布袋寅泰 - GUITARHYTHM V (EMI Music Japan/2009) 

布袋寅泰 - GUITARHYTHM V
Label: EMI Music Japan (TOCT-26795)
Format: CD/MP3
Released: 2009
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かつて布袋自身ライフワークにしたいと語っていたGUITARHYTHMシリーズは、BOØWY解散後の1988年、今から21年前にスタート。ロンドン・レコーディングのソロ1stアルバム『GUITARHYTHM』は、全曲英詞のエレクトリックなダンスミュージックの手法を用いたロック、つまりイギリス発マッドチェスター・ムーヴメントの同時代性を色濃く感じさせるものであり、同時にニホンのロックの可能性の拡張を計った実に野心的なアルバムであったと思います。しかし残念ながら商業的な成功には結びつかず、翌年からは吉川晃司をヴォーカリストに迎えたCOMPLEXの活動にその主軸を移すこととなります。
約2年間のCOMPLEXでの活動を経て(僕がリアルタイムで聴き始めたのはここから)、1991年、ニホン語詞のシングル「Beat Emotion」とアルバム『GUITARHYTHM II』によってGUITARHYTHMシリーズを再開。活動を徐々にマスへと向けながら、1994年の『GUITARHYTHM IV』と翌年のベスト・アルバム・リリースまでGUITARHYTHMシリーズは続けられ、商業路線に転換したシングル「Poison」以降、世間の認知度も格段と増すことになりました。
また、GUITARHYTHMの時代は布袋がNHK FMで『ミュージック・スクエア』のパーソナリティーをやっていた時代でもあり、個人的に、色んな音楽をこのラジオで知ることが出来たことを幸運に思います。

今年、15年振りとなるGUITARHYTHMシリーズの最新作『GUITARHYTHM V』が届けられました。まさかこの時代にGUITARHYTHMシリーズが再開するなんて! UNICORNの再結成と言い、世の中まだまだ何が起こるかわかりませんな。しかもラジオ『ミュージック・スクエア』も復活! 月刊カドカワのページでストリーミングで聴くことが出来ますよ(ミュージック・スクエア・リターンズ >>)。
基本姿勢はエレクトリック・ギターとエレクトリック・ミュージックの融合。昔といささかも変わっていません。
しかし大沢伸一、Jazztronik、DJ Fumiya (Rip Slyme)、Kreva、會田茂一といった国内の現役アーティスト/プロデューサーの手を借りていることにより、もはや布袋にリアルなアンテナは存在しないのだと思ってしまった(アンテナじゃないけど、ジャケの立てた髪もヅラでしょ?)。かつてのGUITARHYTHMは、ロックの未来を切り開こうとする野心と試行錯誤そのものであったはずなのに。
それでも良い曲はいくつもあるし、エキサイティングなプロダクションと布袋のギターのぶつかり合いにはシヴィレる。47歳でこんなアルバム作れるんだから、ロックンロールはやはり不良少年のためのものなのだ。
そして『GUITARHYTHM VI』に続きそうなニュアンスを含み持たせながら、アルバムは幕を閉じる。

なお、GUITARHYTHMシリーズの再開に関してはオフィシャルサイトで布袋自身の文章が公開されています。これはカッコ良すぎるので是非読んでほしい。
GUITARHYTHM RETURNS >>
ロックンロールの旅路はまだまだ続くのだ。
Tracklisting >>
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