Hardfloor [techno/acid house] 

Hardfloor - Respect (Harthouse/1994)

またまたハードフロア
順番通り2ndアルバム、傑作、『Respect』でっす。

確か年末に出たような記憶がありますが、ジャーマントランスの没落とシカゴハウス・リヴァイヴァルの隆盛に完全に同期してました。
皆がドフロアの新作を渇望していた時期でもあり、リリースのタイミングも完璧。

音的にはオリジナル・シカゴアシッドにさらに近づいた感じで、スネアロール、ブレイク、エフェクトの効いたTB-303などの表立ったハデさは幾分か退いたものの、リズムのファンキー度は数倍増し、当時は上級者向けなんて言われたりもしとりました。
アルバムとしても構成が起承転結に練られていて、完成度はかなり高いです。
ジャケットにはオールドスクールのDJ/アーティストの名前が連なっており、皆この名前を頼りに中古盤を漁りあさったのではないでせうか。

 1. Intro Maze (128 BPM)
 2. Fried Laces (141 BPM)
 3. Asbestos In Obstetrics (133 BPM)
 4. Reverbrate Opinion (135 BPM)
 5. Kangaroos & Bubbles (141 BPM)
 6. Strawberry Maze (128 BPM)
 7. Mahogany Roots (135 BPM)
 8. Mustard Cornflakes (144 BPM)
 9. The Last Marshmellow Machine (130 BPM)


「Mahogany Roots」や「Kangaroos & Bubbles」はシングルカットもされ、これまたヒットしました。
俺はアルバムの中で一番BPMの高い、ハードな「Mustard Cornflakes」が好きでしたね。

し・か・し、この後、ドフロアはトリップホップ(インストゥルメンタル・ヒップホップ)やミニマルテクノに手を出すものの、いまひとつそれらのムーヴメントには乗り切れず、また、いままでのファンからは散々な評価を受け、散漫なブレイクビーツ・トラックや自己パロディのような曲を量産し、しばらく不遇の時代を迎えることとなります。

昨年、自身の名を冠したレーベルを新たに設立し、いままでに12インチを4枚リリースするなど、ここんとこ地道に活動を再開しているようです。
テクノシーンもここ1~2年、じわじわとアシッド復活の兆しを見せており、ドフロア・ファンとしてはこの辺りでアシッド全開なアルバムをリリースして完全復活して欲しいところです。
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コメント

新譜レビューとついでにこのアルバムも聴いてみたんですけど
やばいぐらいにファンキーでしたね。今なら1stより好きだと
言えるかもしれないです。今でも全然通用するじゃんって思いますね
  • [2005/05/04 21:52]
  • |
  • マチュ
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私はまだニューアルバム聴いてないので
(CISCOのサイトで試聴はしましたが)、
現時点ではこのアルバムが一番だと断言できます。
思い入れは1stのほうがあるし、
聴いてる回数も1stのほうが多いと思うけど。
  • [2005/05/04 22:28]
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  • acid_bibinba
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  • [2005/05/04 21:49]
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