Underworld - Rez (Bassnectar Remix) 

Artist: Underworld
Title: Rez (Bassnectar Remix)
Label: Child's Play
Catalog#: CP586BP
Format: MP3
Released: 2013
[試聴]
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どういう経緯で出たのかは知らないのだけれど、BassnectarというアメリカのアーティストによるUnderworld「Rez」のダブステップ・ヴァージョンがリリースされました。これ、「Rez」のオリジナルを知っている30代以上の世代には概ね不評のようです。
気持ちはわかりますよ。僕も含めて90年代前半にテクノを聴いていた人間にとって、この曲はほんとうに特別なんですから。
「Rez」はレゾナンスの意味で、アナログ・シンセサイザーの発信音で奏でられる静的なメロディーが、レイヤーが水平移動するように徐々に動的な変化を見せ、やがて気づけば目の前の風景が一面開けてしまうような眩い高みにまでのぼりつめてしまうという、壮大なストーリー性を孕んでいる。そういった長尺な物語はBassnectarによる新しい「Rez」には込められていないように思えるし、また、今風のフロア向けダブステップによるリミックスという、サウンドのスタイルと企画の取って付けた感によって、オリジナルへの敬意が感じられにくいというのも原因だと思う。
でも、お前ら相変わらず保守的だな、とも思う。僕は常々、テクノを聴いているひとたちは、みんながみんなではないにしても、音楽の好みが保守的なひとが多いように感じていた。お前ら一体テクノの何を聴いてるんだ、と。
よく知られたテクノの逸話で、WestBamがThe Rolling Stonesの「Satisfaction」をカバーしたところ、旧来のロックファンから総スカンを食らった、というのがあるけど、WestBamが「Satisfaction」をカバーした1990年当時、1965年に発表された「Satisfaction」のオリジナルはたかだか25年前の曲だった。そして現在、Bassnectarがリミックスした「Rez」はすでに20年前の曲となっている。5年の差はあるにしても、この年数にたいした違いはないはずだ。「Rez」に限らず、90年代前半のレイヴカルチャーを代表するテクノやハウスは、すでに他の世代や他のジャンルからも引用される大衆音楽のクラシックとなっていることをもう少し認識したほうがいい。
で、僕としては、俺たちの「Rez」は訳の分からないリミックスなんかされても原曲を超えることなんてないんだから!みたいな過剰な反応をしなくても(そう、まるで「ラブリー」をカヴァーした倖田來未に対する反応のように)、例えば、お、「Rez」ネタのダブステップが出たんだ、くらいの軽い聴き方をしたいものだな、と。
以上、冷静で中立な俺を見て!アピール記事でした。え? Bassnectarリミックスの感想? うーん、僕は昔ブートで出ていたAtomic Hooligan(が手がけたと言われている)リミックスの方が・・・。

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Tracklisting:
01. Rez (Bassnectar Remix)
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コメント

同じダブでもAlex PatersonやWeatherall、Lee Perry辺りがリミックスすれば、ファンの反応も変わるんでしょうね(笑)

ちなみに僕は"Rez"の完全リアルタイム世代なので、クラシックになる前から"Rez"を聞いているわけで、クラシックとして変に膨らんでしまった評価そのものにも、少し照れくささを感じています。
  • [2013/02/23 16:58]
  • |
  • dj mizuta
  • [ 編集 ]
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>> dj mizutaさん

教えて下さい。
「Rez」が出る以前のUnderwoldって、どの程度認知されてたんでしょうか。
新譜が出たら必ずチェックしておかないとヤバいレベル?
それともBoy's Ownのいちアーティストっていう程度?

僕はDaftpunkがいつの間にか神格化されていたのにすごい違和感を覚えたことがありますが、ミズタさんの「Rez」に対する照れくささもそんな感じなのかな、と思いました。
  • [2013/02/24 01:11]
  • |
  • びびんば
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

以下、あくまで当時の京阪神のクラブから見た感覚です。

"Rez"がDaft Punkで言うところの"Da Funk"に近い位置づけ。つまり、知る人ぞ知るレベルでした。Boy's Ownの中では一番人気があったと思うけど、そのBoy's Own自体の知名度が知れてますから。結果、"Rez"が掛かっていたのはRocketsとMushroomの一部イベントだけだったと思います。

'96年、"Born Slippy"がロック系のリスナーの間で人気になると、今度は純粋なテクノ・ファンがドン引きしてしまい、以前にも増してクラブで掛からなくなりました。

結局、"Born Slippy"や"Rez"が多くのクラブで聴けるようになったのは、"Born Slippy"でテクノに入った世代がクラブでプレイする機会が出てくるようになる2000年頃の事だったと思います。

僕はこの谷間の時代(96~99年)にUnderworldを掛けまくっていました。言わゆる隙間産業として認知されいたのだと思います(笑)
  • [2013/02/24 16:23]
  • |
  • dj mizuta
  • [ 編集 ]
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>> dj mizutaさん

ありがとうございました!

「Rez」が「Da Funk」的位置付けだというのはわかりやすいです。
すると「Born Slippy Nuxx」は「One More Time」…?

確かに、僕が「Born Slippy Nuxx」を初めて聴いたのはRocketsでした。
その時はカール・ハイドっぽいヴォーカルだな、と思って、数日後、アメ村のタワレコの試聴機に入ってた『Born Slippy』のシングルのB面(CDだと2曲め)に入ってるのを発見して買ったのを覚えています。
その曲が映画に使われてあんなにヒットするなんて、思いもしませんでした。
  • [2013/02/25 10:54]
  • |
  • びびんば
  • [ 編集 ]
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