【ビール】 エチゴビール プレミアムレッドエール 

今週の月曜日は大阪オクトーバーフェスト2011に行ってきました。今年が初めてのイベントでしたが、大阪では、ベルギービールを飲めるお店はいくつかあるけれども、ドイツビールを大々的に飲める機会は本当に少ないので、ドイツビール好きの僕は大いに楽しめました。Twitterでツイートはしたけど、飲むのに夢中でblogの記事に出来るような写真を撮るのを忘れていたので、今回はマクラ文としてご報告。来場者も本当にたくさんあったので、来年以降も続けて開催してくれると嬉しい。日曜日までやってるので、興味ある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

さて、そんなことを書きながらも、ドイツビールではなくニホンの地ビールをご紹介。以前ピルスナービアブロンドを取り上げた新潟の地ビール第1号ブルワリー、エチゴビールのレッドエールです。
グラスに注ぐと、褐色の液体がいかにも旨そう。飲んでみると、濃厚な甘みとどっしりとした苦みがありながらも、どちらかと言うとライトな飲み口が心地良い。飲む前はちょっと濃いかなと想像していたのだけれども、食事に合わせてでもスイスイと飲めた。飲んだひとの感想によっては柑橘系の香りとかハーブの香りがすると書いているひともいたが、僕はあまり感じなかったな・・・。
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Floorplan - Sanctified EP 

Artist: Floorplan
Title: Sanctified EP
Label: M-Plant
Catalog#: MPM13
Format: MP3
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
普段はストイックなミニマル・トラックを得意とする元URのRob Hoodによるハウス専プロジェクト、Floorplanの1年振りのニューシングル。
ゴスペルをサンプリングしたゴージャスでキャッチーなディスコ・チューンの#A「We Magnify His Name」がかなりいい感じ。こういう黒人音楽を感じることの出来るファンキーなディスコってやっぱりいいですな。祝祭のように鳴り響くホイッスルがさらに気分を高揚させてくれます。
一聴ミニマルダブっぽい#B1「Baby Baby」や叙情ミニマル#B2「Basic Principle」はRob Hood節。このひとのミニマルはBPM速めなんですよね。そこがまたいい。
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【ビール】 サッポロ 麦と東北ホップ 

今年7月に東北地方限定で発売された、100%東北産ホップを使用した "麦と東北ホップ" が、この度全国発売されることとなりました。来月には、同じく東北地方限定だった黒ラベルの東北ホップ使用ヴァージョンが全国発売される模様です。
僕は第3のビールの中では麦とホップをいちばん評価していて、なおかつ季節もののホップをフィーチュアしたビールも大好きなので、この組み合わせに期待値大で買いました。
で、グビリ。ホップの爽やかな香りという面ではいまひとつでしたが、まさしくホップ由来の心地良い苦みとジューシィさが感じられる。これは旨~い。出来ることなら毎日飲みたい!
もうひとつ、来月には麦とホップ<黒>も発売されるそうです。これは昨年懸賞で当たらないと飲むことが出来なかった限定商品。今年は一般発売に踏み切ってくれるそうで、こちらも楽しみであります。

ところで、東北地方のホップを使用していると聞いて、やはり気になってしまったのは放射性物質の汚染がどの程度なのかということ。特にホップは放射性物質を濃縮する性質を持つとよく言われている。ただ、今年の3月以降、我が国において放射性物質に全く汚染されていない農作物はもはや存在しない、また内部被曝のリスクに安全だと言えるラインはなく、すべては程度問題である、というのが僕の考えなので、要はどこまで自分の中で妥協出来るかということ。
今回サッポロが使用しているホップは、岩手県軽米町、岩手町、青森県田子町、三戸町の4カ所で栽培されたものだということである。放射性核種の拡散状況と照らし合わせて気になるのは岩手県の汚染状況だが、軽米町と岩手町は比較的青森県に近く、ホップをフィーチュアした限定ビールへの興味と天秤にかけると、まぁ我慢出来る範囲内だろうと判断した。
これからの世の中、一事が万事このような判断が必要となる訳で、特に今は海産物の汚染が次第に深刻化しているが、僕はカツオのタタキが好きだしサンマの塩焼きも好きだ。この季節、週に1~2回はスーパーに並ぶ北海道産のサンマを食している。当初北海道の海洋汚染には楽観視する意見が多かったものの、次第に北海道まで汚染が進んでいるデータが明らかになっている。それでも僕がサンマを食べるのは、やはりこの季節にサンマを食べたいからであって、東北産のホップを使ったビールを飲むのも同じで、別に東北の産業を守ろうと自己犠牲精神を発揮している訳ではない。
ただ、以上の判断はあくまで僕個人のものなので、批判は受け付けるけどマネするような類いのものでもないし、出来れば参考にもして欲しくない。みんなそれぞれが自分で情報を収集して、自分で判断すべきことがらだと思う。

岡村靖幸 - エチケット 

Artist: 岡村靖幸
Title: エチケット (ピンクジャケット)
Label: V3 Record
Catalog#: V31
Format: AAC
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
Artist: 岡村靖幸
Title: エチケット (パープルジャケット)
Label: V3 Record
Catalog#: V32
Format: AAC
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
岡村ちゃんの、3度の逮捕を経ての待ッ望ッの復帰作。ただしセルフカバー集なので、"完全復活" という言葉は僕はまだ使わないでおきます。近い将来のオリジナルアルバム発表の際までとっておく。

それぞれ40分前後のアルバムを、2枚組とか1枚にまとめるのではなく、わざわざ2枚に分けてリリースしたのは、ビジネス上の理由以上のものはないのだろうけど、今回の復活に合わせて、リアルタイムの岡村ちゃんを知らないクラブミュージック好きな若い世代の間にも岡村ちゃん再評価熱が広がっているみたいなので、そんな向きにはパープルジャケットの方をオススメ。4つ打ちやエレクトロビートを使った岡村ちゃんの作品のファンキーな面が楽しめると思います。
ちょっととっちらかったアレンジは残念だし、トラックの構成がDJの際に使いにくそうではあるけれども。岡村ちゃんの楽曲の良さを引き出すには、もっとシンプルなアレンジのクラブトラックのほうがより彼のファンクが際立って良いと思うんだけどなぁ。

あ、ファンは2枚とも買え。

とりま、現在の岡村ちゃんの言葉で、今回のレビューは締めにしたいと思います。
「人のことは分かりませんし、憂うのは難しいことです。自分自身をいい感じにすれば世界は変わります。世界はあなたしだいでどうにでもなりますよ。多分。」
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【ビール】 寒菊 九十九里オーシャンビール ピルスナー 

千葉県の寒菊銘醸という、もともと日本酒を作っていた蔵元(なのかな?)が作っている地ビール、九十九里オーシャンビールの、こちらはピルスナー(先日取り上げたヴァイツェンはこちら)。
酵母のせいもあるんだろうけど、フルーティーな濃厚さが感じられました。キレやのどごし重視のスッキリと飲めるニホンの典型的なピルスナーとは一線を画しており、ちびちびと大事に飲んだ(笑)
ザワ虫君&いもこりん、ごちそうさまでした!

Perc - Wicker & Steel 

Artist: Perc
Title: Wicker & Steel
Label: Perc Trax
Catalog#: TPTLP003
Format: MP3
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
PercはロンドンをベースにPerc Traxというミニマル/テックハウス系のレーベルを運営しているひとなんですが、僕はどちらかと言うと、今まで彼のレーベルの方の音はいくつか聴いてきたけど、彼自身の音にはあまり馴染みがありませんでした。で、前回取り上げたSurgeonのリミックス仕事がなかなか良かったので、今年出たアルバムも聴いてみたのですが、これがアナタ!
ダブステップ以降とも言えるロウファイ感覚のざらついた音色と硬質で変則的なビートをテクノに持ち込み、工業的な金属音やコンクリートを打ち砕くような破壊的なノイズを駆使した、薄暗くモノトーンな爆裂インダストリアル・ミニマル!
・・・(ふと吾に返って)しかし今日も暑いなぁ。こんなからっとした天気の良い日にこんな陰鬱な音楽のレヴューを書く方もどうかしてるが、このアルバムを未聴の方は、先ずはとっかかりとして、ラスト曲「Jmurph」だけでも聴いて欲しい。僕がインダストリアル・テクノの金字塔であり未だこれを越えるトラックはないと断言する大傑作Mescalinum United「We Have Arrived (Aphex Twin TTQ Mix)」を彷彿とさせる、どんがらがっしゃーん(とひたすら鳴ってる)系テクノ。このひと、昨今のミニマルの中ではかなりオリジナリティを感じるなー。面白い。
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Surgeon - Muggerscum Out Remixes 

Artist: Surgeon
Title: Muggerscum Out Remixes
Label: Soma Quality Recordings
Catalog#: SOMA 309D
Format: MP3
Released: 2011
[試聴]
[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
先週末は東京に滞在し、このblogでつながった方々とお会いする機会が持てました。楽しい時間には感謝しかなく、改めて皆さんにお礼申し上げたいのですが、会話の中で僕のblogはもうビールだけでいいじゃないかと発言したところ「ダメです!」とのお叱りをいただきまして。近い将来、このblogを完全なるビールblog、もしくは関西のディープな酒場紹介blogに華麗なる転身をはかろうと画策していた矢先の出来事に僕は正直戸惑いをかくせないよ・・・。だいたい今回東京(て言うか関東)に遊びに行ったのも、WIREと同日にWIREと同じ新横浜で行われたアイスショーを見に行くのが目的で、しかもWIREには行かないという、もうテクノblog続ける資格ないとこまで追いつめられ(?)ているんですけど、ま、今日から心を入れ替えて音楽のエントリも書きましょうかね。

ということで、マクラが長くなってしまったけど、今年はグラスゴーのテクノ・レーベルSomaが設立20周年ということで、過去カタログの名曲に新たなリミックスを追加したスタイルの記念的なリリースが何作か続いております。
インダストリアル・ミニマルの勇SurgeonことAnthony Childも、1stアルバム『Communications』(過去記事)のリリース以前という自身のキャリアの最初期にSomaからリリースを果たしており、そのテクノ史に輝く名曲「Muggerscum Out」が再リリースされました。今回、Surgeon自身のオリジナル・ヴァージョンは未収録ですが、The Black Dog、Perc、Alex Smokeというアツいリミキサー陣には燃えるものがあります。
「Muggerscum Out」は、リリース当時『Loud』のディスクレヴューで石野卓球などが "脱水機系" という単語で表現していた、EQで変化のつけられた内臓裏返し系のリフがキモのミニマルテクノで、The Black DogとAlex Smokeはそのウワものを忠実に使ったストイックなハードミニマル。SurgeonとThe Black Dogというオリジナル・ヴァージョンのリリース時にはちょっと考えられなかった組み合わせにも、Alex SmokeのJames Ruskinばりのノイジーな変則ビートにも惹かれるが、オリジナルな解釈で不穏なエレクトロに作り変えたPercのヴァージョンが素晴らしい。
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