爆走!讃岐平野 〜麦秋うどん遍路2019〜 (後編) 

こんばんは、世界のひやあつです。

2019年6月のうどん巡礼2日目。
前日の夜は高松市内の居酒屋を2軒はしごして、けっこうな量のお酒とお料理に舌鼓を打ちつつ風呂に入らず寝ちまったりもしましたが、この日も讃岐平野を爆走します(法定速度内で)。

田村神社 日曜市うどん (高松市一宮町)



一宮の田村神社で毎週日曜日だけ振る舞われるうどんがあるという噂を聞きつけたわがうどん班は、早速潜入調査を開始した。

というわけで、6軒目は田村神社の日曜市うどん。お店の屋号等は特にないようです。
神社境内の社務所に隣接する、平日は休憩所か何かに使われているのであろう建物の中でうどんが湯がかれ、供されています。



近所の氏子さんたちが毎週日曜日にボランティアでやっているというこの日曜市うどん、麺はいくつかの製麺所から仕入れているとのことですが、ダシはこの場でイリコから取っているというこだわりぶり。
うどんのほかにも天ぷらやばら寿司といったサイドメニューもことのほか充実していました。


・うどん

あ〜、ダシやさしい。やさしいダシだわ〜。これは朝イチで訪れるのが正解の、ホッとするうどんだ。

われわれがうどん巡りをするときはどうしても観光客でありヨソモノであるという立場からは逃れられないものなのですが、日常の生活に根付いた讃岐うどんの文化と歴史の一片を垣間見ることができました。
楽しかったしまた行ってみよう。

須崎食料品店 (三豊市高瀬町)



7軒目は、われわれにとってはすっかりおなじみとなった須崎へ。
今日は朝イチに来れなかったので、すでになかなかの行列でした。
お店の方も、家族総出で対応されている模様。


・小 (冷)

何度も何度も食べている須崎のうどんですが、本当に旨い。マジで旨い(説明放棄)。
香川県に来て須崎に行かないのは、今ではちょっと考えられないな。

なかむら (丸亀市飯山町)



レクをいくつかはさんで、8軒目は飯山のなかむらへ。

かつて、裏の畑で自分でネギを獲ってきて自分で洗って切ってうどんに乗せて食べる店、として知られたなかむら。
ちなみに、前日に釜玉をいただいた中村うどんとは、店主同士がご兄弟なのだそうで。



冷たい麺をどんぶりにいれてもらい、自分でタンクから熱いかけダシをかけてひやあつに。
今ではあらかじめ刻まれたネギが用意されています。


・冷たいうどん (小)

僕、なかむらは4年ぶりに来たんですけど、このやわらかさのある細めの麺、改めて衝撃を受けました。
こんなに美味しかったのか。
前回はあつあつで食べた記録がありますが、この麺はひやあつでこそ生きるのではないか。ひやひやでも良いかもしれない。
というわけで、なかむらは近いうちに再訪したいです。

おか泉 (綾歌郡宇多津町)

9軒目、今回の旅もおか泉で〆ることにしました。
そびえ立つタワー、讃岐うどんの最終形態、ひや天おろしをいただきます。


・ひや天おろし

天ぷらもうどんもぶっかけダシもすべてが完璧で、いつ食べても寸分のブレもない。
うどんばかり食べ続けていてもそれでも目の前に着丼すれば思わずがっついてしまうのだから、その美味しさは推して知るべし、です。

以上、今回のうどん旅、2日間で増えた僕の体重は2,900グラムでした。だいたい赤ちゃんひとり分くらい。
あと、翌日より数日間、謎の全身のむくみに悩まされたことも併記しつつ、筆を置かせていただきます。ではまたどこかで。
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爆走!讃岐平野 〜麦秋うどん遍路2019〜 (前編) 

こんばんは、ひやあつです。

2019年6月、われわれうどん部は7ヶ月ぶりにうどん巡礼の旅に出ました。
今回集結したのは部長B、顧問M、部員Pの3名。
諸般の事情を鑑み、3年2ヶ月ぶりに1泊2日の旅程です。

西端手打 上戸 (観音寺市豊浜町)



1軒目は、ついにやってきました、愛媛との県境に位置する "西の防人" こと上戸(じょうと)。

さいきんは事情あって臨時休業することが多く、実際、前回も訪れる予定にしていたのですが、その日は臨時休業と重なってしまい断念したことがあり、念願の初訪問となります。

お店は予讃線の箕浦駅に隣接しています。
ちなみに写真は愛媛県側から撮りました。で、駅はお店をはさんだ反対側。


・かけうどん 小(1玉)

ダシが濃いいい!
イリコ、カツオ、昆布で取られたダシだそうですが、太めのしっかりした麺がそのダシを上手に連れてくる。
麺の歯ごたえも独特の粉感があって、こりゃいいぞ〜♪

店主には無理せず、しかし長くお店を続けてもらいたいものです。などと矛盾した想いをついつい抱いてしまいました。

中村うどん (丸亀市土器町)



2軒目は丸亀市まで移動して、中村うどん。
有名店ですが、実は僕は初訪問です。


・釜たま 小

さいきんは釜玉を頼んでも生卵を1個渡されるのではなく、はじめから卵液がどんぶりに投入された状態で供されるお店が多いように感じているのですが、こういうのってやはりコスト的な理由なんだろうか。うどん屋コンサルみたいなのいるのかな?

お店は「先ず席に荷物を置いて」「うどんはここで受け取って」などなどお店の人からいろんな指示が飛んでくるタイプのセルフ店で面白かったです。

うぶしな (綾歌郡宇多津町)



3軒目は、宇多津の超有名店おか泉の(ほぼ)向かいにある宇夫階神社(うぶしなじんじゃ)…の境内にあり、神主さんが自らうどんを打つお店、うぶしなへ。

本当は中村の次に同じく土器町の別の店に行ったんだけど、運悪く不定休の休業日に当たってしまったので、脳内うどんデータベースより、そこからクルマで5分程度で行くことができるうぶしなを選んだってわけ。
3軒目におか泉はちょっと行程的に入れられないもんねぇ。


・肉ごぼうぶっかけ

2年2ヶ月ぶりのうぶしな。
うぶしなに来たらやっぱりコレでしょう。ってことで肉ごぼうぶっかけ。

うぶしなはまず麺が旨い。縮れのある平打ち麺でつるっとした食感も良い。
そこに甘めに炊かれた牛しぐれ煮が、麺も、ぶっかけダシも、すべてを支配する。
こんな贅沢はなかなかないんじゃないだろうか。

日の出製麺所 (坂出市富士見町)



4軒目は、うぶしなからクルマで10分ほどの位置にある、日の出製麺所へ。
こちらも2年2ヶ月ぶり。
うぶしなと日の出は近所なので、セットで訪れるパターンが定着しつつあります。

ここは11:30〜12:30の1時間しか(イートインの)営業はしていないので、訪れるタイミングがむつかしいのですが、ちょうどよいタイミングで近所にいたので寄ることにしました。
日の出はとにかく麺が美味しいからね。


・ぬるい小

今回はぬるい麺に何故か熱いかけダシをかけていただきました。
アッ、熱いダシをかけるなら冷たい麺にすればひやあつになったのに…。コレは次回の宿題に取っておきます。(次回訪れるためにあえて宿題作っておくの超大事。)

手打十段 うどんバカ一代 (高松市多賀町)



5軒目は高松に移動して、"麺バカ" ことうどんバカ一代。


・釜バター (小)


・ひやかけ (小)


・カレー (小)

かねてよりうどんバカの麺のポテンシャルの高さには気づいておってはいたのだけれど、いっつもどうしても釜バターばっかりたのんでしまっていたので、今回はシンプルなひやかけとカレーうどんもたのんで食べくらべをしてみました。
もちろん三角食べです。
そしたらなんということでしょう。
3種3様、麺の表情がそれぞれ違っていてですね。
釜あげ状態のもちっとした食感はいつも味わっていたものの、ひやかけのギュッとした感じとか、カレーうどんのカレーを麺に連れてくるざらつき加減とか、本当にそれぞれ楽しめました。

うどんバカはうどんが美味しいし、早朝から夕方まで営業してくれているのもありがたいですよね、われわれうどん巡礼者としては。

(2日目に続く)