笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号 

3月31日をもって最終回を迎えた『笑っていいとも!』の同日夜に生放送された特番『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』は皆さん観ましたか?
この番組内で、昔からお笑い(最近は "バラエティ" という呼称が一般化しましたが!)を観ている人間にはたまらん出来事が起こりました。

特番の内容としては、前半に過去に番組レギュラーを務めた大御所を含む芸人やタレントが出演してタモリと絡むという一幕、後半は過去の出演陣や現レギュラーからタモリへのスピーチ、という二部構成。
客席は過去の出演者総勢77名で固められた。
前半の出演陣は、台本で予定されていた出番順に、明石家さんま→ダウンタウン→ウッチャンナンチャン→ナインティナイン→爆笑問題→とんねるずという布陣。

有名な噂レベルで、とんねるずとダウンタウン、ダウンタウンと爆笑問題の間には、それぞれ "不仲説" "共演NG説" が根強く、彼らがスタジオや局の廊下で少しでも顔を合わさないよう、今回のいいとも特番のスタッフは入念に気を配っていたという。

とんねるずとダウンタウンのテレビ番組での共演は、1994年の『FNS番組対抗!なるほど!ザ・春秋の祭典スペシャル』の1回っきり。その20年前、俺はリアルタイムで番組を観ていたけど、とんねるずに対して浜田がツッコミに行った一瞬の緊張感と興奮は凄まじかった。
実際は松本がラジオで語っていたように、周りが勝手に気を使っているだけで、本人たちはお互い特に気にはしていないし、単に共演の機会がなかっただけ、というのが本当のところだろう。

ダウンタウンと爆笑問題の関係は、とんねるずのそれとは少し違っていて、太田が自身のコラム内で名指しで松本を批判したところ松本が激怒して、当時のダウンタウン一派の芸人達がごっつの楽屋で太田に土下座をさせた、という浅草キッドが広めたデマ(後にキッド自身がデマ認定)が有名だけれど、実際のところはよくわかっていない。
しかしダウンタウンと爆笑問題の共演が今までコンビとしてゼロだったことだけは確かだ。
あと、田中は実は隠れダウンタウンのファンだという情報もある。

さて、今回の特番では、さんまとタモリによる立ちトークコーナー(このときは "日本一の最低男" のタイトルを使用)が、予定通り(?)大幅に時間延長し、浜田の「長ーい!」の声とともにダウンタウンとウンナンが乱入。
さんまとダウンタウンはかつての確執から和解した仲ではあるが、浜田がさんまの口にテープを張って黙らせるパターンとか、松本のさんまに対する「この人まだまだ売れるわ!」っていうツッコミ(?)とか、この2組の絡みを見ると未だにドキドキする。

さて、ダウンタウン(とウンナン)が乱入した時に松本が発した「早くしないと、とんねるずが来たらネットが荒れるから!」の言葉を石橋は楽屋で聞いていたらしく、急遽木梨と爆笑問題に声をかけて、先ずはとんねるずが舞台に乱入。
先に書いた通り、とんねるずとダウンタウンの共演は20年振りで、とんねるずが出てきたとき、ダウンタウンは確実に一瞬ひるんでた。でもダウンタウンは先輩であるとんねるずを立てる対応をしていたように思う。

さらに、とんねるず乱入から数分間舞台裏で待機していたと思われる爆笑問題が乱入。ハイライト続きのこのコーナーの中でもいちばんのハイライトだったのがこの瞬間だ。
太田がダッシュで舞台中央に割り込んできたとき、至近距離で松本と目が合ってお互いニヤッとしてるんだよね。
一方の田中は満面の笑顔、そして「しょうがない!これはしょうがない!」。これ対して浜田が「俺はええよ!?俺はええよ!?」と田中のもとへ。
松本「もっかい言うけどネットが荒れるから!!」太田「荒れろ荒れろ!!」田中「歴史歴史!」タモリ「プロレス?」

この数秒後にナイナイの乱入があるんだけど、ここで張り詰め続けていた場の緊張感は少し緩んでしまった。
とんねるずの乱入からナイナイの乱入までの数分間、この密度の濃さ、緊張感、混乱と興奮。これは本当にお笑い史上に残る瞬間だった。
いみじくも田中が言ったように、歴史がアップデートされた瞬間だった。
わかってる客席からは地鳴りのようなどよめきがおさまらなかった。

ナイナイの登場以降は、ひたすら混乱とグダグダの中、木梨が客席から関係ない人物を連れてくるというボケを繰り返すといういい仕事をしていたのと(このくだり、ネットでは評判悪かったけど俺はめちゃくちゃ面白かった)、後半に場を仕切って収束に持っていく役を担った中居君を早い段階で舞台に上げたのは実は矢部だったり、間が空いたら岡村がタモリをねぎらうというパターンを作ったり、ナイナイが地味に全体をコントロールするいい仕事をしていた。
あとは、後ろの方で松本と石橋が相次いで矢部に「おめでとう。」とお祝いを言っていたのもポイント。そう言えばダウンタウンは、ナイナイともかつての確執から和解劇を演じたんだよな。

今回の事件とも言える場を作ったのは石橋がきっかけだったけど、さんまも定期的にボケて輪の中心に絡みながらも、俯瞰して全体を見ながら感慨深げな表情を見せたりもしていて。いちばん影が薄かったのはウンナンだけど、これはもう仕方がないと思う(ウンナンはそもそも芸人じゃないから)。

でも、こういう瞬間はもうお笑い界には訪れないだろうな。
俺はこの特番を見ながらみんなどんなことを思ってるのかが知りたくなって、2年振りくらいに2chを見てしまったよ。
あとは、ナイナイが今夜のオールナイトで、さんまが今週末のヤンタンで、どういう後日談を語るのか、それが楽しみ。

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コメント

びびんばさんの分析鋭い!

80年代からお笑いを見てきた者にとっては、
まさに神展開でしたね。

あとからステージに上がった鶴瓶さんが
「この場には居られない」とひるんだのも
すごく共感できますw

最近30年間の日本のお笑い界の集大成が
高度に結晶化された瞬間が見られて
本当に幸せでした!
  • [2014/04/04 17:04]
  • |
  • koh
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kohさん

いや今回分析なんかしてないですよ。
見たまま、思ったことを勢いに任せて書いただけで。

ナイナイのANNによると、鶴瓶はもともと台本でも出ることになってたらしいですね。
でも、鶴瓶の「俺こんなとこ、怖あてようおらんわ。」という言葉に、松本が「みんなや!」と言ったの、あの場をよく表してたと思う。
  • [2014/04/04 20:56]
  • |
  • びびんば
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