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 2011年06月 

VA - Alternative Chunks 

Artist: VA
Title: Alternative Chunks
Label: Choci's Chewns
Catalog#: CCLP 001
Format: CD×2
Released: 1996
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
ロンドンのアシッド・トランス系レーベルChoci's Chewnsによる1996年の2ndコンピレーション。
このCDの価値は、Silverbox(Sylverboxの誤記)とDove Loves Dubs(Dove Loves Dubの誤記)という、2組のニホン人アーティストの曲が収録されているところにあるだろう。
SylverboxはTatsuya KanamoriとKouta Kanekoによるユニットである。Tatsuya Kanamorとは勿論、最近活動を再開したDJ Shufflemasterのことであり、ここに再録された「Exciter」を含むEP『Exciter』(CC 020) は、元々ニホンのテクノ・レーベルSubvoice Electronic Musicの002番としてリリースされる予定だったもの(の一部?)だという曰くがある。「Exciter」は、ディストーションのかかったTB-303による主題がミニマリスティックに繰り返される中、さらにオーバーダビングされたTB-303とトライバルなビートが展開を作って盛り上げていくというアシッドテクノの傑作。
もうひとりのDove Loves Dubは説明するまでもなく石野卓球の変名であり、この「Tomoko」(EP『Tomoko』(CC 021) より再録)は、田中フミヤのとれまレコードからリリースされたEP『Reiko/Tomoko/Three Synthesizers』(TRM JPN 008)(過去記事)からのライセンスである。トランシーな開き系のサンプルとシンセフレーズが明るく開放的で色彩豊かな印象のアシッドトランス。当時みんな卓球にはこういう作風を期待してたよね。ちなみに僕はChoci's Chewns版『Tomoko』は未入手。
その他の曲は今聴いても凡庸なアシッド・トランスがほとんどなので、コンピレーションとしては、前年にリリースされた1stコンピ『Chunks Of The Chocolate Factory: The Best Of Choci's Chewns Vol.1』の方をオススメしたい。ただしこれも僕は未入手。個人的にも、Choci's Chewnsの12"を買い集めていた時代の楽曲が多く収録されており、思い入れもあるのだが。リリース時に一度だけ今は亡きCISCOで見かけたことがあったのだが、そのときに買っておけば良かったと未だに悔やんでいる(勿論先述の『Tomoko』も含めてDiscogsなどで入手可なのだが、送料等を含めると結構な値段になるので躊躇しておる)。
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