、かつてニホンのCo-FusionがAtom名義でリリースしていたということくらいしか印象になかったのですが、近年はテクノ(ミニマル)におけるディープハウス・(リ・)リヴァイヴァルを先導するレーベルとして、シーンの表舞台に姿を現しています。そしてこのTerry Lee Brown JuniorことNorman Fellerというひとは、Plastic Cityのなかでも古参にあたるアーティストで、テクノのディープハウス化現象を語るうえでは外すことの出来ない最重要パーソンのひとり。
本作『Softpack』は、ヨーロピアンなテックハウスやミニマルのフォーマットを巧くディープハウスっぽく横すべりさせている。トラックは輪郭がはっきりしていながら、全体としてアトモスフェリックな雰囲気を醸し出しており、ゆるやかな時間が流れている。反面、黒っぽいソウルには欠けており、レーベル名通り、プラスティックで作られたかのような冷たさをも感じる。まぁこの辺りは好みだと思います。
アルバムの中でいちばんフックとなっているのがプログレッシヴ・ミニマル通過後のようなシンセ使いのリードシングル「Pulsar」だったりするところからも、あまりディープハウス・リヴァイヴァル云々とか意識せずに、はじめから最近のテックハウス/ミニマルとして聴いたほうが評価がブレずに済みそうです。
蛇足ながら、Terry Lee Brown Juniorは毎年1枚 "Terry's Cafe" と題したDJミックスCDをリリースしており、今年第11作を数えたのですが、このシリーズはなかなか良作揃いだと思います。先ずは昨年リリースされた『Terry's Cafe 10』あたりから聴かれることをオススメします。
スポンサーサイト
- [2008/09/27 15:24]
- 音楽 T |
- トラックバック(0) |
- コメント(6)
- この記事のURL |
- TOP ▲
- | HOME |