KANAMORI - 夜半解体/Dismantled Desire 

Artist: KANAMORI
Title: 夜半解体/Dismantled Desire
Label: 四季協会/Shiki Kyokai
Catalog#: Shiki Kyokai October Autumn 2012
Format: 2LP + CD
Released: 2013/03/11
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[Amazon.co.jp] [iTunes Store]
DJ Shufflemasterこと金森達也の12年振りとなる2ndアルバムが、唐突に発表された。

ここ数年は自らの事業に忙しく音楽にかかわる時間がないと言われていた金森氏だが、昨年あたりから新作が出るかもしれないと風の噂が聞こえてきたり、Dommuneでちらと姿を見かけたり、実は神宮前のGalaxyに関わっているのではと噂が持ち上がったり。そして昨年の大晦日にKanamoriとしてのイベント出演と、その名前に添えられた "四季協会" の名前。レーベル名をブランキから持ってくるあたりのセンスなんかは昔と変わっていない(例えば新宿マッドとか東京ローズとかさ)。
アルバム『夜半解体』には、15分前後の(テクノとしては)長尺の曲が4曲収録。12インチのヴァイナル2枚と同内容のCDと写真集というリリース形態で、マスタリングは電気グルーヴ『人間と動物』と同じくベルリンのDubplate & MasteringのHelmut Erlerが手がけている。3月11日という発表された日付も、氏にとっては重要な要素なのだと思われる。

かつてのShufflemaster時代のようなDJユースのストレートなクラブトラックは影を潜め、インダストリアルでアブストラクトな、ストーリー性やメッセージ性を重視した音楽が繰り広げられる。一聴して似たような音楽が簡単に思いつかないため戸惑いも多く言語化に時間がかかるが、ジャケットの帯には "テクノ" の文字が記されており、氏が今でも自らの音楽をテクノだと定義していることには少々カタルシスがある。
音楽的には、実はテクノやダブステップといったクラブミュージックの方法論を駆使したプログレであることが聴いて取れるが、ここにコズミックで楽天的なトリップは皆無で、むしろ禍々しさと気怠さが同居した、徹底的に現実的なバッドトリップが繰り広げられる。数多のサンプリングを加工したウワものによって異世界を創り上げる能力も衰えていないように思うが、果たして金森氏は、テクノシーンの表舞台から身を隠していた間も創作活動は続けていたのだろうか。そうだとしたら、どんな音楽を鳴らしていたのだろう。
今後も四季協会からは何がしかの展開が予定されているようなので、目が離せない。先ずは金森達也の復帰を喜ぼうではないか。

Tracklist:
A. 赤線地帯・セックス原子炉 ゾーン1 / Red Light District - Sex Reactor Zone1.
B. 黄昏東京 / Vento Soffia Da Est,Una Sera Di Tokio.
C. ラ・セゾン 薔薇の香り / La Saison D'amour,Femme Odeur De Roses.
D. 人間蒸発 / It seemed that they vanished among Maniac Love.
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