びびんば - 三十七歳の地図 

110630.jpgArtist: びびんば
Title: 三十七歳の地図
Label:
Catalog#:
Format: MP3
Released: 2011
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以前このblogにも書きましたが、ワタクシ昨年の夏、突如としてユーロビートに目覚めましてな。で、先日ふーみんさんのユーロビート・セットを聴いて、あぁ、俺の進むべき道はやっぱりこれだと改めて感じた次第。
えー、ここで言うユーロビートと言うのは、PWLプロダクションなんかを中心とした80年代のユーロビート(後期ハイエナジー)のことなんすが、一般的にユーロビートと言うとほとんどのひとが90年代のユーロビートのことを思い浮かべるようで、僕がユーロビートが面白いとか言ってもなかなか伝わらなかったりします。80年代のユーロビートと90年代のユーロビートは音楽的なテイストは別物みたいなもんなんすよ。
80'sユーロの魅力は、何と言っても突き抜けた享楽性にあるだろう。その享楽性はゲイカルチャーに由来していると思うのだが、それでいてドラッギーな部分をあまり感じさせない。強いて言えばアルコールのための音楽かな。ニホンで売れたのも納得。と同時に、テクノやアシッドハウスといった音楽はいつまでたってもニホンの社会でポピュラリティを得ることはないのだろうなとも思わせる。
それからもうひとつ、これ当たり前のようで実は重要なんだけど、ユーロビートはリズムマシンとシンセサイザーを使ったディスコ音楽であるということ。シカゴハウス誕生以前にこういうダンスミュージックが存在していたのですが、何故かユーロビートが現在のクラブミュージック史で語られることは皆無なのです。で、80'sユーロを聴けば聴くほど、現在のクラブ史から意図的に除外されていることに違和感を感じるようになりました。つまり、80'sユーロはシカゴハウスの直接的なルーツ(のひとつ)なんじゃないか(という妄想)。
そんなユーロビートの魅力を伝えるべく、文面ではなくミックステープを作りました。比較的キャッチーな有名曲を中心に選曲しています。このblogの7周年(もう3週間も前のハナシだが)とワタクシの生誕37周年を記念して公開しマウス。家呑みやドライブのBGMにどうぞ。

三十七歳の地図/Thirtyseven's Map by Bibinba

Tracklisting:
01. Eskimo - Jump
02. Barbarella - Sucker For Your Love
03. Mel & Kim - Respectable (Extra Beats Version)
04. Sabrina - Hot Girl
05. Sinitta - Toy Boy (Extended Bicep Mix)
06. Kylie Minogue - Turn It Into Love
07. TM Network - Spanish Blue
08. Dead Or Alive - DJ Hit That Button
09. Divine - Walk Like A Man
10. Michael Fortunati - Give Me Up (The JG's Remix)
11. Michael Fortunati - Give Me Up (Extended)

Someone Else - Little Helpers 18 

Artist: Someone Else
Title: Little Helpers 18
Label: Little Helpers
Catalog#: LITTLEHELPERS18
Format: MP3
Released: 2011
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foundsoundからのリリースで知られるフィラデルフィアのSomeone Elseによる、自身のデジタル・レーベルLittle Helpersの18番。硬くて冷たいタイトなミニマルハウスのビートと、暖かみのあるアブストラクトなウワものとの対比が心地良い全6曲。
最近ミニマルの新譜聴いてても何かピンと来ないし、ソフィストケイティッドなダブステップも正直良さがわからないし、そんな中テックハウスは安定して聴けてますが、このシングルもちゃんとハウスなところがいい。ちゃんとハウスっておかしな表現かもですが、僕にとってのハウスビートとは、裏打ちのハイハットと4拍8拍のクラップなのです。グルーヴィー。
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オファー @ Nuooh 2011-06-24 

先週の金曜に本町のヌォーで開催された "オファー" っていうフリーパーティーに遊びに行ってきましたよ。

Nuooh > オファー >>

皆さんご存知の最近の大阪のクラブ営業を巡るアレやコレやもあって、19時スタート。
僕みたいな土日も容赦なく仕事が入るヤクザな商売をしていると、週末のオールナイトのパーティーからはどうしても足が離れがちだったのですが、スタートが早いと翌日仕事でも遊べるので嬉しかったりします。みんなももっと事象のネガティブな部分だけでなく生じたメリットの部分にも目を向けても良いと思う。いや、勿論現状を無批判に受け入れろとか言ってるわけではないのですが。現実として週末の早い時間とか休日の昼間に行われるパーティーは増えており、主催者側は消極的な選択の結果であったとしても、個人的にはありがたい部分も多くあるものなので。

チャリ跳ばして本町に着いたのは19時半。トップバッターのLimited Tossのライヴは最初の30分と聞いていたので、軽い焦燥感とともに会場に入る。僕はLimited Tossの「Fuckoka-Ra-somen」という曲が好き過ぎて仕方がないので、彼のライヴ見たかったのです。なんか15分くらい押してたみたいで、まだやってた。ブレイクビーツが暴れてるぅぅぅ。最高!
とりあえず生ビールを片手に、今回のパーティーのことを教えてくれた909stateさんを探す。ライヴの動画で見覚えのある帽子だけを頼りに声をかけてみると正解で、無事名刺交換(嘘)出来た。そのあと、ライヴ終わりのLimited Tossさんにもご挨拶。
その909stateのライヴは、今回アシッドを封印したディスコセットというレアなもの。ミュンヘンディスコっぽいのからフィルターディスコへ、そして締めはtengal6「ルービックキューブ (909state Remix)」! いやぁ、あっと言う間だったなぁ。今度はアシッド全快のライヴも見たいぞ。
さて、今回のパーティーには色んなDJが持ち時間30分で次々に登場したのですが、ユーロビートとかゲットーハウス(しかもRobert Armaniセット)とかハッピーハードコアとかで踊ることができて楽しかった!
僕は残念ながら途中で離脱しましたが、フリーパーティーだということで、ビールを生とか瓶(ハートランド)とかたくさん飲みました。ハコのドリンクの売り上げには結構貢献したと思いますよ(笑)

小室哲哉 - Digitalian Is Eating Breakfast 

110618.jpgArtist: 小室哲哉
Title: Digitalian Is Eating Breakfast
Label: Epic Sony
Catalog#: ESCB 1013
Format: CD
Released: 1989
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改めて。先日DOMMUNEで生放送された小室哲哉のライヴセットは本当に凄まじいものでした。僕が多くを語っても陳腐になるだけなのですが、つまりはあの2時間が小室哲哉という表現者の、昔も今も変わることのない "核" だったのだと思います。そしてそのことを理解しているかどうかで、彼の作品の評価は大きく変わってしまうでしょう。正直言って、かつてのファンを自認する僕も、彼のことを見誤っていました(音楽家として、ね)。

さて、このアルバムは、1989年12月に発表された小室哲哉初のソロアルバム。TM Networkとしては、前年に傑作コンセプトアルバム『Carol』のリリースがあったものの、この年は外部プロデューサーによるリプロダクション・アルバム『Dress』関連のリリースが主なもので、新作はシングル「Dive Into Your Body」のみだった。とは言え、翌年にはTMNへのリニューアルが控えており、バンドとしては絶頂期であったことには疑いの余地がない。
そんな時期にリリースされたアルバムなので、多くのTMファンが求めていたTMらしさ、つまりシンセバンドとしてのTMのシンセ部分、いわゆる "打ち込み" 部分を前面に押し出したポップスとなっている。言い換えると、TMからバンド成分を除去した音楽ということ。
で、当時まだ歌謡曲業界がインストゥルメンタル楽曲を受け入れる素地がなかったからなのか、それとも本人が歌いたかったかなのかは定かではないが、全編小室本人が歌っています。これがもう残念としか言いようがないヴォーカルで。先行シングルだった「Running To Horizon」の発売当時、僕の通っていた中学校の昼食の時間に校内放送でこの曲が流れたのだが、いかにもTMらしい疾走感のあるイントロのカッコ良さとその直後に入ってきたヴォーカルとの落差に、少なくとも僕のクラスは大爆笑の渦に巻き込まれた。そんな思い出があります。そんな "モスキートヴォイス" と一部で揶揄されるようなヴォーカルではあるが、ファンにとってはそれもまた味(という受け止め方)。
ちなみに「Running To Horizon」はもともとTMのシングル候補曲。このときは前述の「Dive Into Your Body」が選ばれた訳ですが、とは言え、このアルバム自体、TMのデモみたいな作り方をされている。本人曰く、そういった裏コンセプトもこのアルバムには存在したらしいです。
ヴォーカルを除く評価としては、80年代ユーロビートからの影響が色濃いデジタルシンセをバリバリ使用したダンスサウンドが主体。勘違いして欲しくないのは、これ、あくまでクラブミュージックでも、ましてやテクノでもないということ。後に開発されたテクノ耳で聴いても面白味がないのは、基本的にシンセのプリセット音を多様しているからだろう。それは先日のDOMMUNEのライヴにおいても変わっていない模様。ただ、こういうぬるく水っぽいダンスサウンドは、個人的には実は今結構聴ける。あと、基本的にキャッチーでポップなのがいいですね。このあたり、同時進行で『天と地と』のサウンドトラックを制作していた関係で、このアルバムはデジタルシンセを多用したダンサブルなポップスに仕上がっているようです。
結局本作を聴いてもわかる通り、小室哲哉の中には基本的にハウスやテクノは根付いておらず、テクノポップすら実は経由していなくて、プログレとユーロビートがずっと核にある。そんなDOMMUNE試聴時と同じ感想を持ってしまいました。トランスですら彼にとってはその延長線上の音楽であり、そんな認識で聴くと彼の音楽もまた楽しめるのかな、と思います。
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909state - piano lesson 

Artist: 909state
Title: piano lesson
Label: Maltine Records
Catalog#: MARU-093
Format: MP3
Released: 2011
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ニホンのネットレーベル界隈随一のアシッド・トラッカーである909stateによる、Maltine Recordsからは2作目となる3曲入りEP。
タイトル曲「piano lesson」は、Maltine Recordsからの前作『6tracks (forMirai)』(過去記事 >>)のリード曲「wave rider」に通じる、叙情的なピアノのミニマルなフレーズがフィルターで徐々に変化していく様が最高に気持ち良い明け方系テックトランス。さらに、後半のシルキーなTB-303がじわじわとトラック全体を浸食していく様が圧巻。以前のライヴで演奏されたことのある曲でもあるが、この曲はもはや909stateの金字塔と言ってしまっても良いだろう。
さらには、分解系のGo-qualiaによるヘヴィなサブベースが踊るエッジィなエレクトロニカ・リミックスも収録。
もう1曲の「it's more fun to (family) compute」は、タイトルは明らかにパロディなんだけど、本人曰く、タイトル通りファミコンを使ったミニマルなチップチューン、とのこと。こうして聴くと、実は8bitの音って非常に暴力的なんだな。
ニホンのネットレーベルを聴いている層には認知度を高めている909stateですが、こと、90年代からテクノを聴いているようなディープなテクノ・リスナーやクラバーからは、まだまだ彼の評価を聞くことは少ない(少なくとも僕の周りでは)。単純にニホンのネットレーベルがそういった層に聴かれていないだけなのかも知れないけど、これは非常にもったいない。特にテクノ好きを自認するひと達にはともかく聴いて欲しい。そんなことを感じたリリースでした。是非!
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Bas Mooy - Mosaic Of Sleepless Nights 

Artist: Bas Mooy
Title: Mosaic Of Sleepless Nights
Label: Audio Assault
Catalog#: AAR036
Format: MP3
Released: 2011
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Hard Minimal is back!! Hard Minimal is back!!(大事なことなので2回言いました。)
2002年に設立したオウン・レーベルAudio Assaultを中心に活動するロッテルダムのテクノ・プロデューサーBas Mooyによる、BPM130前後の新型ハードミニマル。今までもAdam Beyerなどを中心にハードミニマルっぽい雰囲気を持ったミニマルは存在しましたが、今作はまったくミニマルではない、まさしくハードミニマル。具体的には、8分とか16分のハイハットがそうなんだけど、インダストリアルな中にもコズミックな雰囲気を持った、懐かしいのか新しいのかよくわかんない1枚です。Go Hiyamaのリミックスもキレてるけど、ここはやはりオリジナルの重厚感をオシ。
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【ビール】 Hite 本旨麦仕込み 

韓国の最大手ビールメーカーHiteの第3のビール。
以前紹介したことのあるプライムドラフト(過去記事)もHite製でしたが、こちらの本旨麦仕込みは、僕が買った店ではプライムドラフトよりもさらにお安い。
で、もちろんblogネタのために買ったのでことさら期待していた訳ではありませんでしたが、意外や、これがイケました。
先ず、写真の通り、第3のビールのくせに泡持ちが良い。そしてお味はホップの爽快感が強め。あれ、これ麦仕込みとかいうネーミングのくせに麦芽フィーチュア系じゃないのか、いい加減だな。まぁ韓国ビールっぽくアメリカンラガー(=水っぽい)なのは仕方がないか。
これ、また買っても全然オッケーなレヴェルだわ。いや、特にオススメはしませんが。

VA - Alternative Chunks 

Artist: VA
Title: Alternative Chunks
Label: Choci's Chewns
Catalog#: CCLP 001
Format: CD×2
Released: 1996
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ロンドンのアシッド・トランス系レーベルChoci's Chewnsによる1996年の2ndコンピレーション。
このCDの価値は、Silverbox(Sylverboxの誤記)とDove Loves Dubs(Dove Loves Dubの誤記)という、2組のニホン人アーティストの曲が収録されているところにあるだろう。
SylverboxはTatsuya KanamoriとKouta Kanekoによるユニットである。Tatsuya Kanamorとは勿論、最近活動を再開したDJ Shufflemasterのことであり、ここに再録された「Exciter」を含むEP『Exciter』(CC 020) は、元々ニホンのテクノ・レーベルSubvoice Electronic Musicの002番としてリリースされる予定だったもの(の一部?)だという曰くがある。「Exciter」は、ディストーションのかかったTB-303による主題がミニマリスティックに繰り返される中、さらにオーバーダビングされたTB-303とトライバルなビートが展開を作って盛り上げていくというアシッドテクノの傑作。
もうひとりのDove Loves Dubは説明するまでもなく石野卓球の変名であり、この「Tomoko」(EP『Tomoko』(CC 021) より再録)は、田中フミヤのとれまレコードからリリースされたEP『Reiko/Tomoko/Three Synthesizers』(TRM JPN 008)(過去記事)からのライセンスである。トランシーな開き系のサンプルとシンセフレーズが明るく開放的で色彩豊かな印象のアシッドトランス。当時みんな卓球にはこういう作風を期待してたよね。ちなみに僕はChoci's Chewns版『Tomoko』は未入手。
その他の曲は今聴いても凡庸なアシッド・トランスがほとんどなので、コンピレーションとしては、前年にリリースされた1stコンピ『Chunks Of The Chocolate Factory: The Best Of Choci's Chewns Vol.1』の方をオススメしたい。ただしこれも僕は未入手。個人的にも、Choci's Chewnsの12"を買い集めていた時代の楽曲が多く収録されており、思い入れもあるのだが。リリース時に一度だけ今は亡きCISCOで見かけたことがあったのだが、そのときに買っておけば良かったと未だに悔やんでいる(勿論先述の『Tomoko』も含めてDiscogsなどで入手可なのだが、送料等を含めると結構な値段になるので躊躇しておる)。
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