909state - Beat Static EP 

Artist: 909state
Title: Beat Static EP
Label: DESTRUCTION BABY
Catalog#: DB-002
Format: File
Released: 2014/02/21
909stateのセルフ・レーベルDESTRUCTION BABYの第二弾は、アシッドハウスとは何か、テクノとは何か、という本質を問う問題作。

1曲目でいきなり意外な作風なのに先ず驚いた。「Hi-Tech Jazz」と同じ音色のホーンのフレーズが2小節で繰り返されるジャジーなテックハウス調のトラック。2曲目もエレピっぽい音のフレーズが同じく2小節で繰り返されていて、この2曲は、スタイルとしては昔のハードミニマル期にちょっと流行ったジャズ・サンプル・ループもののテクノに近い感じなんだけど、注目したいのはそこ(ハードミニマル・リヴァイヴァル)ではない。
2小節で延々と繰り返される1フレーズが、フィルターによって徐々に変化がつけられていて、その変化によって曲が展開していく。
これってアシッドハウスの手法でしょう?

つまり、アシッドハウスって、必ずしもTB-303やそれに似た音色のシンセを使わないと出来ないものではないし、また、アシッドハウスで発見された手法を駆使して電気で作られたダンスミュージックの醍醐味、それがテクノの本質的な面白みではないだろうか。

僕は以前友だちに「テクノって何なの?」って聞かれたときに「電気で作るダンスミュージック!」って答えたことがあって、そのときはそれで納得してもらえたんだけど、付け加えるならば、メロディーに依ることなく電気で作られた音そのものの快楽性を楽しむ音楽がテクノだと言えると思う。
ジャンルやスタイルがどうあれ、そういう聴き方が出来る音楽こそがテクノなので、逆にきわめてテクノ的な手段で作られた音楽でも、まったくテクノ的に楽しめないものって世の中にはたくさんあるじゃない。

ゆえに、このEPはテクノであり、アシッドハウスなのである。

(あ、3曲目のこと書けなかったけど、ヘヴィーなミニマルダブ風トラック。一見地味だけどすごく良い。)



Tracklist
01. Beat Static 1
02. Beat Static 2
03. Beat Static 3
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