VA - Mothership 

Artist: VA
Title: Mothership
Label: Juice Records
Catalog#: JUICE cd1
Format: CD
Released: 1993
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オーストラリアのトランス・レーベルJuice Recordsによる1993年のコンピレーション。
トランス・レーベルとは書いたが、それは当時このレーベルがトランス・レーベルと呼ばれていたからであって、このレーベルの音源は今回紹介するこのコンピレーション以外聴いたことのなかった俺にとっては、このレーベルがトランス・レーベルと呼ばれることに対して正直言ってピンと来なかった。先日Juice Recordsの2作目のコンピレーションCD『Outpost』(1994年)を手に入れて、初めて、あぁトランス・レーベルだったんだな、と思い至った次第。
のちに同じくオーストラリアのハウス・レーベルDirty House Recordsで活躍することになるDJ HMCや、『電気グルーヴのオールナイトニッポン』最終回で紹介されたRotation(ラジオでかかった「Ricochet」は前述の2ndコンピ『Outpost』に収録)らのトラックが収録されているが、ここで聴けるのは、当時トランスと聞いて容易に想像することが出来た典型的なジャーマントランス系の音楽ではない。もちろん当然のように303は使われているがごく控えめに鳴っているし、むしろ今改めて聴いてみると、デトロイトっぽいエモーショナルでフリーキーなシンセ使いや、インテリジェントテクノ系の繊細なビート・ストラクチュアが心地良い。
つまり、このアルバムには実は、当時のインテリジェントテクノ(ベッドルーム)とトランス(ダンスフロア)の二極を繋ぎ合わせるという壮大な目論見があったんじゃないかと、今さらながらに妄想(永遠と名づけてデイドリーム)してしまうのです。
そういう前提でこのアルバムを捉えてみたところで、この後、テクノシーンはシカゴ・リヴァイヴァルからハードミニマル・エクスプロージョンに収束する訳で、そんな壮大な目論見は今思うとお寒い限りではあるが、そんな枝分かれしたシーンがどこかにあっても良かったんじゃないか、なんてことも思います。逆に、現時点で懐古趣味の対象となりにくい音楽である分、今でも新鮮に聴くことができるのは良い点でしょう。
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【ビール】 サッポロ ホップ畑の香り 

こんにちは、ホップが効いたビール好きのびびんばです。今週、サッポロからホップをフィーチュアした第3のビール "ホップ畑の香り" が期間限定で発売されたので、さっそく飲んでみました。
先ずはその商品名にもある香りですが、うーん、まさしくホップ・・・っぽい香料の香り↓。同じくホップ好きの相方にグラスを渡してみましたが、香料が苦手な相方は匂いだけでアウトでした。
しかし飲んでみるとホップの苦みが効いていて、これはそこそこいける。しかしやはり香料臭さが鼻につくなぁ。
ホップ好きとしては、ホップ感の主張を前面に押し出してくる商品が発売されるのは嬉しいことこの上ないだけに、もう少しだけ頑張って欲しかった。

以下蛇足。
先日Twitter上で、配偶者の呼び方について軽く議論をしまして。僕は普段ネット上では配偶者のことを "相方" と表現しています(ただしリアルではほとんど使わない)。理由は、男尊女卑的でなくしかも照れくさくもない呼び名が他に思いつかなかったのと、もうひとつは大阪人として(いわゆる "お笑い" を好きなひとは知っての通り、上方の芸人にとって "相方" という言葉は特別な意味を持つので)。しかし "相方" という呼称を使っていると、自らの恋人や奥さんの存在を隠してモテようとしている、と解釈されることがあるようなのだ。また、以前別のあるひとからは、恋人や奥さんを "相方" と呼んでいると淫微な想像をしてしまう、と言われたこともありました。僕としてはそんな風に誤解されるのは甚だ不本意なのだが、避けられるいらぬ誤解はあらかじめ避けたほうが得策であろう。つきましては、妻、奥さん、家内、女房、家の者、細君、カミさん、ヨメ、連れ合い、ダーリン、ワイフ、ハニー、子猫ちゃん、以外で何か良い呼び方があれば教えて下さい。よろしくお願いします。(既婚・36歳・会社員)

食堂かたつむり 

『食堂かたつむり』は柴咲コウ主演のニホン映画(2010年)。原作 小川糸、監督 富永まい、脚本 高井浩子。
同棲していたインド人男性が家財道具一式とともに失踪したショックで失語症になった倫子が、トラウマを抱える故郷に帰って1日1組限定の食堂を開く。やがて、この食堂かたつむりのお客さんには、次々と奇跡(と言うほどのものかどうかはわからんが)が起こるという噂が・・・。

『かもめ食堂』に代表されるような、流行りの(?)ぼんやりと霞のかかったユルい雰囲気の世界観を演出してはいるが、ときおり顔を出すどきついジョーク(エルメスのくだりなんか特にそう)と、歌で場面説明する手法やおとぎ話のようなCGの駆使と言った演出が違いであり、この映画の特色でもある。
ま、観終わったいちばんの感想は、生き物を食べるって本来こういうことなんだよなぁ、と何だかしんみりしてしまったということでした。

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(2010/09/01)
柴咲コウ、余貴美子 他

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「食堂かたつむり」オリジナル・サウンドトラック「食堂かたつむり」オリジナル・サウンドトラック
(2010/02/03)
サントラ、吉井レイン 他

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食堂かたつむり (ポプラ文庫)食堂かたつむり (ポプラ文庫)
(2010/01/05)
小川 糸

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Seedy Jazz & Eeemus - Bangin Acid EP 

Artist: Seedy Jazz & Eeemus
Title: Bangin Acid EP
Label: Baroque
Catalog#: BARSP 046
Format: MP3
Released: 2011
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Seedy Jazz & Eeemusという、よく知らないけどデジタルリリースでいくつか音源を発表しているひとたちの先月出たシングル。これがまぁ、タイトルとジャケットを見ればわかる通りのアシッドものなんですがね、最近(と言ってもここ数年)多いオールドスクールなシカゴアシッド風味のミニマルではなくて、TB-303(風サウンド)のディストーションのかかり具合やなんかが90年代初頭のジャーマントランス的なミニマル。テンポを現代のテクノのBPM130あたりに落としたアシッド・トランスといった趣きである。不穏な雰囲気なんかも正にそう。ハードアシッドやアシッドトランスのリヴァイヴァルも、そろそろ来て欲しいものである。
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909state - electric catantopidae human LP 

Artist: 909state
Title: electric catantopidae human LP
Label:
Catalog#:
Format: CD-R
Released: 2011
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既発の『electric catantopidae human EP1』と『electric catantopidae human EP2』を中心に未発表曲等を追録した、909stateの編集盤。白盤のCD-Rにトラックリストが書かれた紙切れが1枚無造作にはさまってるだけという、味も素っ気もない佇まいがまた良い。昔はこんな感じの謎なCD-Rがちょくちょく輸入盤屋で見かけられたもんですが。
DAFかそれともLiaisons Dangereusesかと言ったジャーマン・ニューウェーヴからの影響が色濃い前半と、ハードアシッド全快の後半。特に、精神が開いていく感覚が表れた「HRUDUDU」とか「エンツォ・フェラーリみたいな女の子」とか、「Drunk Kitten」に通じるタイトだけどハードなビート感の「lemonade」とか、いやー素晴らしい。
なお、本作はすでに完売だそうですが、『electric catantopidae human EP1』と『electric catantopidae human EP2』のCD版は、『TB or not TB supplement』(過去記事)とともに909stateさんのblogで通販が始まった模様です。
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Risky feat. Where Do We Go - Live @ Loft Plus One, Shinjiku 2009-12-05 

Artist: Risky feat. Where Do We Go
Title: Live @ Loft Plus One, Shinjiku 2009-12-05
Label:
Catalog#:
Format: MP3
Released: 2011
[試聴]
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以前からサンクラにUPされていたけど、数日前からはダウンロードも可となったRisky feat. Where Do We Goによる2009年のライヴ音源。
Risky(略)は、dj Burberry (Blue Label)とdj Paul Smith (Black) による謎のユニットである。誰が何と言おうと謎のユニットなんである。
いやー楽しいなこれは。このユニットはB'zだけじゃなかったんや。ざっと聴いただけで、チャゲアス、トシちゃん、バブルガムブラザーズ、ピカソ、安全地帯(←このへん『めぞん一刻』セット)、WINK、BOØWY(まだ何かもれてそう)なんかが90年代(だけじゃないけど)のテクノ・クラシックと思う存分ミックスされている(テクノのトラックのほうは名前を挙げない、あえて)。
今はこんなのを聴きながら、COMPLEXの再結成に思いを傾けています(違う)。

live@LoftPlusOne20091205 by Risky feat.where do we go

【ワイン】 Varanda do Conde Alvarinho/Trajadura 2007 

一昨年、澳門の "名前の書けない葡國餐廳"(親サイトの旅行記参照)で飲んだヴィーニョヴェルデ(このレストランにはヴェルデはこの一種類しか置いていない)。滞在中に新恵康超級市場で同じワインを見つけて2本買い、1本は望廈賓館の部屋で、1本はニホンに持ち帰りました。しばらくはわが家の納戸に保管していたのですが、昨年夏の記録的な猛暑を受けて、ワインへの品質の影響を考えて、冷蔵庫の野菜室に一時的に避難。が、一時的のつもりが、今まで野菜室に入れっ放し。今年の春にワインセラーも買ったのに・・・。
さて、前フリが長くなりましたが、そのワインをようやく開けました。わが家の "ポルトガル記念日"(注:わが家が初めてポルトガルの地を踏んだ4月26日を祝う日)を記念して。まぁ昨年末も同じレストランで同じワインを飲んでるのですが。
色は薄い亜麻色、ぶどうの味が濃厚、炭酸はかなり抑えめ、にも関わらずスッキリ感が素晴らしい。イベリア半島のぶどうの当たり年である2007年のワインでもあり、メダルも伊達ではありません。ニホンで買えないポルトガルワインは星の数ほどありますが、同じアジアの澳門では相当数の未確認ポルトガルワインが売られており、その中でもオススメの1本と言えるだろう。

909state × casetron - TB or not TB supplement 

Artist: 909state × casetron
Title: TB or not TB supplement
Label:
Catalog#:
Format: CD-R
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
909stateとcasetronによる『TB or not TB』(過去記事)収録曲を、それぞれの名義でリミックスし合ったもの、と、909state名義の収録曲のプロトタイプ、の3曲収録した『TB or not TB』のリミックス盤。これも『TB or not TB』のサイトで購入可です。
「drunk kitten」のオリジナルもシャッフルの効いたハットとタイトなクラップがとにかくカッコ良かったんだけど、そのcasetronリミックスがさらに問題作。昔のSynewaveあたりからリリースされてそうな、モノフォニックなシンセが跳ねるハードミニマル。いやぁ、ええわー。
一応名義の使い分けとしては、909のほうがアシッド中心、casetronはミニマル中心、という感じなんですかね?
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渚音楽祭 2011 春 @ 舞州スポーツアイランド 2011-04-29 

大阪の渚音楽祭に行ってきました。


午前中に入場してからの数時間は、ひたすらビールを飲みながら芝生の上に寝そべってだらだらと過ごす。
右からダブ、左からテックハウスが聴こえてきたりして気持ち良くお昼寝タイム。と思ったら突然ラガ・ジャングルに変わって飛び起きたり。

以下、見たひと順の感想。

A.Mochi (Live)
超硬質でハードなミニマル。ストイックな音なのにガンガン盛り上がって、すごく良かった。時間がカブッていたBuffalo Daughterのライヴも見に行くつもりだったが、A.Mochiの音はそれを許してくれなかった。

田中知之 (DJ)
結構ひさびさの田中はん、今回は良かった! 特に前半はキレキレで。ヘンな(失礼)ダンサー2人組が出てきてオーディエンスの意識がそっちに向き始めるとちょっとダレてしまったけど、夕焼けの中でかかったUnderworld「Rez」以降、終盤まで続く泣きの展開で見事に締め直した。田中はんに完全に見透かされたように、クヤシイくらい盛り上がってたなー。

Sugiuramn (DJ)
エレクトロニック度高めなアッパーなハウスミュージックで、押しの一辺倒ながらもガッツリ盛り上がる。

テイトウワ (DJ)
ディスコとハウスミュージックの歴史を旅する、そんなセットだった。いや、まったくディスコやハウスのクラシックをかけてる訳ではないのだけれど、何故かそんな風に感じさせるという、希有な体験をしてしまった。それに緩急のある選曲も楽しかった。マイクでニューアルバムの宣伝を喋ってさようなら。

結論としては、やっぱ野外って楽しいねってことで。
蛇足ながら、この後福島のホルモン屋でもガッツリ飲んだ。どんだけ飲むんだよ。