ele-king vol.1 (メディア総合研究所/2011) 

『ele-king』は世界初のテクノミュージック専門誌として1995年1月に創刊した雑誌である。創刊号(第00号)は12インチレコードのジャケットサイズという不定形な大判の判型で、表紙を飾ったのはDerrick Mayとケンイシイの2人だった。第34号をもって休刊する2000年12月までの間に3回も判型を変えながら、その取り上げる対象は徐々にクラブミュージックを中心とするユースカルチャー全般に広がっていた。
2010年1月に、まだ放送開始前だったDommuneのサイト内にウェブ版ele-kingが復活し、そして今回の紙媒体での復刊、である。ウェブ版の内容がかなり充実していたので、ことさらフィジカルリリースが必要だとは個人的には思えなかったが、まぁいろいろ理由もあるのだろう(というよりも、ウェブ版自体が紙媒体での出版のための助走だったのかも)。こうして10年振りに、紙の雑誌の『ele-king』がさらに判型が小さくなって手元に届いたことは、ともかく喜ばしいことである(ただし復刊というからにはvol.1ではなくvol.35という表記にしてほしかった)。
まぁさすがに内容のほうはクラブミュージックとの関わりがさらに薄くなってしまっており(とは言ってもSeefeelのインタビューやダブステップ特集、ウェブ版に掲載されたディスクレビューの再録などはその存在感を未だ発揮しているが)、誌面の雰囲気としては、まるで最初期の『Quick Japan』や青山正明の『危ない1号』といった90年代のサブカル雑誌のようだわ(話はずれるけど、青山正明って10年前に死んでたのか。さっきWikipedia見るまで知らなかった)。
古本屋のカビ臭さと乾いた精液の匂いがする1冊(これ、一応批判じゃないつもりなんだけど)。

ele-king vol.1ele-king vol.1
(2011/01/18)
不明

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