Thomas Schumacher - Electric Ballroom (SMEJ/1999)

Label: SMEJ Associated Records (AICT 65-6)
Format: CD×2
Released: 1999
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CDで聴くハードミニマル 第14回
場所をドイツへと移すと、ブレーメンから登場したThomas Schumacherが、ハードミニマルにより下地が作られたテクノシーンに、新たなハードテクノを投入し始める。その舞台となったのは、Dave Clarke『Red 2』によりトランスからシカゴ/ミニマルへとシーンの舵を切るきっかけを作り出したマンチェスターのレーベルBushであった。
Thomas Schumacherのサウンドは、ひとことで言えばヘヴィー。彼の作り出すキックは地の底から揺るがすかのような、これまでになく重低音の響くもの。同時に、単純でミニマルな構造のトラックではなく、展開や物語が用意された構成に凝ったものが多く、また、エレクトロやディスコ、ヒップホップなどを取り入れることが多いのも特徴だ。
このアルバムは、前年にBushからリリースされた1stアルバムを、ニホンのソニーが収録曲や曲順を編集し直した独自企画盤。比較的エレクトロ色の強かったオリジナルと比べて、ヘヴィーな4つ打ちのテクノトラックが多く収録されている。
スクラッチとピッチを上げたラップを大々的にフィーチュアした、ニホンでも大人気だった彼の代表曲「When I Rock」に始まり、中盤以降までその高いテンションを下げさせない。アルバムの構成としては個人的にはBush盤の方がよく練られていて完成度が高いとは思うが、ニホン盤にはボーナスディスクとして東京でのライヴ音源が付いてくるので、今からどちらか買うとすればニホン盤の方をオススメかな。
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- [2011/02/01 19:48]
- 音楽 T |
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