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 2010年02月 

フルカワミキ - Very (Ki/oon/2010) 

フルカワミキ - Very
Label: Ki/oon Records (KSCL-1519)
Format: CD/MP3
Released: 2010
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今日の『たかじん胸いっぱい』でTV復帰した北野誠ですが、内容的にはまぁこんなもんかなと。彼はそのスタンスと持っている思想が面白いのであって、元々TVでのフリートークなんかで笑わせるタイプの芸人(とあえて書こう)ではないから。今後も使いにくいTVタレントであることには変わりないだろうけど、(いろんなものに)負けずにがんばって。

元スーパーカーのベーシスト、フルカワミキのソロ3作目。前作『Bondage Heart』(未レビュー)はギターサウンド全開のガールズロックだったけど、本作はELE-KINGのインタビューで野田努も言及していたように、スーパーカーの4枚目のアルバム『Highvision』(過去レビュー >>)の再来。ただしそれはエレクトロニック・ダンスミュージックを取り入れたその手法についてであって、両者の作品性にはかなりの隔たりがある。『Highvision』の持っていたシューゲイザーあがりの気怠い陰鬱さと刹那さは、虚無的なまでの楽天指向に取って代わっている。この時代に作品を通してポジティブな幻想を見せるのはファンタジーでしかないと思うのだが、ひとつ間違うとリアリティーのなさ、現状認識の甘さをあげつらわれるおそれもあるにもかかわらず、彼女はあえてこの時代にファンタジーを生み出そうとしているようだ。サウンド面では4つ打ちのエレクトロポップやインディー・エレクトロから、彼女自身DJ時に使うというMachines Don't Careばりのベースが暴れるトラックまで、聴かせる。ただし、彼女の声質もあるだろうけど、聴くひとによってはPerfumeなんかとの相違性を見つけにくいんじゃないかといらん心配をしてしまったり(つまりセールス的に売れる要素はあるということか)。前作『Bondage Heart』のリミックス盤『Bondage Heart Remixes』(未レビュー)や、本作のリードシングル『サイハテ』(未レビュー)でのテイ・トウワのリミキサー起用などに見られるような、本作からさらに展開が可能な現行のクラブミュージックとの接点にも期待したい。
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