The Advent - Shaded Elementz (Internal/1996) 

The Advent - Shaded Elementz
Label: Internal (TRCDR 8)
Format: CD
Released: 1996
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
CDで聴くハードミニマル 第10回

今回の特集では基本的にミックスCDとコンピレーションアルバムは取り上げないつもりだったんだけど、限りなくコンピレーションに近いこのアルバムはリミックスアルバムだからいいよね。と言うわけで、The Advent『Elements Of Life』(過去レビュー >>)収録曲を(当時の)旬のアーティストがリミックスしたもの。これがハードミニマル百花繚乱といった趣きで、90年代半ばのハードミニマルというムーヴメントを理解する上で押さえておかなくてはならない1枚となっている。参加しているのはUSのDamon WildとJoey Beltram、UKのLuke Slater、Mark Bell、Surgeon、Steve Bicknell、Carl Cox、そしてスウェーデンのCari Lekebusch。何故かCarl Coxだけがひとり浮いてる中途半端なトランシー・レイヴなんですが、それ以外の7組の仕事はほんとにどれもこれも素晴らしい。当時いちばん話題になったのはやはりというかLuke SlaterによるPlanetary Assault Systemsリミックスだったんだけど、僕のイチオシはCari Lekebuschリミックスですね。この安定したキックの重低音と手数の多いリズムのプログラミングは唯一無比です。最近90年代のCari LekebuschのEPを聴き直してるのですが本当にカッコ良いですわ。
ともあれ、当時はこのアルバムを新たな起点として、またハードミニマルの勃興が広がっていったのでした。
Tracklisting >>
スポンサーサイト



The Advent - Elements Of Life (Internal/1995) 

The Advent - Elements Of Life
Label: Internal (TRUCD 8)
Format: CD×2
Released: 1995
試聴 >>
Amazon.co.jp >> iTS >>
CDで聴くハードミニマル 第9回

だらだら放置しててもしょうがないので頑張って終わらせましょうか。と言うわけで、"CDで聴くハードミニマル" 第9回です。ダウンロード全盛のこの時代に果たしてCDで聴くという売り文句が訴求するのか甚だ疑問ではありますが、まぁここは手軽なメディアで聴くことができる、と読み替えてやって下さい。
The Adventは、Jack TraxやR&S Recordsでエンジニアを務めていたマデイラ出身のポルトガル人Cisco Ferreiraと、Colin McBeanのデュオ(現在はCisco Ferreiraのソロプロジェクト)。CJ Bollandとは師弟関係にあり、CJ Bollandの多くの楽曲をプロデュースあるいは共作している。
本作はThe Adventの1stアルバムであり、何故かUKのInternalからリリースされた。メジャーカンパニーからのリリースであり、またエンジニア上がりのアーティストだということで、非常にキッチリとした隙のないプロダクションのクォリティを保っており、やもすればロウファイなざらついた荒々しさを魅力とした周りのハードミニマルとは、明らかに一線を画していた。
彼らの魅力は何よりもクリアかつ音圧のある音質と、そのトラックの持つ疾走感だ。Jeff Millsが『Mix-Up Vol.2』で使ったことにより有名になった「Bad Boy」だけでなく、「Mad Dog」、「It One Jah」、「Overseyah」、「Farencounters」といった負けず劣らない4 Beatのダンストラック群が収録されている。The Adventは、ハードミニマルの魅力のひとつである疾走感を体現しているユニットであると言えるだろう。
また、もうひとつのThe Adventの魅力としてエレクトロが挙げられる。実際、このアルバム16曲のうちおよそ半数はエレクトロ・トラックが占めている。エレクトロも、The Adventを構成するためになくてはならない要素なのだ。
近年は自身のKombination Researchを中心に、同郷のIndustrialyzerことRicardo Rodriguesとの共作が目だつThe Adventだが、ハードミニマル時代以前からのヴェテランがまだまだ現役選手だと言うことは頼もしいかぎりである。
Tracklisting >>