コクリコ坂から
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『コクリコ坂から』は、宮崎吾朗第2回監督作品。宮崎吾朗監督の処女作『ゲド戦記』については僕は結構こき下ろした方だと思うけど(過去記事)、それから5年、申し訳ないけど期待値低いまま観に行きました。
本作は東京オリンピックを翌年に控えた1963年の横浜が舞台。前作のような架空の世界を描くファンタジーではないので、当時の映画などの文献(映像)を参照した世界の作り込みがきちんと描かれ、表現できている。戦後の混乱期の記憶と、学生運動前夜の学園闘争を絡めながら、海と俊の恋心を主軸に描いている。ストーリーや演出にはベタな部分も多いし、過去のジブリ作品を意識したと思われるツギハギも鼻につくが、それでもカルチェラタン取り壊し反対運動の顛末とか、海と俊の出生の秘密の解き明かしとか、観客をダレさせずに最後まで作品中に引き込む魅力を持っている。そしてそれらを支えているのはスクリーン外にまで渡る作品世界のディテールの作り込みだろう。あと、前作に引き続き起用された手島葵だけど、今作の歌はどれも良いです、ほんわかしてて。
まとめとしては、正直言って驚いた。吾朗ちゃん、頑張ったよ!
『耳をすませば』の甘酸っぱさが好きなひとにはぜひ観てもらいたい作品だ。
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- [2011/08/17 18:02]
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コメント
「ゴローちゃん、オーベリーファンキー」って言えたのかな?
>> lune-chang
言えたんじゃないの、今回は(笑)
本当に評判良いので、自分も是非観てみたいと思っていました!
終わる前に是非劇場に足を運びます。
終わる前に是非劇場に足を運びます。
- [2011/08/18 21:32]
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- dj tmykisb
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ほな、70Sなサングラスとアフロとバンダナ、サイケなテロテロ素材の派手なシャツ、ラッパズボンを用意致しますので、「ゴローちゃん、やってくれるねオーベリーファンキー」と言ってみようか?アルパカ中学生さん!
>> dj tmykisbさん
多分ロングランされるとは思いますが、観てください。
ただし、僕みたいに期待せずに観に行った方が良いのかもしれませんが(笑)
ただし、僕みたいに期待せずに観に行った方が良いのかもしれませんが(笑)
>> lune-chang
言ってみようやってみよう!
ココリコ坂っていい間違えた
NHKで特集をやっていて、ちょっと見たくなっているんですが、映画館までは行かないかも。
でも、気になる映画です。
でも、気になる映画です。
>> 存在する音楽さん
僕もココリコ坂だと思ってました。
NHKの特集って親子のやつですか?
僕は見逃したんですけど、今日再放送があるので予約しました。
NHKの特集って親子のやつですか?
僕は見逃したんですけど、今日再放送があるので予約しました。
親子
そうです。再放送があった、父子のやつです。
>> 存在する音楽さん
昨日の再放送を観た感想は、父も子も "子供" だなぁということです。
そこが良かった(笑)
そこが良かった(笑)
何だかちょっと気恥ずかしい感じでした。
ああいう親子のやり取りやジブリの人々の反応も面白かったです。
ああいう親子のやり取りやジブリの人々の反応も面白かったです。
>> 存在する音楽さん
ジブリのスタッフは父と子の両方に気を使わないといけなかったから大変そうでしたね。
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『耳をすませば』以上に濃い! ~映画『コクリコ坂から』・感想~
すくなくとも『ゲド戦記』より面白い。 上映時間91分とのことだけど、時間を感じさせない密度の濃さだった。
僕は友達と一緒に見たけど、友達曰く、
『登場人物が皆さん熱い』とのこと。
まあ、学生運動...
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